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2014年4月30日 (水)

ガガーリン102 山梨県立科学館(甲府)に行ってきました

初夏の陽気だった27日、甲府に行ってきました。
お目当ては山梨県立科学館で上映中のプラネタリウム番組『はるか地球をのぞむ』です。
甲府、わずか数時間の滞在でしたが楽しかったです。

中央本線での車窓は新緑がまぶしいです。
意外だったのは、甲府までの沿線各地でハナミズキが満開だったこと。
東京で今ハナミズキが盛りなので、山梨ではもう少し遅いのかな~と思っていたのです。

若葉の緑色にハナミズキの白や濃いピンクが映えて美しかったです。
富士山も期待していたのですが、近くの山並みさえ霞んでいたので富士山は見えずでした。

甲府駅に着いてびっくりしたことが!
現在NHKで放映中の『花子とアン』のモデルとなった翻訳家の村岡花子さんのゆかりの地だったのですね!!

村岡花子さん訳の『赤毛のアン』シリーズ(新潮文庫)は私の宝物。
にもかかわらず、『花子とアン』は第一話で挫折してしまったので、
甲府=村岡花子という認識がすっかり欠落していました。

改札出たところの観光案内所で村岡さんに関するパンフレットをいただくと、
山梨県立科学館に行く道の途中に、村岡さんゆかりの学校があることがわかりました。

北口から8分ぐらい歩くと、
「山梨英和高校入口」と記された石畳の細い道が。
20140427kofu01_eiwa1

ゆるやかな坂道を辿っていくと、
山梨英和中学・高等学校が現れました。
村岡花子さんが教鞭を執っていた学校です(当時は山梨英和女学校)。

満開のハナミズキが綺麗でした。
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この先は、「科学館→」の看板を頼りに登っていきます。

山梨県立科学館さんのHP(ttp://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/)には
JR甲府駅北口より英和口遊歩道にて徒歩25分、
JR身延線金手駅より金手口遊歩道にて徒歩25分


と書かれていますが、都心の「遊歩道」の感覚とは違いました!

ハイキングでした。

見晴らしがいいです。

山に高層ビルに城壁に丸いガスタンク。
市街地の「生活」&大自然↓

20140427kofu03_eiwasoba

10分ぐらいで土の道となりました。

落ち葉の上を歩くのが心地いいです。
傾斜具合は清里にあるトレイル並です。

↓はっきり写っていませんが、木々の向こうには、山並みが拡がっています。
20140427kofu04_atagoyama_2

新緑の木立の中を歩くのは楽しいですね。

「山梨英和高校入口」から科学館までは徒歩約20分。

生活圏のすぐそばにこんな見晴しのいい散歩道があるのはうらやましいです。
ですが、日曜の昼間なのにすれちがったのは一組だけ。
土地勘のない方が、都心の「遊歩道」と同等に考えてヒールで行ったらきついです。また、時間帯、天候などもお気をつけください。
土日祝日に限られるのかもしれませんが、駅から科学館へはバスの運行もあるようです。
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目的の科学館に着いていざ、スペースシアターへ。

水平のフロアではなく、傾斜した床に階段状に席が設けられている劇場型の施設です。
『はるか地球をのぞむ』は13:30~14:15の45分間のプログラム。
前半20分は生解説による今日の星空。後半25分が上映番組『はるか地球をのぞむ』の構成です。

生解説いいですね。ドーム型のスクリーンの下の部分は360度ぐるりとパノラマ景色が映し出されています。
西の方角に描かれているのは南アルプスとのこと。
甲府で観ていることを実感した瞬間です。

旅行に行ったらご当地グルメを食べるように、その土地のプラネタリウムを訪ねるのも面白いなと思いました。
京都のプラネタリウムでは京都タワーが映っているのかも。東京下町だったらもちろんスカイツリー。
名古屋は名古屋城でしょうか。
その土地の人たちにとっての日常の風景がわかって興味深いかもしれません。

解説員がドームに映し出された星座絵を「何にみえますか?」など問いかけを交えてお話を進めます。
その都度、子供たちから「くま」「いぬ」というように声があがります。
生解説ならではの双方向のライブ感が楽しいです。

生解説で地上からの春の星空を楽しんだ後は、
『はるか地球をのぞむ』
脚本・演出/井上拓己(山梨県立科学館)、
制作進行/広橋勝、三谷真佐幸(スターライトスタジオ)、
CG/マーク・オードレッド(スターライトスタジオ)(敬称略)。

映像マジック!
本当に宇宙から地球を眺めているような感覚がしました。
座席が映像に連動して震動する仕掛けがあるわけではないのですが、
私たちのいるシアターが宇宙船となって宇宙空間を飛行している感覚になります。

冒頭はガガーリン。
スクリーンに現れた丸い窓の向こうに地球が見えます。
私たちがボストークに乗船しているガガーリンの目線で、彼が眺めたであろう地球の姿を体験できます。
彼が地球の眺めについて語った言葉とともに。
(ありがたいことにこのガガーリンの言葉の翻訳を担当させていただきました)

オーロラのカーテンを地上から見上げるのではなく、地球上空で眺める感覚も味わえたり、
月の裏側で、地球の姿がないことに心細くなり、再び地球を見ることができてほっとする感覚を追体験したり。
宇宙空間での浮遊感も気持ちよかったです。
はやぶさの場面では、プロジェクトにかかわる人たちのはやぶさへの想いが伝わってきました。

科学館への遊歩道を登った時、振り返って甲府の街並みを眺めたように、
宇宙へ飛び出した人間誰もがまず最初にやりたいことは、振り返って地球を眺めることなのかもしれませんね。
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番組終了後、科学館を後にして、駅まで行きと同じ遊歩道を辿りました。
ひたすら下りなので、息切れはしません。
帰りもすれちがったのは犬をつれて散歩をしている人だけ。

英和高校のそばで、富士山が見えました!
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五重の塔&富士山の眺めが風流です。
20140427kofu06_fuji2

