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2016年5月26日 (木)

壁の中に創られた大工さんの心意気

生れ育った家は築50年をこえる昭和な家です。サザエさんのおうちのような。
そこに宝物の空間があります。
壁にすこしくぼみがあり、照明がしかけられていて、ガラスでおおわれています。
そのガラスの内側にカラフルなパラフィン紙(推測)で切り絵のような絵が創られているのです。
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ですので、照明をつけると、壁の内側から幻灯機のような絵が浮かび上がります。

50年以上前のもの。
紙もぼろぼろになって変色もしていますが、
今でも魚ほかの色は残っています。
このやわらかく浮かび上がるお魚と少年のシルエットがお気に入りでした。

手前にピアノを置いてしまったので作品の下の方は少し隠れてしまっているのですが・・・。

50年ぐらい家に置いていたピアノを手放すことになりました。
今日、業者さんの引き取りの日。

最後にグノーのアベマリアを私が弾いてピアノとお別れ。

柔道部だったというがたいのいいおじさんたちがピアノをどけたあとを見ると。

このはめこみ作品の右下にR Tsukiokaとサインがあることがわかったのです。
ピアノに隠れていたから今までまったく気づきませんでした。
私にとって衝撃の事実!!

このはめこみ作品は浦和の大工さんが造ってくれたときいています。
そのご友人が月岡さんだったのでしょうか。

生れてはじめて知った R Tsukioka さんの存在。
もうご存命ではないと思うのですが、もっと知りたいです。

もしもおうちにおなじようなはめ込み作品があるという方はぜひぜひご一報くださいませ。

2016年5月25日 (水)

国芳国貞展で雪の結晶発見!

Bumkamuraザ・ミュージアムで開催中の
『俺たちの国芳 わたしの国貞』展に行ってきました。

国芳と国貞、大好き!

なぜなら

1)天保時代(私が一番好きな時代)に生き、
  作品を創っているから。
2)髑髏(どくろ)がパンクでかっこいい~。
3)ネコも今の漫画に通じるキュートさ。

の魅力があるからなのですが、
なによりも私にとっての魅力は、

彼らが 土井利位(どいとしつら)侯の描いた雪の結晶を描いている から

なんです。

この展覧会ではボストン美術館の膨大なコレクションの中から170作品がやってきています。

その中で、2つ、土井利位の雪華が描かれているものを発見しました!!!

92歌川国芳「幼童席書会」と146「浅草 雷神門之光景」歌川国貞です。
(※番号はこの展覧会での通し番号です)

詳しくご紹介しましょう。

1)『幼童席書会(ようどうせきがきかい)/A Children's Calligraphy Gathering』
国芳
1842(天保13年)頃。

ボストン美術館ではこちら

3枚続の浮世絵の中央手前。しゃがんで右を見ている女性の着物に土井利位の雪の結晶が描かれています。

ありがたいことに国立国会図書館デジタルコレクションにも収録があるのでそちらの絵をご紹介します。
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↑国立国会図書館蔵

着物の柄をもう少しアップにして、
古河歴史博物館の図録『雪の華』に掲載されている
雪華表(土井利位が描いた雪の結晶に通し番号を振ったもの)と照らしあわせてみましょう。
Kimonosekka

※画像はクリックで拡大します。
※私が主観であてはめたものです。無断転載はご遠慮ください。

照らし合わせてみると、すべて1832(天保3)年に著した『雪華図説』からのものです。
『続雪華図説』は1840(天保11)年に著されました。
この浮世絵が摺られたのが1842年頃。つまり『続雪華図説』からの雪華が描かれてもおかしくないのですが。

推測されることは2つ。
・『続雪華図説』を国芳が見る機会がなかった。(国芳が空想でこの柄を描いた場合)
・この浮世絵がつくられたのが1842年ではなくて1840年よりも前だった。

注目したいのは、『雪華図説』の中の雪華を横に90度回転させたものが多いことです。
赤字でB3というように記したものがすべて90度回転。
回転させたものの方が多いです。


『雪華図説』で描かれたB3
Sdoi_b3n


国芳の「幼童席書会」でのむき。左90度回転しています。
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なぜ、わざわざ横に回転しているのでしょう。
『雪華図説』。
当時はコピー機がないので、誰かが写し、
それを誰かが写し、という形で広がっていきました。
その過程で、雪華の向きが回転してしまったのでしょうか。

