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2019年9月26日 (木)

2019ラグビーワールドカップシリーズ(12)ラグビーといったら、ユーミンのノーサイド

ラグビーのワールドカップがはじまりました!

私も運良くチケットが取れて、見に行きます!
母国開催。嬉しいです。

私が最初にラグビーの試合を見に行ったのは学生時代。
その時は、ルールもよくわからずでした。

面白さの虜になった、というわけではありませんが、
野球のように音頭を取る応援があるわけではない。
たとえば選手がボールを持って走ると
「ワー」というような観客の声が地響きのようになって走る選手とともに動きます。

誰も音頭を取らないのに自然発生的に声が出る、立ちあがる。
その様子と迫力に圧倒されました。

私がラグビーの虜になったきっかけの試合は伝説の雪の早明戦。(1987年12月6日)
テレビ観戦したその試合では、スクラムを組む選手たちの身体から湯気が出ていました。

そして、ユーミンの名曲「ノーサイド」(1984)の魅力にも浸り、
以降、ラグビーに目覚め、秩父宮が私の聖地となりました。

早稲田大学では堀越、今泉。
明治では端正な吉田。
大東文化大のラトウ。
神戸製鋼ではやはり端正な平尾。野武士のような大八木。

が特に好きでした。
特に堀越くんは小柄だけど敏捷でセンスあふれるプレーに魅せられました。
ボールを投げる時、身体全体でボールをほおって、自分も宙に飛んでいるイメージがありました。


20190926horikoshi
↑ペイントで描いてみました。
身体も宙に舞ってるイメージでした。

今泉くんのコンバージョンでは、一歩二歩三歩・・・と下がり、その後脇にも歩を踏む。
スタンドのみんなでその歩にあわせて掛け声するのがお約束でした。

冬。晴れているとスカートにタイツをはいていても、
家に帰るとタイツ越しの陽射しで脚が赤く日焼けしていました。
そんな冬の午後の日差し。夕方に近づけば少し黄色い光で芝を照らし。

興奮の地響きの歓声、トライを決めた歓喜。コンバージョンの時のシーンと静まり返った静寂。
そのコントラストも魅力。

まさにユーミンの「ノーサイド」の歌の世界そのもの。

以降も、宿沢監督時の伝説の試合を見たり、
高校ラグビーの県大会、花園に行ったり。
松島幸太朗は高1の時からみていました。
当時は今よりも線が細くはありましたが、非凡な才能を発揮。

当時の新聞でも2019年のワールドカップで活躍する存在になると書かれていました。
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私が今回のワールドカップの試合や特集番組をみているかぎりでは(ごく一部しかチェックできていませんが)
ユーミンの「ノーサイド」の歌が流れたり、コメントで紹介されていることは一度もないです。

今の日本のラグビー文化を支えた立役者の一つがこの「ノーサイド」だと思うのですよね。
ノーサイド精神というのを、若い女性に一気に普及させました。

ユーミンの歌と、当時の素晴らしいラグビー選手のプレーが多くの女性ファンをつくりだしました。
つまり、ユーミンの「ノーサイド」をきっかけにラグビーファンになり、ラガーマンと結婚した女性も少なくないはず。
その子供たちもラガーマンとなり。
となれば、今のラガーマンはユーミンの「ノーサイド」がなかったら、生まれていなかったのかも。

ぜひ、ワールドカップ期間中、あちこちの番組で「ノーサイド」を流してくれたらいいなあと思います。
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(2019.9.29追記)
昨日の日本アイルランド戦、すごかったですね。
4年前に続き、ジャイアントキリングではなくて、選手たちが勝つのは当然、
それだけの準備をしてきたから、と自信持って挑んだのがすごいです。

アイルランドスコットランド戦を見て、日本は大差で負けると思っていました。
致命的な怪我さえ負わなければいいとだけ思っていました。

それが・・・。

あいにく試合時間は仕事中で、
結果を知らずに帰宅後録画をみようと思っていましたが、それが叶わず。
勝利を知った後で録画をみたので、生でご覧になった方方のような
ハラハラ、ドキドキ、やきもき、歓喜、悲痛、歓喜、歓喜、のようなものを味わえなかったのですが、
すごさはわかりました~。
Koboshi1
(c)Yoko M
今度、一緒にラグビーに行く観戦仲間が以前、おきあがり小法師で作った作品が素晴らしいので
ご紹介します。

