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2015年3月29日 (日)

遊星商會さんの雪華シリーズにまいりました~

七夕の日に生まれたことから星にちなんだ名前を持ち、
私と同じく雪の結晶&星好きの姉が、私のツボど真ん中のグッズをまたみつけました。

それは遊星商會さんの包み紙、「雪華包紙」。
20150329yuseisyokai1


B4サイズで墨色、ブルーグレーの紙に雪の結晶が並んでいます。
ウィルソン・ベントレー撮影による雪の結晶写真を包み紙にしました
と外袋に書かれています。

なにがセンスがいいって、
1)紙の色。白とか鮮やかなブルーではなく、落ち着いた色なのがポイント。
2)雪の結晶の形。ベントレーが撮ったさまざまな結晶の形の繊細さが再現されています。
3)結晶の色は白だと思うのですが、パキッとしていません。
 白いスタンプパッドでスタンプを押したようなあまり目立たない様子がはかなげでいいです。
4)紙の質感。包装紙のようにツルツル、ツヤツヤではなくマットな手触り。

20150329yuseisyokai2

↑ダークな地の色なので結晶の繊細さが引き立ちます。


これだけで十分私のツボにドストライクなのに、
姉が「ひーひひひ」と笑いながら、
あらたなものを目の前にさし出します。

それを見て、さらにノックアウト!!
「ここまでやる~?いったい誰が考えて誰がGOサイン出したの?」と
思わずのけぞってしまう商品がありました。

好きなものと好きなものを組み合わせていろんな人が新たなものを作り出しています。
カツカレーとか、ハンバーグカレーとか。
だけど、これとこれを組み合わせるって、有史以来考えた人がいるだろうか。

と思うものがこちらです。
20150329yuseisyokai3_2

見えづらいかもしれませんが、
なんと「星」と「雪」の組み合わせ。
つまり、星座の線で結ばれた星やそのほかの無数の星々が雪の結晶になっているんです。
商品名は「雪星包紙」。

ベガスス座も。
20150329yuseisyokai4


北極星も。
20150329yuseisyokai6_2

北斗七星も。
20150329yuseisyokai5

うしかい座のアルクトゥルスも。
20150329yuseisyokai7

天の川もみ~んな雪の結晶。
20150329yuseisyokai8

すごい!としか言いようがありません。
このシリーズを作った人にお会いしたいくらいです。

作られた「遊星商會」(ttp://planet-and-co.net/)さん。
稲垣足穂の作品に出てきそうな名前ですね。

理系創作雑貨店だそうです。

「雪華包紙」は灰青色、墨色、藍鼠色の3パターンがあるようです。

HPを拝見したら、月モチーフのグッズもあるようで、気になります。

今日2015.3.29現在の情報となりますが、
海福雑貨店さんのオンラインショップ(ttp://umick.shop-pro.jp/)で
雪華包紙の灰青色は在庫があるようです。

【雪の結晶とアート】INDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら

2015年3月28日 (土)

昼間の空に案外、月は出ているものです

太陽は朝、東から昇って、夕方、西に沈みます。
(緯度の高い地方などは違いますし、日本でも季節によって日の出日の入りの変動はあります)

月は違います。
毎日約50分ずつ月の出の時間が遅くなるので、空に居る時間はさまざま。

新月は。太陽のすぐそばにいるので、朝昇り、日没の頃に沈みます。

三日月は。夕方、西の空で輝き、日没後、しばらくして沈みます。

半月(上弦)は。夕方、南の空で輝き、真夜中に沈みます。

太陽の反対側にいる満月は夕方、東から昇り、朝、西に沈みます。

舞台では、セリという装置がありますよね。
演者が舞台そでから歩いて指定の位置に立つのではなく、ステージフロアの下に作られた仕掛けから昇って突然指定の位置に現れることができる装置。

実は空にも「セリ」があるのです。

夕方になると仕掛けが開いて、三日月は西の空に現れ、スポットライトを浴びて輝くのです。
夕方になると仕掛けが開いて、半月は南の空に現れ、スポットライトを浴びて輝くのです。

