つばめ(その6)A駅のツバメ第五弾
ツバメに関する本では「ツバメの謎」キタムラ亘著が面白かったです。
ツバメの謎: ツバメの繁殖行動は進化する!?
へえ~と思ったことをいくつかご紹介すると。
ツバメは一度に卵を1個しか生まない。
体が小さいから1日に何個も生むのではなくて
1日1個を連日繰り返して4個とか5個とか産卵するのですね。
生んだ卵をすぐにはあたためない。
4日間かけて4個の卵を生んだ場合。
最初に1個をすぐにあたため、孵化させたら、
ヒナになった時に大きさに差がでます。
そうなると、先に大きくなったヒナが強引に餌を横取りする懸念があります。
そういう差が出ないように、ヒナの成長を同じくらいにするために孵化のタイミングをほぼ同時にするため
最初の卵を温めるのをしばらくせず、最後の卵を生んだ頃に一緒にあたため開始にするのだそうです。
ツバメが孵化から巣立つまでは21日ほど。
ヒナに餌をあげるのはおとうさんツバメ、おかあさんツバメ両方ともおこなう。
ヒナが巣立ったら、すぐまた産卵して次のヒナ軍を育てることもある。
1回目の子育てが終わると、2回目の子育てをする個体も出てきます。
繁殖期は8月の末くらいまで続くので、もう一度繁殖することができるのです。(p81)
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A駅のヒナは6月21~22日に巣立ちました。
となると、卵が産み落とされたのは6月1日前後になるのですね。
あらためて4月からのツバメ写真を振り返ってみます。
(以下、画像はクリックで拡大します。はみでる場合はリンクで新しいタブを開くを)
最初に見たのは4月13日でした。電線に2羽、並んでいました。
胸を張って堂々とした姿です。
4月26日。立派な燕尾服を着ています。
A駅での親ツバメの様子。
5月23日、巣の下にある銅像に姿がありました。
女性のポーズとなじんでいて、作品の一部のようになっていました。
5月31日。
巣に顔をつっこんだツバメ。長い尾が見えます。
巣立ち(6月21日ごろ)から逆算するとちょうど産卵があった頃でしょうか。
6月20日。
4羽のヒナがトドに育ってきた日の早朝。エサをあげたあと、すぐ取りにいかず、
看板の上で一休みしていました。子育ての合間の息抜きカナ。
↑光の加減でしょうか。胸元の筋肉?が盛り上がっているように見えます。
こちらは20日のお昼ごろ。
銅像の上の親ツバメ。後頭部のとんがりがゴリラっぽいです。
尾が長いです。
翼も長いです。
キリッと決まっています。
校長先生が後ろに手を組んで立っているみたい。
こちらはよく見ると尾が短いんですよね。
つまり尾が長いのがお父さんツバメ。短いのがお母さんツバメ。
2羽交代で次々ヒナに餌をあげていたということでしょうか。
↑明らかに尾が短いです
『ツバメの謎』によると
背中の光沢はオスの方が輝いていて、のどや額の赤さはオスの方が鮮やかとのこと。(p11)
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あまりにヒナがかわいかったのでまた観察したいです。
『ツバメの謎』によると8月の末くらいまで繁殖期というのでまだチャンスはあるかもしれません。
そういえば、去年、別の町の商店街でヒナを撮ったのですが日付を見ると7月18日なんですよね。
7月1日頃に孵化したヒナたちと推測されます。
これからもツバメ観察は続けていきたいです。
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