「さどや」さん。老舗ワイナリー。
チャペルもあって結婚式もできるのだとか。
このようなおしゃれな建物だけだったら都内にもあるけど、背景が青空と山。というのが甲府ならでは。
(購入した白ワインジャムもおいしかったです)
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舞鶴城公園。壮観です。
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一番高い天守台に登ると、360度、山々。「甲府は盆地」を実感します。
この画像↓はクリックいただくと、もう少し大きくご覧いただだけます。
20140427kofu10_nagame

科学館の建物はここ。
20140427kofu13_atagoyama2_2
マピオンで標高を調べると、
「山梨英和高校入口」の石畳が、標高約282m。
愛宕山の科学館のあたりが標高約420m。
20分でこの高低差を登るのはちょうどいい運動になりますね。

見晴しがいいはずです。

帰りの電車ではしっかり白い富士山が見えました。
甲府から塩山までずっと見ることができました(甲府から高尾へ向かう進行方向右側)。
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甲府で買ったおいしいものは食べ物ブログのこちらに。

2014年4月24日 (木)

可憐でシック。架谷庸子さんの赤絵の雪華にうっとり。

先日、横浜高島屋に「-美しき万華鏡と鍛金の世界- 関井一夫展」を見にいきました。
その時、関井さんの奥様で、
ご自身も金工作家として日常を彩る作品を創っていらっしゃる宮崎浩美さんから、
同じフロアの食器売り場に九谷焼の若手作家三人の作品が展示されていて、
雪華模様の器があることを教えていただきました。

そこで見に行くと・・・

架谷庸子(はさたにようこ)さんの平盃 雪華紋がありました。

一目ぼれです


平たい小さな盃の内側に雪の結晶が描かれているのですが、その形はまさに土井利位の雪華。
土井利位が筆一本で線書きした結晶を着色しているのですがその色づかいがまたいいのです。

色合いはこんな感じでしょうか。
 (最後は金色のイメージ)。

赤系のやわらかなグラデーションに、金色の雪華が華やかを添えていて美しかったです。

盃の外側は赤系のボーダー。北欧の食器に通じるようなシンプルさが素敵でした。

欲しい!!!!と思ったのですが、懐具合を考え、泣く泣く購入は見送りましたが、
5分眺めていても見飽きないくらい美しかったです。

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雪華が使われているからというだけではなく、従来の「赤絵」と違う色合いが本当に魅力的。

従来の赤絵は「きつい」「和」のイメージでした。
白い生地にこってりした朱赤と差し色のように緑色の組み合わせ。ぱきっとコントラストの強い色合いで「和食器」のイメージ。

ところが、今回の3人展の作家さんの作品は、赤系の色彩がとても繊細で和だけではなく洋も感じさせるたたずまいなのです。

従来の赤絵が油絵具の赤を載せたイメージならば、今回拝見した赤絵は、水彩絵の具。

鳳凰などのモチーフではなく、小花ほか小さな柄がリズミカルに並ぶデザインはこんなブラウスがあっても可愛い、
英国のクラシカルな壁紙みたい、と思わせるものも。

和でありながら、洋を感じさせる可憐さはいろんな食器と組み合わせてテーブルに並べるのにも使いやすそうです。

新しい「赤絵」の世界を知ることができました。架谷庸子さんの雪華紋もいつか手に入れたいです。
赤系グラデーションに、淡いスカイブルーを刺し色にした器も素敵でした

架谷庸子さんの作品は日本橋高島屋の4月12日のブログで紹介されています。
ttp://blog-tokyo.takashimaya.co.jp/living/201404/article_4.html
雪華紋の盃も写真の左上に写っています。

このブログ内で架谷庸子さんの作品に関する記事は
架谷庸子 site:http://hoshi-biyori.cocolog-nifty.com/star/
で検索くださいませ。


【雪の結晶とアート】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

2014年4月17日 (木)

2014年1月~4月の花々。朝露のダイヤモンドほか。

ソメイヨシノの季節も終わり、入れ替わるように八重桜が美しいです。
そして街路樹の銀杏並木は日一日と緑の分量が多くなっています。
点描画のように見える無数の黄緑色(銀杏の若葉)が一日ごとに大きく成長しているためですね。

さて、最近、朝の散歩コースで一番感動したのが朝露です。

今週、乾燥注意報が出るくらい乾燥しているのに、朝露は別なのですね。

草むらの小さな葉の先々の朝露は、朝陽に輝いています。
20140416_064137

まるでビーズか小さなダイヤモンドの花が咲いているかのよう。
20140416_064312asatsuyu

ヒメオドリオソウの葉の産毛にも朝露がキラキラ。
20140415himeodorikosou

このキラキラが遠くまで続くのです。
ただの雑草の草むらが特別のものに見えました。

ユーミンの「♪やさしさにつつまれたなら」を
ふと口ずさみたくなりました。

そのほか、2014年1月~4月、
自宅や散歩コースの花々をご紹介します。

昨年12月にガーデンシクラメンとシルバーがかったリーフを
ホームセンターで買ってコンテナに植えました。
白と真紅とシルバーリーフ、この3つだけで
シックでおしゃれなクリスマス風のコンテナになるのでお勧めの組み合わせです。
20131228cyclamen_2
シルバーリーフの名前は忘れてしまいました。
カロケファルスシルバーブッシュでしたでしょうか。

今年の2月の様子。
シルバーリーフも大分ボリュームが出ました。
20140209cyclamen

3月、まだまだ元気なシクラメンとシルバーリーフの間に
にょきにょき伸びている緑色の葉はネモフィラです。
20140316cyclamen_2

ネモフィラが咲きました!!
20140405nemophila_2

シクラメンの白、赤、シルバー、スカイブルー。ネモフィラの葉の黄緑。
うっとりの配色になりました。
20140420nemophira



さて、私の住むエリアでは梅桃桜の順で咲きます。

1月28日の紅梅。
20140128ume

2月25日の梅
15日の大雪の後、まだところどころに雪が残っています。
20140225_3
白い雪と白い梅、紅梅。趣があります。

今年の桃は3月23日~30日ぐらいが見ごろでした。
桃源郷についてはこちらに。

ソメイヨシノは3月25日に開花宣言のあと、嵐が2度あったのに
4月7日ぐらいまで持ちました。
20140404sakura2

短い散歩コースですが、
春のお約束の短い散歩コースですが、菜の花、シロツメクサ、ペンペン草も咲いていてうれしくなります。
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ソメイヨシノと入れ替わるように主役に踊り出るのが八重桜。

