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2015年1月31日 (土)

ストームグラス(その4)ガラスの中にハート型のサボテンが

昨日30日(金)は朝起きると雪。
雪眼鏡で雪の結晶をみられるかな。
撮れるかなと思ったのですが、身動き取れるお昼には雨になっていて残念。
撮りそこなってしまいました。
といっても昨日の雪は水分が多く塊が大きかった気がします。
結晶を撮れる雪とは違ったかもしれません。

というわけで、雪結晶観察の出番がなかった「雪眼鏡くん」ですが、夜になって力を発揮しました。
というのもストームグラスに面白い形が現れたからです。
雪眼鏡で覗いて細部を確認しながら、愉しみました。
(以下の写真はクリックで拡大します)

30日(金)夜、家に戻ると、シダの葉状に茂っていました。

モッフモフです。
水面を見上げると、そこにも葉のようなものが。
Storm01_20150131_0139heart_5806_2

そして左側にハート型のものが!!
Storm02_20150131_0152_heart_line_58

透き通った薄い板状になっています。
形はハート型。
そのふちにもツンツン結晶が。

まるで棘のあるハート型のサボテンみたい!!

その形状がどうなっているのか、さらに見ていくと。

Storm03_20150131_0138heart_5801_2
↑ハートの右側は縦にたくさんの筋が入っています。
まるですりガラスの芸術のよう。
Storm04_20150131_0138_5798_2
↑ハートの左側は放射状だったり、不規則に筋が入っています。

紫色に映っているのは、背景にLEDイルミネーション「スノーフレーク」を置いているからです。

↓こちらのブルーのものは、ハート型が透き通っている様子がよくわかります。
Storm05_20150131_0153heart_line_582
スノードームのようにそっと逆さにして戻してみました。
Storm08_20150131_0202blue_5838



倒れてもハート型は健在。
おわかりになりますでしょうか。ハートの左側半分が横向きに倒れています。
こんな板状のものもできるなんて
不思議です

さて、30日の昼間はどんな様子だったかと言いますと。
20150130_1208blue1_up_2


わずかに星のカケラのようなものが見えますが、1月22日(ストームグラスその3)ほどのことはありません。
22日はベランダに少し出しました。30日はずっと部屋に置いたままです。
室内ですと、「雪に近い日=星状のものが浮遊」とは限らないのかもしれません。

30日のお昼過ぎに撮った画像をあらためて見ると、薄い板状のものがすでに存在していました。
花びらのような形の。
20150130_1210haert

背景のぼわ~と写っているものは、LEDイルミネーションです。
板状のものの縁のギザギザ加減が光に照らしだされています。
このページの画像はすべてクリックで拡大します。
(画像が画面から切れる場合は右クリック→リンクを新しいタブで開く、を)

ストームグラス(その3)はこちら

【雪の結晶と科学】 INDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら

2015年1月22日 (木)

ストームグラス(その3)雪に近い寒い日は

姉からの電話で急いでチャンネルを変えると。
今日のフジテレビの「とくダネ!」で気象予報士の天達(あまたつ)さんがストームグラスを手に。

ストームグラスの結晶の変化として、
晴れの時→透明の状態
雨の時→結晶ができ浮遊する
強風の時→シダの葉のように結晶する
雪の時→全体が白くなる

と紹介していました。
-----------

私のところにストームグラスがやってきたのは1月11日。
ストームグラスを部屋に「飾りはじめて」10日ちょっとなのですが、
いつのまにか姿を変えている様子を見ていると、
ストームグラスを「飼いはじめて」10日ちょっとと言う方が自然な気分。

さて、天候との因果関係ですが、寒くて雪になりそうな雨の日、は同じ特徴がでました。
星状の結晶が浮遊というものです。
ですのでアマタツさんの<雨の時>とほぼ一致でしょうか。
ただ、いずれも、部屋の中に置くだけでは特に変化はなく、外気にさらすと、という条件つきですが。

