月と文学/枕草子(その1)
月のことを調べています。枕草子に出てくる月に関するくだりをピックアップしてみました。
※引用部分は原文は青文字。現代語訳は紫。注釈は緑。
※出典『枕草子 上』全訳注 上坂信男/神作光一(講談社 1999)
※私が気に入ったものにマークをつけました。
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月のことを調べています。枕草子に出てくる月に関するくだりをピックアップしてみました。
※引用部分は原文は青文字。現代語訳は紫。注釈は緑。
※出典『枕草子 上』全訳注 上坂信男/神作光一(講談社 1999)
※私が気に入ったものにマークをつけました。
以前は月のクレーターにはあんまり興味がありませんでした。
でも、PowerShot SX50のおかげで簡単にクレーターを写せるようになって興味が出てきました。
撮った画像のクレーターを見ていると、
「太陽にアカデミー賞最優秀照明賞をあげたい」と思ってしまいます。
たとえば、こちらは2016年2月14日(旧暦1月7日)の七日月。
17時30分頃。月齢5.7。輝面率39%。
(以下、鮮明ではないのですが画像はクリックで拡大します)
太陽に照らされた面と暗い面との境目がかなりギザギザしています。
クレーターが相当でこぼこしていることがわかります。
ひときわ目立つのが上部、暗い面の中で⊂状に浮かび上がったところ。
調べると、アレキサンダーというクレーターであることがわかりました。
ですが、月齢5~6頃の晴れの海付近では、
アリストテレスとエウドクソスが有名。
アレキサンダーが月の地形の本で大きく取り上げられることはありません。
きっと、月面に数多くあるクレーターの中で「大部屋俳優」ぐらいの存在。
でも、太陽はトップクラスの役者(コペルニクスや静かの海など)とその他大勢を差別することはありません。
いつでも絶えず、月面のすべてのものにライトを当て続けているのです。
そして、照らされた面と暗い面の境目がいわば舞台のセンター。
どんな大部屋俳優クレーターでも、境目に位置した時、主役級に存在感を放つのです。
月齢6前後のほかの主役たちを。
静かの海にポツポツある小さなクレーターもくっきり。
こちらは3つのクレーターがつながっているように見える
テオフィルス、キリルス、カタリーナ。
月の満ち欠けとともに日々、主役のクレーターが変わるから
毎日、月にデジカメを向けていて飽きることがありません。
星のささやきシリーズ、久しぶりのアップです。
昨日の三日月に続き四日月も見ることができました!
(以下画像はクリックで拡大します)
昼間の四日月を探すのは大変。
ステラナビゲータ10で月の位置と高さをチェックしながらもみつけられず。
16:30過ぎにようやく姿発見。
16:32。月齢2.7。輝面率10%の四日月。
一度目を離すと、もう一度みつけるのが大変なくらい、かすかな月でした。
17:29。日没9分後の月。
オレンジ~藍色のグラデーションの空にいます。右の上のあたり。
危機の海とラングレヌスもはっきり写りました。
18時を過ぎると電気がついたような輝く白さの月に。
月の入り30分前。西の空、高度が下がるにつれ、月がオレンジ色を帯びてきます。
20時過ぎ(月の入り20分前)。
マグマのように赤くなった月。
町のシルエットが見えるでしょうか。
オレンジ色の月がかかる様子がファンタジック。(画像は明るくしてみました)
20:05。
地平線に沈むまではまだ時間があると思っていたのですが、
雲があったのでしょうか。森でしょうか。
月の入り15分前に少しずつ姿を消していきました。
私にとって三日月はレアキャラ。
見頃が夕方から宵までのわずかな時間しかないからです。
三日月の時間に動けるのが年にわずか2~3回。
天気が悪かったり、晴れていても西の空に雲があったらアウト。
それゆえ、三日月が見られるのは1年~1年半に1度ぐらいなんです。
へたすると月食よりも貴重な月かも。
うれしいことに昨日2月10日は久しぶりに三日月を見ることができました!