ということはもちろんありません。

夕方になる前も、三日月や半月もずっと空にいるのです。

太陽がまぶしくて見えづらいだけで、ずっと青空の中にいるのです。
舞台の目立たないところで出番を待つ役者のように。

三日月は日の出の1~2時間後に東から昇って空にいます。
半月(上弦)は昼前後に東から昇って空にいます。

さて、青空の中にいる月、肉眼でどのくらい見えるのでしょうか。
さきほど「太陽がまぶしくて見えづらい」と書きましたが、実は案外見えるんです。

こちらが昨日3月27日12時30分頃の月。
東の空に浮かぶ上弦の月、半月です。
(正確にはこの時輝面比49%)
150327_1231en_67th_49_6683_19a

肉眼ではっきりみえます。
こちらは13時すぎに撮ったもの。
花がほころびはじめたソメイヨシノの向こう側に浮かんでいます。
150327_1308e_68th_49_6689_27a

18時30分頃、南南西の空の半月。
欠けている側も写りました。
150327_1824ssw_7th_51_6691_71a


こちらは3月25日、昼前の月。
20150325togenkyo10_2

旧暦6日の六日月。半月の二日前の月です。東の空にしっかり見えていました。
ステラナビゲータでデータを見ると、月齢4.7。輝面比29%。

月が細くなればなるほど、太陽との距離も近く、青空の中で見えづらいわけですが
どのくらいの月でも肉眼で見えるものなのでしょう。


こちらは今年の1月23日の昼前の月。
150123_1150se_26th_10_5639_37a

南東の空に白く浮かび上がる三日月の翌日の四日月。
月齢2.6。輝面比10%。

ステラナビゲータでどのくらい太陽と接近しているのか再現してみますと。
20150123_1150moon_sun_2

太陽が南にいる時に、南東の空にいます。
こんなに近いところにいても実は肉眼で見えるのです。

こちらは今年の1月18日の10時すぎの南の空の月。
150118_1015sw_27th_9_34a

新月の二日前の月なので、向きが逆になっています。
月齢27。輝面比9%。

こんなに細くても太陽と近くても肉眼で見えるんですね。

ただ、輝面比が10%前後になると少し探すのが難しいかも、
ステラナビゲータなどで出る方角を調べて検討をつけるのがおすすめです。

また、日光が目に入らないように、太陽を建物の陰に隠すなどして、
空を眺めるのがいいでしょう。

2015年3月25日 (水)

2015年の桃源郷に行きました(その2)

素敵な風景は分かち合いたくなりますよね。

昨年出会った翆さんのフラワーアレンジメントは色合いがとても素敵なんです。

翆さんは桃源郷の色彩を目を輝かせて楽しんでくださるだろうな~と思いました。
来年まで待てない。翆さんとお友達をお誘いして 25日(水)桃源郷アゲインです。

桃源郷に行く手前の川沿いに少し黄緑色がかった房が。
通りがかった方が名前を教えてくださいました。
キブシ。(以下、画像はクリックで拡大します)
20150325togenkyo01

こちらも川沿いにはえていた木の枝先なのですが
なんの木だかおわかりになりますか?
ヒント。春の味覚。ほろ苦くて、大人の味。
20150325togenkyo02

答え。たらの木。

びっくりしました。
たらの芽ってふきのとうのように地面からにょきって出ているのかと思いました。

桃も盛り。まだ散っているものがなくちょうど見ごろ。
くっきりとした青空とのコントラストがまぶしかったです。

花笑み、という言葉どおり、にこにこしているように見えます。
20150325togenkyo03_2


この木はガードレール際に立つ、一番目立つ桃なのですが、
枝のまわりにびっしり花がついています。
試験管ブラシのよう。
20150325togenkyo04


風が強く冬に戻ったように寒い日でしたが、日差しは強くひなたはあたたかでした。
おとぎ話に出てくるかくれ里のよう。

20150325togenkyo11

ガードレールの向こうに広がる別世界。
20150325togenkyo05

レモンイエロー、芝の黄緑、幹のこげ茶、桃色、薄い桜色、針葉樹の深緑の層にうっとり。
横から見ると層が美しい今流行りの瓶入りサラダのよう。
20150325togenkyo06

レモンイエローの花のアップ。名前が知りたいです。
20150325togenkyo07_2


桃の上に昼間の月がでていました。
20150325togenkyo10
この月のデータを、ステラナビゲータで見ると
月齢4.7。輝面比29%。
三日月を少しふっくらさせたように見えますね。
旧暦6日の六日月、半月の二日前の月です。