15日と昨日21日です。
いずれもベランダにしばらく置いて部屋に戻してみると。

星のような小さな粒が全体に浮遊しています。

15日はこんな形です。
水面ぎりぎりまで星状のものがいっぱい。
150115stormglass6

雪眼鏡(雪だるまの形のルーペ)をつかったアップを。
150115stormglass5

こちらは21日。
部屋の中で。
150121_1404
霜のような沈殿はありますが、
特に星状のものも、シダの葉のような美しい形のものもみえません。

後ろに置いたオラフのクリップも比較的よく見えます。
150121_1407

しばらくベランダに出してみました。
濡れはしませんが、雪がまじりそうな冷たい雨が降っています。
気温は4度前後ぐらいでしょうか。

1時間ぐらいで部屋に戻してみると。白いものがいっぱい!
20150121_1543_5628

星状のものがいっぱい。ゆらゆらしています。
150121_153558

星たちがマリンスノーのように浮遊している下には
シダの葉状の結晶も。
150121_153650

色がついてみえるのは
後ろに「スノーフレーク」イルミネーションを置いているからです。

星たちがいっぱいあり、にごり酒のように濁っています。
後ろのオラフもほとんど見えません。
151021_1529

青系のイルミネーションの時が
一番綺麗にシルエットが浮かび上がるかも。
150121_153906

シダの葉の上に
星状(8つの角があります)のものが舞う様子は

針葉樹の白い森に雪が降るようでファンタジックです。

ストームグラス(その2)はこちら
ストームグラス(その4)はこちら

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雪の結晶INDEX(全般)はこちら


私が持っているのはこの雫型「テンポドロップ」のミニです。

テンポ ドロップ ミニ TP-02

2015年1月18日 (日)

ストームグラス(その2)ストームグラスとイルミネーションがタグを組むと。

「雪の結晶」ではないのですが、美しい結晶化が見られるストームグラス。
「テンポドロップ」という雫型のものが我が家にやってきました。

夜、観察をしながら撮っている時、ライトを当てたらもっと綺麗に撮れるのになあと思いました。
そこで思いついたのが。
雪の結晶の形のLEDイルミネーション「スノーフレーク」(2015.1.16のブログでご紹介)を後ろに置くこと。

これがビンゴでした!!

結晶がどんな形なのかがよくわかります。
光が当たってキラキラ。
雫型の向こうに見える雪の結晶イルミネーションが水中花のよう。

というわけで、ストームグラスがイルミネーションを幻想的に見せ、
イルミネーションがストームグラスの結晶の形をより鮮明に浮かび上がらせ。
いわゆるWINWINの関係

虹色に変わる「スノーフレーク」イルミネーションですが、
白系、ブルー系の光と結晶の組み合わせが一番好み。

ストームグラスの奥に置いてスイッチオン。
ガラス越しに水中花のように見えます。
150114stormglass01

ブルーの光に照らされる結晶。
シダの葉のようなフォルムがよく見えます。
150114stormglass02


(以下の画像はクリックで拡大します)

15日(木)は雪になるかもという冷たい雨の一日でした。
少しベランダにストームグラスを出して(冷やして)部屋の中に戻してみると

小さな星砂のようなものがいっぱい!
150115stormglass1

早速、「スノーフレーク」でライトアップ。
綺麗にシルエットが浮かび上がりました!
150115stormglass6

150115stormglass08

定規を当ててみると。
150115stormglass7
1目盛が1ミリです。
結晶の大きさは1ミリに満たないかんじですね。
でも肉眼でしっかり姿が見えます。

ぷかぷか漂っていて、小さな生き物みたい。
あまりにツボだったので、激写パチパチ。

「スノーフレーク」のすみれ色の光の時に。
雪眼鏡(雪だるまの形をしたルーペ)越しの姿です。
150115stormglass5

ブルーの光+携帯のミクロ機能で。
ぷかぷか ゆらゆら
150115stormglass2

お気づきになられましたか。
星砂のように小さいこの粒たち。雪の結晶のように六片ではなく、八片なんです。
拡大してみると。
150115stormglass3
+と×を立体交差させたような形。
(この画像はクリックであまり拡大しません)

鮮明な画像ではないのですが、1ミリ足らずの米の形の結晶の一片一片に細かな葉がついていることがわかります。

こんな細密技巧アートを「自然」は手を使わず創り出してしまうのだから不思議~。

ストームグラス(その1)はこちら
ストームグラス(その3)はこちら


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2015年1月16日 (金)

