猪股庭園に行きました(その1)。建物編。あるのは木、風、緑のみ。
植物画展を拝見した後、大好きな猪股庭園におでかけしました。
久しぶりの再訪です。
ゆったり&端正な空間が広がっていました。
写真撮影OKだったので建物編、とお庭編の2回に分けて
詳しくレポします。
成城学園駅から徒歩8分ほど。
閑静なお屋敷町の中にあります。
故猪股猛氏の邸宅です。
門をくぐった眺め。
鎌倉や箱根、京都を訪ねた時のような気持ちになります。
居間からのお庭。
建築設計は吉田五十八氏。
昭和42年の施工ですがサッシではなく窓枠は木。
なのでお庭の眺めも額縁の中の景色のように見えます。
雨戸、網戸、ガラス、障子が収納されています。
細部にシンプルモダン、機能美を感じます。
離れのように見える茶室。
カクカクッと曲がる渡り廊下の先にこの茶室があります。
この廊下、少し天井が低くて(ほかの空間が天井がものすごく高い)
秘密の通路みたい。
私が猪股家の子供だったらこの廊下を秘密基地にして遊んだと思います。
茶室内。トンボ?
トンボ?は素晴らしいお庭の眺めを満喫。
中庭。
外部の視線からまったく閉ざされた中庭ってあこがれます。
婦人室からの眺めもいいです~。
右側のキャビネットにも緑が映って庭に溶け込む気がしました。
最近、近所でみかけて気になる植物がカルミアとテイカカズラなのですが、
なんと猪股庭園にこの二つともあったんです。
しかも、梅、桜も終わり、まさにこの2つこそが主役。びっくり。
テイカカズラ。
アップで。
猪股庭園で私が一番好きな場所がこの書斎です。
2面に窓がなくてひさしが張り出ていて。
建物の中のような外のような、まるで東屋にいるような不思議な空間。
↑カルミアが間近に。
ひさしのおかげで少しくらの雨でも平気でしょう。
へりに腰かけて、雨音を聴きながらお庭の眺めを愉しむのも最高のひとときだろうな~と想像。
書斎とカルミアと別角度から。
この小さな茶室も素敵な空間。
なんと。腰壁の白黒の模様に見える部分は「伊勢暦」が貼られているんです!
正面の障子の下の腰壁も伊勢暦。
アバンギャルドな発想。このクールさにも感動。
(この茶室と上記の書斎はのちに増築された部分です)
今回世田谷トラストのガイドの方に詳しく教えていただきながら建物を巡ることができたのですが
伊勢暦は教えていただかなかったらまったく気づきませんでした。
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猪股邸内部にいる時の心地よさは、木、風、緑しかないこと!!!
住まいって天然素材に囲まれたくても、
プラスチックのものがあったり。
また、紙があったり、文字が溢れていたり。
インテリアの憧れは星野リゾート(泊まったことはないけれど)ですが
猪股邸が一番の憧れかも。
木の素材を増やす、生活感あふれるものは目に触れないところにしまう、
などをして、少しでも猪股邸のこの空気感に近づけたらいいなあと思いました。
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