月の満ち欠け日記 2020年7月21日~2020年8月18日
「綺麗だな~」と心に残る月に出会った時、
お訪ねいただけるとうれしいです。
ご覧になられたのと同じ月があるかもしれません。
別の空、同じ時間、同じ形の月が。
最近天候不良で月が見られずサミシイという時にも
ぜひお訪ねいただけたら。
(以下、画像はクリックで拡大します。
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7月26日(六日月)
天候不良がずっと続き、今クール初めて会った月は六日月。
左)今日は早朝から雷が鳴ったり、
一瞬の青空からのスコールのようなどしゃぶりを
何度も繰り返し、まるで山の天気のようでした。
これは14:36頃の空(月はいません)。
いろんな色、形の雲がいっぱい。
中左)16:33頃の南の空。
ずっと覆っていた雨雲がいつの間にか消えて、
青空に月が。
二週間ぶりの体面となります。
中右)アップで。
月齢5.6、輝面率37%。
右)18:44頃の南西の空の月。
再び雲が湧いてきて薄雲越し。
月齢5.7、輝面率37%。
8月1~2日
1日にやっと梅雨明け。
久しぶりに見た月はもう満月3日前となっていました。
左)1日19時過ぎ、せみ時雨の空に月が!
久しぶりの体面となりました。
中左)雲越しです。
中右)アップで。
右)19:10頃。雲から抜けてくっきり見える月。
空は黒く写っていますが
まだ明るさが残っていました。
月齢11.7、輝面率95%。
左)左上のクレーターをアップで。
中左)Yの文字に見えるところがあります。
虹の入り江やプラトーを目印に調べると、
クレーターのアナクシマンドロス
(アナクシマンダー)でしょうか。
※アナクシメネスとは別物。
中右)19:16頃の月。まわりの雲を照らしています。
左にあるのは木星。
もう一つ小さな星が写っていました。
↑のところ。いて座の2.88等の星でしょうか。
右)土星、木星、月が並んでいました。
8月2~3日
さすが梅雨明け。途端に連日、月日和。
左)2日19:19頃の南東の空に月が昇っていました。
白熱灯のような濃い山吹色の月です。
月齢12.7、輝面率98%。
中左)土星と木星とのフォーメーション。
中右)この位置に土星と木星がいます。
右)葉越しの月。
左)19:36頃の雲間の月。
この月だけ眺めた人は、
「三日月がでてる」と思われるかも。
中左)雲のヘリが照らされて美しいです。
中右)土星と木星と3ショット。
右)20:09頃の南東の空の月。
月齢12.7、輝面率09%。
左)20:09頃の3ショット。
中)土星と木星はこの位置に。
前日1日とフォーメーションが違います。
月が位置を変えているのですね。
右)22:09頃の南(やや東寄り)の空の月。
月齢12.8、輝面率99%。
2日は満月の二日前ですが、
満月の時刻が4日00:59のため、
実質満月の26時間ほど前。
だからすでに輝面率99%なんですね。
左)満月に1%満たないのは左側。
ごつごつして見えるあたり。
その上部の様子。
中左)虹の入り江、プラトーを目印にして
欠け際を見ると。
クレーターのピタゴラス、パスカル、
カーペンターが見えます。
8月1日に見えたYも目ただないですがこの位置に。
中右)ごつごつの下部の様子。
右)湿りの海を目印に
カヴァレリウス、ヘヴェリウス、グリマルディ、
ダーウィンが見えます。
左)3日01:01頃の南西(やや南寄り)の空の月。
だいぶ月の模様も時計まわりに回転しました。
月齢12.9、輝面率99%。
右)右側に木星が。
月のまわりの雲がオパールの輝き。
左)虹色まではいかないけれど
かすかな虹色グラデーションを感じさせる
この幻想的な雲にうっとり。
中)肉眼では月の海の模様もはっきり見えます。
でもカメラですと難しい。
かすかにわかりますでしょうか。
右)月の模様がわかるように撮ると
今度は雲の色がわかりづらくなります。
人間の目と脳は雲のかすかなグラデ、
