雪の日に手に取りたい酒井駒子さんの「ゆきがやんだら」
明日は雪になりそうです。
雪の結晶が出てくるわけではないのですが、
雪の日のグレイッシュな空気感と白い玉がたくさん降ってくるおごそかさ、
静けさがどのページからも伝わってくるので買ってしまった、my雪の絵本コレクションの1冊。
それが酒井駒子さんの『雪がやんだら』。
多くのファンを持つ作家さんですよね。
ゆきがやんだら (学研おはなし絵本)
うさぎちゃんとママの雪が降った1日をつづった絵本です。
「ぼくとママしかいないみたい、せかいで。」
この言葉の感覚ってあるある!って思う人はぜひ読んでみてください。
雪って音を吸い取ってしまうのか、し~~~んとして、
世界に自分(たち)だけしかいないって思わせる不思議な魔法がありますよね。
雪でつくる雪だるまのようなものもでてくるのですが、きちんとアップでその絵を紹介していなかったり、
絵本なのですが、想像の余白がいっぱいあって、そこを思いめぐらせる楽しみがある作品です。
色調は■■■■■■■■■■■■■■■■■
こんな感じでしょうか。
翻訳され、海外でも出版され、高い評価を受けているようです。
英語版は『The Snow Day』。
ゆきがやんだら、ではなくて、雪の日。というタイトルですね。
ゆきがやんだら、にはうさぎちゃんが「雪がやんだらなにしようかなと考えている楽しみや、
それを待ちながら雪を眺めている様子が伝わってきます。
ゆきのひ には ゆきがふっているさまそのものが大切なできごと、
というニュアンスが強く感じられます。
The Snow Day
英語版はうさぎちゃんの向きが逆です。
そしてタイトルが白。
私は英語版は未見ですが、タイトルが白の方が、雪の風景に溶け込んでいていいな~と思います。
Es schneit!
ドイツ語版。
Cuando deje de nevar/ When It Stops Snowing
スペイン語版。
椅子の上に座って、そしてちょっと腰を浮かし雪を降るのを眺めている。
それだけで、興味津々なうさぎちゃんの気持ちが伝わってくるようです。
少ない言葉で雪の一日を描いているので、海外の人にもダイレクトに伝わるでしょうね!
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