友人によるおきあがり小法師ラグビー その1 その2

さらに追記(2019.11.24)
10月27日(日)の夜のNHK番組だったと思います。
ラグビーの特集で、はじめてユーミンの「ノーサイド」をバックに使ってくれた番組に出会えました。
バックというよりもかなりメインに扱ってくれました。
選手たちの僕たちがどれだけ犠牲を払ってきたか誰も知らないという言葉と「ノーサイド」の歌詞が重なるところがあることがしっかり語られ、
日本選手たちの映像にかぶせて♪ノーサイドが流されました。
涙でした~。

↓W杯後のとある試合終了後。
人が帰ったあと、晩秋の日差しが芝生に長い影を落とす。
♪ノーサイドの歌詞の世界
20191117

2019ラグビーW杯シリーズINDEXはこちら

2019年9月18日 (水)

2019年のカラスウリ。朝になっても開いたままの花発見!

白い五弁の花びらの間にレースのような白い糸状のものが広がるカラスウリ。

身近なところに咲いているのを昨年2018年に発見。

今年も観察をしました。
(画像はクリックで拡大します)

2019年8月21日。
ひさしぶりに訪ねた場所。
20日夜に咲いたのであろう花を発見。

朝になると花びらが内側にまるまってしぼみます。
レース状の白いもしゃもしゃを巻きこむ形で。
Img_4331

不思議なのは、こんな風に茎が切れているものが多いこと。
最初、鳥がついばんでしまうのかな~と思ったのですがまだ未解明。
Img_4326 

つぼみ。 
Img_4328

9月10日の朝。

8日夜から9日朝にかけての台風がものすごく、
カラスウリはどうなっているんだろうと訪ねると。

びっくり~~~~。
朝になったら必ずレース状のものを巻きこむ形で花びらが「げんこつ」状態になるのに
開いたままで落ちていました。
20190910karasuuri
台風の夜に咲いてしまい、その最中にぷつっと茎から切れて、
花びらが閉じる力がなかったということでしょうか(推測にすぎません)

夜咲いている最中はこんなかんじ。(2018年撮影の画像より)
Img_9387

これに比べたら、レース状のものも丸まりはじめているけれど、
貴重な姿です。

夜でないと、開いた花を見られないので。
うれしくなりました!!

あまり大きさが変わりませんが、少しアップで。
20190910karasuuri_mini

カラスウリに関する他の記事は
花INDEX

2019年9月 9日 (月)

月の満ち欠け日記 2019年8月30日~9月28日

「綺麗だな~」と心に残る月に出会った時、
お訪ねいただけるとうれしいです。
ご覧になられたのと同じ月があるかもしれません。
別の空、同じ時間、同じ形の月が。

最近天候不良で月が見られずサミシイという時にも
ぜひお訪ねいただけたら。
(以下、画像はクリックで拡大します。
はみでたら新しいタブで開く、を)

※スマホではレイアウトが崩れる場合は
「PC版サイトを見る」モードで開いてくださいませ。
----------------------------------------------------  
9月6日(上弦)
今クール最初に撮れた月は、もう半月となっていました。

15:14頃の南東(やや南寄り)の青空の中の月。
月齢6.8、輝面率52%。

190906_1514ses_68th_52_24a

9月8~9日
左)&右)
15:43頃の空。台風が夜から来るということで、雲の動きが速いです。
黒い雲、白い雲、いろんな形の雲が出ていました。
速くすぎる雲、空の高いところをゆっくり流れる雲。
そのコントラストに圧倒され撮りました。
月の出は14:26。
東の低く姿があるはずなのですが雲に遮られて見えず。
190908_1543 190908_1551