ただ、雪華が横回転していると申し上げましたが、女性の体が斜めになっています。
ですので絵の天地ではなく、着物の天地と考えると
雪華の向きは回転しているわけではない、すなわち『雪華図説』の向きと一緒ともいえます。
国芳のこの絵は。
A)当時、このような柄の着物があった。
B)雪華柄を知っていた国芳が想像でこの柄を着物におとしこんだ。
どちらだろうと推測するのですが、
着物の天地と『雪華図説』の天地があっていることを考えると、
実際にこんな着物があったのかもしれません。

いずれにしても、雪の結晶だから白と水色にしよう!
と発想するわけではなく、黒、オレンジなど自由に色を使っているのが興味深いです。



2)『浅草 雷神門之光景(あさくさ らいじんもんのこうけい)/
Scene at the Gate of the Thunder God in Asakusa』
国貞
1853(嘉永6)年頃。

ボストン美術館ではこちら
国内では江戸東京博物館にも所蔵があるようです。

3枚続の浮世絵の左側。女性の顔のちょうど右側にある染付の植木鉢が土井利位の雪の結晶柄になっています。

あでやかな作品。最近盆栽に目覚めたので、盆栽がいっぱい並ぶこの絵に興奮しました。
鉢の染付も青と白がとてもクール!!

はっきりと見える雪華柄が2つあります。

左側はおそらくG3(左)かH3(右)。
Sdoi_g3nSdoi_h3n


右側に描かれたものはおそらくG7(左)かG9(右)
Sdoi_g7Sdoi_g9n

いずれも『雪華図説』からになります。
『続雪華図説』が表されたあとにつくられた浮世絵なのですが、
『続雪華図説』からの雪華柄がないということは『続雪華図説』は庶民にはあまり流布しなかったのかもしれません。



国芳の『幼童席書会』で述べたことと重複しますが
国芳や国貞が浮世絵に雪に結晶を描くというのは2つのことが考えられます。

1)実際に雪華が描かれた着物や鉢が存在した。国芳、国貞はそれを忠実に描いただけ。
『浅草 雷神門之光景』に描かれた白地に紺色で雪華が描かれた鉢が当時本当にあったものなら、
ひれ伏したいくらいそのセンスに脱帽です!!

2)雪華柄を知っている国芳、国貞が、着物の柄や鉢の絵にそれを使った。

1)だった場合、江戸時代当時の庶民が雪の結晶柄を日常的に目にしていたことがわかります。
(実際に、いろんなものに雪の結晶柄をあしらうブームがあったといわれています)

2)だった場合。絵師が絵に使うことが、雪の結晶柄ブームの後押しをすることが推測されます。

というわけで、私は土井利位(with鷹見泉石)の雪華柄に魅せられているだけではなく、
天保~嘉永の人達が、雪華柄をどのように受け止めたのか、
当時のブームの様子を少しでも知りたいのです。

土井利位が著して、セレブ(大名や当時の文化人ほか)に贈答した
「雪華図説」「続雪華図説」が、どんな人やツールを媒体にして庶民に広まったのか。

調べものはつきません♪

【雪の結晶とアート】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

2016年5月22日 (日)

ヒマラヤ杉の杉ちゃん成長観察日記(その13)杉ちゃん1号を盆栽仕立てに

薔薇のようなボックリをつけるヒマラヤ杉。
その種をベランダのコンテナに蒔いたところ、現在7粒が発芽して10センチほどに成長中。
夏越しは難しそうですが、万が一順調に育ったらと不安になっていました。

30メートルの大木になるという杉ちゃんたち。
ベランダで育てきれるわけがありません。

不安
その1)育つたびに鉢を買いかえる不安。
    たくさんの土が必要。ベランダで場所を取るし。
    荷重も大丈夫かしら。
その2)ベランダだもの。高さが2メートルを越えたらお手上げ。