DETAILのLEDイルミネーション「SNOW FLAKE」。幻想的です

こちらは、先シーズンに仕事仲間からいただいた雪の結晶型のLEDイルミネーションです。

20150116snowflake_led01

スイッチをオンにするとゆっくりと色が変わっていくのです。
すごく綺麗。吸盤がついているので窓につけてクリスマス時期のデコレーションに活用する方もいるようです。

私がまず思ったのは、ディズニーランドに持っていきたいということ。
ディズニーランドでは胸につけられる光るキャラクターが販売されています。

この雪の結晶イルミネーションは安全ピンがついていないので胸につけられないけれど、
バッグにうまくつけて、
ランドの雪の結晶他のイルミネーションがあふれる中を持ち歩きたいな~と思ったのです。

でも、全然行くことがなく、今シーズンも機会を逃したまま。

ですので、今日、お披露目することにしました。

色が一巡するのに1分以上かかります。
ゆっくりと色が移り変わる様子が幻想的。
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赤、オレンジ、淡い黄色、緑、ライトブルー、青、紺、紫、すみれ色、マゼンダ。
虹のようなグラデーションにうっとり。

結晶の角がロシアの寺院のネギ坊主屋根のような形なのもツボです。

フロスト(すりガラスのように半透明)なのでスイッチをつけずそのまま飾っても可愛いです。

一片の端に穴が開いているんです。なので吊るすこともできます。
軽くはないので、吸盤だと落ちる危険も。高いところには吊るす方が確実です。

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ディズニーの光るバッジと3ショット。

20150116snowflake_led14
光るとこんな感じ。

このLEDスノーフレーク。
あるものと組み合わせたら、さらにGOOD JOBになることを発見しました。

週末、ご紹介します。2015.1.18にアップしました。

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スノーフレーク/SNOW FLAKE/雪の結晶/クリスマスツリーにもピッタリ/LEDイルミネーション/クリ...

2015年1月15日 (木)

1月13日の月にはオラフが。

月にオラフが見えることを2014年12月7日のブログに書きましたが、1月13日の月にもオラフが見えました。

こちらが1月13日朝6時30分頃の月です。
空は明けてきていますが、月に合わせたモードで撮影しているためまわりは黒くなっています。

輝面率は55%。半月よりも少しふっくらしています。
中央あたりに逆さオラフがいるのがおわかりなりますか?

150113_0632ssw_218th_55_5364_44a

画像を180度回転してみると。
150113_0632ssw_218th_55_5364_44ao_3

いかがでしょう。

一番下のクレーターの左側に
ちょうど挙げた足のほうなものまで見えますね。
150113_0632ssw_218th_55_5364_44ao_4

ちなみにこちらが2014年10月16日に見えたオラフ。

この時は輝面率50%。
ちょうど半月。下弦の月です。
Moon20141016_0501_1617olaf

月の欠け際にオラフが来る時が見ごろなのですが、
下弦の月の時に必ず見える!とは言えません。
それは秤動があるため。
月は同じ輝面比でも同じ模様が見えるとは限らないのです。

つまり下弦の月の時にオラフが見える時もあれば、
下弦の月だとすでにオラフが欠けてしまっている場合もあるのです。

オラフに関していえば、見ごろの輝面率は55~49%、下弦の月前後といえるでしょう。

見ごろではありませんが、輝面率66%頃(旧暦の22日頃)から見えやすくなるので、
この頃からチェックを始めると楽しめると思います。

こちらが私が持っているオラフのクリップ。
(画像は左右反転しています)
Img_3818

2015年1月14日 (水)

ストームグラス(その1)雪華の羽みたい。テンポドロップの不思議。

「雪の結晶ではないけれどすごく綺麗だから贈呈するね」
そんな姉の予告でアマゾンから届いたものがありました。

それは「tempo drop テンポドロップ」という名前がつけられた「ストームグラス」でした。
雫型のガラス容器の中に
透明な液体と半透明の沈殿物がはいっています。
20150114tempo_drop07
この混合液は
水+エタノール+天然樟脳+塩化アンモニウム+硝酸カリウムだそうです。
この沈殿物が日々、結晶化していろんな姿を見せるそうです。

