関井一夫さんの万華鏡展が日本橋高島屋で開催されています(No.7)
2015年11月18日から日本橋高島屋で関井一夫さんの万華鏡展が開催されています。
芸大で鍛金を学ばれ、金属工芸に30年以上携わってこられた関井一夫さんが造られる万華鏡。
オブジェとしてずっと眺めていたい美しさと存在感、筒を手に取って覗いた時、
さまざまな素材や色合いのオブジェクトが繰り広げる華麗な世界を堪能させていただきました
関井一夫さんと高島屋さんにありがたくも撮影とブログへの掲載許可をいただきましたので、ご紹介します。
万華鏡の撮影は難しいです。
繊細な発色を画像で再現しきれていないのですが、あでやかな世界をおすそわけできましたら。
こちらはリンゴがモチーフの「りんご林檎万華鏡」。
林檎を模したふた部分は、真っ赤ではなく、かといって金色の金属の色でもなく。
オーブンでじっくり焼いたタルトタタンみたいな色とツヤがたまりません。
へたを持ちあげると中に万華鏡が。
覗くと。
アップルレッドや、林檎のような丸いフォルムがあでやかです
こちらは秋桜(コスモス)。
万華鏡はオイルタイプ。筒を回すとゆるやかにオブジェクトが動きます。
コスモスの花々の可憐さにうっとり。
こちらは紫陽花の万華鏡。
覗き口越しに。紫色の紫陽花が広がるようなしっとりさ。
筒の奥だけではなく、円柱の筒の内側にもオブジェクトが映るので
無限に広がるスペイシーさがあります。
スノーフラワー。
覗いた2画像を1枚にまとめてみました。
冬に咲く白い花のあいらしさ。
金属板を鎚で叩いて浮彫状にする鎚起(ついき)という技法で造られた
カワセミの万華鏡「黄銅鎚起川蝉万華鏡」
長~い口ばし。お腹のデコボコ部分の色合いも素敵です。
ペンギン。
立ち姿がかわいいです。
ペンギンを手に取って、覗くと。
海のような濃い青、氷のような半透明の白いオブジェクトが印象的。
画像ではおわかりづらいと思うのですが、白い中央部分が浮き上がって見えます。
筒の内側に画像が広がっています。
ミミズクの万華鏡「黄金鎚起木菟万華鏡」。
海老蔵顔負けの「にらみ」!!
カラフルに色付けされていないのに、
表情豊かなのは鎚起とエッチングのなせる技なのでしょう。
ゴツゴツした質感が心地よく、見ていても飽きません。
後ろ姿。
インドのヘナアートを想わせる「ペイズリー」模様がいっぱい。
覗くと。中央に深い色。まわりに緑や黄色が現れ、光にキラキラ輝きます。
オブジェクト同士の奥行き感があります。
「月夜の明るい夜、葉の黒い影越しにミミズクが空を見上げている」イメージとうかがいました。
まさに、深い夜の森にいる気がしました!
可愛い顔をしていてスケールに圧倒されたのが「黄金鎚起月見兎万華鏡」。
漆のような黒を背景に金箔のように輝く金色、黄色のオブジェクトが輝きます。
和の華やかさを感じさせます。
筒の内側にも画像が広がります。
紅薔薇万華鏡では♥のフォルムも現れました。
リスの万華鏡には木の実などが使われているんですよ。
まるでリスちゃんが森で集めた宝物コレクションのよう。
まわすと。カサッ、カシャッ。
他のオイルタイプの万華鏡とは少し違う構造になっています。
金属というと木よりもクールな印象がありますが、木彫りに近い素朴な温かさを感じました。
リスのしっぽもほっこりしたものを感じます。
関井一夫さんの万華鏡展は2015年11月18日(水)~12月1日(火)まで
日本橋高島屋6階美術彫刻コーナーで開催。
最終日は16時で閉場とのこと。
晩秋の眼福に。
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