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2014年6月26日 (木)

山形の雪の結晶パスタ。美しくおいしいです。

山形といえばさくらんぼ、天童のこけし。
最近でいえば、豆腐などの上に載せる刻み野菜の「だし」や映画おくりびとのロケ地、などが浮かびます。

ですが、あらたな山形の名産に出会いました。

それは、ブログを通じて出会い、交流させていただいている
おんぽたんぽさん(手がけていらっしゃる素敵なブログ「笑店」
(ttp://plaza.rakuten.co.jp/waraumise/)から教えていただいた
「雪結晶パスタ」。

玉谷製麺所さんのHP(ttp://www.tamayaseimen.co.jp/)を見て一目ぼれ。

早速3つの味をコンプリート注文しました。

届きました。
青い箱にクッション材を敷いてパスタが3つ並んでいます。
美しいです。。。。
20140626snowflakepasta1

パッケージは少し光沢のあるグレイッシュな青磁色。
20140626snowflakepasta4

パッケージに裏には

山形県西川町は万年雪を頂く月山のふもとにあります。
冬場、時には雪の結晶は寒空から音もなく舞い降りてきます、。
「雪結晶パスタ」はこのイメージと、そば・発芽米・赤米の地元素材へのこだわりから生まれました。
雪結晶n形がソースをからめ、口の中でおいしさが広がります。
月山の冬を想い描くパスタをご賞味ください。


と書かれています。

パッケージしたのa Gareyというロゴの説明もあります。

アガレイは、山形の県内の6社が一同に集まり。
デザイナーのプロデュースのもと、
東北芸術工科大学のサポートで生まれた異業種連携ブランドです。


白抜きでさまざまな形の雪の結晶が描かれています。
そのフォルムは土井利位の雪華でも、
ベントレーのスノークリスタルからでもなく、
ペーパークラフトで作った結晶みたいな雰囲気。
20140626snowflakepasta3

お皿に並べてみました。
20140626snowflakepasta5_2

三種類。左から。発芽米。そば粉、赤米です。
雪の結晶は全部同じ形。

「発芽米」は一般的なパスタの色です。
「そば粉」は 少しブラウンがっかっていて、そばがきの色ですね。
「赤米」はお赤飯のご飯の色のよう。

大きさは葉の先から反対側の葉の先までが2センチほど。

早速、
発芽米をメインに少しそば粉と赤米を加えてゆで、ゴルゴンゾーラのパスタにしました。

ゆで時間はそば粉は8分。あとは9分。
ゆでても繊細な葉がもげることはありません。
20140626snowflakepasta7
画像一番左下が「そば粉」。中央が「赤米」。右上が「発芽米」です。
ゆでてもそれぞれの色の違いがあります。


濃厚なゴルゴンゾーラソースにしたので、3つの味比べはあまりできませんでしたが、弾力もあり、おいしいです~。

ミネストローネに浮かべても可愛いですね。

2014年6月15日 (日)

雪の結晶番外編/滝沢路の日記シリーズ(その7)飼い猫の仁助について

路の日記シリーズその7は猫の仁助に関してです。

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2014年6月12日 (木)

雪の結晶番外編/江戸時代の顕微鏡シリーズ(21)国立科学博物館にある江戸時代の顕微鏡

国立科学博物館では「医は仁術」のあと、日本館へ移動。
常設展の江戸時代の顕微鏡を観ました。

場所は1階南翼。
科博さんのHPでも展示されている顕微鏡の画像がみられます。

国立科学博物館常設展ページ(ttp://www.kahaku.go.jp/exhibitions/permanent/)→
「日本館1階南翼」の展示内容を見る→
9 好奇心から生まれる科学の眼