ストームグラスなるものをまったく知りませんでした。
添えられているパンフレットに詳細が書かれているのですが、それを私が要約してみます。

1)ストームグラスは樟脳を含む化学薬品の混合液をアルコールに溶かし、ガラス管に密封したもの。

2)ストームグラスは19世紀ヨーロッパで主に航海時の天候予測器として使用されてきた。
  イギリスのロバート・フィッツロイがストームグラス、温
  度計など一組にしたフィッツロイバロメーターと呼ばれる計器をつくった。

(詳細を調べてみました。下に)

3)ロバート・フィッツロイが1863年に出版した『Weather Book』にストームグラスの記述あり。
 結晶化は気温や気圧、大気中の電位変化に影響を受けて後の天候を予知する。
 雷雨がやってくる方向も読み取れることが記述されている。

(詳細を調べてみました。下に)

4)ヴェルヌの『海底2万マイル』の中でノーチラス号に設置されている機器としてストームグラスが出てくる。

(詳細を調べてみました。下に)

5)結晶化現象には謎が多い。現代では予測器としての実用は難しい。


とのことです。

雫型が美しいです~
スライムやロシアの寺院のネギ坊主やハーシーのキスチョコや
ぴちょんくんが好きな私にはツボ中のツボの形。
20150114tempo_drop08
日なたに置くと光と影が綺麗ですが、虫眼鏡のように焦点が合いそう。
パンフレットにもレンズ効果で火災の危険があるので
直射日光のあたるところには置かないようにと書かれていました。

結晶化するまでには時間がかかるそうです。
室内環境になじんで安定するまでに約1~2週間かかりますと書かれていましたが、
寒い環境のせいでしょうか。
届いた翌日に綺麗な結晶がモフモフできていました。感激~。
以下、結晶画像はクリックで拡大します。

こんな感じで結晶化しました。
20150114tempo_drop09

アップで。
20150114tempo_drop10

シダの葉のよう。

そして星の形のものも浮遊していて
とてもファンタジック。

天使の羽のようにも見えます。

ピュアな白さが素敵。

雪の結晶と違ってすぐ融けないこと、結晶が大きいことも魅力ですね。

この大きな羽のようなものは1.5~2cmぐらいあります。

白い雪をかぶった針葉樹にも見えます。
20150114tempo_drop11
冬のシベリアのタイガのよう。

「スノードーム」ってありますよね。
白い粒が入った容器を逆さにして戻すと、雪が降ったように見えるオブジェ。
あんな感じで、テンポドロップを逆さにして戻すのも楽しいです~。
ふんわりと天使の羽、雪華の一片のようなものが舞ってうっとりします。

雪の結晶を撮る時に使っている「雪眼鏡」をあてて撮ってみました。
↓この画像はクリックで拡大しません。
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赤いものを背景にしても素敵ですね。
20150114tempo_drop13_4

「ストームグラス/storm glass」。
訳すと、嵐グラス。
天候を予測するために生まれたからこんな名前なのですね。

まったく知らなかったものだからこそ、調べもの魂に火がついて、いろいろ調べてみました!

前述したパンフレットの要約(通し番号は私がつけました)を自分なりに調べたものをご紹介します。

2)について。
イギリスのオックスフォード大学の附属である
「オックスフォード科学史博物館/MUSEUM of the History of Science」のサイト内で、
ストームグラス、フィッツロイの機器がみられるページはこちら。(2015.1.14現在)

ttp://www.mhs.ox.ac.uk/exhibits/atmospheres-2/air/
ttp://www.mhs.ox.ac.uk/from-stormglass-to-weatherglass/

1800年代のものですね。
樟脳は時が経つと飴色になるそうですが、試験管の中の飴色具合に歴史を感じます。

3)について

ロバート・フィッツロイ(Robert FitzRoy)が
90pxrobert_fitzroy_2
1863年に出版した『Weather Book』を閲覧しました。
ストームグラスに関する記述も確認できました。
英語原文からざっくり抜粋で訳してみますと。
ストームグラスの中身がfir(モミ)、yew(イチイ)やhoar frost(霜)のように結晶化することが書かれています。
結晶の様子に関しては、
南風が吹いている時やその前は、融けた白砂糖のように形がくずれたものになり、
北風(北極からの)が吹いている時やその前は、美しい結晶が見られることなどが記されています。
瓶の中の内容は、camphor(樟脳)、nitrate of potassium(硝酸カリウム)、
salammoniac(塩化アンモニウム)、alcohol、waterとなっています。