9月9~(10)日
9日夕方。
台風一過の日は夕焼けが綺麗という法則があります。
9日の夕方もオレンジとグレーの雲のコントラストが綺麗でした。
窓越しにパシャリ。
190909_1820 
今回の台風では停電の被害が続いています。
はやく復旧しますように。

左)9日21:34頃の南南西の空の月。
 月齢10.1、輝面率81%。
中)22:03頃の南南西の空の月。
 月齢、輝面率変わらず。
右)23:48頃の南西の空の月。
 起上りこぼしのように、コロン。。
 とした形がかわいいです。
 月齢10.2、輝面率82%。
190909_2134ssw_101th_81_29a 190909_2203ssw_101th_81_27a 190909_2348sw_102th_82_14a

9月11~(12日)
左)雷雨が通り過ぎた11日18:53頃、空の一角が
 明るくなり、月のありかがわかりました。
中左)少しアップで。
 南東の空。月齢12、輝面率93%。
中右)23:48頃の南西(やや南寄り)の空の月。
右)アップで。月齢12.2、輝面率94%。
190911_1853se_12th_93_22a 190911_1851se_12th_93_21a 190911_2348sws_122th_94_30a 190911_2347sws_122th_94_30ashort

9月12~(13日)
12日21:35頃の南南東の空の月。
雲越しでほわっと。月齢13.1、輝面率97%。
190912_2135sse_131th_97_37a

9月13~14日
13日は旧暦8月15日で中秋の名月。
日付が変わってから美しい月を仰ぎみられました。
左)13日21:19頃の南東(やや南寄り)の空の月。
 まわりの雲が「虹色」というと言い過ぎですが
 淡くオパールのような輝きに。
中左)アップで。月齢14.1、輝面率99%。
 中秋の名月は満月とは限りません。
中右)22:24頃の南南東の空の月。
 この時も月のまわりの雲がオパールの輝き。
右)アップで。月齢14.1、輝面率99%。
190913_2119_1ses_141th_99_35a 190913_2119_2ses_141th_99_35a 190913_2224sse_141th_99_42ashort 190913_2225sse_141th_99_42a
左)14日01:24頃の南西(やや南寄り)の空の月。
 くっきり綺麗でした。月齢14.2、輝面率100%。
 満月の時刻が14日13:33なので
 厳密には若干まだ満たない月です。
中)カメラの別モードで。
右)まだ欠けているところ。
 クレーターのゴツゴツが見えます。
190914_0124sws_142th_100_36ashort 190914_0125_1sse_141th_99_42ashort 190914_0124sws_142th_100_36aup

9月(14)~15日(14日13:33が満月)
左)15日00:06頃の南の空の月。
 くっきり綺麗でした。月齢15.2、輝面率100%。
中左)満月の時刻から12時間近く経っているので
 このあたりがすでに欠け始めています。
中右)このあたりもゴツゴツしていますね。
 満ちれば欠ける。欠けても満ちる。
 月はいっときも同じ姿ではとどまっていません。
右)05:32頃の西(やや南寄り)の空の月。
 淡い紫色がかったグレーの夜明けの雲の上に
 ほんのりオレンジ色に照らされた月がいました。
190915_0006s_152th_100_48ashort 190915_0006s_152th_100_48a1 190915_0006s_152th_100_48a2 190915_0532_1ws_154th_100_44a
左)05:33頃。みるみる雲の中に沈んでゆきます。
中左)05:34。
中右)05:35。
右)05:36。月没15分ほど前。
 ほぼ雲の中に沈みきりました。
190915_0533ws_154th_100_42a 190915_0534ws_154th_100_4a 190915_0535ws_154th_100_38a 190915_0536_2ws_154th_100_36a

9月(16)~17日
左)17日05:00頃、夜明けの蒼い空、西南西の月。
右)アップで。月齢17.4、輝面率94%。
 少しへんこんだ紙風船のような形。
190917_0459_2wsw_174th_94_32a 190917_0459wsw_174th_94_32ashort