桃の足元に、影くっきり。風は冷たいけど春爛漫。
20150325togenkyo08_2

日曜日に見た、小動物の足跡も健在。
20150325togenkyo09


この桃畑のまわりにのどかな春の風景がいっぱい。
ぺんぺん草やつくしもありました。
20150325togenkyo1220150325togenkyo13











しあわせなひとときでした。

桃源郷の記事INDEXは花INDEXをご覧ください。


2015年の桃源郷に行きました(その1)

ソメイヨシノの開花情報がテレビで流れる頃、私の気持ちが浮き立ちます。
それは桃源郷も見頃になるから。

それは、たまプラーザの保木の桃畑。

学生時代のサークルメンバーで訪ねた3月22日(日)の桃源郷の様子を今日はご紹介します。
 
♪♪♪
20150322togenkyo01桃源郷の手前にポニーエリア。
そこを裏から見上げると、猫ちゃんがいました。

20150322togenkyo02ポニーは少し隠れてお尻だけ撮れました。















咲いた花と、ぷっくりしたつぼみがいっぱい。9分~満開のちょうど見ごろでした。(以下の画像はクリックで拡大します)
20150322togenkyo03_2

ここはバス通りから見える桃たち。
向こう側は丘に並ぶ住宅街が。
20150322togenkyo04


すぐ脇には珊瑚色に近い桃もありました。
20150322togenkyo05

少し登って広がるこちらが桃源郷。

20150322togenkyo06_120150322togenkyo06_2










空には鳥がさえずり、近所からは馬がいななき、のどかでした。

畑に小動物のものらしき、足跡がありました。
20150322togenkyo0920150322togenkyo10











一列に並んだ桃の木。
微妙に枝ぶりが違っているのでまるでエグザイルのぐるぐるダンスのようでした。
20150322togenkyo20

♪僕たち


         エグザイル!20150322togenkyo21











盆栽の松でしょうか。
くねくね具合がバリ舞踊の女性ダンサーみたい。
20150322togenkyo11

桃源郷のわきに黒い立派な馬がいました。
うまく撮れなかったのですがおでこに白い模様があります。
20150322togenkyo22




こんなふうにあくまで住宅街のそばにある桃畑。
でも「桃源郷」の一角だけは外部から見えないところが余計「別世界」感を醸し出しています。
20150322togenkyo17

こちらは勝手に奥桃源郷と呼んでいるところです。
20150322togenkyo18
アップで。
20150322togenkyo19


桃源郷の道を下っていくと、ひいらぎでしょうか。
葉のトゲトゲ具合が違う2種類がありました。
20150322togenkyo1220150322togenkyo13











木の電信柱も健在。
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竹林の静けさ。
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根がすごいことになっています。
まるでヒヤシンスみたい。
20150322togenkyo16

息子さん夫婦に連れてきてもらったのでしょうか。車から車いすで降りてご覧になるおばあちゃまもいらっしゃいました。
春が巡ってこの風景を元気な顔を並べて見られることはしあわせ。

桃源郷の記事INDEXは
花INDEXの中にあります。

2015年3月12日 (木)

雪の結晶を観察した人たち(その14)というより雪の結晶を紹介した人---ショイヒツァー

この結晶図を見た時、興奮しました。すごいです。そして土井利位が描いた雪華にもよく似ています。
同じくらいの性能の顕微鏡で眺めているということでしょうか。

雪の結晶を観察した人としてショイヒツァーを挙げるのは不適切かもしれません。
が、雪の結晶を自著で紹介している人として取り上げてみます。

1733 ヨハン・ヤーコプ・ショイヒツァー(Johann Jakob Scheuchzer )
著書『PHYSICA SACRA』第3巻で100種の雪の結晶図を紹介。


人物/スイス人の医師であり科学者。(生年1672-没年1733) 
掲載文献/『PHYSICA SACRA(フィジカ・サクラ 私メモ/神聖自然学の意味)』ショイヒツァー著。1731-1735にかけて出版された全4巻のうちの第3巻(1733)

詳細/銅版画に100種の雪の結晶が描かれています。


(画像はクリックで拡大します)



Physica_sacra
美しいですよね~。圧巻です。その数ジャスト100。
土井利位の雪華図説が出る100年前にこれだけの数の雪華が描き分けられていたとは。
日本より寒冷で観測のチャンスが何度もあるという地の利もあるのでしょうけれど。