毎年撮っている八重です。
濃いピンク、淡いピンク、黄緑色がかったもの(ウコンかと推測)が
並んでいる場所があっていつもこの3本の木をチェックしています。八

重桜三種盛。
20140416yaezakura1

わかりやすく黄色い線を
入れてみました。
こんな風に3色になっています。
20140416yaezakura2

黄緑色の八重は花が拓き始めると少しずつ、中心部からピンク色に色が変わっていきます。
その様子もとても可憐です。

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2014年4月16日 (水)

ガガーリン101 プラネタリウム番組「はるか地球をのぞむ」。ガガーリンの言葉の翻訳を担当させていただきました。

先日の土曜日2014年4月12日はガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を成し遂げてから53年目の記念日でした。

現在、山梨県甲府市の山梨県立科学館のスペースシアターではプラネタリウム番組『はるか地球をのぞむ』(ttp://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/339)が上映されています。
迫力のある宇宙映像とともに「宇宙から見た地球」「宇宙の中の地球」の姿に迫る番組です。

この番組の中で、宇宙飛行士ガガーリンが宇宙からの地球の眺めを語った言葉が紹介されています。
ありがたくもこのガガーリンの言葉のロシア語→日本語訳を担当させていただきました。

ガガーリンというと「地球は青かった」
(原文の直訳は地球は青みかがっていた)が有名ですが、
彼はほかにも宇宙から地球がどう見えたのかを詳細に語っていました。
地球の青さ、宇宙の漆黒、地球を包む淡い水色の層の輝き。
ガガーリンの言葉を聞いて、現代の私たちは、「あの眺めのことを語っているのね」と、
簡単にイメージすることができるでしょう。

宇宙から地球を眺めた映像や写真をいくつも目にしているからです。
でも、1961年当時の人々は、言葉でしか「地球の青さ」を知りません。
ガガーリンによって発表された地球の写真や映像がないためです。

当時の人は彼の言葉からどんな「青さ」を想像したのでしょうか。
「僕も想像だけではなく宇宙から地球を眺めてみたい」。
「ガガーリンが言葉でしか伝えられなかった眺めを世界中の人にみせてあげたい」。
そう願った人も少なくないはずです。

そんな多くの人々の「意志」が科学技術を発達させ、宇宙飛行士を輩出し、宇宙から映像を伝える技術を発達させたのでしょう。

1961年にガガーリンが見た眺めを、宇宙に行かずして私たちが追体験できる。
そこには、この半世紀の多くの人の「意志」や「夢」があったからこそだということを
しみじみと感じます。

 これはプラネタリウム番組「はるか地球をのぞむ」の一場面ではありません。

葉祥明さんの作品「From the Earth to the Earth」のポストカード。
私が机脇の壁に飾っているものです。

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葉さんといえば大地から空への色のグラデーションが特徴。
水色から黒にいたる層が美しいです。


山梨県立科学館さんへ観に行ってきました。こちらに

2014年4月13日 (日)

関井一夫さんの万華鏡展が横浜高島屋で開催されています

横浜高島屋で2014年4月9日から開催されている関井一夫さんの万華鏡展に行ってきました。

今回も美しい万華鏡の世界を堪能させていただきました。

場内は撮影禁止ですが、ご厚意で撮らせていただき、
またその画像をブログでご紹介することも承諾いただきましたので、詳しくレポさせていただきます。
(関井一夫さま、高島屋美術画廊さま、ありがとうございます)

週刊文春4月17日号にも関井一夫さんの万華鏡はカラーグラビアで掲載されています。
その写真の精密さと比べると、私の写真は繊細な色やフォルムが再現しきれていないのですが、
少しでもお伝えできましたら。

「バイオレットブルー」。
紫~青~スカイブルー。寒色系のグラデーションが美しいです。
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「クラシックピンク」。
グレイッシュなピンク色に、モーブ。アイボリー。
そのはんなりした色合いに金色に輝くオブジェクトが華やかさをかもしだしています。
雅びな調べが聞こえてきそうで、うっとりしました。
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「クリスタルグリーン」。
オブジェクトに細い棒状のものがいっぱい使われています。
無数の線が交差して作り出す造形はとても繊細で見飽きません。
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「紅薔薇万華鏡」。
万華鏡というとカラフルにいろんな色が入っているイメージですが、
こちらはとことん赤が基調となっています。
金色のひゅるんとしたフォルムのオブジェクトが次々に繰り広げる形も美しいです。
赤いオブジェクトが幾重にも重なってひろがる様子は、
真紅のバラの花束を上から眺めているようなゴージャスさがあります。
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花がモチーフのシリーズから2つの作品をご紹介。

梅。
梅の万華鏡には5弁の愛らしい梅の花がみえかくれしていますね。
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コスモス。
緑の葉と白とピンクの花が揺れる満開のコスモス畑のよう。
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オリハルコン。
琥珀やトパーズのようなオレンジ系に
スカイブルーや鮮やかなグリーンがアクセントになっていて美しいです。
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こちらは遊。
オブジェクトにプニプニしていそうなラピスラズリ色のものが使われています。
このプニプニが、ゆらゆらと動くので、万華鏡の中でも常に手前にアクセントのある動きを見せています。
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こちらは麒麟。
関井さんの万華鏡の特徴は、万華鏡本体が工芸品となっているところです。
金工作家としてさまざまな金属でオブジェを作っていらしたからこその外観ですね。
このかっこいい麒麟は1枚の金属をたたいて立体的なフォルムを生み出す
鎚金(ついきん)の技術で作られているそうです。
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万華鏡の真鍮の筒の部分にエッチングがほどこされています。
それぞれの万華鏡のテーマにあわせて柄も変わっています。
麒麟は、もくもくした雲が描かれていますね。
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中を覗くと・・・