9月(17)~18日
左)18日05:00頃の西南西の空の月。
 まわりの薄雲を照らし
 ツベルクリンの陽性反応のよう。
中左)少しアップ。
中右)もう少しアップ。
 まわりの雲がオパールのような輝き。
右)月齢18.4、輝面率88%。
190918_0501_1wsw_184th_88_42a 190918_0501_2wsw_184th_88_42a 190918_0502wsw_184th_88_42ashort 190918_0502_2wsw_184th_88_42ashort
左)17日05:00頃の欠け際。
中)18日05:00頃の欠け際。
 クレーターのヘラクレスとアトラスの位置が
 24時間でどのくらい欠けたがを示しています。
右)06:33頃の西(やや南寄り)の空の月。
 青空の中で透き通っているよう。
 月齢18.5、輝面率88%。
190917_0459wsw_174th_94_moji 190918_0502_2wsw_184th_88_moji 190918_0633ws_185th_88_25a

9月(18)~19日
左)19日朝5時過ぎの南西(やや西寄り)の
 蒼い空の月。
 左側に雲が淡い筋となって見えています。
中左)月をアップ。
 そのためまわりが黒く写っています。
 月齢19.4、輝面率81%。
中右)別モードで。
 どちらで撮るのがいいのかいつも迷います。
 いずれにしてもクレーターがくっきり!
右)24時間経って、
 クレーターのヘラクレスとアトラスは
 欠けた側になり見えなくなりました。
190919_0506sww_194th_81_52ashort 190919_0503sww_194th_81_53ashort 190919_0505sww_194th_81_52ashort 190919_0504sww_194th_81_53ashort

左)05:52頃の西南西の方角。
 すっかり夜が明けた青空と秋の雲と月(右上)
 高度は44度と高いです。
中)少しアップで。
 月の海が淡いブルーグレー色。
右)アップで。月齢19.4、輝面率81%。
190919_0552wsw_194th_81_44a 190919_0552_2wsw_194th_81_44ashort 190919_0553wsw_194th_81_44a

9月(19)~20日
20日朝5時前の西南西の空の月。
月齢20.4、輝面率73%。
17日~20日の朝5時頃の月を
4日連続で見ました。
特筆すべきはほぼ同じ西南西の空に出ていること。
月は平均一日につき50分ずつ月の出が遅くなります。
月が東の空に昇り南の空を通り
西の空に沈むのであれば、
毎日同じ時間に月をみたら、
月の位置が西からどんどん南に移動しているようにみえるはず。
月が空の高いところを通るため4日経ってもその方角があまりかわらないのですね。
(うまく説明できずすみません)
190920_0458wsw_204th_73_57a

9月(21)~22日
左)22日00:10頃の東(やや北寄り)の空の月。
中)少しアップ。
 かなり手前を黒い雲が行き過ぎます。
 月に照らされた雲がオパールの輝き。
右)アップ。月齢22.2、輝面率55%。
 月の位置が東よりも北側なのに
 高度が24度もあるのは
 月の出の位置が東北東よりもさらに北側だったから。
190922_0010en_222th_55_24a 190922_0015en_222th_55_24a 190922_0012en_222th_55_24a

左)05:35頃の南東の空。ほのかに朝焼けも。
右)南(やや西寄り)の月をアップで。
 月齢22.4、輝面率53%。
 高度は76度。高いです。頭上に感じるくらい。
190922_0536sw_224th_53_76a 190922_0535sw_224th_53_76a
この後、雲が覆い、月は見られなかったのですが、
ステラナビゲータで調べると、
西の空で高度が37度ぐらい、
月没は西北西よりも北寄りになります。
冬の満月のように深い角度で
初秋の半月は空を渡ったのでした。

9月(22)~23日
左)台風由来の強い南風が雲を吹き飛ばす中、
 雲の切れ間に月が見えました。
 23日10:23頃の西の空、月齢23.6、輝面率40%。
中)青空にソーダブルーの月。
右)月がくっきり見えても、すぐ次の雲が月を隠します。
1909231023_1w_236th_40_37a 1909231023w_236th_40_37a 1909231023_3w_236th_40_37a

