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2016年8月28日 (日)

リオ五輪(その2)閉会式&時差GJと大阪万博

リオ五輪。閉会式も素晴らしかったでしたね。

聖火の後ろのオブジェ、動きが神秘的で見飽きなかったです。
その聖火を消す場面の女性歌手の声、歌い方はたくさんのアーティストが登場した中で一番好き。
そのボサノバを想わせる歌声の中、聖火が消える。
でも自然は姿を変えて、こんどは大きな大木が育つ。

陽、火、土、水、木・・・金を省きましたが、
陰陽五行を連想させるようなテーマが素晴らしかったです。

聖火が消えたあとにあらわれる「大木」は、デジタルのすごい技術、
に比べたら少しチャッチイと思いましたが、それでも一番大事なのはそこにこめられた「想い」。
開会式から続く、木を大事にして土に植えて、育てて成長させて、というテーマがあるからこそなんだと思いました。

小池都知事はあでやか、でいてキップもよくて「江戸の姐御」のようで素敵でした。

東京紹介は最初の無機質な動きの白玉ちゃんたちがうなだれたように進むと日の丸が現れ、
同時に流れる君が代もブルガリアンボイスっぽい、というのがすっごくツボでした。
渋谷の交差点で土管を前にドラえもんが日の丸とブラジルの国旗を振ってマリオを応援するのも。

でも、ブラジルの木が育つという大きなテーマ、自然を大事にする思いが現れる展開からみると、人工的だなあと。
渋谷の交差点、アニメ、ビルの夜景・・・。お洒落でサイバーシティっぽい感じは出ていました。

東京は都会だから大自然がないと言われてしまえばそれまでですが、もっと違う東京の魅力があるような。

それは東京五輪本番での開会式、閉会式でみられることを期待しています。


リオ五輪が素晴らしかったのはトップアスリートたちの熱戦があったからこそ。

またその熱戦をテレビで臨場感たっぷりに伝えるカメラや実況の力。

そして今回GJなのは時差。

寝不足になるけれど時差のおかげで、帰宅後、夜中から早朝までLIVEで見られるのが本当にうれしかったです。

過去の五輪では昼間に試合が開催されていたため、
「録画して結果を知らないまま帰宅後に観戦しよう!」と思ったにもかかわらず、
電車の中で結果が耳に入ってしまったり、
キオスクに並ぶ「〇〇〇惜しくも銀」という夕刊の見出しが目に入ってしまったり。
<結果を知らず、わくわくしたい派>としてはがっかりしたこともありました。

時差が真逆なのもいいですね。現地の時間が計算しやすいですし、
「朝から戦っているんだ」
「一日の終りにもう一本、試合を行うんだ」とか現地の感覚が想像しやすいです。
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夜、家に戻ってテレビをつけると、画面には明るい陽射しに溢れた世界が映っている。
不思議な感覚がしました。

カラフルなコスチュームや国旗、レインボーカラーが溢れる世界。

私は普段はインテリア等、多色づかいは嫌いで、渋めの色合いが好きなのですが、
リオの会場、広場などのにぎやかな色合いになぜか幸せな気持ちになりました。

なせでしょう。
原点は、子供の頃に行った大阪万博!と気づきました!!!

木造家屋が並ぶ昭和の当時の街並みで暮らしていた当時の私にとって、
レインボーカラーがあふれ、未来的なフォルムのパビリオンが並ぶ万博は
わくわくする別世界だったのだと思います。
現実感のない万博の別世界を、テレビに映るリオ五輪に感じたのだと思います。

万博がなつかしくなって、お宝を取り出してみました。
お披露目します。(画像はクリックで拡大します)

万博の絵ハガキ。上の方に太陽の塔が。
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左は福田繁雄氏のデザイン。右は亀倉雄策氏のデザインの絵ハガキ。
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裏を見ると。切手代が7円!
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ブルガリア館のパンフレット。
20160828banpaku4


開くと青いマジックでサインがあります。
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印刷ではないと思うんですよね。

一体誰にサインをもらったのかまったく覚えていません。

2016年8月21日 (日)

リオ五輪(その1)阿修羅と仁王の美しさ

男子400mリレーの銀メダルは一日以上経った今でも興奮さめやらずです。

表彰式でジャマイカもカナダもガタイのいい黒人選手が並んでいました。
その中に日本の4人。
スタートの山縣、コーナリングの桐生・・・
持ち味を最大限に生かした走順とバトンの工夫で、タイムでは敵わないアメリカ、カナダに勝てたということ。

革命的な出来事ですよね!