そうなると処分するか、どこかの施設に引き取ってもらうしかない。

ミニブタが60キロに成長して飼いきれず手放した、
というようニュースを時々目にしますが、
同じようなことになる・・・と頭をよぎります。

そんな時、5月1日に盆栽美術館を訪ね(詳細はこちら)、
盆栽という手に気づいたのでした。

今まで、私の人生でまったく縁のなかった「盆栽」。
先月までは頭に0キロバイトだったのに、今は20MBぐらいの盆栽フォルダができました。

あらためて考えると盆栽ってすごいですね。
まず。
1)土がいらない。50センチぐらいの高さのものを植えるのでも鉢の高さが5センチほどで成立。
2)高さ50センチぐらいでも「若木」や「苗」ではなく「大木」の風情が醸し出せる。

杉ちゃんを盆栽仕立てにしたら、成長のたびに鉢を大きくしなきゃという不安がなくなります。
美しいヒマラヤ杉の樹形を縮小コピーしたような立ち姿も楽しめるかも。

というわけで、盆栽デビュー。

記念すべき最初の盆栽は杉ちゃん1号。

5月8日のことです。
コンテナから取りだすと。
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思ったよりも根が成長していて、生命力に驚かされました。

↑地上の背丈の倍以上の長さの根があります。

鉢は中目黒の盆栽店「グリーンスケープ」さんで購入しました。
ネットで、久田貴久さんの市松模様の鉢を見て、素敵だな~と思いました。
ショップで現物をみさせていただいても素敵だったのですが、
こちらのシンプルな鉢の色、質感を気に入ってしまいました。
金田晃さんの鉢です。
(私が訪ねた時は、グリーンスケープさんのオンラインショップに登場していない鉢も実店舗にはありました。
 お近くの方は実店舗に行かれてみてはいかがでしょうか)

急いで、本やネットでの盆栽のやり方を調べ、
杉ちゃん1号の盆栽仕立てのできあがり。

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50歳過ぎると「盆栽力」って身に着けて損はないはず。
・実家を引き払うので庭も壊す
・一戸建てをマンションに建て替えで庭の木を伐採
・舅の形見分けの盆栽の管理が大変
 (私の場合ではなく一般例として)

とかのシチュエーションがあると思うのです。

「盆栽力」があれば、大好きな庭の木を伐採しても盆栽として残せるし、
形見の大きな盆栽だって管理しやすいコンパクトサイズに仕立て直しできるかも。

というわけで、今年は盆栽にチャレンジ。
「経験値」を積む!!
が第一目標なので、失敗OKで挑みます。

杉ちゃんたちを枯らしてしまうか、根付かせられるかわからないけれど、
「盆栽力」アップのための礎となってもらいます。

すでに庭のいくつかの木を盆栽用にカットし、苗木として育成中。
杉ちゃん2号以下も盆栽仕立てに取り組み中。

盆栽杉ちゃん2号3号4号はこちら
盆栽杉ちゃん1号の1年後はこちら

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2016年5月12日 (木)

ガビチョウとはシリーズ(その4-3)ガビ激写しました!

晴れて、風も清々しい5月8日。
再びガビ森に行きました。

まだガビチョウの実物にあったことのない友達を誘って。
(このガビ森と桃源郷が私の二大接待場所となっています)

ガビがいるといいなあ。友達も鳴き声聴けるといいなあ。
会えると一番いいなあと思っていたのですが、ガビ日和。ガビ三昧の一日となりました。

少し前はこの里山の音といえば、
ガビ3.5ウグイス3.5(量より存在感で比べて)カエル2、その他の鳥1でした。

今回はガビ5、ウグイス3、カエル1、その他の鳥1ぐらいでした。

あちこちから画眉鳥の鳴き声が聞こえてきます。

姿がみられて、友達も感動してくれました。

すぐ枝から枝へと移るので写真は撮りづらいのですが、
とあるガビちゃんは私たちのすぐ近くの笹のやぶのようなところにとどまってずっと鳴いてくれたのです。

なので激写することができました。
(以下、画像はクリックで拡大します。はみでる場合は新しいタブで開くを)

やぶの手前に出てきたガビ。小さそう。
ぺたんとした脚の開き方がかわいいです。
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落ち葉の上を飛び跳ねるように移動するガビ。
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木の上で。
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身体は茶色一色ではなく、おなかのあたりは薄ねずみ色なんですね。
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真正面からだとこんな顔立ち。
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真剣に鳴いています。
ひとしきり鳴くと、遠くで返答するかのようなガビの鳴き声が。
婚活中なのでしょうか。
(※オスとメスがさえずりで会話しあっているのかと最初思ったのですが、
  さえずるのはオスだけだとか)

