無印良品の雪の結晶スタンプは土井利位侯の雪華柄
昨冬、友人から「雪の結晶柄だから」と無印良品のマグカップをいただきました。こちら。
手に取ってびっくり!描かれていたのは土井利位(どいとしつら)侯の雪華だったのです。
今シーズンも土井さんの雪華柄の商品があるかな~と
無印に行ったりしたのですが、とくにみつけられませんでした。
ですが、あったのですね。
姉(やはり結晶好き)が、
「たぶん手に入れていないと思って」と私の分もゲットしてくれたのが、
「木製スタンプセット 雪華 SNOWFLAKE」。
これも殿が雪の結晶を観察して描いた雪華ではありませんか!
でもパッケージのどこにも「土井利位」の名前はありません。
古河藩の殿様、土井利位の雪華は
発表された天保時代にブームとなり浴衣の柄としても使われましたし、
柄のいくつかは明治時代の紋帳(いろんな紋の図案帖)にも取り上げられています。
当時から「誰が描いた」ということを抜きで一人歩きをしていますが、
180年以上経った今の時代にはもはや「伝統柄」になっているのかもしれません。
タイムスリップできるなら、土井利位だけではなく、
殿の結晶観察をサポートした古河藩家老、鷹見泉石に謁見して教えてあげたいです。
遠い世でも雪華は生き続け、スタンプになり、
「かわいい~」とクリスマスカードに押されるようになりますよ、と。
さて、こちらがその雪華スタンプ。
どうやら昨冬に好評で、その再販のようです。
販売数が少ないのか姉も店頭では一切みかけることがなく、
オンラインショップで存在を知り、取り寄せをお願いしたそうです。
約2センチ×2センチの柄が10個。1センチ角の柄が4個。
紺系、赤系のスタンプが2個セットされています。
14個の雪華を、古河歴史博物館が発行している図録『雪の華』の雪華表と照らし合わせてみます。
まだ誰も押してない真新しいスタンプって、まだ誰も踏んでいない新雪のようですよね。
セットでついていたインクを使わず、
姉の一押し<白インクで濃い色の紙に押す>にトライ。
紺の紙に白インクで押したものがこちら。
左上 銀色インク
右上 銀色インク+エンボスプリズム
左下 金色インク
右下 金色インク+エンボスプリズム
銀色インク、か、銀色インク+エンボスプリズムが
雪の結晶らしくて素敵。
深緑色の紙に押してもとても綺麗。
ケント紙のように表面がツルツルした紙に押した方がくっきりとインクがつきますが、
画用紙系の紙でもニュアンスが出ます。
アップで。
銀色インク+エンボスプリズムのアップです。
プリズムは青、緑、ピンクに見えるパウダーが入っています。
赤い紙に銀色インク+エンボスプリズム。
エンボスは私はエンボス用のヒーターで加熱しています。
こちらは白地の紙に手持ちのピンクのインクで。
右は+エンボスプリズム。
同じプリズムパウダーでもピンク系のラメが目立って写りました。
白地に萌黄色のインクで。
右は+エンボスプリズム。
ピンク系のラメがない方がもっと綺麗かも。
白地に青系のインクで。
右は+エンボスプリズム。
プリズムの中にいろんなラメが入っていることがわかります。
カラフルなインクを使えば、花に見立ててオールシーズン使えますね。
それでもやはり、濃い紙に銀で押すのが一押し。
白い紙に白インク+エンボスもありかも。
いずれにしても、とてもアートな世界を楽しめるスタンプです。
さてこのスタンプは中国製。
雪花とあるので、中国の方達も雪の結晶の柄だとわかってお仕事をされているわけですが、江戸時代の殿様によるスケッチとは知らずに、「日本でこんな形の雪華が見られるのかね~」と思っているのでしょうか。
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エンボスパウダーを作っている「こどもの顔」さん(ttp://www.kodomonokao.com/)のサイトではインクジェット紙は使えないとただし書きされています。
インクジェット年賀状で試してみました。宛て名面は大丈夫。
通信面であるインクジェット面はどうなるのでしょうか。
↑パウダーの定着が悪かったでした。浮彫り感も少ないです。
それでも定着するラメもあります。
こすっても残っています。
50%ぐらいのキラキラ感でOKであれば使えるかも。
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こちらがエンボスパウダープリズム
こどものかお エンボスパウダー M 5102-017 プリズム
売れ切れでリンクも消えてしまうかもしれませんが、
私が愛用しているのはこちらのエンボスヒーター。マービーのヒートツールです。
【雪の結晶とアート】INDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら
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