リオ五輪。快挙続き。
体操男子、テニス錦織、ラグビー、レスリングetc.ここぞという場面で決められるメンタルに鳥肌が立ちましたが
特に心揺さぶられたのが卓球とバドミントンです。

【卓球】
バドミントンの潮田玲子氏が激しいラリーを展開した時の体験を「ゾーン」に入っていたとかつて語っていましたが、
「まさにこれがゾーンか」と思う場面がいっぱい。

男子の水谷選手凄いですね。
どうしたら人間があんなラリーを続けられるのでしょうか。相手の選手もあっぱれ。

水谷選手が大きな口を開け、のけぞってこぶしを突き上げる時

Gionsyuchusen
こんな劇画調の背景が見えるようでした。

組み合う格闘技を除き、戦う選手が一番至近距離で向かいあうのが卓球なのかも。
(格闘技ですら、組んでしまったら相手の顔は見えないわけで)

サーブの時、手にしたピンポン玉に集中する顔つき。
レシーブの時、ラケットを構え、ネットの向こうの相手に挑むサーブに挑む顔つき。
ドアップで映し出されます。
怯んだら、相手に察知され、つけこまれそうなほどの近距離での勝負。
選手同士の間の火花がテレビ画面から飛び散ってきそうでした。
中国の許 昕(きょ きん)の座ったような目つきの貫禄もまるで劇画キャラ。

劇画や特撮映画だったら、選手の背に炎を描いたり、効果音などで迫力を表現するのでしょうけれど、
トップアスリートの戦いには演出ごときは一切不要。
顔つきとボールの音だけで劇画や特撮を超えるド迫力の死闘にしびれました。


卓球女子。

愛ちゃんのラリーでの神プレーや気迫、団体でチームを盛り上げる姿、メダルをとったあとの涙にも感動。
キャプテンの重圧の日々が感じ取れました。
団体戦。日本はチーム力があるといわれていましたが、本当にそうだなと。
他国のダブルスの試合うを見た時、ミスした選手ががっかりして天を仰ぐ隣で、
パートナーまでが「あーあ」とがっかりする様子が映りました。

でも、愛ちゃんは。
伊藤選手がミスして「あーあ」とのけぞる時も、伊藤選手が見事に決めた時も、
間近でまっすぐな視線で目をみつめ、「大丈夫大丈夫」というように声かけする様子が映りました。
素晴らしいキャプテンシー。
泣き虫愛ちゃんがこんなに立派になって、と自分が親戚のおばちゃんかのように涙ぐみました。
石川選手の団体での、柔道の松本薫に匹敵するほどの獰猛さをみせた顔つき、土壇場で勝ちきる強さや技術にもあっぱれ。
伊藤選手も、ミスがあってもそのあと神プレーを決めるおそるべき15歳。
自分自身に不安を持たずのびのびとプレーをしているのが感じられました。

【バドミントン】
タカマツペアに心揺さぶられました。19対17から追い上げて金メダルを獲る精神力に感服。
男顔の高橋選手は、大陸の仏像のような顔立ちの美人。
松友選手は女性的でリスのような雰囲気の美人。まったくタイプが違うのがいいですね。

インタビューでは普通の可愛らしい若い女性に見えるのに、試合中に放つオーラは別人。
全神経を集中させて、サーブを待つ顔を正面から捉えるカメラ、横顔を捉えるカメラ。
凛々しくて神々しいほど。
特に決勝は白いコスチュームのこともあって、スポーツというよりも神事を行う巫女のようにもみえました。
とてつもないラリーで、響くシャトルの音、音、音。
まるで自分も観客席にいるかのような臨場感を感じました。
金メダルの試合をLIVEで見られて本当によかった! 