圧巻です。
黒をバックに赤、飛翔する麒麟を思わせるひゅるんとした金属などが作り出すその世界は、
アラビアの絨毯のようなラビリンス感があります。

麒麟の筒の部分を、ガラス容器から抜き取る時の感覚は刀を鞘から抜き出す時の感覚に近いと思います。
タイムスリップして織田信長にこの万華鏡を見せたら、一目ぼれして手元に置いて楽しむだろうって思いました。
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こちらはリスの万華鏡。
うるっとした瞳と実を持った手や足の指の様子も愛くるしいです。
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中は覗いてびっくり。本物の木の実も使われているのです。
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小さな木の実たちの表面のゴツゴツした質感、模様も楽しめます。
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こちらはアルテミス。
昨秋の日本橋高島屋の美術画廊でおこなわれた万華鏡展の時にもアルテミスがありましたが、
本体も中のミラーもオブジェクトも違うものです。
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前回は筒の奥に丸く花が広がっていました。
その様子は漆黒の宇宙の果てで咲いている不思議な花のようでもありました。

今回はミラーの製法が違うため、
筒の内壁にも画像が映っています。
6方向に画像が広がるというものではなく、丸状に広がっているようにみえます。
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まるでミレナリオ、もしくは教会のステンドグラスのよう。
別世界に吸い込まれていきます。
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アルテミスは古代のような近未来のような、
神聖なたたずまいを感じます。
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猫ちゃんシリーズには
あらたな猫ちゃんも登場。
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黒猫ちゃんも同じように見えて、
オブジェクトが一つ一つ違っているので、一つとして同じ万華鏡はないそうです。

今回の展覧会のタイトルは「美しき万華鏡と鍛金の世界」。
万華鏡だけではなく、金属工芸の香炉、ペーパーナイフ、オブジェ等もありました。

関井一夫さんの耽美で妖艶な世界も楽しめます。



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こちらは「王女の仮面」。
おでこや眉が黒く見えるところは塗りつぶされているのではなく、エッチングで細かな模様が描かれています。

長い睫があるのもおわかりいただけますか。

「美しき万華鏡と鍛金の世界 関井一夫展」は
横浜高島屋7階美術画廊にて、4月15日(火)までです。
(最終日は16時まで)。

お買い求めになったお客様が万華鏡を持ち帰られ、すでに会場内にはない作品もありました。
上記にご紹介した万華鏡もすでになくなっている場合もあるかもしれません。どうぞご了承ください。

関井一夫さん万華鏡INDEXはこちら

2014年4月 9日 (水)

「アナと雪の女王』日本語吹き替え版を観ました

2014年4月2日の「Frozen」3Dバージョンに続き、「アナと雪の女王」日本語吹き替え版を観ました。
吹き替えということや2度目ということもあり、初回では気づかなかった発見がありました。

これからご覧になる方は以下ネタバレなのでお気をつけください。
ただ、ご覧になる前にお伝えしたいのは、スノーマンのオラフが歌うシーン。
冷たい飲み物が入ったコップの中の氷もオラフの形をしています。
わずか2~3秒のシーンですが、どうぞチェックしてみてださい。


では、以下ネタバレ。(セリフは一字一句再現しているわけではありません)。

信頼は怖れを溶かす
「真実の愛は氷を溶かす」だけではなく、
「信頼こそが怖れを溶かす」ということを強く感じました。

エルサは怯えなどの感情が高ぶって、周りを凍らせてしまいます。
その魔法の力を目の当たりにした人々は彼女を怖れます。
けれど妹のアナは「姉は自分を傷つけることはない」とひるむことはありません。
人の目から逃れるように城を飛び出すエルサを追いかけ、

アレンデール王国がエルサの魔法で冬に閉ざされてしまったことを打ち明けます。

「自分にはどうすることもできない」と語るエルサにアナは
「エルサならきっとアレンデール王国に夏を取り戻すことができる」と語ります。

その後、アナはエルサの魔法の力によって命の危険にさらされてしまうのですが、
それでもアナは自分を犠牲にしてもエルサを守ろうとします。

そして・・・・クライマックス。
エルサは怖れという感情や自分の危険性をともなう能力をコントロールできることを知るのです。

真実の愛とは、<自己犠牲で相手を守ろうとする想い>でもあるけれど
<相手を信じてあげること>だと感じました。
「あなたによって私が傷つくことはない。あなたはその力をコントロールできる」。
アナからそう信頼されることがエルサを救ったのだと感じました。

エルサの気高さ
展開が少し粗いところもあるこの映画を素晴らしい作品に高めたのはエルサとアナのキャラの魅力でしょう。

エルサはクールビューティー。だけどけっして悪役の「雪の女王」ではありません。
苦悩を抱えています。
奇異の目にさらされて、城を捨て、自分だけの氷の城を築いた時も、けっして復讐を考えたりしません。
望みは自分の魔法の力を封じないでありのままに生きていたい、という思いだけ。そのピュアさが魅力。

アナは今までにないプリンセスのキャラ設定が秀逸
アナは。典型的な次女。向こう見ずで、警戒心が少なくて、夢に溢れていて、そして利発。
逃げ出したエルサを追いかける時も、「仕切り」の良さを発揮します。
馬の手配をしたり、婚約者のハンスに留守を守る権限を発令したり。
さすが国王の血筋だと思わせるような一面がさりげなく描かれていて、
それが、プリンセス・アナの魅力を高めていると思います。
王宮での寝起きのボサボサ頭や、濡らしたためにカチカチに凍ったドレスでヨチヨチ歩くコミカルな様子もかわいいです。
マシュマロウとの対決で絶体絶命の場面でも「刀」でロープを切るとっさの判断で助かるなど、
ピンチを勇気と機転で乗り切る強さが随所に描かれていました。

神田沙也加
♪「生まれてはじめて」では未来への夢溢れる心が伝わってきましたし、
のびやかでつややかな歌声が素晴らしかったですね。
ものおじせず、お姉さん思いで少しやんちゃなアナをチャーミングに好演。
松たか子もノーブルに、でも決してクールビューティーになりすぎず、エルサを演じましたね。

