ガガーリン101 プラネタリウム番組「はるか地球をのぞむ」。ガガーリンの言葉の翻訳を担当させていただきました。
先日の土曜日2014年4月12日はガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を成し遂げてから53年目の記念日でした。
現在、山梨県甲府市の山梨県立科学館のスペースシアターではプラネタリウム番組『はるか地球をのぞむ』(ttp://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/339)が上映されています。
迫力のある宇宙映像とともに「宇宙から見た地球」「宇宙の中の地球」の姿に迫る番組です。
この番組の中で、宇宙飛行士ガガーリンが宇宙からの地球の眺めを語った言葉が紹介されています。
ありがたくもこのガガーリンの言葉のロシア語→日本語訳を担当させていただきました。
ガガーリンというと「地球は青かった」
(原文の直訳は地球は青みかがっていた)が有名ですが、
彼はほかにも宇宙から地球がどう見えたのかを詳細に語っていました。
地球の青さ、宇宙の漆黒、地球を包む淡い水色の層の輝き。
ガガーリンの言葉を聞いて、現代の私たちは、「あの眺めのことを語っているのね」と、
簡単にイメージすることができるでしょう。
宇宙から地球を眺めた映像や写真をいくつも目にしているからです。
でも、1961年当時の人々は、言葉でしか「地球の青さ」を知りません。
ガガーリンによって発表された地球の写真や映像がないためです。
当時の人は彼の言葉からどんな「青さ」を想像したのでしょうか。
「僕も想像だけではなく宇宙から地球を眺めてみたい」。
「ガガーリンが言葉でしか伝えられなかった眺めを世界中の人にみせてあげたい」。
そう願った人も少なくないはずです。
そんな多くの人々の「意志」が科学技術を発達させ、宇宙飛行士を輩出し、宇宙から映像を伝える技術を発達させたのでしょう。
1961年にガガーリンが見た眺めを、宇宙に行かずして私たちが追体験できる。
そこには、この半世紀の多くの人の「意志」や「夢」があったからこそだということを
しみじみと感じます。
これはプラネタリウム番組「はるか地球をのぞむ」の一場面ではありません。
葉祥明さんの作品「From the Earth to the Earth」のポストカード。
私が机脇の壁に飾っているものです。
葉さんといえば大地から空への色のグラデーションが特徴。
水色から黒にいたる層が美しいです。
山梨県立科学館さんへ観に行ってきました。こちらに。
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