高橋選手の方が男性的に見えたのですが、表彰式で高橋選手の方が涙ぽろぽろだったり、
二人の違いがあるからこそ補い合える絶妙の夫婦のようなコンビですね。

バドミントンの選手たちがサーブを受ける時に構えるポーズってかっこいいですね。
ラケットを持った手ともう一方の手を体の前に少し突き出して構えるポーズ。
特に女子シングルスで銀メダルを獲ったインドの選手がこのポーズをするとインド舞踊の一場面のように感じられました。

一般的に女性の美しさといえばにこやかな笑顔やゆったりとした優雅な動き。
いわば「天女」のような姿だと思うのです。
でも愛ちゃんや石川選手、高松ペアをはじめとする女性アスリートを見ていると。
試合中は、阿修羅か仁王のよう。
キッと見据え、こぶしを握り締めて自らを奮い立たせるような鬼のような形相。
スマッシュを打つために大股を開いて踏み出す時の太もものたくましさ。

でも、その阿修羅や仁王の姿がとてつもなく美しく見えました。

2016年8月11日 (木)

ガビチョウとはシリーズ(その4-4)2羽がヒョンヒョン楽しそう

ガビチョウ。
特定外来生物なので、ごくわずかの固定のスポットに訪ねていくとやっと見られる程度でいてほしいです。
日本の鳥をおびやかすことも、鳴き声で周りの人に迷惑をかけることもなく。

さて、1ケ月ほど前、いつものガビ森に出かけたところ、
何羽ものガビたちがくつろいでいるところに遭遇しました。

夫婦でしょうか。親子でしょうか。兄弟でしょうか。
2羽がじゃれあう様子が可愛かったです。
不鮮明ですが動画のキャプチャをパラパラ漫画風にご紹介します。

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左のガビが助走なしにふわっと跳びあがり
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脚を前に伸ばして
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ピアニストがけん盤にふわっと手をおろすように
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ふわっと着地。
さらにすかさず、跳びあがります。
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カンガルーのように
G071_2

ひょいっと!
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着地。

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今度は後ろのガビが

G079

ちょっと体をひねっただけで跳びあがり
G079_2

ひょん!と着地。

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今度は前のガビが跳んで
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少し距離を離します。

G086

前のガビが「ん?」

G107

振り返り、

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「何?」「い、いや」みたいな感じ。

G124
右のガビの左脚がかわいい~ ↑

「何よ~(o r 何だよ~)」と詰め寄っているように見える右のガビ。
G133

でも、左のガビがくるっと向きを変えてしまったため、
「あれ?」と首をかしげているようにみえます。
G162

↓右のガビ。わかりづらいかもしれませんが、少し体が持ち上がっているんですよ。
まるで、肩をすくめるみたいに。
G168

右の方を向いて、左のガビを意識していないようなポーズを取っているようにもみえます。
G183

左のガビはこんな表情。
G195

右のガビのくちばしが開いているのは
何か話かけているのでしょうか。
G208

どうでるかというと
G210

また、助走もなく跳びあがる~。
右脚に重点置いて、ゆら~と跳びあがり
G212

左のガビを
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見据えて
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襲い
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かからんばかり。
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ひょいっと
G218_2

着地。
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左のガビは右のガビに目もくれず、
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左に
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跳んで
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距離を置きます。
ちょっと右のガビがかなしそうな雰囲気。
G240
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↓右側のガビは、跳んで左のガビから背を向けたところです。
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左のガビが右のガビをみつめます。
G364

右のガビはキビスを返し
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左をむきます。
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左のガビは
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じゃあいいよ、と言わんばかりに
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跳んで
右側に。
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そっぽは向いても、そばにいます。
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というわけで、このガビたち。結局は仲がいいです。
片方がそっぽをむくと、もう片方が追いかける。
そっぽを向き合ってもそばにいる。
お互いにツンデレを繰り返していました。

※画質よくないのですが、以上の画像はクリックで拡大します。

ガビチョウシリーズINDEXはこちら

2016年8月10日 (水)