♪「Let it Go」圧巻
劇団四季の作品も数多く手がけているという高橋知伽江さんの日本語詩が素晴らしいですね。
サビの部分の「Ler it go,  Ler it  go」のところに「ありまま」の6文字をあてはめ、
特に「go」 のところを「オ」の唇の形になるような音になるようにしたというリップシンクも見事。

ただ訳すのではなく、エルサの心情を深く描写するような日本語詞から私が感じたものは
こんな風な心情。

他の人と違うことにびくびくしながら、過ごすのはもうたくさん。
たとえ孤高の存在になっても、自分を隠して生きるよりは、自分を出して生きたい。
どんなに風あたりが強くても平気。
自分を信じて、自分の力で築き上げていきたい。
というような覚悟と潔さ。

例えば企業から独立してフリーランスで生きていく決心をした人とか、
多くの人が自分の日常にあてはめて感情移入できる普遍的な日本語詞になっているのがいいですね。

映像では、髪をほどき、水色のドレスと雪の結晶のベールをまとったエルサが、
バルコニーに向かって歩いていくところがかっこいいですね。
「少しも寒くないわ」と自信に満ちた表情で扉を閉めるところもニクイです。

松たか子の歌い方も素晴らしいですね。
ありのままで~のサビの部分、1番と2番以降は違っています。
1番は少し軽く、ふわ~と伸びる歌声。
エルサが手を振ると、空中にしゅるしゅる、ひゅるんと魔法の雪しぶきが舞いますが、
そのひゅるんとしたフォルムのようにひゅるんとした歌声。
封印を解いて、雪の魔法を少しずつおこなうそのうれしさと解放感が高まっていく様子が伝わってきます。
そして2番以降のサビは、もっと力強く。大地のエネルギーを天にそびえさせるようなイメージ。
凛としたクイーンに生れかわる姿。
そのバルコニーの先には誰も民衆がいないのが哀しいことではあるけれど、晴れ晴れと輝いた表情のエルサと声質もぴったり。
何度も観たくなる名ナンバーですね。

氷もオラフ
冒頭でも触れましたが、 今回気づいてツボだったのが
スノーマン「オラフ」が♪「あこがれの夏」を歌う場面でのこと。
オラフが、夏の海辺で冷たい飲み物を飲むのですが、
そのグラスの中の氷までオラフの形をしているのです!
youtubeで公開されている『アナと雪の女王』♪あこがれの夏/オラフ(ピエール瀧) でもこの場面を見ることができます。
2分3秒の動画の0分36秒頃。どうぞチェックを!

2014年4月 6日 (日)

リバティプリントは永遠の定番

自分の中でリバティプリントが再ブーム。
学生時代にブームになって、携帯用のティッシュケースとかいろいろ作りました。

再燃したのは去年『ジョルニ』という雑誌のリバティプリント特集を見たことがきっかけです。
イルマとジョセフィンズ・ガーデンにとりわけ惹かれ、この生地を使った洋服を買ったり、
ホビーラホビーレで生地を買って小物を作ったりしました。

今年はC&Sにリネン生地を見に行った時に気に入ったリバティの生地を買い、楽天でも買い、
ノースリーブのブラウスをすでに2着作りました!!

Libertyの魅力は、
1)季節ごとに限定柄が販売されること
2)それぞれの柄に名前がついていること
3)同じ柄にさまざまな色のバリエ―ションがあること
4)シーズンコレクションの柄も復活することもあること

この4つがエルメスのスカーフとも共通します。

楽天ほかで気に入った柄をみつけてはお気に入り登録しているのですが 、
自分のブログに貼ってしまえば気になる柄を一同にチェックできると気づきました。

そこでこのページに私が気になっている柄、持っている柄を貼ります。
すでに在庫切れになっているものもあるので、クリックしても購入できないものもありますが、
眼の保養になりましたら。

イルマ(Irma)ほわ~とあたりが明るくなるような、そよかぜが吹いてくるような柄です。


ジョセフィンズ・ガーデン(Josephne's Garden)春の歓びが伝わってくるような心がやさしくなる柄です。


カペル(Capel) シンプルだけどどの色合いも素敵な柄ですね。


ジューンズ・メドウ(June's Meadow)この黄色い生地によく似たワンピースを小学生の頃に着ていました。
なつかしいです。


グレンジェイド(Glenjade)白ヌキの小花がシンプルでカワイイです。


ジョナサン(Jonathan)幾何学的。鉛筆の削りかすのようですが富士山にも見えます。


モーヴィー(Mauvey)色合いが千代紙みたい。
そして花の中にぽつぽつと模様がある様子がちりめんしぼりのよう。
楽天ではハローキティとのコラボバージョンが。

リバティジャパンHPではこちら(ttp://www.liberty-japan.co.jp/lb_fabric/classic/Mauvey003.html)に
通常バージョンの柄見本があります。
2010年のクラシックコレクションです。
さらに2010年には「Satsuki」という柄も発売されたようです。
こちらもまるで鹿子模様のよう。名前がサツキなので日本の文様を意識したのは間違いないでしょう。
今、江戸時代の着物の柄についていろいろ調べていて、
雪輪の鹿子絞り柄を数多く目にしているので、リバティの鹿子絞り風、手に入れたくなってしまいました。

ピンク系 ローレン(Lauren)、ボーゼンカ(Bozenka)、画像はありませんがセラダイン(Celandine)のピンクもかわいいですね。


ブルー系 Pep、Millie、Julie's、フローラ・フュージョン(Flora Fusion)


渋カラー エリザズ(Eliza's)、トリア(Toria)、フローラ・ボー(Flora Bo)


この他にもYoshineやミナペルホネンとのコラボのスリーピングローズも素敵ですね。

(2014.4.9追記)
リバティではないけれど、大好きな花柄があります。
10年ぐらい前にみつけて買った洋服です。
あまりにも色合いがツボで、身につけると幸せな気分になるので毎年着ています。
(私の年齢では可愛すぎるのですが)。
あれがリバティだったら復刻もありえるのに、この柄にもう二度と会えないから絶対捨てれないわあ。
と思っていた花柄。
それがなんと、ホビーラホビーレのHPを見ていたら、リバティのグリニス(glynis)という柄であることがわかりました!!