9月(23)~24日
左)24日朝8時前の南西(やや南寄り)の空の月。
 頭上を見上げるぐらいの高さに感じました。
右)アップで。
 月齢24.5、輝面率30%。高度は74度。
190924_0754_2sws_245th_30_74a 190924_0754_1sws_245th_30_74a

9月25日
左)12:13頃の西の空の月。
 このくらいの細さでも方角さえわかれば
 すぐみつけられます。
右)アップで。月齢25.7、輝面率19%。
190925_1213w_257th_19_36a190925_1214w_257th_19_36a
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今クール印象に残った月TOP2。
9月13~14日の月。
雲をオパール色に染めた月光の美しさ。
9月21~22日の下弦の月。
頭上を見上げるぐらいに感じた高度が圧巻。
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※月齢、輝面率はステラナビゲータ10で調べたものを記しています。
※月齢は正午月齢ではなく、撮影時刻のものです。

月の満ち欠け日記INDEXはこちら

2019年9月 8日 (日)

U18の試合。マウンドに立つ仁王、西くんが私のMVP

野球。韓国・機張で行われたU18の日本代表の試合をずっとテレビで視聴。
8月30日から9月7日まで9日間で8試合という超過酷な日程。

テレビで視ているだけでも一喜一憂して身体に力が入って、
9月1日ぐらいにへろへろになり、視てているだけでこんなに疲れるのだから、
試合をしている選手たちはいかに大変かを思い知りました。

まして、今回は天候不良で、中断で待たされたり、雨の中濡れながらの試合も多かったですし。

私の中で大会MVPは西純矢。 (以下選手名敬称略)
韓国戦。まさかの佐々木朗希の1イニングで降板。
で、予想外の急きょ登板になったと思うのですが、気迫が違いました。
マウンドに立つ姿が仁王

外野へヒットを打たれたり、ワイルドピッチで進塁を許す場面もありました。

それでもマウンドに立ち続ける姿には
「僕が佐々木のかわりがつとまるかな」なんて不安そうな様子は微塵もなく。
何があっても自分が投げ切るんだという凄まじい気迫がありました。
実際、ワイルドピッチのあとに三振を取っていました。

「ゾーンに入っている」ということでしょうか。
何かを超越してしまっているような立ち姿&ピッチング。

その後、機転を効かしてピッチャーフライをワンバウンドで獲って1塁に投げた時、
野手がダブルプレーになる意図で動けなかった場面でもいらつきやがっかりをみせず。

マウンドに立つってこういうこと。
投手はマウンドに立ち続けるのが仕事。
全身全霊でそれを体現しているように思えました。
すべてを背負う覚悟の気迫がビリビリと伝わってきました。

レフトの守りについた時も、ホームへの神返球で韓国に追加点をあげない大ファインプレー。

投手、野手、打者として大活躍。
韓国戦でのマウンドに立った姿は今思い出すだけでも鳥肌ものです。

準MVP

飯塚脩人
どんな場面で登板が回ってきても、なぜこんな投球ができるんだ!と思うメンタルの強さ。
奥川恭伸の後でも堂々と遜色のないピッチングが圧巻でした。
ボールが当たってしまった球審を気遣うところにも性格がみてとれました。

宮城大弥
過酷に登板がまわってきた一人。
韓国戦でのライトからのドストライク・バックホームも素晴らしかったです。
韓国の選手イ・ヒョンジョンの頭に死球、の時も印象的でした。
一塁に立ったイ選手に宮城が頭を下げたら、イ選手も帽子を脱いで頭をさげました。
大丈夫ですよ、と伝えるかのように。
死球の際、日本では投手とファーストが相手に頭を下げるのは当たり前のことですが、他の国はどうなのでしょう。

プロほか死球で乱闘が起きたり、報復死球があったりする中で。
国が違った選手同士のこの対応。

韓国戦はすさまじい試合で互いにファインプレーも幾度も。
死闘をしている好敵手。互いに相手をリスペクトする気持ちが自然にあの行動に出たのかしら、なんて思いました。

石川昂弥
韓国戦とオーストラリア戦はつらいものになってしまったかもしれません。
彼の悪送球とは言い切れないものも。
その打撃でJAPANを勝利に導いてきた功労者。
抽象的ですが、のびやかで実直。
そのプレーをこれからも見たいです。