遠くからガビの鳴き声がすると、その間はだまっています。

また鳴く。相手が鳴く。黙って聴く。また鳴く。の繰り返しです。
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遠くのガビちゃんに向かって鳴いているところ。

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遠くから返答があり、だまって聴いているところ。

白いアイラインをアップで。
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くちばしのあたりに見えるのは長いまつげ?
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後ろ姿。
左右両側に白いアイラインが見えます。
後ろから見えるということはいかにアイラインが長いかがわかります。
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追記

2016年5月15日 
別の場所(私が最初にガビの鳴き声に出会ったエリア)でガビを撮ることができました。

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イチョウの枝にとまって流麗なさえずり。
鳴き声に気になっていた近隣の方も多かったようで、
通りすがりの方が「こんな茶色い鳥だったんですか」と驚いていました。

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無防備なおしりがかわいいです。
おなかあたりの内側の毛がモフモフしていそうです。

2016年5月18日
ガビエリア(5月8日に訪ねたところを再訪)。
春なのにスズメバチの巣があることを示す看板もあり、用心しながら茂みを歩きます。
ガビの声のボリュームを頼りに近づいていくと。
茂みの中に発見。

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木漏れ日にオレンジ色のくちばしが透けています。

ガビチョウシリーズINDEXはこちら

2016年5月 5日 (木)

ヒマラヤ杉の杉ちゃん成長観察日記(その12)杉ちゃん11号12号もパカーン!

杉ちゃんの観察。6~10号は発芽したものの、その後に行程でうまくいかず、
帽子が取れるまで進めませんでした。

ですので今回は11号、12号をご紹介します。
(以下、画像はクリックで拡大します)

おにいさん、おねえさんの小さい頃の写真は多くて、弟や妹は写真が少ないといいますよね。
おなじように、11番目12場目の杉ちゃん。写真が少ないです。

気づかないうちに種が立ちあがっていて、つい写真を撮るのを忘れている間に
「お帽子脱げた」まで勝手に成長していきました。

杉ちゃん11号
4月10日。もう発芽するものはいないな、と思っていたらコンテナのヘリに11号が!
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4月22日。撮り忘れている間にぐんぐん成長していました。内側の葉が飛び出ています。
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4月23日。07:30。外側の葉がちょうちんみたいに膨らんで、内側の葉も勢いよく飛び出ています。
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4月24日。12:54。朝はまだお帽子をかぶっていたのに、帰宅してチェックしたら脱げていました
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5月4日。自由きままに葉を伸ばしています。
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杉ちゃん12号
おそらくこれが今年のラストの種。末っ子。

4月23日。緑の茎が伸びています。
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4月24日。2.5等身。
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4月29日。葉が見えます。
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4月30日。茎が伸びすぎ。頭を支えきれていません。
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5月1日。まだ葉がちょうちんになっていないからパカーンは3日以降と予想。
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5月1日のアップ。
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5月3日。06:06。なんということでしょう。帽子が取れています。
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結局、帽子を脱げる瞬間には一度も立ち会えませんでした。

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ヒマラヤ杉の杉ちゃん成長観察日記(その11)杉ちゃん4号5号のパカーン!

ベランダの杉ちゃん、4号、5号の様子です。
(以下、画像はクリックで拡大します)

杉ちゃん4号
3月22日。気づいたらすでに立っている杉ちゃん発見。
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3月23日。わずか一日で種のお帽子の下に緑色の葉が見えます。
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3月24日。毎日目に見えて成長しています。写真、ピントが合っていません。
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3月27日。さらにすらりと4等身。
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3月30日。葉が成長しているのがわかります。
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4月2日。少したわんだ葉の間から、内側の葉の先が覗いています。
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4月3日。葉の隙間から飛び出た葉が3枚に。
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4月6日。07:06。だいぶ葉がふくらみました。内側の葉が綺麗な放射状で広がっています。
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4月6日。16:08。ずいぶん頭が重いそう。ピントが合っていません。
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4月8日。お帽子脱げています。予想よりお帽子が取れる時期が早かったです。
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5月4日。葉の緑色が濃くなっています。
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杉ちゃん5号
3月23日。地面から起き上っている種を発見。
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3月24日。一日で種がずいぶん持ち上がっています。
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3月28日。2等身になりました。
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3月31日。種の下にわずかですが緑色が見えます。
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4月2日。葉が種を押上げています。
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4月8日。13:25。だいぶ葉が膨らみました。内側の葉がはっきりと見えます。
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4月9日。06:44。前夜、寝る前にも帽子がまだ取れていないことを確認していたのですが、
朝、起きたら、帽子が脱げていました。寝癖がすごいですね。
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4月22日。葉の広がりがワイルドです。
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5月日。内側の葉もだいぶ伸びました。
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2016年5月 4日 (水)