2016年2月10日夕方。
太陽がある間は目を西の空に凝らしても三日月をみつけられず。
17:19の日没後、すぐみつかりました。画像の右側中ほどにうっすらといます。
(以下、画像はクリックで拡大します)
アップで。
この時間の月齢は1.7。輝面比はわずか4%です。
夕映えが残る空の三日月。
ウォーリーを探せより難しいですが画像の右側上の方にいます。
地球照も見えました。
左上に2つの明かり。飛行機だと思うのですが、月を狙う動物の目のようでした。
Gimpで画像を明るくしてみました。
肉眼では見えるのに画像ではわかりづらい月の模様も。
月の入り20分前。西の空低いところにいます。マグマのような赤さに。
月の入り15分前。地平線に沈む前に雲に隠れて行ったのがちょっぴり残念。
でも、歩いていてこの造形に気づいた人は、「西の空に何がいるんだ!」って驚くでしょうね。
久しぶりの三日月に大満足。
1時間20分ぐらいのわずかな観察時間ですが、
淡い白(日没直後)→電気を点灯したような白(空が暗くなってから)
→淡いオレンジ色→マグマのような濃いオレンジ色
の色変化を見られました!
「綺麗だな~」と心に残る月に出会った時、
お訪ねいただけるとうれしいです。
ご覧になられたのと同じ月があるかもしれません。
別の空、同じ時間、同じ形の月が。
最近天候不良で月が見られずサミシイという時にも
ぜひお訪ねいただけたら。
(以下、画像はクリックで拡大します。
はみでたら新しいタブで開く、を)
※スマホではレイアウトが崩れる場合は
「PC版サイトを見る」モードで開いてくださいませ。
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私にとって三日月はなかなか見られません。
月食よりレアかも!
というのは、夕方になってからでないと
肉眼で見つけづらい上に、
すぐに空の下に沈んでしまうため。
夕方が仕事オフの日で
なおかつ西の空に雲がない
というのは年に何回もありません。
1月12日の三日月も見られずでした。
1月14日
左)14:34の南南東の空。月齢4.1。輝面比は22%。
今クール最初に対面した月は水色。
葉祥明さんの絵のように美しいです。
右)18:35。三日月と思われるかもしれませんが、
これは五日月。
1月16日
月齢6.2。14:24の南東の空の月。輝面比42%。
草野球をしている人の胴体がはっきりと見えます。
1月19日
冷たい風が身を切る早朝。
南東の空の朝焼けが神々しかったです。
濃いグレーの雲の下部分がオレンジ色に染まって。
後ろは蒼のグラデーションの空。
そして金星(中央上)がピカリ。
15時過ぎ。青空に透けたしゃぼん玉のような月、
ではなく、
丸みがわかる存在感のある月がいました。
鉄塔と。
左)16時過ぎ。大好きな桜の木と月と。
石垣風の場所に1本だけ立っている桜です。
下から見上げられる風情がなんともいいんです。
中)アップで。月の明るい面が淡いソーダ色、
暗い部分が濃い青に見えます。
夜の月とは違う美しさ。
右)春にはこんな眺めが(2015年春の様子より)。
待ち遠しいです。
1月22日
左)22:16。月齢12.5。輝面比97%。
空の高いところでキリリと輝いていました。
満月二日前の月。
右)クレーターのピタゴラスの
中央丘が写ってうれしいです。
1月23日
夕方から雨か雪の予報でしたが
予報ほど雨雲が発達したなかったでした。
日付が変わって1月24日零時過ぎ。
空を覆う雲の薄くなった時に月が顔を出しました。
空の高いところ。満月です。
1月24日
左)朝6時過ぎ。
PowerShot SX50で木星の衛星までは
写らないと思っていました。
まして三脚なしで手持ちで。
おぼろげながら衛星が写りました。
ぼけ~とした丸いものが4つ。
右)ステラナビゲータで再現。
イオと木星は重なっているので、見える衛星は3つ。
同じ位置にあることがわかります。
また木星を撮ってみました。
衛星が一晩の間で位置を変えます。
木星が吐き出す泡のようでもあり、
ちょこちょこと木星にまとわって
位置を変える様子が親
鳥に戯れる子鴨のようでもあり。
はっきり写らなくても観ていて楽しいです。
1月25日
朝7時前(06:41)。
満月の翌朝、十六夜の月が西の空に沈んでいくところです。
日の出の頃の西の空の美しさといったら!!