月の模様、両方を同時に感知できるのですから
すごいものです。
8月3~4日
梅雨明けした途端、月日和が続いています。
左)満月の時刻が4日00:59のため、
4日の夜よりも3日の夜の方が満月に近いです。
3日月の出を狙ったのですが、間に合わず、
18:58頃(月の出から13分後)の月。
月齢13.7、輝面率100%。
電線越しでフォトジェニックにならず。
写真よりももっと赤く見えました。
中左)少し場所を移動して。
19:01頃の東南東の空の月。
木のすぐ向こう側に月がいるように見えます。
中右)みるみる月が昇っていきます。
右)19:03頃。
大きいですし、赤いですし重たそうな月です。
左)19:05頃。木々の上まで昇りました。
中左)19:06頃。
中右)アップで。空の低いところにいるので
鮮明ではなく月の輪郭がにじにじしています。
右)19:17頃。撮り具合によって色がまちまちですが
この赤さが一番見た目に近いです。
左)19:51頃の南東(やや東寄り)の空の月。
雲を墨絵のように照らし出します。
中)月をアップで。月齢13.7、輝面率100%。
右)土星木星よりはるかに左側にいます。
左)22:49頃の南南東の空の月。
月齢13.8、輝面率100%。
厳密には満月直前。
この画像の月の上部に若干でこぼこが。
このあたりが満たない部分ですね。
右)4日02:33頃の南西の空の月。
月齢14、輝面率100%。
満月の時刻から約1時間30分後の月です。
厳密には欠け始めています。
この画像の右側あたりにかすかにでこぼこが。
このあたりからどんどん欠けていくのですね。
8月4~5日(4日00:59が満月)
左)4日20:15頃の南東(やや東寄り)の空の月。
満月なのに丸くないと思った方もいるでしょう。
月齢14.7、輝面率99%。
4日は満月ですがその時刻が00:59のため
すでに99%。
3日の夜の方が満月に近かったのですね。
中左)23:16頃の南南東の空の月。
月齢14.9、輝面率99%。
右側のヘリがごつごつしています。
このあたりから欠け始めています。
中右)上部のアップ。
右)危難の海を目印に。
フンボルト海、縁の海、
クレーターのガウス、ベロッソス、ハーン、
プルタルコスがわかりました。
左)下部のアップ。
中左)豊かの海、クレーターのラングレヌスを目印に
見えているのはケストナー、ラペイルーズ、
アンスガリウス、ヘカタエウス、
フンボルトでしょうか。
中右)5日03:04頃の南西(やや南寄り)の空の月。
まわりの雲を照らしています。
右)アップで。月齢15、輝面率99%。
欠け際のクレーターのごつごつ具合がさらにくっきり。
左)欠け際のアップ。
中左)4日23:16の画像と比べると
欠けが若干進んでいるのがわかります。
中右)欠け際下部のアップ。
右)やはり欠けが進んでいるのがわかります。
日の出直前の04:45頃の南西(やや西寄り)の空の月。
雲間にかすかに姿発見。
月齢15.1、輝面率99%。
8月5~6日
左)5日21:11頃の東南東の空の月。
月齢15.8、輝面率96%。
かなりオレンジ色がかった月。
満月から4%欠けただけで
「丸くない」と「丸わかり」。
人間の目ってすごいですね。
中左)22:34頃の南東の空の月。
月齢、輝面率変わらず。
中右)欠け際上部のアップ。
右)危難の海の縁にアガルム岬がぷっくりと。
左)6日03:00頃の南南西の空の月。
月齢16、輝面率96%。
中)欠け際上部のアップ。
右)フンボルト海は欠けて見えなくなりました。
希望の湖、クレーターのメルクリウス、
エンディミオン、ヘラクレス、アトラス、
ポセイドニオス、メッサラなどが見えます。
左)欠け際中部のアップ。
中左)危難の海のふちのアガルム岬。
本当に岬のように小高くなっていますね。
ここに立ったら絶景だろうな~と
想像するのも月面写真散歩の愉しみ♪
ほかに見えているクレーターは
ベルヌーイ、ゲミヌス、ブルクハルト、