ヒマラヤ杉の杉ちゃん成長観察日記(その10)杉ちゃん2号3号のパカーン!

3月31日の杉ちゃん1号パカーンから間が空いてしまいましたが、他の杉ちゃんはどうなっているでしょうか。

2号3号4号5号も11号12号もパカーン(種のお帽子が取れる)しています。
しかも、ぜーんぶ、私が見ていない間に。
そろそろかな、と思ってやむおえず外出して戻るともうパカーンをしている。

結局お帽子が取れる瞬間は見られませんでした。

その成長ダイジェストをご紹介します。
(以下画像はクリックで拡大します)

杉ちゃん2号
3月22日。
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3月31日。緑の葉がだいぶふくらんでいます。
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4月2日。11:56。
葉のたわみが大きくなっています。内側の葉も少し伸びています。
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4月2日。22:52。
帰宅してチェックするとお帽子が少しとれかけていました。
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4月3日。07:00。
かなり帽子がとれかけ。
杉ちゃん2号(左)が1号(右)に漫才のつっこみを入れているようにみえます。
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4月3日。12:43。チェック遅かりし。帽子が取れていました。
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4月3日。12:43。上から。
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4月22日。杉ちゃん2号(左)と1号(右)がほぼ同じ身長になりました。
葉も若葉の黄緑色ではなく濃い緑色に。
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5月3日。 内側の葉も伸びています。茶せんのようなシルエット。
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杉ちゃん3号
3月19日。09:09。種が少し起上っています。
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3月19日。17:02。わずか8時間後なのに、浮き上がっています。
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3月22日。立った、立った、クララが立ったわ!
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3月25日。三日間でずいぶん身長が伸びています。
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3月29日。伸びている葉が種のお帽子を押し上げているのがわかります。
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4月2日。内側の葉が外にむかってはねているのがわかります。
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4月4日。ちょうちんのようにふくらんでいます。
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4月5日。06:40。種の帽子が脱げそうです。
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4月5日。13:06。
帰宅うすまで待っててと言ったのに、戻ってきたらパカーンしてました。
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4月22日。順調に育っています。
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5月3日。上から。内側の葉もだいぶ伸びました。
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緑のあとは青の眼福。Mr.サマータイムをモチーフにした万華鏡。

大宮の盆栽美術館(こちら)で緑の眼福を味わった後は青の眼福。

美しい万華鏡を堪能させていただきました。

金工作家であり万華鏡作家である関井一夫さんと宮崎浩美さん夫妻。
浩美さんは私の中学時代からの友人でもあるのです。

みせていただいたのは、サーカスの名曲『Mr.サマータイム』をモチーフにした万華鏡です。
サーカスの叶さんが関井さんの高校時代からのご友人という縁から生まれた万華鏡なんです。
(関井さんご夫妻と叶さんご夫妻で、「音楽とアートの夕べ」を開かれることも)

覗かせていただくと。

(色合い、繊細さが再現しきれないのですが、ご了解を得てご紹介します。
画像はクリックで拡大します。はみでる場合は新しいタブで開くを)

深い青の世界でした。
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海の底のような深緑色、藍色、ブルーグレーが広がる中で、
羽がきらきらっと現れます。

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深い色合いの中に華やかなゴールド、コバルトブルー、スカイブルーが輝く様子にうっとり。

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光の加減でしょうか。羽根がホログラフィのように浮かび上がってみえました。

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中央が浮かび上がってみえます。
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神秘的です。スペイシー。
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スプラッシュ。深い海に飛び込んだあとの水の揺らぎのよう。
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羽は優雅な女性や無垢さの象徴かしら。
水面にきらめく太陽、華やかさ、まぶしさ。水のゆらぎ。漂う心地よさ。
その思い出を懐かしむ。

