名曲「マスカット」。平原綾香と玉置浩二の至宝のコラボにしびれました!
NHKのBSで放送された玉置浩二ショー。
平原綾香に提供した名曲「マスカット」を二人で競演。
しびれました~。
録画していたので何度もリピートして聴き入っています。
以下、歌詞の引用部分は青文字で。
清らかな人類愛や自然への讃歌などの崇高な歌ではなく、
一言でいえばエロイ。
決して音楽の教科書には載らない歌。
だけど、心の奥をかきたてる名曲。
設定としては恋人同士が初めて結ばれた夜明け。
となるとハッピーな成就のはず。
だけど、ミニ・リパートンの「ラビングユー」のような
「満ち足りた幸せ感」はなし。
背徳感満載。
♪どんなに愛し合ってもいつか別れがくるから。
始まってしまったがために、関係の終わりを覚悟するせつなさが満載。
だからこそ、今二人の時を味わい尽くしたいという刹那感が満載。
それが、どろどろした曲調ではなく、
軽いリズムを刻むギターに乗せているのがニクイのです。
そして、玉置浩二がいることによって平原綾香の表情がすごくいいのです、
まるで映画の1シーンを観ているかのよう。
歌に出てくる男女の場面に自分が立ち会っているかのようなリアリティ。
サビの
♪どんなに愛し合ってもの「合って」、
♪どんなに求め合ってもの「合って」の高音の歌い方。
決して強く歌い上げないのがいいです。
♪抱いて抱きしめて~の だっきっしっめって~のリズムと言葉の響きの心地よさ。
2番の玉置浩二の
♪溢れそうな想いが~の「が」が
すごく小さな声なのにのびやかで声が持つ表情の豊かさを感じさせます。
歌詞も淫靡さが満載ですが、大人の男女の恋の歌なのに
父や母、自分の子供時代が出てくることが秀逸。
両親に大切に育てられた無邪気な少女が
大人の恋に堕ちてゆく愚かさが浮き彫りになるような。
でも不倫でない独身同士の男女であっても
この歌はあてはまりますよね。
ユーミンの名曲「朝陽の中で微笑んで」を思い出します。
大人になればなるほど、運命の相手とか永遠の愛とかが幻想だとわかり、
愛をつなぎとめる確かなものがないことを痛感する。
歓びと隣り合わせの不安、悲観的な気持ち。
そのせつなさが伝わってきます。
平原綾香。歌いながら玉置浩二を時々みつめ、
でも、そのすぐあとに目を閉じて、自分の世界に入り、
また、瞳を開けてうっとりとみつめるという様子が実に艶っぽいです。
特筆すべきは♪私は甘いマスカット
1番の終わり、2番の終わり、サビを繰り返した最後の3か所出てくるのですが、
全部歌い方が違います。
最後の♪私は甘いマスカット
甘えるようなおねだりするような感じで鳥肌です。
この直前の玉置浩二とアドリブのスキャット?の掛け合いの時の
平原綾香の超絶高音。
なんと耽美なこと。
無意識?に片足を上げ、少しだけ苦しそうなところにもドキッ。
決して優等生の歌ではない
こういう歌も大事!
(今日は久しぶりにガガの♪テレフォンを思い出してはまっています)
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