フィギュアスケートNHK杯。キスアンドクライやスケートリンク内の雪輪にうっとり
NHK杯のキスアンドクライ。
まるで、青い切子のグラスの内側に選手たちがいるかのよう。
背景の美しさにうっとりしました💓💓
女子ショート、紀平梨花、素晴らしかったですね。
トリプルアクセルもさることながら、
ステップやつなぎの部分。曲のエキゾチックなリズムやうねり。が全身で表現できていて。
紀平の清楚な雰囲気と、
アスリートとしての切れの良さとベリーダンスを思わせるような蠱惑的な振り付け。
ギャップ萌えといいますか、3つの全然別な要素が見事に融合していて。
トリプルアクセルのあと、まるで川を飛び石がはねるように、
ツツツと軽やかに飛び跳ねて進むところも素敵ですし、
細かな音一つ一つに合わせて、のけぞる。肩から、首から頭へ体が波打つ、指がひゅるんひゅるんと空中を舞う。
すべてが魅力的なプログラムと演技でした。
羽生結弦は録画失敗で、NHKのオンライン動画をみました。
トリプルアクセルは空中で回転に余裕があって、降りてきて、
4回転半が実現できる日も遠くはないと思わせる圧巻の演技でした。
テレビ観戦して、競技内容以外にうっとりとなったのが、キスアンドクライやリンクサイドの壁面です。
氷。冬の競技ということで雪の結晶モチーフが使われるのはよくあること。
*のようなおなじみの結晶の形を。
ところが、今回*の形ではなく、雪輪がたくさんあしらわれていました。
雪輪は日本の伝統的な雪の意匠。
笹などの上に積もった雪の形が元となって生まれた文様で
その起源は室町時代ごろといわれています。
江戸時代の浮世絵の着物の柄としても頻繁に描かれています。
こちらは鈴木春信の「詠歌三美人」。
画像提供:東京国立博物館。
鹿の子しぼりが雪輪の形で描かれています。
私が以前、融けかけた雪の結晶を撮ったら
雪輪の形になったことがありました。
肉眼でもこの輪郭がよくわかりました。
ということは昔の人も着物のたもとや手に落ちて融けるこの形を目にしていたことでしょう。
雪輪は「積もった雪の形」という定説だけではなく
「融けかけた雪の結晶の形」として受け止めた江戸時代人もいたと思います。
ともあれ、この日本独自の伝統的な文様「雪輪」が
今回のNHK杯ではメインとして登場。
感動しました~。
鹿の子しぼりや麻の葉やミツウロコと組んだ雪輪があちこち。
ぜひNHK杯をテレビで見て、堪能ください。
ネットですと。
1)
NHK杯のHPトップページ。
http://nhk-trophy2019.jp/
トップスケーターの背景に雪輪や、麻の葉文様、ミツウロコなど。
ラグビーW杯のデザインもそうでしたが、日本の文様の美しさをあらためて感じます。
2)NHK杯ツイッターのトップページ。
https://twitter.com/nhktrophyfigure?lang=ja
雪輪の形がより明確にわかります。
3)NHK杯ツイッター2019年11月17日
https://twitter.com/NHKTrophyFigure/status/1195890238146531328
札幌に設けられたキスランドクライのレプリカだそうです。
美しい! 本当に青い切子グラスの中にいるかのよう。
4)NHK杯ツイッター2019年11月22日
https://twitter.com/NHKTrophyFigure/status/1197857595202998274
リンクサイドの壁面も美しいですね~。
どなたがこのデザインを手掛けたのか知りたいところです。
【4.雪の結晶とアート】INDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら
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