女子シングルフリー
女子シングルフリー。素晴らしかったです。。
浅田真央だけではなく、ソトニコワ、リプニツカヤも攻めのプログラムでしたね。
リプニツカヤとソトニコワはトリプルアクセルこそしなかったものの
3-3、他5種類の3回転を飛び、ジャンプの難度や高さ、飛距離んどのダイナミックさも追求。
そして独創的なポジションのスピンを魅せてくれたことがうれしいです。
スピン。もう新しい形は出尽くしてしまったのかな~と思っていたので、
リプニツカヤやソトニコワが柔軟性を生かして美しい独創的なポジションを創りだしてくれるのはとても楽しいです。
リプニツカヤはショート、フリーともにミスが出てしまいましたが両方ともとても魅了的なプログラム。
フリーの「シンドラーのリスト」も15歳が放つ、「まるく」なる前のツンと尖って張りつめた透明な輝きがいっぱいのプログラム。
まるで赤いコートのようなコスチュームがとても演出効果ありますよね。
まだ少女の体型を強調するぴたっとした衣装。
コートのように見えるから他の選手よりあたたかそうにみえるか、というと逆に、
かえって冬の寒さ、凍えるような氷の冷たさを感じさせるのが不思議です。
流れのあるダイナミックな3-3。喜怒哀楽を細やかに表現するようなステップ。
イナバウアーでも手の動きで心の内面を表現するかのよう。
そして圧巻のスピン。魅了されました。
ソトニコワは、ショートで本人も感極まるような素晴らしい演技をみせましたが、フリーも勝負強かったですね。
若干17歳。初の五輪。舞台慣れをしていないのに、ここまで素晴らしい演技をみせるとは。
地元ファンが力にもプレッシャーにもなる中で、うまく自分の力にかえたのですね。
後半、もっと盛り上がるように観客に要求するアピールもただものではありませんよね。
ボレロはコストナーにぴったりですね。
バレエとは少し違うモダンな動きが合うボレロ。
技の難度は他の上位選手ほどではないですが、細やかな振付がボレロの音楽の細部にぴったりあっていて、
派手ではないけれど、何度みても飽きない、味わい深いプログラム。
コストナーはショートの「アベマリア」も、「アベマリア」に変更する前の「ユーモレスク」も素敵でした。
ショートかフリー、どちらかがうまくいかず点が伸びないことがありましたが、
ソチ五輪ではショートの「アベマリア」の神がかったような美しさもあり、
ショート、フリーどちらもぴたっと「ハマった」感がありますね。
達観したような落ち着きも感じられました。
鈴木明子の演技はとても腕の表情が豊か。
バレエの動きとか、なにか型があるポジションというよりも、彼女の内面とリンクするような。
こぶしをにぎる、パッと開く。
それだけで手に笑顔があふれるような、花が咲いたような、なにかあたたかいものを生み出してしまう。
表情というよりもおしゃべりをしているかのような手の動きが好きです。
足とスケート靴のことが報道されました。
万全のコンディションでないための転倒など悔しさもあると思うのですが、
それとも、今の現状で出来るだけのことをしたというような笑顔で終わってくれてよかったです。
村上佳菜子。
バイオリンの旋律にすぐに引き込まれました。
ダイナミックで飛距離のある3-3を決め、その後もスピードに乗って、迫力ありましたね。
シットスピンで途中少したちあがるようなところも素敵。
最後にはちきれんばかりの笑顔、というわけにはいかなかったけれど、初めての五輪で素晴らしい演技でした。
エドムンズ。アメリカのキャラクター、ポパイの彼女のオリーブみたいな顔立ちとスタイル。
名前を呼ばれてリンク中央に行くまでのポーズすら不思議な造形美。
3-3のジャンプも力を溜めて、勢いで、ではなくて、ふわっと飛んでいるようにみえるのが不思議。
ジャンプ後の着地でまったく膝に衝撃がきていないのではと思うような浮遊感。
ジャコメッティの作品のような体つきの彼女しか出せないポジションの美しさがこれからも楽しみです。
ぜひ近未来なシュールな曲も使ってほしいです。
キムヨナはメンタル強いですね。
今季は故障もかかえ、ほとんど国際大会に出ていないのに、ショートもフリーもこれだけの演技ができるとは。
フリーもとても小粋でタンゴの雰囲気が出ていて素敵でした。
でも、万全の体調ではないからしょうがないのでしょうが、
ショートと同じ形のスピンのところが、もっと独創的なスピンだったら。
身体の懸念があり、難度をあげて詰め込むプログラムよりも、
できる範囲でまとめようと選択せざるを得なかったのかしら、と思いました。
攻めの気迫が少し足りないように感じました。
でも、アウエイのリンクで、あれだけなめらかな演技を披露できるのがすごいですね。
ワグナーが少し点を抑えられてしまったのが気の毒でしたが、特に最終グループはレベルが高かったですね。
ミスもほとんどなく。あの緊張感の中で素晴らしい演技が続いて、圧巻でした。
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