鼻の尖ったお月さまを眺めるなら

三日月型の月に顔が描かれている。

昔のイラストや企業のマークなどでおなじみですね。


デジカメで月を撮るようになってから、
本当にこんなお月さまが撮れてビックリしました。

お天道様に顔を描くように、昔の人は想像で月に顔を描いたのかと思っていたのですが、
実際に鼻の尖った月が存在することに気づいた人もいたのかもしれません。

さて、鼻の尖ったお月さまはいつ頃に見られるのでしょうか。
今まで撮った画像とともにご紹介します。
(以下、画像はクリックで拡大します)

チャンスは月2回。

1)新月から上弦(半月)の間→旧暦6日前後

2)下弦(半月)から新月の間→旧暦27日前後


1)の撮影例

輝面率24% 2014年12月26日(旧暦11月5日/月齢4.1)
※ほんの少しだけ鼻があります。
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輝面率25% 2014年9月29日(旧暦9月6日/月齢4.9)
※左はクレーターがはっきり。右はシルエットを目立たせて。
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輝面率25% 2015年10月18日(旧暦9月6日/月齢5.1)
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輝面率25% 2015年12月16日(旧暦11月6日/月齢4.7)
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輝面率27% 2014年11月27日(旧暦10月6日/月齢4.6)
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輝面率37% 2016年5月12日(旧暦4月6日/月齢5.3)
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輝面率35% 2016年7月10日(旧暦6月7日/月齢5.7)
※ほんの少しだけ鼻があります。
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2)の撮影例

輝面率19% 2014年12月18日(旧暦10月27日/月齢25.6)
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月には秤動があるので、欠け際に位置するクレーター他、輝面率25%だったら同じ、とは限りません。
また、旧暦6日でも欠け具合は都度違いますし、月齢4.5でも欠け具合は都度違います。

ですので、あくまで目安ですが、旧暦、月齢を新聞ほかでチェックして
鼻の尖ったお月さまをぜひ見上げてみてください。

※輝面率ほか、ステラナビゲータ10でのデータを記しています。
月齢は撮影時刻のものではなくて、正午月齢です。

2016年8月 6日 (土)

月の満ち欠け日記 2016年8月3日~8月31日

「綺麗だな~」と心に残る月に出会った時、
お訪ねいただけるとうれしいです。
ご覧になられたのと同じ月があるかもしれません。
別の空、同じ時間、同じ形の月が。

最近天候不良で月が見られずサミシイという時にも
ぜひお訪ねいただけたら。
(以下、画像はクリックで拡大します。
はみでたら新しいタブで開く、を)

※スマホではレイアウトが崩れる場合は
「PC版サイトを見る」モードで開いてくださいませ。
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8月6日
今クール、最初に見た月は
8月6日の四日月。
猛暑で夕方になっても暑かったけれど、
月日和でした。

18時30分頃。西の空に細い月が。
月齢3.5。輝面率13%。
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左)19時16分頃。
 目立つのは危難の海、ラングレヌス、ペタビウス、
  スネリウス、フェンデリヌスなど。
右)月の右側近くに木星もいました。
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左)19時45分頃。すっかり日も暮れました。
 西の空低く、オレンジ色を増していく月。
右)20時過ぎ。
 オートモードで少し白っぽく写っていますが、
 さらに濃いオレンジ色になっていました。
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地平線に沈むまでみたいな~と思ったのですが、
月の入り25分前に雲の中に隠れてしまいました。