淡いブルー (空の大部分)
サーモンピンク (地平線際)
スミレ色(地平線際)
の三層構造となっています。
朝日が昇るにつれ(日の出は06:46)、
サーモンピンクの層が地上に降りてきて、
スミレ色の層が消えていきます。
(06:50)淡いブルー(空の大部分)
サーモンピンク
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地上(地上もサーモンピンク)
の二層構造となりました。
サーモンピンクの層が地上に降りてきて、
山が朝焼けに染まる瞬間にうっとり。
サーモンピンクの層の中の
オレンジ色の大きな月。模様もはっきり。
ちなみにこちらは1月26日朝7時前。
昨日より約1時間遅れで空に昇った月。
その分沈むのが遅くなります。
25日とほぼ同じ位置で撮りましたが、
こんなに月の位置が違っています。1月28日早朝。満月の4日後。
ほっそりとした月はレモンのよう。
(詳細はこちら)木星と接近。
6時頃は水金土火木の惑星揃い踏みも。
(詳細はこちら)
28日22:30頃。
2月3日朝7時過ぎ。(左)
2月5日朝7時前。(右)新月3日前の月です。
こちらが今クールの見納めの月となりました。
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※月齢、輝面率はステラナビゲータ10で調べたものを記しています。
※月齢は正午月齢ではなく、撮影時刻のものです。
月の満ち欠け日記INDEXはこちら
「好みもあるから、
ピンとこなかったら2度目は聴いていただかなくてOK。
なので一度だけ、是非!!」
と、日本国民全員に一度は聴いてもらいたい音楽がいっぱいあります。
その一つが西村由紀江の「野ばら」 。
1992年発表のアルバム『MOON』収録曲です。MOON
20年以上前のアルバムなので、なかなか聴くチャンスがない人が多いと思うのです。
出だしのシンセ、ピアノの前奏。続くピアノの主旋律。
何千回、何万回も聴いてきた曲ですが、
今でも聴くたびにこの曲を最初聴いた時の鳥肌、静かな興奮がよみがえってきます。
ピアノの音が透明でキラッキラ
!!
甘美で少し切なくメロディアスな旋律が曲を輪郭づけるその後ろで
ずっと、ウゴウゴ低音が躍動していて、不思議な力強さがあります。
明るくて、光に溢れていて、少し力強くて、でもほんのりせつない。
室内で飾られている花ではなく、何も守るもののない野外で可憐にたくましく咲く、
まさに「野ばら」のイメージの曲。
そして、野ばらだけではなく、春先に咲く花たちともイメージが重なる曲です。
晴れると、陽射しは眩しさを増すけれど、空気はまだ冷たい今の季節に咲く花たち。
ロウバイ、ウメ、スイセンetc.
その可憐な強さ。
「野ばら」。
ヒーリング系の曲と言えるのですが、後半にギターが少し主張するところがあり、
ここは好みが分かれそう。
ともあれ、一度は聴いていただきたい曲です。
※写真はバラ園で撮った、あくまで私の中の「野ばら」のイメージのものです。
マクロレンズを手に入れました。
ガラケーの接写&雪眼鏡で撮っている雪の結晶を、もうちょっと精緻で撮れたらいいなと。
デジカメに装着して試したところ、1ミリ以下のものがかなり大きく撮れて感動!