歌の世界からイメージを広げたり、
私たち一人一人が自分の過ごした「夏」に思いを重ねて楽しむことができそう。

万華鏡本体に納まるオブジェクトの空間はマッチ箱の大きさほど。(四角ではありませんが)。

それなのに、海の底や宇宙までも感じさせる。
万華鏡ならではの魅力ですね。

万華鏡。なだらかなフォルムも美しいです。
下の方。きゅっとひねってねじった動きもアクセントになっていますね。
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関井一夫さん万華鏡INDEXはこちら

2016年5月 3日 (火)

大宮でボンビーガール

GWは人里離れた山の奥に遠出をして高さ30メートルぐらいある大木を見に行きました。
こちらです。

20160501bonsai2lightooo

樹齢どれくらいでしょう。
見上げる勇壮な枝ぶりも圧巻。

というのはウソで、実はこれは盆栽なんです。

↓こんな風に鉢まで入れるとおわかりいただけるでしょう。
(上の画像は背景を少しぼやかすために明るさの処理をしました)
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高さ1メートルくらいなのに大木の樹形に見えるから驚きですよね!!

というわけで、私はGWに人里離れたところにでかけたわけではなく、
中学時代からの友達と大宮でボンビーガールしました。

ボンビー=貧乏ではなく、盆栽美術館に行ったからボンビーガール

美術館で販売されていた絵葉書にも「盆美」のロゴが。
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この世に生をうけてから幾年月。

大人になってからある日、急に興味が目覚めるものってあります。
野鳥観察とか。

目覚めていなかった「盆栽」ワールド。

初めて日本の文化に触れる外国人のように新鮮でした。
銀しゃりならぬ、「ジンシャリ」「懸崖」「文人木」という用語も覚えましたぞ。

大隈重信公が大の盆栽好きであることもわかりました。

お庭にもいろんな盆栽が。
写真を撮ってOKコーナーの盆栽をいくつか撮らせていただきました。
一番気に入ったのが花梨の盆栽です。
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ちゃんと実がなっているのです。
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少し赤く色づいています。

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鉢も素敵です。
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アップで。鹿がかわいいです。
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真柏。白い幹がうねっているような盆栽でも、
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緑の先端が黄緑色になっていて、
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枯れていない、葉が成長していることがわかります。

龍のようにうねって、龍の名前がついたクール!!な盆栽もありました。

江戸、明治時代の盆栽をモチーフにした浮世絵ほかの展示も興味深かったです。
描かれた盆栽の鉢がとてもおしゃれでした。

お土産コーナーでは。
気に入った花梨の盆栽の花が咲いている写真の葉書を購入しました。
20160501bonsai7
↑左は江戸時代の盆栽いろいろ。
  二代目歌川広重『新板鉢植つくし』
   (弘化4年~嘉永5年)
  染付の鉢がかわいい~。
  バラもあったり、モダンです。


20160501bonsai8
↑絵葉書アップ。

こんなにたくさんの花が咲いて、大木の風情があって、それでいて背丈1メートルほど。
ミラクルですね。

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盆栽bonsai。

なぜこの小ささで、大木のような樹形になるのか不思議です。

そして、友達の言葉で、あらほんとだ!と気づいたのですが、
立派な盆栽を支えている鉢がすごく小さいんですよね。そして浅い。
盆栽とはいえ、太い幹の木を支えるのは太い根っこのはずなのに、こんな小さい鉢でいいなんて!!

友達のこの言葉が、今私が抱えている「杉ちゃん成長問題」に一筋の光となりました。
詳細は近日アップ。

盆栽美術館で緑の眼福を味わったあとは青の眼福。こちらです。
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(2016.5.4追記)
今朝、テレビを見ていたら、大宮の盆栽美術館が紹介されていました。
インド人の盆栽家が、インドで南国の植物で盆栽を仕立てているという話をされていて、
ワイルドな盆栽を披露されました。
確かソテツだったと思うのですが、実は江戸時代にソテツの盆栽はすでにあったようです。

上でご紹介した絵葉書に写っているのがソテツです。
どんな植物も盆栽になるなら楽しみが増えますね!

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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