8月7日
今日も月日和。
左)18:20過ぎ。西南西の空の五日月。
 月齢4.5。輝面率20%。
 昨日より7%分太った月です。
右)銀杏のてっぺんに月の弧が。
 まるでクリスマスツリーのよう。
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左)19:30頃。
中)クレーターをアップで。
 昨日目立ったクレーターは一歩退いて
 別のクレーターが主役。
 マゼラン、コロンブス、クック。
 大航海時代の浪漫を感じさせるクレーターが
 近くに並んでいます。
右)20時30前の西の空の月。
 今日は青い空の水色の月→
 暗闇の中のグレーの月→
 オレンジがかった月。
 3色を見ることができました。月って不思議。
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8月9日
旧暦の7月7日七夕です。
左)14過ぎ。酷暑の青空の中にソーダ色の月が
 浮かんでいました。
 半月(上弦)の2日前の弧です。月齢6.3。輝面率36%。
右)大好きなとかろうじて2ショット。
 ↓のところに月がいます。
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左)18時30分過ぎ。月とカラス。
右)昼間の白い月は
 青空に「透けているような」白。
 夕方の白い月は照らされているのを感じさせる
 「物体感・立体感」のある白い月。
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20時。西南西の空に傾く黄色い月。輝面率38%。
焼き色のついた餃子のよう。
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8月12日
18時30分過ぎ。日の入り頃の南の空の月。
空は少し暗く写っています。
月齢9.5。輝面率66%。半月より一日分太った月です。
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8月13日
18時20分頃の日の入り直前の南南西の空の月。
左)月齢10.5。輝面率75%。
中)ソテツ(椰子?)の葉越しの月。
右)葉の方にピントを合わせて。
 交差する葉が、巧みな技で編み上げる
 籠の目のようで美しかったです。
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8月17日
21時14分頃。台風一過。
昼間の猛暑の暑さが残る南南東の空の月。
月齢14.6。輝面率99%。
満月前夜の、少し黄色味が強い月です。
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日付け変わって8月18日午前2時過ぎ。
18日は満月の日ですが輝面率は99%。
というのは満月の時刻が
18時30分頃だからなんですね。
銀杏のシルエットと月。
雲が少しかかっていますが、
<草野球をする人>がはっきり見えています。
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8月18日

左)20時40分過ぎ、南東の空の満月。
 薄い雲がかかって朧月のよう。
右)頭上には雨雲があって雨が降っていました。
 21時以降は月を見ることはできませんでした。
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8月19日
20時前。
東南東の空低いところの黄色い月。
輝面率は98%。
満月の翌日ですが
右上あたりが欠け始めて
クレーターがくっきり見えています。
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日付変わって8月20日
左)0時30分頃の南の空。
 まんまるではないことがはっきりとわかります。
右)3時30分頃の南西の空。
 雲に覆われてぼんやりですが、
 草野球をする人がかすかに見えています。
 一晩で草野球をする人が
 回転している様子がわかります。
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8月20日
23:44頃の南東の空。雲間の月。
月齢17.7。輝面率94%。
レモン形よりは少し太っているけれど、
コロンと傾いたこの形の月、好きです。
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8月21日
23:22頃の東南東の空。
薄雲に覆われた月。
月齢18.7。輝面率87%。
20日の月の右側を少し削ってレモンの形。
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8月22日

左)22:38頃。月齢19.7。輝面率78%。
 柏餅のような形。
右)日づけ変わって8月23日朝6時30分過ぎ。
 西南西の月。
 青空の中のソーダ色の月。
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8月25日
左)朝4時30分過ぎの下弦の月。
 月齢22。輝面率54%。
 夏の満月は低空移動ですが、
 半月は高いところを通ります。
 クレーターくっきり。月面エックスならぬ、
 月面Y(ワイ)が見えています。
 月をアップにしたから黒くなっていますが
 背景は夜明けの蒼い空です。
右)朝6時43分頃。輝面率は53%。
 わずか1%減っただけで
 月面Yが消えてしまいました。
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8月26日
左)朝6時30分頃の南の空の月。
 今度は70度越えの高さ!
 月齢23、輝面率42%。
右)午前11時24分頃の西の空の月。
 青い空に透明ムーン。
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8月27日
朝5時前の月。月齢24。輝面率31%。
薄雲の中でかろうじて撮れました。
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今クールは↑が
見られた最後の月となりました。

梅雨の影響があった先クールに比べ、
月が見られた日が多かったです。
空高く、クレーターくっきりに輝く
8月25日の下弦の月が特に印象的でした。
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※月齢、輝面率はステラナビゲータ10で調べたものを記しています。
※月齢は正午月齢ではなく、撮影時刻のものです。

月の満ち欠け日記INDEXはこちら

2016年8月 5日 (金)

