ロプーヒナ(その3)レフ・トルストイとの関係
マリア・ロプーヒナ(その3)です。
ロシアを代表する肖像画の美女と、文豪の名作に登場するならず者が実の姉弟でした。
そして二人ともレフ・トルストイの親戚でした。
家系図をつくってみました。
(※ 兄弟などを省き、関係する人物だけをピックアップ。
私自身が資料から作成したものです。
正確さを心がけておりますが、転用はご遠慮ください)
画像はクリックで拡大します。
レフ・トルストイから見ると、マリアたちは祖父の兄弟の子供たちになります。
マリアたちからみれば、レフトルストイはいとこの子。
かなり近しいですよね。それだけではありません。
レフ・トルストイの妹がマリアたちの兄の子と結婚しています。
つまりレフトルストイから見ると、マリアたちは、義弟のおばおじになります。
また、レフ・トルストイはモスクワ知事のペルフィリエフと友人でした。
つまり、フョードルはレフ・トルストイにとって、友人の妻の父親でもあったのです。
マリア・ロプーヒナの肖像画はトレチャコフがモスクワ知事ペルフィリエフから入手しています。
推測ですが、早逝したマリアの肖像画を弟フョードルが持っていて、
それを娘プラスコフィアが譲り受け、モスクワ知事の夫とともに大切にしていたのかしら、なんて思います。
今でこそ、ウィキペディアであっさりと、マリア・ロプーヒナやフョードルの経歴や関係を知ることができますが、
私が調べ始めた頃は「レフ・トルストイの親戚」以上の情報を日本語の文献で入手できませんでした。
だからこそ、調べがついた時、感動しました。
ロプーヒナシリーズはこの(その3)で終了です。
ロプーヒナ その1 その2 その3
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emiさん
お久しぶりです☆
この前、女優杏さんの「杏のふむふむ」を読んだら、森下典子さんの「前世への冒険―ルネサンスの天才彫刻家を追って」、彼女が主人公でドラマ化されていたお話が
載っていました☆
http://www.bs-j.co.jp/newtitle/4082.html
私も、本のタイトルは以前のものですが、「デジデリオラビリンス」読んだ感想を
ブログにも綴っておりました。 TV化されたのに気づくのが遅かったですが。^^
http://plaza.rakuten.co.jp/waraumise/diary/200602080000/#comment
杏さんが最初本を読まれて、しばらく経ってからたまたまそのドラマのお話が来たか
忘れてしまいましたが^^。emiさんの記事も、森下さんのお話とちょっと似てるなぁと
思いながら、読ませて頂きました。
それにしても、このご姉弟。。。どちらも艶っぽいのですが。。。^^
肖像画の絵とは思えない。
写真集の中にある様な絵と申しましょうか。
どちらも良く特徴を捉えていらっしゃる。
自分の好きなものを追いかけていきながら、いつも世界の美しさを
細かいところまで見落とさず、伝えて下さるemiさん♪
どうもありがとうございます☆
投稿: おんぽたんぽ | 2015年5月31日 (日) 19:51
おんぽたんぽさん。いかがお過ごしですか。
森下さんの体験、すごく興味深いです。杏ちゃんのドラマのことも教えてくださりありがとうございます。
そして2006年にこの本について書かれていたのですね。
やはり前世はありますよね。自分が今望むこと、惹かれることを注意深く観察して素直に心の声に耳を澄ますのが一番いいのかな~なんて思います。
投稿: emi | 2015年5月31日 (日) 20:21