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2016年4月24日 (日)

きらきら星 と なんて素敵な世界なんでしょう!!(その2)

その1)の続きです。

「♪この素晴らしき世界」
大好きな曲です。
花が咲く、白い雲がたなびく、夜は闇がおごそかに広がる、新しい命が生まれるetc.
当たり前に思える営みの素晴らしさに気づかせてくれます。

空が青いというよろこび。その青さを目で見ることができるよろこび。
人々が仲良くしている場面に出会うよろこび。そしてそれを、ほほえましいと思えることのよろこび。

<この世界が素晴らしい>ことより素晴らしいことは、<この世界が素晴らしい>と言える心持ちであること。

私は気持ちがハッピーな時だけではなく、逆に好ましくないことが起きた時にこの曲を口ずさむこともあります。
恨みたくなるような時こそ、まわりの気持ちのいいことを一つ、一つ数えて、
「それでもこの世界は素晴らしい」と気持ちを立て直すために。
----------------------------------------------------------------------
さて、大好きな曲で何千回も何万回も聴いていたのに気づいていなかった、あることを、

前述の音楽の先生から気づかせていただきました。

それは。

この音楽の先生に「『この素晴らしき世界』だったらビギンのカバーがすごくよくて~」と
(その1)でご紹介したビギンの「WHAT A WONDERFUL WORLD」を聴いていただいたんです。

1曲だけではと、「この曲もすっごくおすすめで~」と、続いて聴いていただいたのが
ジェン・ターレルによる「Twinkle」。

おなじみの「きらきら星」をおしゃれに仕上げた楽曲。
歌声もトイピアノもキュートでいい感じなんです。

すると、音楽の先生が2曲の出だしが似ていることを指摘なさいました。

びっくりしました。口ずさんでみると。
ほんとです。
ドドソソララソ ファファミミレレド。
山なりにあがってさがるメロディーライン。一緒です。

どちらの曲も好きだったのに何万回も聴いていたのに、まったく気づいていませんでした!!!

でも、「この素晴らしき世界」に続き「きらきら星」を聴いていただこうと思いついた私は、
潜在的に曲の共通点を感じていたんでしょうか。

さて。
根っからの「調べ者」の私。
「この素晴らしき世界」と「きらきら星」の類似性が気になり早速調べてみました。

ネットでは指摘している方が何人もいらっしゃることがわかりました。

知りたいのは、この楽曲を作ったBobThiele(George Douglas)とGeorge David Weissが、
「きらきら星」を意識して、オマージュとして取り入れて作ったのかどうかです。

現段階ではこの製作者が、
キラキラ星にインスパイアされて~、とかフューチャーして~
というように語ったコメントはみつけられていません。

ですが、音楽の先生からとても興味深い映像を視聴させていただきました。
『平成25年度版 教授資料 指導用CD+DVD』(教育出版)です。

それは「この素晴らしき世界」のリハーサル風景 1分10秒。

ブルーの上っ張りに野球帽というラフな格好で「この素晴らしき世界」を歌うサッチモ。
彼が「wonderful world~♪」と歌い終わる時に、
黒人のトロンボーン奏者がドドソソララソ~と吹き始め、
サッチモと目を合わせながらファファミミレレド~と締めくくる様子が映っているのです!!

この映像は非常に意味深いと思います
「この素晴らしき世界」と「きらきら星」の関連を調べている者にとっては特ダネと言ってもいいかも。

●このドドソソララソ~はリズム、音運びからいって「この素晴らしき世界」の出だしではなく、明らかに「きらきら星」です。
●トロンボーン奏者(トランペットではないと思うのですが)が
このメロディーを吹いた時、サッチモが「なぜ?」って驚いてはいません。

つまり、製作者がきらきら星を意識して作ったかは現段階で調べはついていませんが、
少なくともアームストロングは、「キラキラ星」に似ていると認識していたのです!!!!


しかも推測を加えるなら。
「きらきら星」は英語の楽曲ではタイトルは「Twinkle, twinkle, little star」。

歌詞に♪How I wonder what you are! というくだりがあります。

「What a wonerful world」の歌のキモともいえるwonderが。

きっとボブシールたちは、ピースフルな世界を現すために誰もが知っている
「Twinkle, twinkle, little star」を意図してオマージュとして織り込んだのではないかしらと私は推測します。
---------------------------------------------------------
さて、この高校音楽の指導用のDVDに収録された注目すべき映像、ご覧になりたい方へ。

高校音楽I : Music View : 教授資料
教育出版株式会社編集局編

教育出版, [2013]
:
[セット]
解説編
伴奏編
指導用CD+DVD

というものです。

私が調べたところによると少なくとも、
東京学芸大学、同朋学園大学、鳴門教育大学の図書館に所蔵があるようです。(2016.4.24現在)

