ガビチョウとはシリーズ(その1)声に魅了されました
私の活動拠点の一つ、里山のようなロケーションで一昨年ぐらいから気になっている鳥がいました。
ギュイギィイ、トゥルリートゥルリーとさえずる声がとても美しいんです。
今年の春も絶好調で、早朝から美声を木々に響き渡らせていたのですが、ついに名前が判明。
ガビチョウ(画眉鳥)という鳥でした!!
鳴き声はすれども姿は見えず、撮れずのガビチョウですが、その魅力を挙げると。
1)超絶技巧のさえずり
鳴き声はとても複雑怪奇。発音をカタカナに書き起こすのが難しいです。
そしてワンフレーズが長い。のが特徴です。
たとえば、カラスや雀etc.
カーカー、チュンチュン、ホーホケキョ、ツピツピとカタカナで表現でき、
短いワンフレーズの繰り返しでなく鳥もいますよね。
↑短いワンプレーズで鳴いて、休んで鳴いて。音数が少ない鳥の例。
一方、ガビチョウは八分音符、十六分音符、トレモロのような音符を超絶技巧で奏でます。
音数は多い。ワンフレーズは長い。まるでノルがままに奏でるジャズのインプロビゼーションのよう。
2)「うれしーよね~」と聴こえるフレーズあり
複雑なさえずりながら「うれし~うれし~よね~」と聴こえるくだりがあるんです。
↑こんな感じです。
録音した鳴き声をyoutubeにアップしてみました。
こちらです。https://youtu.be/1ERVKoQ-xLg
40秒ほどの動画です。画眉鳥の姿はありません。
歩きながら録音したので、画面は揺れますし、足音も入っています(^_^.)
開始5秒、32秒ごろの鳴き声が「うれしいよね」と聴こえてしまうのですが、いかがでしょうか。
美しい声で朝から、「うれしーうれしーよね」と木の上から語りかけられると、私の方までうれしくなります。
3)圧倒的な声量
声が大きくて、エコーが効いていて響き渡ります。
小さな林なのに、広大な森の中にいるみたいな気分になります。
一度、1.5メートル先ぐらいの木に飛んできた時がありました。
その時の声の大きさが半端なかったです。
耳で聞くというよりも私の体にどーんと音の波動砲を打つような声量に圧倒されました。
パバロッティが目の前で詠っているのかと思うくらい。
鳥肌が立ちました。
と同時に二つのことがわかりました。
一つは、近距離の画眉鳥の声量がわかったことで、
今まで近くで鳴いていたと思っていた時は中距離だったということがわかりました。
近くの枝を探しても姿をみつけられないはずです。
もう一つは、画眉鳥の鳴き声の迷惑さに納得。
今、里山などにいるのは飼育されていたけれど飼いきれなかった鳥だろうと言われていますが、
普通の住宅街でこんな大声で鳴かれたら、まわりの家に申し訳なくてたまらないでしょう。
4)一目でわかる特徴ある顔立ち
結局いまだに生ガビチョウを見ていないのですが、図鑑などで顔立ちはチェックしています。
その特徴は、目のまわりの白い隈取り。
まるで古代エジプトの壁画のエジプト人のアイメイクのよう。
中国原産のようなので、京劇メイクともいえるかも。
この特徴ある目元メイクのおかげで、
「鳥に詳しくない私でも画眉鳥は一発でわかる!」 と自信を持てるから、
なおさら生ガビチョウを見たくなるのです。
では、古代エジプト人メイクの画眉鳥のお姿をご紹介しましょう。
この絵は、なんと江戸時代に書かれたもの。
江戸時代の鳥類図鑑『外国産鳥之図』内の画眉鳥です。
(画像は国立国会図書舘デジタルコレクションより)
江戸時代の人たちも画眉鳥を見ていた。あの鳴き声を聞いていたと思ったら、
私の中のガビチョウラブモードがさらに高まってしまいました。
(画眉鳥の騒音に懲りている方達には申し訳ありません)
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コメント
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emiさん
画眉鳥、一体どんな鳥だろうと思っておりましたが、聞いたことのある声でした☆
「うれしーうれしーうれしーよね?」とは、翻訳しておりませんでしたが。^^
これは、i-phoneで録画された動画でしょうか?
綺麗ですね。。。
先日ラジオで、クジラの求愛の歌に関するお話を聞いたのですが
その時流行っている?曲を、求愛の歌として 確かオスが選んでメスに
歌うことがあるそうです。
海の中でも、あちこちの歌声が聞こえてきますものね。。。
鳥の世界は、どうなのでしょう?
誰か作曲家さんとか、いるのかしら?^^
投稿: おんぽたんぽ | 2015年7月31日 (金) 19:37
おんぽたんぽさん。画眉鳥、聞いたことのある鳥でしたか!
画眉鳥のお話をすると、知っている方が結構いらっしゃいます。やはり鳴き声が特徴的で調べて、判明したという方が多いです。
私の動画はデジカメで録音しました。静止画も動画もとれるのは便利です♪
クジラ面白いですね。
鳥にも流行があるのかしら。歌のうまい下手はあるようですが。
この鳴き声ならメスはメロメロ、みたいな歌を流行らせている名人、いえ名鳥がいるのかもしれませんね。
投稿: emi | 2015年8月 1日 (土) 01:29