雪の結晶を観察した人たち(その15)ロバート・フックのもう1つの結晶図
顕微鏡創世記の人物リストで忘れてならないのがロバート・フック(1635-1703)。
さまざまなものを顕微鏡で観察してそのスケッチを1666年に
『Micrographia(ミクログラフィア)』という書物で発表しました。
その中に、雪の結晶の観察&スケッチ図もあります。
詳細はその4ですでに取り上げています。
と、私はフックに関しては調べもの終了と思っていました。
彼が顕微鏡で観察してスケッチした雪の結晶はご紹介したし、と。
ところが、フックは他にも雪の結晶を描いていたことがわかりました。
今回はその結晶図をご紹介します。
1662 ロバート・フック(Robert Hooke)が雪の結晶14種を描く
人物/イギリスの物理学者。
掲載文献/イギリスの王立協会(Royal Society)の
Resiter Book(Ref No. RBO/2i/12)のp62~63「Figures observ'd in snow」に掲載されているようです。
詳細/14種の雪の結晶が描かれています。
王立協会さんの許可をいただきましたので、
クレジットの透かし入りの画像をご紹介いたします。
(画像はクリックで拡大します)
" Figures observ'd in snow " by
Robert Hooke
© The Royal Society .
輪郭を描いた線画ではありません。
最初に見た時に、小学生が描いたのかと思いました。
どことなくラブリーな雰囲気さえ感じさせる雪の結晶のドローイング。
グレーの濃淡で描かれていて、科学的スケッチというよりもアートになっていますね。
翻訳本/未発見
ネットで閲覧/王立協会のHPで閲覧可能。
(ttps://royalsociety.org/)→「Figures observ'd in snow」でサーチ。
直接のURLはttps://pictures.royalsociety.org/image-rs-1875
ヒットした透かし入りの画像は、下の「Buy a print」をクリックすると閲覧できます。
(※Buy a printのクリックだけだと購入には至りませんのでご安心ください)
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