クレオメデス、アポロニウスでしょうか。
中右)欠け際下部のアップ。
右)ラングレヌスを目印にたどると、
フェンデリヌス、ラメ、ペタヴィウス、
パリッチュ、フルネリウスでしょうか。
8月6~7日
左)7日01:23頃の南(やや東寄り)の空、
レモンの形のような月。
月齢17、輝面率91%。
中左)03:44頃の南西(やや南寄り)の空の月。
月齢17、輝面率91%。
中右)欠け際上部のアップ。
右)わずか1日で危難の海が3分の2欠けてしまいました。
陰影濃く目立つクレーターは、エンディミオン、
クレオメデス、ケフェウス、フランクリン、
マクロビウス、ティスランなど。
また、すごく小さなクレーターがはっきりと。
ニューカムでしょうか。
左)欠け際下部のアップ。
右)神酒の海を目印に、クレーターのクック、
コロンブス、マゼランと大航海者たちが並んでいます。
レイタ峡谷、スネリウス峡谷も筋のように見えます。
左)05:16頃の南西(やや西寄り)の空の月。
月齢17.1、輝面率90%。
白い月。海はブルーグレー色。
中)06:47頃の西南西の空、
イチョウ越しの月。
右)アップで。
月齢17.2、輝面率90%。
青空に透き通っていくかのよう。
8月7~8日
左)7日22:56頃の東南東の空の月。
黄色いオーラをまとっていました。
右)月のクレーターが写るモードで撮ると。
月齢17.8、輝面率85%。
ほっそりレモンの月。
左)欠け際上部のアップ。
中左)マクロビウス、アトラス、ヘラクレスが
欠け際に。愛の入江も見頃です。
中右)欠け際下部のアップ。
右)神酒の海が目印。
クレーターはグーテンベルク、ゴクレニウス、
コロンブス、サントベックなど。
ジャンセンももうすぐ見えなくなりそう。
8月8~9日
8日23:30頃の東南東の空の月。
月齢18.9、輝面率77%。
8月9~10日
左)10日00:33頃の東南東の空の月。
月齢19.9、輝面率69%。
中)月の右側には赤い火星が。
右)03:58頃の月。
左)欠け際上部のアップ。
中左)クレーターのアリストテレス、エウドクソスが
目立っています。
小さいクレーターですが、メネラウスも
太陽光の角度の妙なのでしょう。
ピカリと際立っています。
中右)欠け際下部のアップ。
右)半月前後の月は、逆さオラフと
ジョン・レノンの眼鏡(勝手に命名)が目印。
月面エックスはまだあいまいですが、
ワルターのそばにAの字が!
リケトスあたりはハートマークにも見えます。
そのそばにもχマークが。
8月10~11日
左)11日00:51頃の東(やや南寄り)の空の月。
右上には赤い火星が。
中左)月のアップ。
月齢20.9、輝面率60%。
中右)欠け際上部のアップ。
右)雨の海、ピトン山、カッシーニのほか
アリスティルス、オートリクスがくっきり。
左)欠け際下部のアップ。
右)逆さオラフ(白丸)、ジョン・レノンの眼鏡(黄)、
月面エックス、月面Aが見えます。
左)05:13頃の南(やや西寄り)の空の月。
中)不鮮明ですが逆さオラフのまわり。
右)月面Aはノニウスのあたり。
オロンティウス、ハギンスのあたりは
丸の連なりではなく、不思議なリズミカルな形。
左)08:03頃の西南西の青空に浮かぶ月。
朝から暑いです。
月齢21.2、輝面率58%。
中)09:45頃の西の空。白い雲と月。
右)アップで。月齢21.3、輝面率57%。
青空の中で月はソーダブルーに。
8月11~12日(12日01:45が下弦)
左)12日01:04頃の東の空
電線越しの月。
下弦の時刻40分前。
ほぼ半月。
右)電線から離れた01:07頃の月。
月齢21.9、輝面率50%。
東の空でも高度は高く30度ほど。
近くの鉄塔の上に輝いていました。
左)欠け際上部のアップ。
中左)アルキメデスがちょうど欠け際。
アペニン山脈が暗闇に触覚のように伸びてみえます。
コペルニクスは驚くほど目立っていません。
中右)欠け際下部のアップ。
右)逆さオラフの胴体のアルフォンススが欠け際に。