ショイヒツァーはいろんな図版を転載してこの本をまとめたようです。
荒俣宏編著の『神聖自然学』にこう書かれています。
ここに集められた図像の出典をすべて揃えれば、途方もない大図像図書館ができあがるに違いないのだ。そのような貴重図版をこれだけぜいたくに引用してきた書物は、他に例を見ないのである。
(p13より)

となると、この雪の結晶の銅版画もショイヒツァーが観察して描いたものではない可能性が。
ならばその作者の名前がどこかに記されているはず。

絵の右下にI.G. Pintz scupls.とあります。

I.G. Pintzを調べてみました。
Johann Georg Pintz(ヨハン・ゲオルク・ピンツ)生年1697-没年1767であることがわかりました。

となるとこの雪の結晶はピンツが描いた銅版画なのかもしれません。

さて、ヨブ記を題材にしている『PHYSICA SACRA』。この銅版画はヨブ記38章22-23がモチーフとなっています。

あなたは雪の倉にはいったことがあるか。ひょうの倉を見たことがあるか。
これらは悩みの時のため、いくさと戦いの日のため、わたしがたくわえて置いたものだ。

『神聖自然学』荒俣宏編著(P142より)

絵の左下には「Thesauri Nivis(私メモ/雪の宝庫の意味)」と書かれているのもこのヨブ記をモチーフにしているからなのですね。


翻訳本/『神聖自然学』荒俣宏編著(リブロポート 1990) 

全4巻の『PHYSICA SACRA』に収められた図像の30%ほどが復刻されている本ですが、この雪の結晶の銅版画は幸いにも収められています。(p142)

荒俣氏は「雪の結晶を集め、まるでパターン表を見るような印象を醸成する」
と解説しています。


ネットで閲覧/グーグルブックスで閲覧可能。
グーグルブックス→「Physica sacra, Volume 3 1733」→p804

【雪の結晶を観察した人たちシリーズ】INDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら

2015年3月 8日 (日)

野原工芸さんの木軸ボールペン、パープルハートを買いました~

いわゆる育てる素材といいましょうか。
木、革、リネン(麻)、絹。

もともと手や肌に心地いいけれど、愛用しているうちに、さらになじんでやわらかくなったり、深い色合いになったり、ツヤが増したり。
そんな風に経年変化を楽しめるものが大好きです。

木の味わいに目覚めるきっかけになった体験は中学の1年か2年の時だったと思います。
木造の旧校舎と鉄筋コンクリートの新校舎がありました。
旧校舎は廊下も木でした。
私は7組。7組と隣の8組が木の廊下の磨き競争をしていたのです。

米ぬか袋で磨くとツヤが出る!と家から持ってきたクラスメイトもいました。
キュッキュキュッキュとみんなで磨いた廊下。
遠くから眺めると輝いていて、窓の景色も映るほどでみとれました。

木のボールペンはいくつか持っていますが、野原工芸さんのものがほしくて買いました~。
木はパープルハート。紫芋みたいな綺麗な色をしています。

書きやすい黒いボールペンですが、改造してスタイルフィットのブラウンブラックを入れました。
20150308noharakougei

↑野原工芸さんのパンフレットとともに。
手前は私がファイリングしている日本の伝統色の見本帖です。

パープルハートと同じ色のチップを探したら、小豆色でした。

私も、時を重ねても、輝いて、味わい深くなって、柔和になって、ツヤを増す経年変化する人を目指したいです。

2015年3月 5日 (木)

江戸時代の顕微鏡シリーズ 国産顕微鏡100年展(国立科学博物館)に行きました

江戸時代、土井利位(どいとしつら)はどんな顕微鏡で雪の結晶を観察したのだろう。
他に雪の結晶を観察した人はいなかったのかしら。

それを知りたくて、昔の顕微鏡について調べていたらそのフォルムの美しさの虜になりました。

国立科学博物館で開催されている「国産顕微鏡100年展」に行ってきました。

常設されている顕微鏡+その後、現代にいたるまでの顕微鏡の進化の企画展のようなので、昔(江戸時代以前)の顕微鏡は、2014年6月12日に拝見した時のものとあまり変わらないかしらと思っていたのですが、
私がすごく見たいと思っていた顕微鏡が展示されていました!!

それは京都の島津創業記念資料館(ttp://www.shimadzu.co.jp/visionary/memorial-hall/)が所蔵されている国産最古といわれている顕微鏡。

京都に行くことがなかなかできずにいたので上野でみられてうれしいです。

20150304microscope01

美しいです。
当時、3本脚の顕微鏡が多い中で、なんと2本脚なんですよね!