4)について
ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)の
『海底二万里(Vingt mille lieues sours les mers/20000 Leagues Under the Sea)』
でストームグラスが出てくる箇所を探してみました。

『海底二万里 上巻』村松潔訳(新潮社 2012)に二か所発見しました。
海底二万里〈上〉 (新潮文庫)

ネモ船長がノーチラス号に海洋学者のアロナクス教授を案内する場面です。

「教授」と、寝室の壁にかかっている計器を指さして、ネモ船長は言った。(私による略)
なかにはご存知の景気もあるでしょう。
たとえばノーチラス号の船内の温度を示す温度計。
空気の重さを計って、天候の変化を予測する気圧計。
空気の乾燥度を示す湿度計。ストームグラスは、
なかの混合溶液が分離することで、暴風雨の到来を予告します。
(p181)

巻末の註で。
ストームグラス 樟脳、硝石、塩化アンモニウムなどを
アルコールに溶かしてガラス容器に封じこめたもので、
結晶や沈殿物の変化によって天気を予報する、十九世紀に用いられた道具。
(p443)

さて、テンポドロップは白い箱に納められていますが、この箱に白い文字(英文)が書かれています。
それがこの『海底二万里』にストームグラスが出てくる箇所なんです。

白い紙に白い文字なので見えづらいので、画像の色を落としてみました。
本文7行目の頭に「the storm -glass」の文字があります。
20150114tempo_drop04_3_2
(赤線で示した箇所です)



さて、ガラスでできている繊細な「テンポドロップ」。
発送方法に不安な方がいらっしゃるかもしれません。
どんな梱包で送られてきたかを紹介します。

(2015.1.12現在の情報になりますし、販売者によって梱包は違うかもしれません。
姉はA-ZONEさんから購入したとのことでした。購入される時にお確かめください)。


Perrocaliente テンポドロップ ミニ Tempo Drop Mini ストームグラス [ TP-02 ] 結晶 オブジェ

アマゾンの42㎝×36㎝×12㎝ぐらいの段ボール箱で届きました。
20150114tempo_drop01

開けると、42㎝×36㎝ぐらいの段ボール板の中央に白い紙袋がビニールで張り付いていました。
そのおかげで、白い紙袋が底に落ちたり動いたりしません。
20150114tempo_drop02

その白い袋を開けると、白い箱がでてきます。
Tempo Dropの文字の下に『海底二万里』からの引用が印刷されています。
20150114tempo_drop03

箱を開けると発泡スチロールの容器とパンフレットが。
パンフレットには、ストームグラスのうんちくと、取扱いの注意などが書かれています。
20150114tempo_drop05

この発泡スチロールを開けると、テンポドロップが現れます!
ガラス製品だからかなり厳重に包まれているのですね。
まるでマトリョーシカを次々開いていくようでした。
20150114tempo_drop06

ストームグラスは円柱型のオーソドックスの形が今でも作られています。
また天気管の名前でも販売されているものがありますね。

テンポドロップはぺロカリエンテさんによるストームグラス。
2つサイズがありますが、姉が購入したこちらは「ミニ」。
ミニには台座がついていません。

ミニと文庫本を並べてみました。
文庫本より4センチほど低いので余裕持って文庫本棚にも飾れます。
20150114tempo_drop15

ストームグラス(その2)はこちら

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2015年1月10日 (土)

だるまさんが転んだ。日々変化するイチョウの葉の成長。

まったく季節はずれなのですが、
毎年、春になると近所のイチョウの芽が出て若葉になるまでを見るのが楽しみです。

日々、ぐんぐんぐんぐん葉が成長しているのに驚きます。
「だるまさんが転んだ」って遊びありますよね。
鬼が後ろを向いている間に動くという。
あんな感じ。
芽吹いた頃のイチョウって後ろを向いていて、
パッと振り向いたらもう一回り大きくなっているんじゃないかって思う勢いがあります。

去年の4~5月のことですが、成長の様子を撮っていました。
どうしたら変化がわかるんだろう・・・
とそのまま放置していたのですが、「ペイント」で画像を並べてみればいいんだ!と気づきました。