また、この映像は背景などから1970年のニューポートジャズフェスティバル(New port Jass Festival)のものとかと。

未確認ですが下のDVDからピックアップされた映像ではないかと思います。

この素晴らしき世界~ニューポート・ジャズ・フェスティバル 1970 [DVD]


DVD説明より。
この映像は生誕70周年を記念して行なわれた
ニューポート・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴを主題にした、
リハーサル風景、ゲスト・メンバー達との貴重なやりとりをまじえた2008年のドキュメンタリー作品。


フェスティバルの本番でも「この素晴らしき世界」のあとに「きらきら星」をつけたのでしょうか。
私が視させていただいた1分10秒映像は「この素晴らしき世界」のリハーサルの後半からのものです。
曲の前半や出だしにも「きらきら星」が織り交ぜられていることはないのでしょうか。

なども気になります。
このDVDを閲覧できる機会があったら、あらためてこのページにて追記報告いたします。

(2016.6.5追記)

気になっていたこのDVD『この素晴らしき世界 ニューポート・ジャズ・フェスティバル 1970』
ありがたいことに音楽の先生が入手されました!!
そして視させていただきました!

やはり、「この素晴らしき世界」リハ映像はこのDVDに収められているものでした!!

1)本番で「この素晴らしき世界」が演奏されたのか。
2)演奏したならば、リハーサルのように「きらきら星」のメロディーを続けて吹いたのか。

が気になっていたわけですが、
結論からいいますと、解明できませんでした。

「この素晴らしき世界」の本番での演奏映像がなかったのです。

映像全部を通して、「この素晴らしき世界」に関するものは、
上記の「高校音楽I : Music View : 教授資料 」に収録されている1分10秒だけでした。

でも、ルイ・アームストロング(サッチモ)の魅力があらためてわかる貴重な映像でした。

構成は。サッチモの70才の誕生日のお祝いのニューポートジャスフェスティバルの本番、
リハーサル、サッチモのインタビューコメント。この3つを織り交ぜたDVDです。

特に、リハ映像がいいです。
青いジャケットにアーノルド・パーマーのようなパラソルのロゴがはいったキャップをかぶった姿。

笑顔がいいですね~。
鼻の付け根にしわを寄せ、目を細めながら、「ブルーベリーヒル」ほかをうれしそうに歌います。
時々真剣にぎょろっと眼を見開くのですが、また、くしゃ~と眼を細める様子もチャーミング。

隣ではでっぷりしたおじちゃんも踊り始める。

ミュージシャンたちと音楽を楽しんでいる様子が伝わってきます。

フェスティバル本番の映像では。
サッチモが出ていない映像が多いです。というのもサッチモはサプライズゲストの設定のようなんです。

サッチモに影響を受けた様々なトランぺッターがサッチモとの思い出を語りながら、縁のある曲を演奏します。
ゴスペルのマヘリア・ジャクソンも圧巻。

フェスティバルの最後は「聖者の行進」と「マック・ザ・ナイフ」で大団円。
「この素晴らしき世界」は歌わなかったのか、歌ったけれどDVDではカットされたのかは不明です。

DVDはこのあと、リハ「この素晴らしき世界」~「きらきら星」の映像が流れ、そしてエンドロール。

このDVDの解説はトランぺッターで日本ルイ・アームストロング協会会長の外山喜雄氏。

外山氏の解説によると、70才の誕生日を記念したこのフェスティバルの映像が残されていたというのは知られていなかったそうです。

サッチモが心臓の状態が悪く、ドクターストップがかかり、このライブでトランペットを吹くことができなかったことも明かされています。

亡くなる1年前のライブ映像。
とりわけリハでの、仲間のミュージシャンとの和気藹々が視ていて幸せになる映像でした。

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コメント

emiさん

お久しぶりです!

ジェン・ターレルによる「Twinkle」、以前emiさんご紹介されませんでしたか?

確か、子どものおもちゃのピアノが伴奏に使われていて。。。


私のブログでご紹介させて頂いた記憶があるのですが、

探しても見つけられませんでした。 ごめんなさい。


きらきら星とWhat a wonderful world、言われて初めて気づきました。

以前、渡辺徹さんがやってらしたクラッシックのラジオ番組で

似てる曲を探すコーナーがありました。

クラシックともう一つの方はジャンルが何でも良かった筈です。

https://www.youtube.com/watch?v=_a8LvB6bnho


調べてみると、渡辺徹さん、明日5/12がお誕生日ですね☆


ジャンルを超えて、部分的に似た曲を見つけるのは、

とても楽しい驚きですよね。


素適な発見、どうもありがとうございました。^^


おんぽたんぽさん。よく覚えていてくださいました!

そうです♪ 以前ご紹介したジェン・ターレルです。

「Twinkle」 試聴できるサイトがなくなってしまって残念です。

教えていただいたyoutube 早速聴いてみました。
面白いですね~

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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