附属品。
20150304microscope03

「顕微鏡の見様」
いわゆる取説ですね。筆文字で書かれているものですが、どんなことが書かれているのか知りたかったのです。
それも見られて感激。しかも解読できる文字で書いてくれているのがありがたいです。
20150304microscope10
島津創業記念資料館所蔵のこの顕微鏡に関しては
【江戸時代の顕微鏡シリーズ】その5に加筆します。

明治以降の顕微鏡ではエムカテラがシンプルなフォルムで美しかったです。
20150304microscope16


エムカテラって星新一のSFショートショートに出てきそうな、日本語ではない未来の言葉のような発音ですが。
この顕微鏡の製造制作にかかわった松本福松氏、加藤嘉吉氏、寺田新太郎氏の名前から取ったネーミングだったのですね。

野口英世の顕微鏡もありました。
20150304microscope18noguchi


「顕微鏡100年展」はいつもの常設展のスペースとホールをはさんだ隣のスペースの2つで行われています。
大規模の企画展ではありません。

見終わって上の階の常設コーナーに行ったら。
そこでも江戸時代の顕微鏡を発見しました。

20150304microscope17


ホールの景色が映ってしまって見づらいかと思うのですが。
「和製顕微鏡 江戸時代後期」と書かれています。

まさか別のフロアで顕微鏡に会えるとは。
隠れミッキーを発見したようにうれしくなりました。

顕微鏡からは離れますが、そのほか常設展で興味深かったものをさくっとご紹介。
20150304kahaku01


ウスユキソウ属の展示があってうれしくなりました。
エーデルワイスやフランネルフラワーに似た、白くてふわっとした花びらのウスユキソウ、大好きなんです。
↑この画像はクリックで拡大します。

押し花もありました。私がフランネルフラワーでつくった押し花とよく似ています。
20150304kahaku02


オガサワラオオコウモリのはく製。
20150304kahaku03


20150304kahaku04


長いつめで∩型になっています。ぶらさがっても落ちないはずですね。
20150304kahaku06


イリオモテヤマネコ。猫より少し手足が長いでしょうか。
20150304kahaku05

クワイのようなグレイッシュなブルーが美しいタニシもいました。

20150304kahaku09


こちらは衝撃!
裸の男女が見学していました!というわけではなく、
日本人の昔から現代までの変遷が何体かの人形をつかって展示されているのですが、
顔立ち、表情、すごくよくできているです。
これは縄文のころでしょうか。左の女性はトップレス。そしてびっくりしたことに右の男性。
下半身露出しています。
子供たちも理科の課外学習や修学旅行で来るであろうに。
堂々と露出。

こんな顔立ちです。今でもいそうですよね~。
20150304kahaku10


おおらかさが伝わってきました。

こちらはフタバスズキリュウの化石。
天井からつるしてあるので、見上げるのですが迫力とスケールがありました。
20150304kahaku11_2


ナイトメア・ビフォア・クリスマスのジャックに似ています。

20150304kahaku12


メカっぽかったです。

20150304kahaku14


うねっていて、今も生きているかのよう。

さて、春爛漫の一日でした。上野駅前からスカイツリーがはっきり見えました。
20150304ueno01


右側の建物は上野駅すぐそばにある岩倉高等学校。
知る人ぞ知る、鉄道マニア垂涎の学校です。

デジカメのズームでスカイツリーをどのくらいアップで写せるか。

てっぺんです。
20150304ueno02


人影も見えてびっくり。
20150304ueno03_2

【江戸時代の顕微鏡シリーズ】INDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら

2015年3月 1日 (日)

雪の結晶を観察した人たち(その13)ヨハネス・ネティス

雪の結晶を観察した人(その13)です。

時代の波はすごいです。
雪の結晶を観察した人をダイジェスト(シリーズその1)でまとめたわけですが、そこから洩れている人が何人もいることがわかりました。
というのも。
当時閲覧できなかったけれど現在はデジタル化でオープンとなり、読むことができるようになった海外の古い文献がいくつもでてきたのです。
一つの資料を見るとその中に別の人の名前と資料がでてきて・・・と
芋づる式で雪の結晶を観察していた人がでてきました。
刑事が一人の容疑者から芋づる式に犯人をみつけるのってこんな気分かな~と。
ネティスもその一人。
今年のはじめ、この結晶図に対面した時、そのクオリティに感動lovely&興奮しました!!

