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2014年5月 4日 (日)

雪の結晶番外編/滝沢路の日記シリーズ(その4)嘉永3年~安政5年の江戸の町の雪の記録

江戸時代、特に文政以降の雪の日を調べています。というのは古河藩主の土井利位、家老の鷹見泉石がどんな雪の日に結晶観察をしたのか探るためです。

土井利位は嘉永元年(1848年)に亡くなっています。
鷹見泉石は弘化3年(1846年)に江戸から古河(現在の茨城県古河市)に移り隠居生活をしています(亡くなるのは安政5年)。

ですので、彼らが雪の観察をした日を知るためには、嘉永3年以降の江戸の町の雪の日を調べる必要はありません。
ですが、江戸時代、1850年頃まで小氷河期と言われていることの検証になれば、
と路の日記から雪の記載を書き起こしてみました。 (引用部分青文字)

ただし書きは滝沢路の日記(その2)をご覧ください。

【嘉永3年】
11月19日 巳の刻小雪、忽止、晴、昼九時四分冬至之節に入
12月28日 夜中雪、但多不降

【嘉永4年】
1月5日 夕方みぞれ、夜に入薄雪
1月12日 小雪、忽止、昼後より晴
1月14日 雪。八時より雨。
1月15日 雪。風、夕方雪止、不晴。
1月17日 雪。昼後より雪止。
2月10日 晴。夜に入曇、夜中雪。
2月13日 晴。夕方より霰降、寒し。
2月15日 雪終日。夕方雪止、不晴。

【嘉永5年】
1月7日 六時頃より天明後迄雪
1月26日 雪。八時頃雪止、不晴、夜に入晴
2月1日  昼後より雪、夜に入止
2月2日 天明後より雪、昼時雪止、半晴、夜に入晴
2月9日 
終日曇。四時頃雪、忽地止 
2月18日 半晴。寒し、夜に入五時頃より雪

2月19日 雪。但多不降、四時過より雪止、曇
閏2月18日 小雪。雨まじり、昼後より雨終日、夜に入同断。
10月11日 晴。夕方より曇、夜に入雨、今朝巳の九刻小雪也
10月26日 晴。今晩卯の二刻大雪に入る。
12月4日  雪天、九時過より雪、暮時より雪止、雨
12月12日 雪。昼後より雪止、雨、風烈、夜中同断
       今日雪、風烈、商人不来、道のぬかり甚しく、人々大難義也。
12月13日 家根の雪落とし候由にて、弟子手伝、家根雪落し畢。
12月24日 晴。昼後より曇、寒し、四時頃より終夜雪
12月25日 雪。昼時雪止、壱尺余、不晴、路のぬかり甚し。(私メモ/1尺=約30センチ。大雪ですね)
12月27日 今朝、伊三郎・榎町徳両人来る。手伝小僧も来る。
       南の方家根仕上致、庭前・玄関前雪を片付、昼時に成。
       路のぬかり甚しく、殊之外手間取、且帰路馬おどろき、暫くこの丸にて見合居、夜五時帰宅

【嘉永6年】
1月2日 小雪 忽止 終日曇 余寒
1月16日 五時過より雪終日 夜中同断
1月17日 雪終日 夜中同断
1月18日 雪 八専の終日 夕七時過雪止 十六日より今日迄三日降続く
       (私メモ/江戸の町で三日間雪が続くというのは今はなかなかないことです)
1月22日 昨夜北ノ方家根の雪、隣家林へ多く辷(すべり)落に付、今朝吉之助片付に行。
1月26日 夜に入雪少々
10月22日 酉の刻小雪也
11月7日 晴 午の三刻大雪に入
12月24日 雪 昼時頃止
12月30日 当暮寒中あたたか、廿四日雪降候ても多不降、故に水も氷らず。

【嘉永7年】
1月9日  曇 雪ちらちら 程なく止
1月12日 曇 夕七時頃より雨 夜に入四時頃より雪に成る
1月14日 半晴 寒し 夜に入雨 夜中雪
1月15日 雪 昼後より雪止
1月18日 曇 朝雪少し 忽止  其後晴
2月6日  半晴 余寒甚し 雪少しちらつく
2月13日 晴 風 寒甚し 両度雪ちらつく
10月3日 曇 今夜亥の七刻小雪也
10月18日 半晴 酉の四刻大雪也
11月16日 夜に入雪 四時過止 晴 多く不降 薄雪也
12月3日 昼後より曇 雪少しちらつき 夜に入晴
12月9日 晴 八時過雪少しちらつく 忽止 晴

【安政2年】
1月9日   昼後霰交雨 遠雷少々
1月13日  夜中霰
2月6日  終日雨 七時前より雪 夕方止 寒中の如し
10月14日 今晩寅の中刻小雪に入
10月29日 半晴 今晩九時壱分大雪也
12月7日  夕七時過より雪 夜中同断 四時雪止 晴
12月20日 今晩七時頃より雪終日 夕方止 風 雪壱尺余積る。(私メモ/1尺=約30センチ。大雪ですね)
12月24日 夕方より雪 夜に入止
12月27日 雪 昼後止 曇

【安政3年】
1月22日  霰雨まじり 其後雪終日  壱寸余積る(私メモ/1寸=約3センチ)
       今日終日雪天に付、客来なし。終日子ども等の守にて日を暮し畢。
1月24日  雪 夕方止 風       
       今日雪降候に付、使札・客来なし。寒きこと甚しく、夕方吉之助門前雪を片付る。
10月25日 風なし 美日 辰の五刻小雪也
11月10日 晴 北風 寒し 夜中同断  今晩七時八分大雪也
12月16日 終日曇  甚寒  夜中雪
12月17日 甚寒  晴 夜中雪
12月22日 終日曇 夜に入雪

---安政4年は日記の現物が残っておらず---

【安政5年】
1月3日  風 雪  夕七時頃雪止 晴。今日風雪、凡二尺ほど積る。
      (私メモ/2尺=約60センチ。大雪ですね!)
1月7日  曇 五時頃より雪  昼後より雪止  不晴
1月21日  雪 昼時雪止 半晴  弥太郎殿来る。(略)
       然れども雪天ゆへに寒さにたへず、火にあたり、昼時帰去。
1月27日  雪 程なく雨 昼後雨止 不晴 寒し
1月28日  晴 昼後より曇  夜に入雨  夜中雪
1月29日  

路が8月に亡くなっているので、以下は娘のさちによる記載。
12月12日 
12月23日 
12月24日 
--------

eye現在は、東京で一冬にどのくらい雪が降るのでしょう。
  年によっての差がありますが、。雨やみぞれが雪まじりになるのが2回ぐらい、
  積る雪がせいぜい2~3回というところでしょうか。10センチ積もったら大雪扱い、かなと思います。
  それを考えると、嘉永3年~安政5年は、やはり今の東京よりは雪が多いようですね。

滝沢路の日記シリーズINDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
    コンタクト: メールアドレスはhoshibiyorihappy*yahoo.co.jp このyahooの前の*を@に変えてご連絡下さいませ
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