常設展も商用でなければ自分で撮った画像をブログでアップしてOKとのことでしたので、
少し不鮮明ではありますが画像とともに顕微鏡の一部をご紹介します。

カルペッパー型顕微鏡 18世紀
ニュルンベルグ・ババリア製
Kahaku_microscope11

カルペッパー型顕微鏡 18世紀 スカーレット作  
Kahaku_microscope22


Kahaku_microscope23

革張りのようにみえます。
Kahaku_microscope24

木製簡易型顕微鏡 19世紀ごろ 日本製
Kahaku_microscope42

筒部分の赤に金色が美しいです。
Kahaku_microscope43

和製カフ型顕微鏡 18世紀後半 日本製
Kahaku_microscope52

携帯用箱型顕微鏡 19世紀 イギリス製
Kahaku_microscope62

ニューユニバーサルダブ
Kahaku_microscope72_2

コンパウンドドラム型顕微鏡 19世紀 イギリス製
Kahaku_microscope82

江戸時代後期の虫靉靆(あいたい)という顕微鏡もありました。
小さな羽子板の形をした「羽子板型日本図(こちらも江戸時代後期)」がセットされています。
Kahaku_mushiaitai1

赤線で羽子板部分を囲んでみました。
Kahaku_mushiaitai3

上から覗くことができるようになっています。
覗くと、胡麻粒みたいな小さな文字を読むことができました。
その画像も撮ってみました。
日本圖(圖は図の旧字)がおわかりいただけますか。
Kahaku_mushiaitai2
圖本日 の文字があります↑

虫靉靆に関しては、科博が発行されているKahaku event 2010年2月号で見ることができます。
ネットでもこちらのPDFファイルで見ることができます。

ttp://www.kahaku.go.jp/news/2010/kaghakuevent2/img/kahaku_event2_1.pdf

顕微鏡展示の背景は、当時の人が顕微鏡で観察したスケッチが飾られています。

司馬江漢が描いたぼうふり。
ぶきかわ(ぶきみかわいい)で実はツボ。
このデザインのクリアファイルとかグッズをミュージアムショップで販売してほしいです。
Kahaku_microscope94

土井利位の『雪華図説』も展示されています。
Kahaku_microscope91

こちらは、顕微鏡で観察したものが生かされたデザインとして、
土井利位の観察した雪の結晶をデザインした刀のつばが展示されています。
鍔が落とす影も美しいです。
Kahaku_microscope93

こちらは嘉永時代に土田英章が顕微鏡で微生物をスケッチした銅版画「微中虫」です。
Kahaku_microscope92

日本館の建物はレトロ。ドームも窓もクラシカル。
Kahaku02

びっくりしたのは、トイレの窓に貼ってあった掲示。

「窓を開けないでください」と書かれた後、虫が入ってくるから、ではないのです。
「小鳥が入ります」と書かれています。
Kahaku03_2

小鳥が入ってくるなんて。それだけ上野の杜は自然が豊かということですね。

こちらは日本館ではなく地球館のエスカレーター。
脇がスケルトンになっていて、
エスカレーターの階段部分がキャタピラのようにぐるぐるまわっている様子が見られます。
Kahaku01

2014年6月11日 (水)

雪の結晶番外編  「医は仁術」を観に行きました

国立科学博物館(上野)で開催中の特別展「医は仁術」に行ってきました!

ずっと気になっていたのです。

江戸時代の古河藩の殿様、土井利位(どいとしつら)は顕微鏡で雪の結晶を観察し、
スケッチ集とも言える『雪華図説(せっかずせつ)』『続雪華図説』を著しました。

その雪華図説に魅せられ、土井利位のことを調べているのですが、
「彼はどんな顕微鏡で観察したんだろう」と思ったところから、
江戸時代の顕微鏡について調べたのが一昨年のことでした。
(よろしかったら、江戸時代の顕微鏡シリーズをご覧ください)

いろんな資料に行きあたるにつれ、江戸時代の科学力、当時の人の志の高さに感服してきました。
ですので、江戸の医から未来を眺める展覧会「医は仁術」に興味があったのです。

面白かったです~。

(以下、場内はフラッシュを使用しなければ撮影OK。
個人ブログに掲載OKということでしたので、撮った画像も貼らせていただきます)

人間の知恵は凄い!
西洋の医学に触れ、それを貪欲に吸収する向学心、頭が下がります。


また、知識をアレンジする能力は素晴らしいですね。
たとえば、お産に関するコーナーでは、ルーブ状のものがついた器具が展示されていました。
逆子の胎児を取り上げる時に具合がいいそうで、当時の日本人が思いついて作ったものです。
シーボルトもそのアイデアを称賛したのだとか。

