ヒマラヤ杉の丸ごとぼっくりシリーズ(その4)発芽しました~
台風で枝ごと落下したために念願の入手ができた、ヒマラヤ杉の丸ごとぼっくり。
(その3)の続きです。
(以下、画像はクリックで拡大します)
ヒマラヤ杉のぼっくりと、ストローブ松の巨大ぼっくり、大王松の巨大ぼっくりの保管は
暫定的ではありますが、無印の透明ケースに入れて飾っています。
透明なので、上からの埃は避けながら、形がよく見えて便利なんです。
上の段はヒマラヤ杉。今年拾った丸ごとぼっくりや、
去年拾って、リースにつかったものも。
下段はストローブマツと大王松の巨大ぼっくりです。
◆その3で笠が唯一開いていなかったぼっくりはどうなったでしょうか。
↑ほとんど変わらずです。先端は閉じたまま。
シダ―ローズがぽろっと取れることはないでしょう。
◆あらためて、ヒマラヤ杉のぼっくりの構造を写真とともに図解します。
ヒマラヤ杉は大王松や一般的な松ぼっくりのように丸ごとでぼっくりが落ちることはありません。
台風などで根元から枝ごと落下しない限り、もしくはもぎとらない限り
丸ごとぼっくりを入手することはできません。
落下したあと育って。このようになりました。(2018年12月初旬)
図解します。
丸ごとぼっくりは成長して主に3つに分かれます。
まず、先端がまとまってぽろっともげます。(左の赤い丸)。
その形がバラに似ているためにシダ―ローズと呼ばれます。
途中部分(黄色い丸)は花びらのようなもの1片1片が落下します。
ここに種がついています。
プロペラのような形。
ヒマラヤ杉の高木からヒラヒラ、ヒラヒラと風に乗ってあちこちへ種が飛んでいくのです。
(輪っか状に10枚ぐらいの花びらがくっついているものが画像中央にありますが、
実際に木の上ですと、地上に落ちるまでの間に一片一片ばらばらになってしまうのではと思います。)
右側の青い丸が芯とともに木の上で残るぼっくりです。
通常は手にすることができないので、非常に貴重な部位です。
シダ―ローズ(赤丸)を芯つきぼっくり(青丸)に差してみようと思いました。
そうしたら、元の大きさが推測できるなあと。
シダ―ローズの後ろの穴を、芯にさすと。
↑こんな感じになりました。
この黄色い部分のすきまが、
一片一片、種つきではがれたプロペラたちがいた場所ですね。
シダ―ローズを芯に戻したところをアップで。
当り前かもしれませんが、スポッとはまります。
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さて、丸ごとぼっくりからたくさんのプロペラ片が取れました。
ヒマラヤ杉のぼっくりがシダ―ローズやプロペラ片を飛ばすのは12月頃。
10月頭に台風というアクシデントで落ちてしまった丸ごとぼっくりはいわば未熟児。
プロペラ片についた種から発芽することはないだろう。
と思っていました。
ダメ元で軽い気持ちで蒔いてはいましたが。
ある日。びっくり。
なんと。発芽していたのです。
2019年1月20日。
にょきっと。
少し寄った画像を。
まさかの発芽。うれしいです。
2019年1月24日。
右側のお帽子が取れました!
右端に、左側の杉ちゃんの影が映っています。
左側の器は歪んで写っていますが、もともと不思議な形の器なんです。
2019年1月30日。
左の杉ちゃんのお帽子も取れました!
右端に、お帽子が取れた杉ちゃん2つのシルエットが写っているのが
おわかりいただけますでしょうか。
アップで。
中央には次の若葉が見えています。
左側の杉ちゃんの器の端の方に脱げた種の抜け殻があります。
繰り返しになりますが、まさか10月に丸ごとで落ちてしまったぼっくりの種が発芽するとは思いませんでした。
ダメ元の軽い気持ちで蒔きましたので、この2つは水はけの穴のない器に植えてしまったんです。
こんな風に発芽すると育てたくなります。
どのタイミングで穴のある器に移したらいいか、
知識がなく、悩むところです。
追記 このあとしばらくして枯れてしまいました。
◆ヒマラヤ杉シリーズINDEXはこちら◆
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