田毎の月(たごとの月)シリーズ(その1)浮世絵にも
「田毎(たごと)の月」ってご存知ですか。
棚田のように小さく区切られた田んぼの一つ一つに月が映る様子を表現した言葉です。
以下いずれも画像はクリックで拡大します。
こちらは広重の「信州更級田毎の月」(嘉永6年)です。
画像提供:国立国会図書館デジタル化資料
空の丸い月が、田んぼごとに映っていますね。
こちらも広重。「六十余州名所図会 信濃 更級田毎月鏡台山」(嘉永6年)です。
画像提供:国立国会図書館デジタル化資料
こちらも広重。「本朝名所 信濃更級田毎之月」。
画像提供:東京国立博物館
こんな風に、小さく区切られて水が張ってある田んぼ一つ一つに月が映る様子を見てみたい!
ですが、実際には月が複数の田んぼに映ることはありえないはずです。
以下はありえます。
・一箇所にずっととどまる
この田んぼに映っていた月が、やがて隣の田んぼに映るようになる。
その月の移動の経過をまとめて描けば、広重の描いたようなビジュアルになるでしょう。
・私たちが移動する
すると月も一緒に移動するかのように、この田んぼに映っていた月が、
隣の田んぼに近づくと隣の田んぼにも映り、
さらに隣の田んぼに近づくとその田んぼにも映り、どの田んぼにも映って見えるでしょう。
きちんと観察して描いたであろう広重。
たくさんの月を描いたのは、<合成イメージ図>みたいな感覚だったのでしょうか。
謎です。
田ごとの月シリーズ
1 浮世絵(広重)
2 my写真。田んぼに映る月(6月。田植え前)
3 俳句(芭蕉、蕪村、正岡子規ほか)
4 童話(後藤楢根)、絵本(野田知佑 文・藤岡牧夫 絵)
5 my写真。田んぼに映る月(8月~9月)
6 my写真。。秋の田んぼに月は映るか。10~11月の田んぼの様子。
7 広辞苑では
8 田ごとの月ならぬ、田ごとの太陽
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