それで作ってみたのがこちらです。
クリックで画像は拡大します。マウス右クリック→リンクを新しいタブ(orウインドウ)で開く。
(スマホだとうまく見られないかも。すみません)
2014icho_april_may_new_5


4月8日から9日。
13日から14日。
28日から30日が特に変化が大きいな~と思います。
それにしてもあんな堅い茶色い木の中から、緑色のやわらかいものがにょきにょき出るのが不思議ですね。

2015年1月 8日 (木)

ガガーリン103 映画『ガガーリン 世界を変えた108分』を観ました

ガガーリンを主題にした映画『ガガーリン 世界を変えた108分』を観ました。
Gagarin_banner

ロシアで制作された映画
(原題は『Гагарин. Первый в космосе
(ガガーリン ピエルブイ・フ・コスモセ/意味はガガーリン 人類初の宇宙飛行士)』です。

なので、全編ロシア語+日本語字幕。
美しい響きを堪能できます。

以下、内容に触れています。

→日本語版の映画のキャッチコピーは
あなたの見たこの地球は、
今も青く澄んだ光りに包まれていますか。


いいコピーですね。

ロシアで上映時のコピーは

История о человеке , сила духа которого позволила впервые проникнуть за пределы земного пространства

のようです。
訳すとしたら、
世界で最初に地球空間を脱し宇宙に達することを可能にした強靭な精神を持った人間の史実

でしょうか。 

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2015年1月 7日 (水)

1月5日。満月獲ったどー。撮ったどー。

1月5日は満月でした。
東京の月の出は17時。

デパートの屋上で撮ることができました。

17時前から東の空を眺めていました。スカイツリーを望むロケーション。
その少し左側にピンク色の丸いものが。なんだろ。と思うとそれが月でした。

昇りたての満月。紅色で大きいです。
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引いてみるとこんなかんじ。
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みるみる月はビルの間を移動していきます。

それはクレーン車が満月を引っ張っているからなんですね。
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よいしょ



ひっかけて
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するする持ちあげて

満月

獲ったどー

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もちろん、クレーンが月を持ちあげたわけではありません

よく月を写した風景写真で、水面に月の光がゆらゆら、というようなものをみかけますよね。

こちらは屋上の手すりの間から撮ったのですが

コンクリートの手すりに月光の筋が映っていました。
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そびえる塔の右側がスカイツリーです。

手すりにピントを合わせると。
こんな風にオレンジ色に照らされています。
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月はどんどん色が変わっていきます。

この日、月の出は17時。

最初の画像は17時3分のものですが、青さが残る空に濃いピンク色が綺麗でした。

濃いピンク→濃いオレンジ→山吹色→黄色→白に変わる様子をご覧いただきましょう。
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最後の画像は17時35分ぐらいものです。
わずか30分の間でこんなに色が変わっていくのですね。

2015年1月 4日 (日)

フラワーフェアリーズ(その5) 森永ハイクラウンのフラワーフェアリーズ用の額を発見

大掃除の最中に探していたものが出てきてうれしいです。
それは森永ハイクラウンチョコレートのおまけ「フラワーフェアリーズ」のミニカード用の額。

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2015年1月 3日 (土)

無印良品の雪の結晶スタンプは土井利位侯の雪華柄

昨冬、友人から「雪の結晶柄だから」と無印良品のマグカップをいただきました。こちら
手に取ってびっくり!描かれていたのは土井利位(どいとしつら)侯の雪華だったのです。

今シーズンも土井さんの雪華柄の商品があるかな~と
無印に行ったりしたのですが、とくにみつけられませんでした。

ですが、あったのですね。
姉(やはり結晶好き)が、
「たぶん手に入れていないと思って」と私の分もゲットしてくれたのが、
「木製スタンプセット 雪華 SNOWFLAKE」。
これも殿が雪の結晶を観察して描いた雪華ではありませんか!