森敬斗
過酷な日程の大会中、今日は調子が悪いという波が一番少ないように思いました。
コンスタントに活躍するどころか、どんどん上向きに適応して乗っているような。
3塁打の前にランナーがたまっていなくてタイムリーにならず、と惜しかった場面もありますし、
さっきのヒットが、この満塁の場面で出たらよかったのにという場面もありましたが、
不動のリードオフマン。
過酷な日程で、スタメンフル出場。誰よりも打席に立ち、走り、生還。
その鋭さがほぼ鈍ることなく。
大柄ではない身体ですが、スタミナや気力がみなぎっているのでしょう。
打席や塁上の姿に溢れる気迫。
西が仁王なら、森は猛禽類の気迫。

打席で相手キャッチャーのマスクを拾ってあげるシーンがテレビで映りました。
日本ではあたりまえの光景ですが海外ではやっていないのでしょうか(テレビで映っていないだけ?)
国際大会だからこそ、日本の野球であたりまえのことをやってくれてうれしくなりました。
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上記に挙げたうち4人 西 宮城 石川 森がこの夏の甲子園非出場組。
7月に各都道府県の大会で負けて「高校球児」としての野球が終わったはずの彼らに
「高校球児」として輝ける日々がもう一度用意されるu18。
なんという有意義な大会なのでしょう!!

7月に甲子園出場の夢が破れても、次のステージのために技術を磨き続けた彼らも素晴らしいです。
4月に日本代表の第一候補の合宿もあったようですが、
たとえ甲子園に出ていなくても、その能力が素晴らしければ代表に選ばれるチャンスがある。
選手の選出をされる方達の目利きも素晴らしいと思いました。

奥川をはじめ、坂下、熊田、武岡、韮沢、遠藤、水上、池田、前、浅田、林、横山、山瀬、鵜沼、佐々木。
どの選手もプレッシャーと闘って、踏ん張って。
日本中の誰よりも濃い、彼ら自身も人生で一番濃い10日間を過ごしたのではないでしょうか。

U18(2019)の選手の進路は大学、プロ、社会人と分かれるのでしょうけれど、
この20人の今後の活躍を追いたくなりました。

---------------------------------------------
大会唯一の不満は加熱する奥川佐々木報道。

今日は登板しないという時でもベンチの様子で映すのはこの2人の顔ばかり。
もっとその日の試合に出ている選手の顔を映してほしいのに。
新聞でも試合で活躍した選手より、この2人を取り上げてがっかりでした。

確かに奥川はカナダ戦、素晴らしかったです。

私は8月26日の壮行試合(神宮球場)を現地で見ました。
佐々木、テレビでみる以上に脚が高くあがることにびっくり。
ピッチングは確かに圧巻でした。

でも、でも、韓国戦。1イニング降板はほかの投手に負担がかかりすぎ。
彼自身、「また血豆が」と言えないくらい追い込まれてしまったのでしょうか。

42kmのフルマラソンで序盤にものすごいスピードでトップを走り、
その後失速したり棄権したりするランナーがいますが、
一番大事なのは序盤たとえ後ろで目立たなくても、完走すること。ゴールでトップになること。
と思うのです。

1イニング限定でもほかの誰もができないピッチングができる佐々木は凄いです。
でも、強豪ではない野球部で120km前後の力の投手が、強い打者に立ち向かう。
160kmよりも弱い武器だけど、打たれてもへこたれず、
緩急や制球力やフォームやスピード以外のあらゆる面も磨いて、自分の武器で立ち向かう。
ぼろ負けすることがあるかもしれないけれど、それでも次の試合に臨む。
そんな姿も同じくらい尊いなと思いました。

↓8月26日の壮行試合(明治神宮球場)のセレモニーで。
左から坂下主将、森副将、奥川副将、石川
20190826_4494short

明治神宮球場からの眺め。
五輪スタジアム、美しいカーブの建造物。
20190826jingu

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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