中央のポッチも見えます。
羽根を開いた蝶のようなクレーターは
ヴュツェルバウアーとガウリクス。
ティコも驚くほど目立っていません。
左)06:11頃の南南西の空高くの月。
月齢22.2、輝面率49%。高度68度。
夏の満月は低く、半月は空高く。
中)09:28頃の西(やや南寄り)の空、
雲と泳ぐソーダブルーの月。
右)アップで。
月齢22.3、輝面率48%。
12日午前1時前にペルセウス座流星群の流星が月面に落下して
発光がみられたということを知りました。
私が月を見ていたのは1時過ぎから
。あ~~~~~。
あと5分ぐらい早く月を見始めていたらとちょっと悔しいです。
8月12~13日
日中は各地で激しい雷雨。
虹もみられたようですが、私は見られずでした。
夜は雲が多く、ペルセウス座流星群を見られずでした。
左)13日日の出直前04:45頃、東の空に金星が。
中左)04:50頃。南東(やや東寄り)の空の月。
左下の矢印の位置に金星。
月のまわりの雲が朝焼けの淡いピンク色に。
月齢23.1、輝面率39%。
中右)月をアップで。
右)コペルニクスが欠け際に目立っています。
湿りの海のところに、
帽子をかぶった笑顔男発見!
04:58頃の南東(やや東寄り)の空の月。
街頭越しの月。
(少し空が暗く写っています)
寝苦しい熱帯夜明けのむわんとした空気。
早朝でもけっしてすがすがしくない分、
逆にキリンジの名曲、エイリアンズの世界のようで
ちょっとうれしくなりました。(詳細はこちら)
8月13~14日
左)14日06:27頃の南東(やや南寄り)の空高く、
細く白い弧が。
月齢24.2、輝面率29%。
高度73度の高さです。
中左)10:50頃の炎天下の西の空。
西の方角に月がいるはずなんだけど、
と探してほどなく発見!
月はうっすら右端にいます。
中右)↑の位置です。
右)アップで。
月齢24.3、輝面率28%。
透けるようなソーダブルーの月です。
8月15日
(鼻の尖ったお月さま&月面ダイヤモンド)
左)日の出直前04:47頃の東の空の月と金星。
金星は鉄塔の左側(中央やや下)にいます。
中左)月をややアップ。(そのため空が暗めに)
なんとなく中央がツンと尖ってみえませんか。
中右)もう少しアップ。鼻が尖っていますね~。
右)月齢25.1、輝面率47%。旧暦二十六夜の月です。
左)尖った鼻をつくっているのは
中)湿りの海の脇、むらさきの線のところ。
欠け際に消えてしまったガッサンディの際ですね。
黄緑のラインも添えましたが、ひし形になります。
でもここの地名を書いている資料が
みつけられません。
「メルセニウス谷がある」と記述があるくらい。
なので、勝手に「月面ダイヤモンド」と命名!
鼻を作る大事なラインなので私には重要地形なので。
右)04:55の東の空の月と街灯と金星(街灯右脇)。
13日に続き、♪エイリアンズにぴったりの風景。
(詳細はこちら)
8月16日
左)日の出約1時間前03:55頃の
東(やや北寄り)の空。
昇った月と金星、手前(右下)に街灯。
中左)月と金星。金星はくっきりピカリ。
月はまだ眠りの中にいるようにぼやっと。
中右)木の上にちょうど顔を出したところでした。
右)アップで。月齢26.1、輝面率13%。
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今クールは梅雨明けからほぼ毎日、月日和なのが印象的でした。
特に印象に残ったのは8月3日の夕方~晩のほぼ満月。
それと、8月13、15日の明け方の
名曲「エイリアンズ」の世界のような月の風景です。
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※月齢、輝面率はステラナビゲータ10で調べたものを記しています。
※月齢は正午月齢ではなく、撮影時刻のものです。
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