展示で特に印象的だったのは人体の解剖図です。何点も展示されていました。
圧巻です。

当時の犯罪者などを解剖(当時の言葉では腑分け)し、器官、筋肉などを克明に絵巻物に遺しているのです。

たとえば、最初、切断された首があり、その脇に解剖の検体となった罪人の名前が記されているものもあります。
絵巻物の右から左へ、解剖の様子の進行とともにと描かれています。筋肉、内臓の様子などが克明に写生されています。

当時、解剖に携わった人がどんな風におこなっているのかを示した絵もあります。

皮を剥ぎ、臓器等が剥き出しになった人体を吊るしたのでしょう。
その前面側からと背面側からを描いた絵もありました。

20140611kahaku2

こんな風に文字で書くと、グロテスク、猟奇的と思われるかもしれません。
でも、絵を見ていると
当時の人の真摯な思いがひしひしと伝わってくるのです。

「人体の仕組みを知りたい」という純粋な情熱、
そして、仕組みを知ることで医術を発達させたい、人を救いたいという真摯な想いが。

眼球、舌etc. を単体で描いたスケッチにも、一つ一つを粗末にせずきちんと描き残そうと
「解剖させていただいた」人体への尊敬の念を感じました。
解剖術もどんどん進化。
肺に空気を送ったり、腎臓に墨を流して、血液と尿に分かれる様子を観察などしたそうで、
その様子を描写した絵もありました。
解剖術の進化具合にも、当時の人の意識の高さがみてとれます。

彼らを動かす根幹はやはり「仁」の気持ちなのでしょう。

その思いがなくて、人の生死にかかわり、死者の体にメスを入れるのはとても不遜なこと。

医者だけではなく、支えるまわりの人も「仁」を感じます。
たとえば、華岡青洲の妻。夫による麻酔薬の実験台になり、副作用で失明しながらもその研究に貢献しました。
江戸時代の彼らの「仁」は、「まわりの人を救いたい」ということだけではなく、
未来の人たちにも役立ちたいという思いもあったのでしょう。
「自分たちが礎となって、医学を一歩進めれば、それが次の世代に役に立つ。
子供のまたその子供の・・・」。
彼らは「仁」のまなざしは、子供の子供の子供の子供の子供ぐらいである現代の私たちにまで向けられていたのだと感じました。

さて、この特別展に行ったのは、江戸時代の顕微鏡について調べたことがきっかけと書きましたが、
江戸時代の顕微鏡シリーズで、名前を挙げた顕微鏡保有者、観察者がたくさん、展示に登場しました。
それだけ、顕微鏡は医学、科学の重要なアイテムなのでしょう。

だからこそ、医者でも科学者でもなく殿様、土井利位侯が顕微鏡を愛用した。
しかも観察対象は雪の結晶、というのが稀有な位置づけであることをあらためて感じました。

この特別展では個人蔵の顕微鏡が展示されていました。
木箱とともに。
風格がありました。フォルムが美しいです。
20140611kahaku3
↑木箱には「西洋顕微鏡(微は旧字)」と書かれています。

人形人参。
この人の形、結構、私のツボです。

20140611kahaku4
本草学、経絡などに関する展示もあり。
日本は中国伝来の東洋医学と西洋医学の優れたところを取り入れることができた恵まれた国なのですね。

原羊遊斎作の薬箱もありました。
工芸品のような美しさ!
20140611kahaku1

原羊遊斎といえば、土井利位の雪華をあしらった美しい蒔絵印籠も手がけています。
古河歴史博物館のHPの
http://culture.city.ibaraki-koga.lg.jp/rekihaku/sekka2009/4-2.htm
その画像をご覧いただけます。

「医と仁術展」では、鉄拳による8分のパラパラ映像作品もよかったです。
ネタバレになるのでこまかなことは割愛しますが、 本棚が映る場面にも注目。
医学書の中に「こんな○○は××だ」というタイトルがまぎれているのです。
これから行かれる方はぜひチェックしてみてくださいね。