残念ながらもう生地を買えるところはないようですが
リバティの生地を豊富に扱うメルシーさんでの画像↓を見ることができます。(2014.4.9現在)

私が愛用しているグリニスはこちらの色合い。手元の生地を撮った画像を。
20140406liberty_glynis1_2

20140406liberty_glynis2 
ちょっとレトロで東欧や北欧チックな色合いがとても素敵なんです。
また復活してくれるといいです。

10年前の私は、リバティ社ではないアパレルメーカーがリバティの生地を使って洋服を作っているなんて想像していなかったので、
この花柄がリバティかもなんて想像もしていなかったのです。
(タグをみるとfredyさんの洋服です)

私は去年からリバティ熱再燃と思っていたのに、10年ぐらい前からリバティとともに春~夏を過ごしていたのでした。びっくりでした。

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2014年4月 5日 (土)

江戸時代のファッションブック『新撰御ひいなかた』に見られる雪輪

雪輪について調べていく中で知ったのが江戸時代に出版された「ひいなかた」と呼ばれる本の類。
これはいわばファッションブック。小袖のデザイン集です。

当時、この本の図案を参照して人々が小袖を新調したとなれば、
ひいなかたの中に雪輪モチーフの図案がどのくらいあるかを調べることでで、
「雪輪」がファッションとしての普及具合を推測できます。

そこで調べてみると。


江戸時代初期の寛文6年(1666年)に『御ひいなかた』が刊行されました。
この本が小袖雛形本の元祖と言われています。
寛文7年に出版された『新撰御ひいなかた』
(私メモ/寛文6年のものの再販。ただし微妙に差異あり)は
国立国会図書館近代デジタルライブラリー(ttp://kindai.ndl.go.jp/)で見ることができます。

20140405yukiwa_onhiinakata01_4 20140405yukiwa_onhiinakata02_3
画像提供:東京国立博物館

雪輪がモチーフのもの、「雪」という文字をあしらったものがいくつもありましたので、以下ご紹介します。

※馬場 彩果氏の論文「小袖雛形本『新撰御ひいなかた』における文字文様」
(植草学園大学研究紀要 2012年3月)(ttp://ci.nii.ac.jp/naid/110009579203)も興味深いです。
青文字はこの論文からの引用です。

※国立国会図書館の許可を得て画像を掲載させていただきます。二次利用はご遠慮ください。

(1)上巻 7/55 (ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144155/7)
 匹田鹿子の雪輪。
20140405yukiwa_onhiinakata0107_3

(2)上巻 10/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144155/10)
 雪持ちの笹の柄ですが、明らかに積もった雪の輪郭が雪輪です。
20140405yukiwa_onhiinakata0110_2

(3)上巻 11/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144155/11)
 雪輪の中に「初」「雪」の文字が。草書の文字は「ぢかのこおりもん はつゆきのもやう
 菱形の絵に大きな雪輪模様がよく目立つ。文字があることで、
 ただの雪ではなく、初雪であることがわかる。
 小袖全面に絵模様があるのは、当書において珍しい構図である。

20140405yukiwa_onhiinakata0111

(4)上巻 18/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144155/18)
 匹田鹿子の雪輪と竹の子。
20140405yukiwa_onhiinakata0118

(5)上巻 21/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144155/21)
 細かな刻みが入った雪輪が大きくあしらわれています。
20140405yukiwa_onhiinakata0121

(6)上巻 25/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144155/25)
 伊達家の家紋にもある雪輪と薄(すすき)に似ています。
 草書の文字は「ぢ白あさきゆかた あきのもしにすゝき
 すすきの絵模様は雪輪の中に描かれ、
 秋からしだいに雪へと移り行く季節を表現しているものと思われる。

20140405yukiwa_onhiinakata0125

(7)上巻 39/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144155/39)
 21/55に似た大胆なレイアウトで雪輪が大きく描かれています。
20140405yukiwa_onhiinakata0139

(8)上巻 43/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144155/43)
 匹田鹿子の雪輪の中に雪の文字。
 行書の文字は「ぢもゝいろ はしにかきつはた」。
 八橋と杜若、そして雪が揃っており、この意匠は間違いなく『伊勢物語』
 第九段『東下り』を表しているといえる。

20140405yukiwa_onhiinakata0143

(9)下巻 6/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144159/6)
 右上に匹田鹿子の雪輪が。

笹の葉の上に蟹がいる絵が描かれていますがこれは判じ絵になっています。
『江戸モードの誕生』丸山伸彦著(角川学芸出版 2008)に下記のように紹介されています。
「ささかに(細蟹)→蜘蛛(糸を引く)→織姫」の連想で七夕をあらわしたもの

この「ひねり」。どのくらいの人がわかったのでしょうか。
20140405yukiwa_onhiinakata0206

(10)下巻 11/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144159/11)
 雪輪と竹。
20140405yukiwa_onhiinakata0211

(11)下巻 16/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144159/16)
 匹田鹿子の雪輪の組み合わせ。
20140405yukiwa_onhiinakata0216

(12)下巻 29/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144159/29)
 バウムクーヘンの年輪のように重なる雪輪の輪郭に「岑(みね)」「雪」の文字が。
 行書の文字は「地みついろ みねのゆきのもやう」。
 非常に大きな雪輪が特徴的である。文字がなければ単なる雪の景色と感じるが、
 文字があることでこれが岑に積もる雪であると理解することが可能となる。

20140405yukiwa_onhiinakata0229

(13)下巻 37/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144159/37)
 雪輪に菊。
20140405yukiwa_onhiinakata0237

(14)下巻 41/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144159/41)
 雪輪と花。
20140405yukiwa_onhiinakata0241

(15)下巻 45/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144159/45)
 雪輪と花。
20140405yukiwa_onhiinakata0245

(16)下巻 50/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144159/50)
 匹田鹿子の雪輪とこうもり。
20140405yukiwa_onhiinakata0250

