インク沼シリーズ(その1)禁断のインク沼におそるおそる
2017年9月18日の続きです。
グラデーションマニアには禁断の世界、と避けていたのは深~い深~い「インク沼」でした。
美しい色が広がるその沼に魅せられたものは、ちょっとだけ足を踏み入れるだけのつもりがズブズブズブ。
インクを入れる万年筆の本体に興味が湧いて、3万、5万、10万の限定ものなどに手を出すようになり、
ペン先のひっかかり具合、色のにじみ具合の違い、色の載り具合などから、書く相手となる「紙」の質にこだわるようになり、
複数の万年筆の軸を持ち歩くための革のペンケースなどにもこだわるようになり・・・
お金に余裕のある人は車一台分も費やしてしまうことになると聞かされている恐ろしいインク沼。
足を踏み入れまいと思っていたのですが
字を書くというよりも手帳に「綺麗なグレーとボルドー色でマークを記したい」。
それがきっかけでした。
サラサのビンテージシリーズのレッドブラック、ブルーグレー、
ステキなんだけど、惜しむは0.5ミリだと太い。サラサやジュースのグレー。
素敵なんだけど惜しむはもうちょっと色が濃いのが欲しい。
ボールペンでは出せない深くニュアンスのある色合いに魅せられ、
「ピンク」「グレー」といった単純な名前ではない色名に魅せられ。
ちょいと沼を覗きこみました。
ズキューン。
パイロットの色彩雫、なんて素敵なの。
雅びな色。情緒ある和名。という私のツボどまんなかに160kmの剛速球を投げ込まれました。
ボトルもおしゃれ。
普通サイズはトワレのような佇まい。
ミニサイズ(1.5倍の値段で3本を選べる)はまるでマニキュア。
どちらもコレクション欲をそそられます。
ブルー系は月夜、深海などの名前が。
そのほか、稲穂、冬将軍の名前と色合いにも惹かれました。
万年筆というと憧れはカルティエの革鞄のような ボルドーのインクです。
カルティエのボルドー、
モンブランのボルドー(バーガンディ―レッド)、
エルバンのアンカーブラウン、
ドクターヤンセンのモーツァルトにも惹かれます。
エルバンは和名じゃないけれど、色名が素敵です。
ボトルにそれぞれのインク名にちなんだ絵があるのもキュン。
アンカーブラウンには錨。
ムーンシャドウにはお月様さまが描かれています。
「こういうのツボだよね。ふふふ」と見透かされつくしています。
ただ、これだけでは今まで通り、沼の縁でたたずむだけですみました。
「万年筆の本体を買う」という敷居の高さがあったから。
高級軸を買わない、1万円以内の予算だとしても、どんな軸が書き心地がいいのかわからない。
評判を調べたり書き心地を確かめるのが大変だったから。
そんな私を沼へほおりこむべく、背中を「トン」と押したのはパイロットの「kakuno」でした。
わずか1000円ちょっとの万年筆。ダメ元で手が出せる価格です。
子供向けとアプローチしていますが大人の評判もいい。
そしてなにより、心を鷲づかみにしたのが、
ペン先が顔になってること。
黒いボディーシリーズは笑顔。
白いシリーズはウインク。
透明軸は舌出し。
やられました~。
つづきは2017年9月28日に。
「インク沼」シリーズINDEXはこちらに。
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