関井一夫さんとひろみさんの万華鏡&錫器展が素敵な古民家ギャラリーで(No.11)
会期終わり近くになってのご案内になりますが。
さいたま新都心にあるギャラリー樟楠(くすくす)さんでの
「関井一夫・ひろみ 金工展 万華鏡&錫器」に行ってきました。
ギャラリー樟楠さん(ttp://alpinoginka.com/kusukusu/)はアルピーノ村の一角にあります。
アルピーノといえば子供の頃からの憧れのフランス料理やさん。
さいたま新都心駅もない頃から、まわりになんにもお洒落なスポットがないのに、
本格的なフランス料理のお店として存在していて燦然と輝いていたのです。
今ではギャラリーほか「村」となった素敵なスポットの一角に樟楠さんはありました。
(以下、ギャラリーオーナーの阪健志さん、関井一夫さん、ひろみさんの
許可をありがたくいただいて画像もご紹介させていただきます。
私のカメラと腕では繊細な色合いが再現しきれずもどかしいのですが、
少しでも美しさをお伝えできましたら。
画像はクリックで拡大します)
ひろみさんは中学校の文化祭実行委員会からの縁なんです♥
錫(すず)の素材を扱っても作品によっていろんな表情があります。
特に印象に残ったのが
可憐&かろやかテイスト
シルバーよりもほんのり金色を帯びた明るい色のシリーズ。
秋の森でみつけた♪ と自然の恵みをテーブルに並べたような楽しさです。
栗。つんと頭がとがり、おしりは丸く。コロンとした形。
箸置きとしても、小さなものを乗せる豆皿としても楽しめそう!
きのこ。カサの内側のひだひだも描かれていてかわいい~。
ブローチにもしたくなります。
フエルトではなく、クールな金属だからこそ、ほのぼの感、愛らしさが引き立つのですね。
イチョウ。
ぺたっと平らなのではなく、少し端が浮かび上がっている様子が
ひらひら落ちたての葉っぱのよう。
もみじも。カラフルな色がない分、自分自身で色を想像できるのがいいなと思います。
お月さまも。(写真がピンボケになってしまいました)
小皿。中央の双葉もまわりの花のような雪のような星のような型押しも素敵。
アップで。
双葉やまわりの星のようなものは鉄で型を作り、それを型押しされるそうです。
その時、錫は熱くてやわらかいのかな~と思ったらそうでなくて、
金属では錫より鉄の方が固いから、叩いて錫に跡をつけられるのだとか。
近未来&ワイルドテイスト
栗やきのこちゃんたちが少し金色がかっているのに比べ
シルバー寄り。メタリック感があります。ツヤッツヤ。
熱くした錫を垂らして形をつくるそうです。
お菓子作りで柔らかくしたチョコレートを垂らして文字を作ったりするのに近いのかなあと思いました。
熱く、というと鍛治で真っ赤になった鉄とか、ガラス吹きのマグマのようなオレンジ色のガラスを想像しますが、錫は違うそうです。
銀色のまま熱く流動的に形を変えるのだとか。
映画『ターミネーター2』に出てくる変幻自在に形を変える銀色ターミネーターを思い出しました。
花器。雫が今にも垂れそうな躍動感があります。壁に映る影も魅力。
こちらも花器。
テーブルに広がる影が素敵です。
関井一夫さんのトンボの万華鏡。(ピンボケしています)
細身の筒から想像できないくらい、奥行きのある世界が広がります。
↑少し暗くなってしまったのですが、青を基調にした世界。
幾何学模様のように無限に広がって素敵。
イスラムの寺院のモザイクを想わせます。
カワセミちゃんもいました。
こちらは背黄青鸚哥(せきせいいんこ)。
くちばしの尖ったカワセミとはうってかわって、ぺちゃんこな顔立ち。
くりんとした目の表情が豊かで、本物の鳥がいて何かをみつめているような臨場感。
おごそかな空気を醸し出していて魅入ってしまいます。
(こちらもピンボケ、すみません)
覗くと。
深い青、グリーン、アクアブルーetc.が広がってみとれてしまいます。
(暗く写っていますが、繊細な世界を想像いただけましたら)
こちらの万華鏡も凄いです!
なんと、へびにまきつかれたカエル!
危うし!
筒の模様は蛇のウロコなのですね。
万華鏡を覗き口の蓋がカエルになっているのです。
蓋をはずして中を覗くと。
蛇のウロコやカエルの卵が広がる世界~ではなくて、
紅白の華やかな世界が。
蛇もカエルも縁起もののことから、
広がるオブジェクトも紅白のあでやかな世界をイメージされたそうです。
万華鏡の名の通り、黒を背景に花が咲きます。
蓋のカエルと蛇をにらみあわせてみました。蛇VSカエル。火花バチバチ
筒をとぐろを巻いた蛇の中に戻す時、カエルの顔を上向きにしてみたら・・・。
なんということでしょう。
天敵なのに、まるでタンゴを踊っているLOVERS、
のけぞる女性(カエル)をホールドする男性(蛇)のようではありませんか!!
ギャラりー樟楠さん、素敵なスペースです。
見上げると太い梁が何本も。
古民家といっても、別の場所から移築したものではなく、
もともとこの場所に建っていた築100年以上の家屋をギャラリーにされたのだそうです。
飾り障子というものなのでしょう。
障子の格子状の桟に一体化している木(梅の木でしょうか)と鳥。
外の光がやわらかく透けて、まるで切り絵のようです。
↑
手前左に見えるのは関井一夫さんの作品を真横から撮らせていただいたもの。
見事な美胸♥です。
今回の展覧会は明日10日までです。
こちら↓の画像はギャラリー樟楠さんからお借りしました。
中央の鮮やかな青の世界がトンボの万華鏡ですね。
私の撮影は拙いのですが、
「ギャラリー樟楠&あるぴいの銀花ギャラリー」さんの日記では
関井さんやひろみさんの作品が素敵な写真で紹介されていて
作品の細部もよくわかります。
いくつかのリンク先を
限定バージョンの万華鏡はこちら
ひろみさんの茶匙&アクセサリー&花器はこちら
万華鏡「マンドリル」はこちら
錫器「豆皿」はこちら
錫器「サンドブラスト小皿」はこちら
金工展の全体がわかる日記はこちら
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関井一夫さん万華鏡INDEXはこちら
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