(17)下巻 51/55(ttp://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144159/51)
 匹田鹿子の雪輪と「初」の文字。
 草書の文字は「ぢあかへに 花とひしはつ雪の上もん」。
 小さな丸がいくつも描かれているが、「初」の文字があることでそれが雪であり、
 かつ初雪を表現した意匠であると理解することができる。

20140405yukiwa_onhiinakata0251

『新撰御ひいなかた』に登場する雪輪の登場は多く
(※近代デイジタルライブラリーでは「欠」となっている画像がありますが、
上下巻合計約200種のデザイン画の中のうち、雪輪モチーフは20種弱)
雪輪が特殊ではなく、一般的なモチーフの一つとなっていることを感じました。

さて、この『新撰御ひいなかた』刊行後、いくつも小袖雛形本が出版されています。

貞享4年(1687年)『源氏ひいなかた』『友禅ひいなかた』
元禄13年(1700年)『当流七宝常盤ひいなかた』
正徳5年(1715年)『光林ひいなかた』などなど。
(私メモ/光琳模様を扱った雛形本が当時光琳とは関係ない人によっていくつか刊行されていたようです。
ただ、本家本元の出版ではないため、「光林」としたものが多かったようです)

京都国立博物館のHP内「江戸時代のきものデザイナー」
(ttp://www.kyohaku.go.jp/jp/dictio/data/senshoku/71edo.html)には
江戸時代には小袖雛形本と呼ばれるきもののデザイン集が次々に発行されました。
今、知られているだけでも120種以上に及びます。

と記されています。

『日本ビジュアル生活史 江戸のきものと衣生活』丸山伸彦著(小学館 2007)は
図版も多く大変興味深い本ですが、
これらの雛形本が経済力のある町民に活用され、
江戸時代のファッションのモードを作っていったことが書かれています。
日本ビジュアル生活史 江戸のきものと衣生活

西洋のドレスはさまざまな形と生地、色、柄でいろんなバリエーションを作り出しますが、
一方着物は、形はほぼ同じ。形が変わらないという制限があるからこそ、その絵柄が発達したのですね。

『御ひいなかた』の小袖のデザイン、どれもシンメトリーを考えず、大胆な柄の描き方です。
着物の奥の深さを感じます。

私メモ/『ひいなかた』に関しては『江戸モードの誕生』にも詳しく取り上げられています。

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2014年4月 2日 (水)

「アナと雪の女王」を観ました! 雪の結晶三昧

雪の結晶好きとしてはみられずにおりましょうか。

「アナと雪の女王」を観ました!
映画の最初から最後まで雪の結晶がいっぱい
しかも3Dで観たので、立体感の醍醐味。
雪華が空間を舞い降りるような、自分が雪原に立って、
この映画の世界に入り込んでいるような臨場感に魅了されました~
20140405frozen
↑この映画好きからいただいたメモパッド

以下ネタバレです。

テーマは
「この映画のテーマを10字以内で述べよ」と設問を出されたら、
模範解答は「真実の愛は氷を溶かす」なのかしらと。

日本語タイトルは「アナと雪の女王」ですが、原題は「FROZEN」。
アナの姉のエルサは「雪の女王」だけではなく「氷の女王」でもありますよね。

「氷を溶かす」というのは、冬に支配されてしまったアレンデール王国の城や町の雪や氷を溶かすという意味でもあり、
エルサの心を溶かすという意味でもあり。

みどころ
ディズニースタッフの渾身の技術が作り出す、さまざまな雪や氷の造形や動き。
CGでなければ作り出せない映像技術が素晴らしいです。
雪の結晶、スノーマン、ふかふかの雪、吹雪・・・。陽射しで青っぽく見える雪…。
エルサの作る御殿の美しいこと美しいこと。
そしてさまざまな氷の造形も美しいです。
透き通った質感が見事です。

雪や氷が視覚的に楽しめるだけではなく、氷がぶつかりあう、軽やかで涼しげな音、氷が割れる迫力のある音etcも楽しめます。
体感で凍てつく、透明な、凛としたFROZENな世界を楽しめます。

ききどころ
なんといっても「Let it go」。
----------------------------
さて、ここから感想を。

この映画では松たか子の歌も話題ですよね。
私もyoutubeで何度も松たか子や25か国語バージョンを視聴しました。
どんな場面で使われるのだろうとワクワク。

使われ方は想像していたのとは違いました。

ありのままで。自分を解放して等身大の自分で生きていこう、何もこわくない。というような趣旨で歌うエルサ。
たからかに力強く、解放感を持ったメロディーと歌唱。

だから、私は勝手に、自分の世界に閉じこもっていたエルサが今の自分を認め、
殻を破って、オープンマインドでみんなの中に飛び込む場面なのだと思っていました。

でも違うのですね。
触れるものを凍らせてしまうエルサは、小さい時に妹のアナをその力で傷つけてしまった時から、
アナとも隔離された生活を送ってきました。
手袋をして素手で触れないようにして。
感情がたかまると凍らせてしまうパワーが強まるから、感情をひたすら押し殺して。

けれども、戴冠式後のパーティーで片手の手袋が脱げた時、その力がみんなにばれてしまいます。
恐れる人々の中には彼女を化け物扱いする者も。

エルサは城を捨て雪山へ。そして、この歌を歌うのです。
もう一方の手袋も脱ぎ捨て、
この力を隠さないで、感情を押し殺すこともやめて、私は生きていく、ここが私の王国と。

ありのままの自分で「みんなと交流をする」とは正反対で、
ありのままの自分で「人里離れたところで殻(自分だけの氷の城)を築いて生きていく」。

その展開が、想像とは違っていました。

エルサがありのままの自分を出せなかったのは、自分が傷つきたくなかったからでも、いい娘でいたかったからでもなくて、
まわりを傷つけたくなかったというやさしさから。

であるならば、ありのままの自分を出すことがいいとは言い切れないなあと、
英語版「Let it go」の歌詞に素直になれない自分もいます。

♪No right, no wrong, no rules for me, I'm free!
私には正しいことも間違っていることもルールもないわ。自由なの。という意味の歌詞のくだりも、
開き直った解釈をして傍若無人な人が増えてもいやだなあと思います。