広重「永代橋 佃しま」の描かれた日を推測する(その6)その他

「永代橋 佃しま」に付随することをランダムに

◆「永代橋 佃しま」以外に広重が永代橋や佃島を描いた作品をいくつか。

「東都名所永代橋全図」
手前左に勇壮な永代橋、右上に佃島。

Photo_2
国立国会図書館デジタルコレクションより
直接のURLはttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1307043

「江戸名所 永代橋佃島」
画面中央に大きく横たわる永代橋、右上に佃島。
Photo_4
国立国会図書館デジタルコレクションより
直接のURLはttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1303555/1

「 江戸十橋之内永代橋」
中央部分に描かれた永代橋。「永代橋 佃しま」と同じように橋脚が目を引きます。
Photo
国立国会図書館デジタルコレクションより
直接のURLはttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1307366/1

「江戸名所之内 永代橋佃沖漁船」
手前に永代橋、奥に佃島。

Tsukudaokiryou
東京国立博物館 画像検索より
直接のURLはttp://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/C0037146

◆「名所江戸百景」の役割…お土産のツール

当時この「名所江戸百景」を買って楽しんだ人は、生まれつき身近な土地になじんでいる江戸っ子ばかりでは決してなかった。
(私による略)
地方から訪れた短期滞在者が、国元への土産に今日の絵葉書代わりに買い求めることがあったであろう。
(by小林忠『浮世絵「名所江戸百景」復刻物語』小林忠監修 p44より)


◆「名所江戸八景」の役割…安政の大地震後のエール

安政の大地震が江戸を襲ったのは1855年(安政2年)11月。

そのわずか3か月後から発表しているのです。

広重が地震後の復興を祈願して、「こんなに素晴らしい町なんだよ」と
江戸の人たちにエールを送った作品が「名所江戸百景」と言えるのかもしれません。

描かれた風景の中には、地震で失われて今は存在しない眺め、
かつての風景へのオマージュもあったかもしれません。

2016年8月 4日 (木)

都内の一等地の風光明媚な。

ここはどこでしょう。
(以下画像はクリックで拡大します。はみでる場合はリンクを新しいタブで開く、を)

20160713hiroo2short

せせらぎが流れています。

20160713hiroo1

↑手すりに隠れてしまっているのですが、この橋の上には小さな滝のようなものもあります。

20160713hiroo4

とても風情がありますが、ここは東京のどまんなか。
広尾駅近く、有栖川宮記念公園なんです。

小さいながら起伏もあり、池もあり。
江戸時代の盛岡南部藩の下屋敷があった場所なのだそうです。

どんな鳥がいるのか、看板もありました。
20160713hiroo3
ガビチョウをきっかけに鳥に興味を持ち始めた私。

ゴイサギ、キジバト、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、
ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、
メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、
オナガ、ハシブトカラス。
16種描かれているうち、ジョウビタキ、アオジ
以外の14種はすでにカメラで撮っている~!
(別の場所でですが)と嬉しくなりました!

池で見かけたのは黒白の鳥。名前はわからず。
20160713hiroo5short

こちらはマガモ。
池に映る自分の姿を、「かっこいい鳥がいるなあ」と思っているのでしょうか。
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2016年8月 3日 (水)

保土ヶ谷公園に台湾リス

保土ヶ谷公園(神奈川)といえば、高校野球の聖地「保土ヶ谷球場」を擁する公園です。

先日、夏の大会観戦
20160719hodogaya
の後、公園を歩いてみますと。

鳥ではない小動物の鳴き声が。
急いでカメラをカバンから出し、かろうじてパシャリ。
20160719hodogaya_risu1short_2
ツヤツヤした毛並。茶色一色のからだ。

20160719hodogaya_risu2short
しっぽが長いです。

家に帰って調べたら。台湾リスのようです。

2016年8月 2日 (火)

月の満ち欠け日記 2016年7月4日~8月2日

「綺麗だな~」と心に残る月に出会った時、
お訪ねいただけるとうれしいです。
ご覧になられたのと同じ月があるかもしれません。
別の空、同じ時間、同じ形の月が。

最近天候不良で月が見られずサミシイという時にも
ぜひお訪ねいただけたら。
(以下、画像はクリックで拡大します。
はみでたら新しいタブで開く、を)