国立科学博物館の日本館の顕微鏡展示に関してはこちらに。

2014年6月 8日 (日)

伊藤尚美さんのテキスタイル「サラン」、深い色合いが素敵です

リバティではないのですが、一目惚れしたのが
伊藤尚美さん(ttp://naniiro.jp/)のnani IROの2014年のコレクション
「Shine many ways(光さす方へ、、)」というシリーズです。

渋いグレーがかった生地の色にぐっときて、
ハンドメイドのお店ファブリックスさんで「サラン」を購入しました。


サランという響きも素敵ですね。モンゴル語で「月(moon)」という意味なのだとか。
モンゴル語はロシア語と同じでキリル文字がベースとなっているので
スペルは「саран」になりますね。


グレイッシュカーキとでもいいましょうか。
グレーとモスグリーンの間のような、深い色合いは見飽きないほど美しいです。
そこに水彩画で描いたような菱形模様がちりばめられています。

20140608naniiro2_3
菱形に使われている色もアイボリー、黄土色(金色にも見えます)、
紫がかったグレー、赤茶色なので、かなり渋いですね。

全体に地味色、辛口色なのですが、ほのかに華やかさがあるのは
きっと、コットンサテンの生地が持つ威力。
目もつまっていて、シルクのような光沢があるのです。

リバティのタナローンより厚手の透け感のない生地はエルメスのスカーフのようなしっとしとした艶があります。

20140608naniiro5
そして、もう一つ華やかさを放つ訳は
ラメが使われているからでしょう。

菱形模様のあちこちで、
赤茶色がキラキラしています。

20140608naniiro9
コパーブラウン(赤銅色)のラメアイシャドウを載せたような輝きです。


辛口な色合いと菱形模様の組み合わせから、ネイティブアメリカンの模様やトルコの絨毯、キリムなども連想します。

私は真砂秀朗さんの絵が大好き。
絵を描き、ネイティブアメリカンのスピリットにも深く響き、自ら作曲して、ネイティブアメリカンフルートも演奏するアーティスト。
真砂さんのHP、「AWA MUSE」(ttp://www.awa-muse.com/menu.html)に
絵画を見られるギャラリーページhttp://www.awa-muse.com/gallery.html があります。
とりわけ「たまうた」http://www.awa-muse.com/gallery/tamauta.htmlに、ぐっときています。

私は渋い色合いの中で、淡い色が光を放っている。
洞窟の中の小さな窓のように光を放っている、そんな世界が好きなんだなあと、あらためて感じました。

「サラン」の生地で何を作るかはいろいろ思いめぐらしている最中です。
民族的な雰囲気がありますが、非常に日本的な感じもしますし、
白い木のトレイの上に置いてもしっくりくるし、ヨーロピアンな雰囲気にもなります。


20140608naniiro1
↑見えづらいかもしれませんが、白木のトレイの上に載せても合います

生地が麻などのざっくりしたものだったら、
民族的な雰囲気だけに終わってしまったのかもしれませんが、
このコットンサテンの端正さが、着物や西洋風な雰囲気を醸し出しているのでしょう。

クッション、テーブルセンター、洋服etc.楽しみな柄です。

「光さす方へ、、」シリーズ。太陽(ナラン)、月(サラン)、虹(ソロンゴ)、泉(ボラク)。
生地はコットンサテン、ダブルガーゼ、キルティングいろいろあります。
扱うショップによって撮り方が違うので生地のいろんな表情がおわかりいたけるでしょう。

    

リバティの購入もあるのならメルシーさんでまとめて買うのも便利ですね。


色うっとり【アート】【雑貨】【本】INDEXはこちら

リバティの柄に魅せられています

4月6日に、気に入っている or 持っているリバティの生地の一部をご紹介しましたが、今なお、ソーイング熱続行中。

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2014年6月 7日 (土)

「ファンタジー・オン・アイス」。演技以外のところでどう音楽にのっているか

BS朝日でLIVE放送されていた「ファンタジー・オン・アイス」。
ところどころ視ることができました。

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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