ジョロウグモ(その4)2代目ジョロウグモの網はあみだくじ
去年の10月21日の早朝、私はとんでもなく美しいものに出会ってしまいました。
ジョロウグモの網です。
(蜘蛛が写っていないので蜘蛛が苦手な方も安心してご覧ください)
2013年10月21日のジョロウグモの網。
五線譜のようです。
ここから先はクモの姿も登場するので、嫌いな方は避けてくださいませ。
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私は蜘蛛が苦手です。
外を歩いていて、クモの巣にひっかかりでもしたら、ぎゃあぎゃあ叫んで手をばたばたして払います。
図鑑の写真を見るのもダメ。
それなのに去年、ジョロウクモの網に魅せられ、観察することに。
このクモだけは愛着が湧いてくるほどでした。
(詳細はブログ(2013.10.31)(2013.11.10)(2013.11.28)をご覧ください)
去年のジョロウグモの網。
最初は真っ白に輝き、ガラケーでもはっきり写るほどだったのですが、
だんだん生成り色になり、糸も細くなるのか写メで写らなくなりました。
糸の色だけではありません。
日を重ねるごとに、網は様子を変えていきました。
葉や虫がひっかかって穴が開いては修復されていたのですが、
それでもだんだんボロボロになり、そして網が崩壊してしまいました。
12月ぐらいには網はなくなってしまったと記憶しています。
そのため、私は1年後、今年の秋を楽しみにしていたのです。
「ジョロウグモの編みたての網を見たい!
朝日に輝く網を」と。
去年10月21日に見たので、今年ももうちょっとかな~と思いながら、
台風一過の10月14日、このジョロウグモエリアに行ってみました。
するとびっくり!!!
もう網が張られているではありませんか。
これが今年の網です。
クリックで拡大します。ドヤ顔で中央にいるクモも見えます。
目安になるよう、クモを黄色で囲み、糸のおおまかな流れを白で記してみました。
この網の主であるクモの奥にもう1匹見えます。
網の一部分をご覧いただきましょう。(クモは写っていません)
画像はクリックで拡大します。
去年の網は横糸のところどころに隙間があって、
それがまさに五線譜だったのですが、
この網は五線譜というよりもところどころジグザグしていて、「あみだくじ」のよう。
少しピンボケですが別の網の部分をご覧いただきましょう。(クモは写っていません)
画像はクリックで拡大します。
一定の幅で横糸を張っていく技は「匠」と呼びたいくらいです。
でも、去年の五線譜にはかなわないかも。
ジョロウグモは1年の命のようですよね。
つまり、私が感動した去年のジョロウグモはきっともうこの世にいない。
この網を作ったのは別人なんです。
ほぼ同じところに張っているので、去年のジョロウグモの血筋を引き継いだ者かなと思うのですが。
去年のジョロウグモは「人間国宝」級の技術の持ち主だったのかも(>_<)
惜しいクモを亡くしました。
この「あみだくじ」網を張ったクモは「人間国宝」もとい、「クモ国宝」の二代目。
なかなかの技術とは思うのですけどね。
ところで、不思議なのはいつこの網を張ったのだろうということ。
14日は夜中の2時30分ぐらいまでは暴風雨でした。
けれどもわずか4時間半後に私が見たこの網は風や葉が飛んできたことによる破れがありません。
水滴も垂れておらず、濡れている気配がありません。
2つ考えてみました。
1 網を随分前に作っていた。台風一過後、穴が開いたところを急いで修復した。
2 台風一過のあとわずか4時間半でゼロからこの網を完成させた。つまり今朝が編みたての網。
どちらなのかわかりません。
ジョロウグモがいつ網を張るのか、そのXデーを10月頭ぐらいからチェックしておけばよかったでした。
さて、こちらが今日の2代目の網。
小雨の中、水滴が網の形を浮き上がらせています。
光ってみえるあみだくじが綺麗でした。
画像はクリックで拡大します。(クモは写っていません)
見事なあみだくじです
二代目のドヤ姿をセットでもう1枚画像を。(クモが写っています)
こちらもクリックで拡大します。
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