だからこそ、日本語の歌詞は、共感できるようにアレンジした内容になっていて上手いなあと感じました。

とはいえ、この「Let it go 」にはガガの「Born this way」に通じるものを感じました。

ありのままの自分の色で生きていく、自分をカミングアウトして生きていく、
そんな後押しになる曲かもしれません。

ここが好き
最終的には、
「自分を押し殺すのでも、解放しきるのでもなく、うまくコントロールして調和させて生きていくのが一番。
その能力で周りの人を喜ばせる方法があるはずだから」
が本当のテーマかなあと思います。
そんなことをさりげなく感じさせるラストが素晴らしかったです。

ここが不満
「Let it go」の使い方とエルサの描き方。
エルサの描き方が少し中途半端です。
自分の不思議な力におびえ、苦悩していた日々。
もう抑える必要がなくなったと感じて自分の雪と氷の城を築く日々。
その対比があまり描かれていない気がします。

「Let it go」は素晴らしいのですが、彼女が自分の力を、もう封印しない!
と決めたことがアレンデール王国の人たちにどんな危害をもたらすかが足らず、彼女が狙われる動機づけが少し弱いかも。

最後、エルサはその能力を活かしながらみんなの調和できることが描かれるのですから、
クライマックスでもう一度「Let it go」を歌ってほしかったです。
今度は<アナや自分を支えてくれる周りの人や民と一緒に生きていくわ>とたからかに歌う歌詞にして、
エルサとアナのデュエットで。

ともあれ
氷と雪の世界の美しさにうっとりしたり、迫力に鳥肌が立ったりを満喫できる映画です。
この氷と雪の世界のアトラクションがディズニーランドにあったらいいな~。
オラフのキャラも不気味なマシュマロウもツボです。

さて、同時上映のミッキーの短編の3Dバージョンおすすめです。
ミッキーがモノクロのミッキーのアニメを劇場のスクリーンで観ているという場面では、
自分が今いる映画館の前方に本当にミッキーがいるように見えました。

25ケ国の「Let it go」では私は日本とスペイン、タイ、ロシアが好きです。

日本語吹き替えは松たか子の歌はもちろんのこと、
神田沙也加ちゃんの歌が本当に素晴らしかったそうです。
吹き替え版を観た友人は、沙也加ちゃんがこの歌唱力を身につけたのはいかに努力をしたのかと感動し、
この映画のために生まれてきたといっても過言ではないと熱く語ってくれました。

近日、吹き替え版も観に行く予定です。
(観に行きました。こちらに)

英語の「Frozen Little Golden Book」、おすすめです。
わずか24ページなのですが、どの絵もとてもリリカル。
そして映画の要所要所のシーンがうまく再現されています。
アメリカでは4~8歳でしょうが、日本だったら大人でも楽しめます。
英語にあこがれ、勉強を始めたティーンエイジャーも、この英語がわかる!って英語が好きになるかも。
書体も素敵です。
Frozen Little Golden Book (Disney Frozen)

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2014年4月 1日 (火)

2014年の桃源郷に行ってきました

春といえば桜、のほんの少し前に「桃」があります。

そう思えるようになったのはたまプラーザ駅から車で10分ほどの保木の桃源郷を知ってから。
昨年ご一緒させていただいた大学のサークルの先輩、同期の仲間に加え、
今年は後輩も交えて日曜日に予定していましたが、あいにくの嵐で雨天中止。

今日、たまプラでの用事の合間に一人で行ってきました。

桃源郷の手前。オオイヌノフグリとホトケノザが至るところで咲いていました。
オオイヌノフグリって花の色や形、群生具合がネモフィラに少し似ていますよね。
20140401togenkyo01
↑画像は少し赤紫っぽくなってしまいました

いつものアングル。

20140401togenkyo02

濃いピンクは桃。
淡いピンクはソメイヨシノでしょうか。
明るいレモンイエローの植物。
奥の森の新芽の緑。
エトセトラエトセトラ。
20140401togenkyo05
豊かな色のハーモニーにうっとり

この場所がすごいなあ~と思うのは、起伏と遠近感。
赤と黄色の矢印をご覧ください。
20140401togenkyo04_2

右側から桃の丘の斜面が下っています。
左手からも手前からも赤の矢印のように中央に向かって地面が傾斜しているのです。
特に黄色い部分は勾配の強い斜面に、いわば谷になっています。

遠近感が強調されて黄色の矢印の背景にある森が一層遠くの場所に感じる構図になっているのです。
狙ったわけではなくて、自然が作り出した絶妙な起伏です!!

3枚の写真をつないでみましたが、パノラマ感を感じていただけますでしょうか。

20140401togenkyo_long

毎年思うのです。

なぜ、こんなに桃源郷っぽいんだろう。
別世界に感じるんだろうと。
さきほどご紹介した、絶妙な起伏だけではなく、あと2つポイントがあります。

思いだすのは、日本の昔話で箪笥の引き出しを開けると自然の風景が広がっていたという話。

桃源郷が私有地でガードレールに囲われている閉じられた空間であること。

見上げるというよりも見下ろすというところ。

この2つが、引き出しを開けて見下ろす感覚とどこか近く、箱庭感覚のようなものを桃源郷に感じるのだと思います。

今日はうぐいすも鳴いていてのどかな晴れの日でまさに桃源郷でした。

140401_125225
桃源郷から保木入口のバス停に戻る時の眺めも好きなんです。

桃畑の向こうにたまプラの街並みがみえます。

保木の桃源郷の魅力は、住宅街の一角にタイムスリップしたかのように別世界が広がり、
その一角だけは電柱だのビルだの一切目に映らない景色を味わえることですが、
この場所は桃源郷と世俗(人間の営み)の境目エリア。

桃と住宅街の屋根屋根が一緒にフレームに収まる眺めも、自然と人間が仲良く共存、みたいな幸せな気持ちになります。

来年こそいい天気でみんなで楽しめたらいいな~

桃源郷シリーズINDEXはこちら

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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