1740 ヨハネス・ネティス(Johannes Nettis/John Nettis)オランダ人。
論文『An Account of a Method of Observing the Wonderful Configurations of the Smallest Shining Particles of Snow, with Several Figures of Them』で顕微鏡で観察した91種の雪の結晶スケッチを発表。



人物/オランダの眼科医、科学者。Nettisの読み方はネッティか不明ですが暫定的に「ネティス」とします。
掲載文献/『フィロソフィカル ・ トランザクションズ (The Philosophical Transactions)』
イギリスの王立協会(Royal Society)発行の学術論文誌(1755 vol.49掲載)

詳細/雪の結晶の形についての論文内で、初期の複式顕微鏡などで観察した91種のスケッチを紹介しています。
観察した日は1740年1月11日、12日、13日、21日23日、2月6日、23日、24日。
驚くのは91種の形の描きわけの見事さ。
海外で雪の結晶をスケッチした人(マルチネット、スコレスビーやグレイシャーなど)の筆遣いと比べると、ネティスのタッチが土井利位とよく似ています。
イギリスで1755年に発表された論文を土井利位や鷹見泉石が目にする機会はないと思うのですが、大変興味深いスケッチです。
スケッチ以外ではこの論文ではどんな顕微鏡を使ったか、どんな風に注意を払って観察&スケッチをしたか、その形状の様子(言葉でこまかく表現)などが述べられています。

翻訳本/なし

ネットで閲覧/主な2か所をあげます。
『フィロソフィカル ・ トランザクションズ』のHP(ttp://rstl.royalsocietypublishing.org/)内。
直接のURLはttp://rstl.royalsocietypublishing.org/content/49/644.full.pdf+html?sid=f1b226ab-1081-4da8-8600-b3e8389ea033

アメリカの「インターネットアーカイブ」(ttps://archive.org/)内。
直接のURLはttps://archive.org/details/philtrans07080665

パブリックドメインと考え、91種の結晶図をご紹介します。
(画像はクリックで拡大します)
John_nettis1_2


John_nettis2
91種の形が描きわけが見事ですよね。

土井利位の雪華とよく似ているものもあります。脇に置いてみました。
「E1」をはじめとする番号は古河歴史博物館の図録「雪の華」での土井利位雪華分類番号です。
Nettis_doi1


Nettis_doi2_2


【ネティスと土井利位の雪華が似ているということ】
雪の結晶はまったく同じものはないといわれていますが、代表的なパターンがあります。
1700年代にネティスが眺めた雪華と、1800年代に江戸や大阪で土井利位が眺めた雪華が似ていてあたりまえ。ですが国や時代を越え、同じ形にときめくことができるという雪の結晶の魅力を感じます。

【2人の雪華のタッチが似ているということ】
「似た形をスケッチしたら誰が描いても似るでしょ」と思われるかもしれませんがそうでもないんですよね。

土井利位は『雪華図説』の中で、オランダのマルチネットの雪の結晶のスケッチを見たことを述べ、その図を転載しています。マルチネット(シリーズその11)は黒地を背景に白抜きで結晶を描いていて、土井利位とは違います。

ネティスの雪の結晶図が発表されたのは、土井利位が観察を始める50年以上前。
鎖国の時代であっても、土井利位の家臣鷹見泉石は海外の文献を精力的に入手しています。
鷹見泉石日記にはその文献名がいくつも登場するのですが、ネティスの名前はその中にありません。
ですがもしこのネティスの結晶図が日本にやってきて、2人が見る機会があったのであれば面白いなあと思います。


※Johannes NettisのプロフィールはNieuw Nederlandsch Biografisch Woordenboek (NNBW)
(ttp://resources.huygens.knaw.nl/retroboeken/nnbw/) を参照しました。

【雪の結晶を観察した人たちシリーズ】INDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
    コンタクト: メールアドレスはhoshibiyorihappy*yahoo.co.jp このyahooの前の*を@に変えてご連絡下さいませ
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    暮らしを豊かにする様々な美が満載のブログ。さる子さんは新ブログに移行され、こちらは基本停止中のようですがご紹介させていただきます
  • always in heaven
    「笑店」のおんぽたんぽさんの新ブログ。森羅万象のネットの中で素敵なもの、こと、ひとをみつけだされていて、訪ねるたびに素敵なエネルギーをいただきます。