ただその分、ピント合わせが大変。
瞬時にはできません。
まだ雪の日がないのですが、私の住んでいるエリアでは撮影が難しいかな。
降ったあとも結晶がすぐには溶けない氷点下の環境に出かけた時、雪の結晶撮影にチャレンジしたいです。
さて、江戸時代。
顕微鏡を大名や富豪商人や学者などが少しずつ所有するようになりました。
舶来のものが鎖国にも関わらず輸入されたり、国産のものも作られたりして。
彼らが顕微鏡で何を観察したか。
それは虫、植物、皮膚などの人間の身体、雪の結晶etc.
この中で一番多いのはなんでしょう。
「顕微鏡」と書いて「ムシメガネ」とルビを振ってある文献もいくつもあるくらい、虫が圧倒的に多いと思います。。
雪の結晶はごくわずか。顕微鏡での観察スケッチが残っている人物は土井利位と司馬江漢と高木春山ぐらいです。
一方、現代ではどうでしょう。
「マクロ撮影」や私が購入したレンズ「DCR-250」などで画像検索すると、虫の写真がいっぱい!!!(>_<)
被写体はやはり圧倒的に虫、花が多い印象です。
雪の結晶は少ないですね。
雪の結晶撮影は可能な日も可能なエリアも限られるからしょうがないのでしょう。
(もちろん、「雪の結晶 マクロレンズ」で画像検索すると美しい造形がいっぱいヒットします)
マクロレンズを手に入れるのは男性が多いこともあるのでしょうけれど、
江戸時代の人も現代の人も、
「マクロの目」を手に入れたら、まずは虫を見る という共通点が面白いと思いました。
さて、私がマクロな目で一番見たいものは。
なんといっても雪の結晶(まだ実現せず)
すでに見たもの。ストームグラス、ミクロファイバーのふきん、花。皮膚。
見たくないもの。虫。
このへんが男性と女性で違うところだろうと思います。
さて、昨日に引き続き、ストームグラス第二弾を。
マクロレンズを使い慣れる筋トレを兼ねて撮りました。
(画像はクリックで拡大します。画面からオーバーする場合は「新しいタブで開く」をぜひ)
薄い板状でハート型が現れました。
黄色く囲った位置です。点線は手前の結晶で隠れている部分。
端にはシダ状のものが並んでいます。
板の部分はぐちゃぐちゃな模様になっています。
定規を当てると。ハート型の片山は1.5センチほど。
こちらも板状のものです。
先端部のアップを。
右になだらかにさがっていくヘリ部分。まるで花壇に花が並んでいるようです。
アップを。
マクロレンズで覗かないかぎり、感嘆する人はいないのに、
手抜きせず、こんなに精緻な構造を日々、勝手につくりだしているストームグラス、不思議です。
デジカメ PowerShot SX50(キヤノン)
マクロレンズ DCR-250 (レイノックス)
【雪の結晶と科学】 INDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら
マクロレンズを買いました。
ストームグラスを狙ってみました。
まずは画像だけアップします。
(画像はクリックで拡大します。画面に入りきらない時は「新しいタブで開く」が便利です)。
針葉樹の冬の森のようです。
よく見ると先端がとがっておらず、花のような形になっています。
こちらも。
ストームグラスには星粒のようなものが浮遊する時があります。
アップで。
雪の結晶とはまったく違います。
四方八方に角が尖って、金平糖みたい。
こちらは見事に角度の揃った斜めの線が印象的。
色がついているのは、後ろに色が変わる照明を置いたからです。
こちらは↓針葉樹のとんがりが見事。そして手前右下にうごうごした形のかたまりがあります。
アップで。
編み物で編んだような針状の様子がわかって興味深いです。
手のひらに乗る小さなストームグラスの中に小宇宙が広がっているようで、魅せられてしまいます。
デジカメはキヤノンのPowerShot SX50。
マクロレンズはレイノックスのDCR-250です。
この定規も
とんでもなくアップになります。
縦の黒い線と黒い線が1jミリの幅なんです。
こんなに傷がついていたなんてびっくり。
三脚ほか揃えて、雪の降る場所に出かけて雪の結晶のマクロ撮影もしてみたいです。
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