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2017年11月16日 (木)

インク沼シリーズ(その5)Kobe INK物語。神戸の豊かな街並みが広がる色の数々にうっとり

日帰り、駆け足で神戸に行きました。

立ち寄りたかった場所の一つがナガサワ文具センターさん。
Kobe INK物語という万年筆のオリジナルインクを販売されています。

いろんな色を試し書きさせていただきたかったのです。

素敵な色ばかり。青字はパンフレットの色紹介から抜粋引用。
グレー文字は私の主観。

特に気に入ったのが

No.10 御影グレー
落ち着いた空気が流れる山の手の街並みを、
わずかに赤みを帯びた温かみのある大人のグレーで表現

パーグルがかったグレー。
Mikage

No.21 太山寺イエロー(上)
周辺には市街地とは対照的にのどかな田園風景が広がり、
収穫時期には豊かに頭を垂れる稲穂が輝く黄金色の景色を見ることができます。

アーモンドの皮の色に少し黄土色を混ぜたようなブラウン。

No.22 新開地ゴールド(下)
国際都市KOBEの中でも異彩を放つこの地を
もうひとつの神戸として再び愛される街にしようと取り組む人々の熱い思いを、
特徴的なゴールドインクで表現

黄土色にほんの少し緑色を混ぜたようなシックな色。
Shinkai


No.44 須磨浦シーサイドブルー(上)
須磨一の谷周辺は、季節や時間で多彩な変化を見せる深みのある青緑色の海が印象的です。
平家物語を偲ばせる波打ち際から沖合に移る海の深い青を表現。

かなり深い青碧色。

No.45 鉢伏シルエットグリーン(下)
子供でも登れる山として市民には馴染み深い山です。
深みがある上品なダークグリーンを再現。

ほんの少しグレーがかったオリーブ色
Hachi


No.54 五色山オークル(上)
五色塚古墳は古代に触れられる神戸の貴重な財産として大切にされ、
温かいオークル色の出土品が不思議な魅力を醸し出しています。

テラコッタにサーモンピンクを混ぜたような色

No.55 南京町フォーチュンレッド(下)
春節祭の縁起物に使われている吉祥の赤は、鮮やかさと深みを兼ね備えた魅力ある色。
「幸運」「繁栄」の名にふさわしい赤を表現。

ボルドーと赤の中間ぐらいの色。
Nankin


試し書きは万年筆にインクを入れたサンプルがあるのではなく、
スタッフの方がボトルを開け、ガラスペンにインクを取り、確認して手渡してくださります。
私が試し書きをしたあと、そのガラスペンを洗って拭いて次のインクへ。
(ガラスペンを複数用意されながら)

大変お手間のかかる方法です。
万年筆に入れたサンプルを用意する方が楽だと思うのですが、
おそらく、それだと万年筆の中でインクが濃くなったり色味が変わることがあるから
ボトルを開けて、その都度インクを取ってくださるのかしらと思いました。

色ごとに神戸にまつわる由来があります。
そのお話をうかがいながら試し書き。

いろんな色の美しさに感動するとともに
お手間をかけているのにいやな顔を一つもせず対応してくださるスタッフのお気持ちにも感動。

そして色を試しているだけなのに神戸のあちこちを観光で巡っている気持ちになりました。
ジモティの方にあちこちを案内してもらっているような気持ちになりました。

海にちなんだ色からは、神戸の港の向こうに広がる青が。
緑にちなんだ色からは、六甲山系の山並みや木々が。
花にちなんだ色からは、桜やアジサイが咲く風景が。
赤レンガ倉庫や石造りの建物にちなんだ色からは、昔の港町ののハイカラな風景が。
源氏物語にちなんだ色からは、平安時代の雅びさが。
夜景にちなんだ色からは、ミッドナイトブルーの空の下にきらめく風景が。

次々浮かんできました。今回の日帰りトリップでの乗換えなどで知った地名に基づく色もあると
「さっき立ち寄ったところだ~」と思えるのもうれしいです。
震災のあと、復興の想いをこめた色があることも知りました。

すごく迷って購入したのは鉢伏シルエットグリーン。
20171116nagasawa


すっかりKobe INK物語のファンになりました~。
願わくば、小さなサイズがあったら。
少しずついろんな色を愛用したいです。

※私が申し上げるのもなんですが、試し書きはお手間がかかりますので
 ありがたさをかみしめつつ。

インク沼シリーズINDEXはこちら

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色 うっとり」カテゴリの記事

コメント

emiさん、こんばんは。神戸にいらっしゃったのですね。

神戸在住時、日常の文具購入といえばナガサワさんでした。お店の雰囲気が好きで、よく入り浸ったものです。
今でも、帰郷の際には必ず立ち寄らせてもらう大好きな文具屋さんです。

Kobe INK、素敵な商品ですよね。有名な観光地だけでなく、地元ならではの地域のチョイスも なかなか心憎いなぁと、ニンマリしてしまいます。
各地域の色が私の中のイメージともマッチしておりまして、その土地の情景や空気感が脳裏によみがえります。

色を試しているだけで神戸のあちこちを観光で巡っている気持ちになる、とおっしゃるemiさんのお気持ち、よく分かります。こちらの記事を拝見して、神戸に帰郷した気分になれました。

神戸の話題を取り上げてくださり、ありがとうございます。
とても懐かしく、幸せな気持ちになりました。

miyukiさん。ご覧くださりありがとうございます。神戸といえばナガサワさんで、miyukiさんご自身も帰郷の際は訪ねられるお気に入りの文房具屋さんなのですね。
東京ですと伊東屋が有名ですが、文房具屋さん、だけにとまらず文化の発信拠点にもなっているのでしょう。
あのインクシリーズもジモティのmiyukiさんがニンマリという色合いだということをうかがうとさらにうれしくなりました。
海や港あり、山あり。源氏物語など日本の歴史的背景もあり、明治時代などいち早く取り入れられた西洋文化の歴史あり。
あらためて、神戸の豊かさを感じます~。
素敵な街がふるさとであることはずっと心の支えになりますね!

emiさん、こんにちは。

ナガサワさんは、文房具という枠組みにとらわれないユニークな(マニアックな?)商品も取り扱っており、視野が拡がる感じがたまりません。
長年お世話になっていますが、年齢を重ねるにつれて、子供の頃には注目しなかったジャンルの商品に興味が湧いたりと、同じお店でも新しい発見ができるのが楽しいです。
IT社会の今だからこそ、アナログ文房具の温かみっていいなあと感じます。
伊東屋さんには、まだ伺ったことがないので、今度お邪魔してみようと思います。

emiさんの仰るとおり、ふるさとっていいものですね。
帰郷して慣れ親しんだ空気を吸うだけで日常の疲れが吹き飛びます。ふるさとっていう存在は、何よりもの特効薬なのかもしれません。

miyukiさん。私が訪ねた時もナガサワさん、面白いコラボ商品を展開されていました。ITの時代からこそアナログ文具。いいですね~。ほんの少し万年筆の世界に足を踏み入れた時、インクを吸い込む紙質のこだわりとかこまやかな感覚の奥深さにびっくりしました。どんなにパソコンが進んでも筆記用具の悦楽を人間は棄てないだろうと思いました。

ふるさといいですね!次の帰郷も楽しみですね♪

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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