江戸時代の顕微鏡シリーズ 国産顕微鏡100年展(国立科学博物館)に行きました
江戸時代、土井利位(どいとしつら)はどんな顕微鏡で雪の結晶を観察したのだろう。
他に雪の結晶を観察した人はいなかったのかしら。
それを知りたくて、昔の顕微鏡について調べていたらそのフォルムの美しさの虜になりました。
国立科学博物館で開催されている「国産顕微鏡100年展」に行ってきました。
常設されている顕微鏡+その後、現代にいたるまでの顕微鏡の進化の企画展のようなので、
昔(江戸時代以前)の顕微鏡は、2014年6月12日に拝見した時のものとあまり変わらないかしらと思っていたのですが、
私がすごく見たいと思っていた顕微鏡が展示されていました!!
それは京都の島津創業記念資料館(ttp://www.shimadzu.co.jp/visionary/memorial-hall/)
が所蔵されている国産最古といわれている顕微鏡。
京都に行くことがなかなかできずにいたので上野でみられてうれしいです。
美しいです。
当時、3本脚の顕微鏡が多い中で、なんと2本脚なんですよね!
附属品。
「顕微鏡の見様」
いわゆる取説ですね。筆文字で書かれているものですが、どんなことが書かれているのか知りたかったのです。
それも見られて感激。しかも解読できる文字で書いてくれているのがありがたいです。
島津創業記念資料館所蔵のこの顕微鏡に関しては
【江戸時代の顕微鏡シリーズ】その5に加筆します。
明治以降の顕微鏡ではエムカテラがシンプルなフォルムで美しかったです。
エムカテラって星新一のSFショートショートに出てきそうな、日本語ではない未来の言葉のような発音ですが。
この顕微鏡の製造制作にかかわった松本福松氏、加藤嘉吉氏、寺田新太郎氏の名前から取ったネーミングだったのですね。
野口英世の顕微鏡もありました。
「顕微鏡100年展」はいつもの常設展のスペースとホールをはさんだ隣のスペースの2つで行われています。
大規模の企画展ではありません。
見終わって上の階の常設コーナーに行ったら。
そこでも江戸時代の顕微鏡を発見しました。
ホールの景色が映ってしまって見づらいかと思うのですが。
「和製顕微鏡 江戸時代後期」と書かれています。
まさか別のフロアで顕微鏡に会えるとは。
隠れミッキーを発見したようにうれしくなりました。
顕微鏡からは離れますが、そのほか常設展で興味深かったものをさくっとご紹介。
ウスユキソウ属の展示があってうれしくなりました。
エーデルワイスやフランネルフラワーに似た、白くてふわっとした花びらのウスユキソウ、大好きなんです。
↑この画像はクリックで拡大します。
押し花もありました。私がフランネルフラワーでつくった押し花とよく似ています。
オガサワラオオコウモリのはく製。
長いつめで∩型になっています。ぶらさがっても落ちないはずですね。
イリオモテヤマネコ。猫より少し手足が長いでしょうか。
クワイのようなグレイッシュなブルーが美しいタニシもいました。
こちらは衝撃!
裸の男女が見学していました!というわけではなく、
日本人の昔から現代までの変遷が何体かの人形をつかって展示されているのですが、
顔立ち、表情、すごくよくできているです。
これは縄文のころでしょうか。左の女性はトップレス。そしてびっくりしたことに右の男性。
下半身露出しています。
子供たちも理科の課外学習や修学旅行で来るであろうに。
堂々と露出。
こんな顔立ちです。今でもいそうですよね~。
おおらかさが伝わってきました。
こちらはフタバスズキリュウの化石。
天井からつるしてあるので、見上げるのですが迫力とスケールがありました。
ナイトメア・ビフォア・クリスマスのジャックに似ています。
メカっぽかったです。
うねっていて、今も生きているかのよう。
さて、春爛漫の一日でした。上野駅前からスカイツリーがはっきり見えました。
右側の建物は上野駅すぐそばにある岩倉高等学校。
知る人ぞ知る、鉄道マニア垂涎の学校です。
デジカメのズームでスカイツリーをどのくらいアップで写せるか。
てっぺんです。
人影も見えてびっくり。
【江戸時代の顕微鏡シリーズ】INDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら
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