※スマホではレイアウトが崩れる場合は
「PC版サイトを見る」モードで開いてくださいませ。
---------------------------------------------------- 
今クールも梅雨だからなのか、
あまり月を見られず。
丸い月は冬に比べて南の空の低いところに、
細い月は逆に南の空の高いところに架かっています。

7月10日
今クール最初に撮った月は、
ちょっぴり鼻の尖ったお月さまでした。
左)21時30分頃の西寄りの空。月齢6.1。輝面率35%。
右)22時過ぎ。西の空低く、
 かなりオレンジ色をおびてぽったりした印象。
 月の海の部分が暗く見えることが
 鼻を浮かび上がらせています。
160710_2129ws61th_35_13ashort160710_2204w_61th_36_6a_2




7月11日
15時過ぎ。南東。青空に浮かぶ水色の月。
レミオロメンの「傘クラゲ」を思い出します。
月齢6.8。輝面率43%。
160711_1510se_68th_43_43a

22時過ぎ。
左)一日でこれだけふっくらしました。
 南西の空。月齢7.1。輝面率45%。
中)赤い信号と一緒に。
右)黄色の信号と。
 黄色の信号と同じくらいの色の月でした。
160711_2210ws_71th_45_11a160711_2214ws_71th_45_10a160711_2216ws_71th_45_10a




7月17日
梅雨ということもあって、なかなか月が見られません。
次に見られたのは満月の3日前。
21時過ぎの南東の空。月齢13。輝面率94%。
雲の覆われるも薄雲の時にパチリ。
160717_2102se_13th_94_35a_2

7月31日
今クール最後に見た月は7月31日(新月3日前)。
朝9時前の南南東の空、
輝面率10%の細い月が出ていました。
雲の切れ間を狙いましたが撮れず。
かわりに印象的な雲を。

雲がさえぎり、「天使のはしご」のように
太陽光が放射状に見えているのですが、
白い雲、青い空に伸びる濃い影が
神々しかったです。
20160731_0821kumo_short

※月齢、輝面率はステラナビゲータ10で調べたものを記しています。
※月齢は正午月齢ではなく、撮影時刻のものです。

月の満ち欠け日記INDEXはこちら

2016年8月 1日 (月)

広重「永代橋 佃しま」の描かれた日を推測する(その5)実際の景色ではないのかも

広重の「名所江戸百景」の「永代橋 佃しま」。

(その1)~(その4)では、
広重が見たままを忠実に浮世絵にしたという前提で月の形などから描かれた日を特定しました。
まわりに描かれた星が、有名なあの星座ではという発見もありました。

さて(その5)では。
実は実際の景色ではないのかもということをご紹介します。


◆写真をなして筆意を加える

広重による絵のお手本BOOK『絵本手引草』の序文に
画は物のかたちを本とす。
なれば写真をなして、是に筆意を加ふる時はすなわち画なり

という言葉があります。
つまり、見たまま写生するだけではなく、
そこに筆意を加えることが創作だと考えていたことがわかります。
(cf『歌川広重 生涯と作品』内藤正人著 東京美術 2007 p38)


絵本手引草
Hiroshige_rinenjpg


画像はクリックで拡大します。
出典:国立国会図書館デジタルコレクション
ttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/850050

 


絵本手引草


 

『歌川広重 生涯と作品』内藤正人著(p36~37)に紹介されている例がとても興味深いです。


内藤氏は金沢八景を描いたスケッチ「能見堂筆捨枩より八景一覧」
(『武相名所旅日記』1853(嘉永6年)収録)に筆意を加えて
1「金沢八景」(1853年(嘉永6年))
2「従能見堂金沢八景一覧」(『武相名所手鑑』(1853年(嘉永6年))
3「武陽金沢八勝夜景」(1857年(安政4年))の3作品が描かれたのではと指摘しています。

