先生! ヤブガラシが地球征服しようとしています!
2年前の2016年の夏の終わりのことです。
いつも通る場所にこんな花をみつけました。
繊細な形。
私が大好きな古河の殿様、土井利位侯が描いた雪華にも似ています。
↑古河歴史博物館の図録「雪の華」の分類表ではP4とO8。
なんていう名前の植物かしら~と未解決のまま月日は流れ。
今年2018年になって、判明したのです。
その名は「ヤブガラシ」。
とんでもない奴でした。植物に巻きつき、驚異的な繁殖力でその植物を枯らしてしまいます。
ヤブをも枯らすから「ヤブガラシ」
出会って28年ぐらいの、植物に詳しい友達にヤブガラシの話をしました。
「繁殖しているのはこちらのエリアだけかもしれないんだけど~
ヤブガラシっていう植物が・・・」うんぬん。
するとみるみる、彼女の顔が曇ります。
「奴らはとんでもない!もう30年、庭のヤブガラシと闘ってきた」と
その恐ろしさを語ってくれました。
今まで二人の間でまったく話題になったことなかったけれど、
私が出会う以前から、彼女は奴と闘っていたのです。
シガニー・ウイ―バーVSエイリアンのように。
「庭でみかけて、引き抜くけれど、根ごとごっそりとれることはない。
地下茎でつながっていて、途中で根が切れるだけ。
地中に根が残っているからいたちごっこで戦いは続く」と。
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今年はつる系植物の大繁殖年だと感じています。
歩いていても、バスの外の眺めを見ても、
どこにいっても、「つるるるる」。
ゲンナリするくらい「つるるるる」。
イチョウ、桜、椿、てすり、あらゆるものに巻きついています。
でも、もしかしたら私がテイカカズラ(詳細はこちら)の繁殖をきっかけに
ツル系植物に目が留まるようになっただけかもしれませんが。
いずれにしても私にとって2018年が「つる系植物元年」。
ヤブガラシ
シダレ紅葉も被害にあっています。(以下、画像はクリックで拡大します)
かわいそう。
2つのつる系植物にロックオンされてしまっているのです。
紅葉の葉を覆うようにヤブガラシとハート型のつる系植物があるのが
おわかりいただけますか。
ヤブガラシの特徴は5つの葉が1グループになっています。
ハート型の葉はヤマノイモorオニドコロかしら。
別のアングルを。
ヤブガラシ。
何にでも巻き付こうとしています。
動物が触手を伸ばしているようにも見えます。
6時間ぐらいそばにいたら、巻き付いてくるのかしら。
花は
こんなに可憐なのにトホホな植物。
実家の花壇にも発見して鳥肌が立ちました。
抜いたけれど、すぽっ ではなく ぐきっ。
根こそぎではなく、途中で切れたのがわかります。
地下茎が生きていてまた現れるんだと思ってゲンナリしました。
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へくそかずら
さて、小さなかわいい花ですね。
シシリーメアリー・バーカーがフラワーフェアリーズシリーズで
描いていてもおかしくないような。
でも、やつらも「つるるるる」。
しつこくはびこります。
名前だって可愛くありません。「へくそかずら」です。
この生垣。へくそかずらにロックオンされてしまいました。
斜め右上に見えるのは、恐怖のヤブガラシ。
テイカカズラ
今年はつる性植物が異常だ~と最初に感じたのは
テイカカズラの尋常じゃない繁殖ぶりを目の当たりにしたことでした。
ほぼ毎日通る道の上から白い花がぽとりぽとり。アスファルトにうじゃうじゃ。
ソメイヨシノかシダレサクラの花びらしか落ちない場所で。
(詳細はこちらに)
カラスウリ
白い花は幻想的ですし、赤い実はかわいいので好きですが
私の生活圏では咲いていない。
それゆえ、こどもの国の観察イベントにも参加したのに。
まさか、私のエリアで今年異常繁殖していたとは。
(詳細はこちらに)
名前不明
葉はすごく大きいです。
繁殖ぶりはヤブガラシを超えるかもしれません。
どのくらい放置していた自転車なのでしょう。
巻き付かれていますぜ。
アップで。
葉は切込みが少し入って3つの山にわかれたような形です。
名前不明
カラスウリエリアで一番勢いのあるつる性植物。
あちこちにしぼんだ白いカラスウリの花が見えますが、
上の方に少し緑色が濃い葉がありますよね。
それが名前が不明のツル性植物。
この写真の12日後、
さらに勢いを増して覆いつくさんばかり。
カラスウリがどこにいるのかもわからなくなってしまいました。
若葉。
丸い葉です。若葉はちょっとだけかわいい。
けれど、左のエリアからあふれ、道路をはさんで右側に勢力を拡大しようとする様子を見ていると、
まるで貞子がずるっずるっと這い出て手を伸ばしているような恐怖を感じます。
↑ボケている黄緑色の線は空中に飛び出たこのつる性植物です。
ツタ
昔はツタって情緒があると思っていたのですが、
ツタすら見ていると怖くなってきました。
私の大好きなヒマラヤ杉をつたうツタ。
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ツルルルル。ロックオンされてしまったソメイヨシノ。
反対側。
虫の死骸に群がる蟻のよう。
アップで。
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長くなりましたが、最後に。
グリーンカーテンにいいと思われたのか、フェンスや窓の外にヤブガラシを巻きつけさせているおうちがありました。
絶対やめた方がいいと思います。
すぐに手がつけられないほどに繁殖します。
隣の家の庭まで浸食したら、ものすごく迷惑になります。
本当に地球征服されるかも。
憲法で、毎日10分間、全国民がヤブガラシを引き抜く、
というのを制定した方がいいんじゃないかと思います。
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今回のタイトルは
『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』を
もじらせていただきました。
先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学
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