でもパッケージのどこにも「土井利位」の名前はありません。

古河藩の殿様、土井利位の雪華は
発表された天保時代にブームとなり浴衣の柄としても使われましたし、
柄のいくつかは明治時代の紋帳(いろんな紋の図案帖)にも取り上げられています。

当時から「誰が描いた」ということを抜きで一人歩きをしていますが、
180年以上経った今の時代にはもはや「伝統柄」になっているのかもしれません。

タイムスリップできるなら、土井利位だけではなく、
殿の結晶観察をサポートした古河藩家老、鷹見泉石に謁見して教えてあげたいです。
遠い世でも雪華は生き続け、スタンプになり、
「かわいい~」とクリスマスカードに押されるようになりますよ、と。

さて、こちらがその雪華スタンプ。
20150103muji_snowflake0_01
どうやら昨冬に好評で、その再販のようです。

販売数が少ないのか姉も店頭では一切みかけることがなく、
オンラインショップで存在を知り、取り寄せをお願いしたそうです。

約2センチ×2センチの柄が10個。1センチ角の柄が4個。
紺系、赤系のスタンプが2個セットされています。

14個の雪華を、古河歴史博物館が発行している図録『雪の華』の雪華表と照らし合わせてみます。
20150103muji_snowflake0_022

まだ誰も押してない真新しいスタンプって、まだ誰も踏んでいない新雪のようですよね。
20150103muji_snowflake0_03

セットでついていたインクを使わず、
姉の一押し<白インクで濃い色の紙に押す>にトライ。
20150103muji_snowflake0_05

紺の紙に白インクで押したものがこちら。

20150103muji_snowflake0_06_2
左上 銀色インク 
右上 銀色インク+エンボスプリズム
左下 金色インク 
右下 金色インク+エンボスプリズム

銀色インク、か、銀色インク+エンボスプリズムが
雪の結晶らしくて素敵。

深緑色の紙に押してもとても綺麗。
20150103muji_snowflake1_1
ケント紙のように表面がツルツルした紙に押した方がくっきりとインクがつきますが、
画用紙系の紙でもニュアンスが出ます。

アップで。
20150103muji_snowflake1_2_2

銀色インク+エンボスプリズムのアップです。
20150103muji_snowflake1_3
プリズムは青、緑、ピンクに見えるパウダーが入っています。

赤い紙に銀色インク+エンボスプリズム。
20150103muji_snowflake5

エンボスは私はエンボス用のヒーターで加熱しています。

こちらは白地の紙に手持ちのピンクのインクで。
20150103muji_snowflake4_2
右は+エンボスプリズム。
同じプリズムパウダーでもピンク系のラメが目立って写りました。

白地に萌黄色のインクで。
20150103muji_snowflake3
右は+エンボスプリズム。
ピンク系のラメがない方がもっと綺麗かも。

白地に青系のインクで。
20150103muji_snowflake2
右は+エンボスプリズム。
プリズムの中にいろんなラメが入っていることがわかります。

カラフルなインクを使えば、花に見立ててオールシーズン使えますね。
それでもやはり、濃い紙に銀で押すのが一押し。
白い紙に白インク+エンボスもありかも。

いずれにしても、とてもアートな世界を楽しめるスタンプです。

20150103muji_snowflake0_04
さてこのスタンプは中国製。
雪花とあるので、中国の方達も雪の結晶の柄だとわかってお仕事をされているわけですが、江戸時代の殿様によるスケッチとは知らずに、「日本でこんな形の雪華が見られるのかね~」と思っているのでしょうか。
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エンボスパウダーを作っている「こどもの顔」さん(ttp://www.kodomonokao.com/)のサイトではインクジェット紙は使えないとただし書きされています。
インクジェット年賀状で試してみました。宛て名面は大丈夫。

通信面であるインクジェット面はどうなるのでしょうか。
20150103muji_snowflake6
↑パウダーの定着が悪かったでした。浮彫り感も少ないです。
それでも定着するラメもあります。
こすっても残っています。
50%ぐらいのキラキラ感でOKであれば使えるかも。
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こちらがエンボスパウダープリズム

こどものかお エンボスパウダー M 5102-017 プリズム

売れ切れでリンクも消えてしまうかもしれませんが、
私が愛用しているのはこちらのエンボスヒーター。マービーのヒートツールです。




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2015年1月 2日 (金)

2015年もよろしくお願いいたします

2015年がはじまりました。

雪の結晶、月、花。
雪月花を中心に心惹かれるものをマイペースで綴ってまいります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2015年にちなんだモチーフで切り絵を2つ作ってみました。

20150102newyear_snow_flake



羊と未です。

雪の結晶に見えてくださったら幸いです。

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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