興味深いのは3の「武陽金沢八勝夜景」です。
昼間見た風景を夜の風景に変えて、丸い月を加えているからです。
Buyokanazawa

武陽金沢八勝夜景 大英博物館所蔵
画像はクリックで拡大します。

大英博物館での作品タイトル
「Buyo Kanazawa hassho yakei/A night view of the eight great places of Kanazawa, Buyo)」

実際に見た風景に月をくわえる、ということがあるとすると。
「永代橋 佃しま」も広重が別の日、別の時間帯に見た風景に別の日の月を加えたということもあり得てしまう
と私(emi)は考えます。


◆他の人の描いた構図からインスパイア

広重は『江戸名所図会』など他の人の絵の構図を利用して
(今風に言えば、インスパイアされて)作品を作り上げたことが知られています。
『歌川広重 生涯と作品』p62~63で内藤氏が挙げている2例をご紹介します。
(画像はクリックで拡大します)

『江戸名所図会』の「道灌山聴虫」国立国会デジタルコレクションより
Edomeisho_doukanyama_2

↓広重がアレンジ

「東都名所 道灌山虫聞之図」国立国会デジタルコレクションより
Hiroshigedoukanyama


『山水奇観』の「薩摩坊津 其二」国立国会デジタルコレクションより
Sansuikikan_satsuma

↓広重がアレンジ

『六十余州名所図会』の「薩摩 坊ノ浦 双剣石」
Hiroshige_satsumajpg

内藤氏は
手本とした元絵の画中を別の視角から新たに描き起こしたり、
あるいは夜のしじまや月影、雨や雪といった時間・気象における変化の妙を加えたり

と記しています。

◆「永代橋 佃しま」は夜明けの絵?

『浮世絵「名所江戸百景」復刻物語』(東京伝統木版画工芸協会編 小林忠監修 芸艸堂 2009)のp53に
浮世絵版画では、初摺と後摺でかなり変化のあるものがたくさんあります
とあるように
「永代橋 佃しま」もいくつかのバリエーションがあります。

このブログでご紹介している
国立国会図書館デジタルコレクションのものは
水平線上→暗闇
水面→月が映っておらず

ですが、
江戸東京博物館所蔵のものは
水平線上→赤いぼかしあり
水面→月が映っている

となっています。
浮世絵の赤いぼかしは朝焼けや夕焼けなどを表現 するそうです。

静岡市東海道広重美術館の企画展「浮世絵のあか」のpdf。
直接のURLはtokaido-hiroshige.jp/press/.../The_Red_of_Ukiyo-e_JP_press_0113.pdf


『浮世絵「名所江戸百景」復刻物語』によると、江戸東京博物館所蔵のものが初摺のようです。
そして「絵師の意図が妥協なく表現されているのはやはり初摺」(p53)なのだとか。

となると、水平線に赤いぼかしがある方が広重の意図なのかなと思うのですが、これが意味するのは何か。
夕焼けや朝焼けの時間帯に南の空にこの形の月が出ることはありえないのです。


そこで私は3つ推測。
1)金沢八景の作品のように、広重はアレンジをした。
 夕焼け、朝焼けが見える風景を写生、そこに別の時間帯の月を加えた。
2)夜に写生を行った。月の位置も形も星空も忠実に描いた。
 空の遠さ、奥行きを演出するために水平線上に赤いぼかしを加えた。
3)夜に写生を行った。月の位置も形も星空も忠実に描いた。
 明け方までおこなわれる白魚漁の時間経過を現わしたくて、朝焼けの意味で赤いぼかしを加えた。

------
(2)か(3)かなと思っています。

私メモ/
「道灌山聴虫」…『江戸名所図会』七巻 斎藤月岑ほか著
国立国会図書館デジタルコレクションでの直接のURLは
ttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2563393/52

「道灌山虫聞之図」…『東都名所』広重
国立国会図書館デジタルコレクションでの直接のURLは
ttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1303513/1

「薩摩坊津 其二」・・・『山水奇観』前編四巻 旭江淵上[著]
国立国会図書館デジタルコレクションでの直接のURLは
ttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9367521/27

「薩摩 坊ノ浦 双剣石」…『六十余州名所図会』広重
国立国会図書館デジタルコレクションでの直接のURLは
ttp://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1308369/1

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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