伊藤尚美さんのテキスタイル「サラン」、深い色合いが素敵です
リバティではないのですが、一目惚れしたのが
伊藤尚美さん(ttp://naniiro.jp/)のnani IROの2014年のコレクション
「Shine many ways(光さす方へ、、)」というシリーズです。
渋いグレーがかった生地の色にぐっときて、
ハンドメイドのお店ファブリックスさんで「サラン」を購入しました。
サランという響きも素敵ですね。モンゴル語で「月(moon)」という意味なのだとか。
モンゴル語はロシア語と同じでキリル文字がベースとなっているので
スペルは「саран」になりますね。
グレイッシュカーキとでもいいましょうか。
グレーとモスグリーンの間のような、深い色合いは見飽きないほど美しいです。
そこに水彩画で描いたような菱形模様がちりばめられています。
菱形に使われている色もアイボリー、黄土色(金色にも見えます)、
紫がかったグレー、赤茶色なので、かなり渋いですね。
全体に地味色、辛口色なのですが、ほのかに華やかさがあるのは
きっと、コットンサテンの生地が持つ威力。
目もつまっていて、シルクのような光沢があるのです。
リバティのタナローンより厚手の透け感のない生地はエルメスのスカーフのようなしっとしとした艶があります。
そして、もう一つ華やかさを放つ訳は
ラメが使われているからでしょう。
菱形模様のあちこちで、
赤茶色がキラキラしています。
コパーブラウン(赤銅色)のラメアイシャドウを載せたような輝きです。
辛口な色合いと菱形模様の組み合わせから、ネイティブアメリカンの模様やトルコの絨毯、キリムなども連想します。
私は真砂秀朗さんの絵が大好き。
絵を描き、ネイティブアメリカンのスピリットにも深く響き、自ら作曲して、ネイティブアメリカンフルートも演奏するアーティスト。
真砂さんのHP、「AWA MUSE」(ttp://www.awa-muse.com/menu.html)に
絵画を見られるギャラリーページhttp://www.awa-muse.com/gallery.html があります。
とりわけ「たまうた」http://www.awa-muse.com/gallery/tamauta.htmlに、ぐっときています。
私は渋い色合いの中で、淡い色が光を放っている。
洞窟の中の小さな窓のように光を放っている、そんな世界が好きなんだなあと、あらためて感じました。
「サラン」の生地で何を作るかはいろいろ思いめぐらしている最中です。
民族的な雰囲気がありますが、非常に日本的な感じもしますし、
白い木のトレイの上に置いてもしっくりくるし、ヨーロピアンな雰囲気にもなります。
↑見えづらいかもしれませんが、白木のトレイの上に載せても合います
生地が麻などのざっくりしたものだったら、
民族的な雰囲気だけに終わってしまったのかもしれませんが、
このコットンサテンの端正さが、着物や西洋風な雰囲気を醸し出しているのでしょう。
クッション、テーブルセンター、洋服etc.楽しみな柄です。
「光さす方へ、、」シリーズ。太陽(ナラン)、月(サラン)、虹(ソロンゴ)、泉(ボラク)。
生地はコットンサテン、ダブルガーゼ、キルティングいろいろあります。
扱うショップによって撮り方が違うので生地のいろんな表情がおわかりいたけるでしょう。
リバティの購入もあるのならメルシーさんでまとめて買うのも便利ですね。
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