北京五輪。りくりゅうペアにじ~ん。涙涙。一緒に滑られるしあわせがあふれていました
北京五輪。
たくさんの感動がありましたが、その中でも私の感動of感動は
フィギュアスケート個人戦のペア木原龍一・三浦璃来のフリー「WOMAN」です。
見ている最中から涙、何度録画を見直しても涙。
二人の演技を思い出すだけでうるっときています。
とにかく、エモーショナル
ショートでの少しの失敗のあと、緊張もあったと思うのですが、最高の演技!
そして特に素晴らしいのが、
どのペアよりもみつめあって滑っている時間が長かった!
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【団体戦】
ジャンプやデススパイラルほかすべての技もそのスピードも素晴らしいのですが、
二人を見ていると、あたたかな気持ちになりました。
信頼してみつめあえる人のいるしあわせ。
手を差し出して、やさしくつかんでくれる人のいるしあわせ。
離れて滑っていても、またくっついて一緒に滑ったり、
跳ぶ時も隣で見守って、息を合わせてくれる人のいるよろこびにあふれていました。
演技中、二人とも柔らかないい表情。
三浦はものすごく楽しそう。
その三浦を見て、木原はすごくうれしそう。
そして私は涙がジーン。
ショートの会心の演技のあとの璃来ちゃんのガッツポーズのかわいいこと!
団体戦。2位は本当にあっぱれ。
日本銅メダル獲得に大きな力になりましたよね。
いつだったかの記者会見
「年齢差があるけれどどちらが合わせているんですか」と質問され、
三浦がきっぱりと「どちらも合わせていないけれど、合っちゃうんだよね~」というようなことを語っていました。
「合っちゃうんだよね」。
パートナーとしてこれほどうれしい言葉があるでしょうか。
松嶋菜々子主演のドラマ『やまとなでしこ』の名セリフ「残念ながら、あなたといると私はしあわせなんです」を思い出しました♪
待ちに待った【個人戦ショート】
素晴らしい演技でした。
でも、小さなジャンプのミスがあり、演技後、団体ショート後のような弾ける笑顔はありませんでした。
そして迎えた【個人戦フリー】
演技前は三浦の緊張を木原やコーチが一生懸命ほぐそうとしているのがわかりました。
そして素晴らしい演技。
ジャンプの後、離れたところから見つめあえば、
会話はできないけど木原が「今のジャンプよかったよ~」と三浦に語り、三浦がそれに励まされている気がしました。
手をつないで滑る時にみつめあったり、
二人で向かい合ってスピンをする時にみつめあったり。
今まで二人で乗り越えてきた困難なこと、すべてを分かち合って今二人でここにいる。
と実感しあっているような。
信頼して、ついていく。
緊張も受け止めようと安心させようとする。
まなざしからいろんなことが感じられました。
みつめあうのではなくて、同じ方向に顔を向けて滑っている場面でも、
木原の柔和な笑顔から「三浦と一緒にペアをやってきてよかった。ここにいられることがうれしい」という想いが伝わってくるようでした。
少し表情に緊張が感じられた三浦も演技が進むにつれ柔らかな表情に。
技が決まっていく自分のスケート自身で、そして木原のサポートでぐんぐん輝きと自信を増した表情で滑る三浦璃来 。
それがフリーのプログラム「woman」と連動して、さらにドラマティックなプログラムになっていました。
ペア競技にとって最も大切なことは、「あなたと一緒に滑っていてうれしい」と相手を想いあう心!
と再発見させられました。
アクロバティックな大技を決めて美しく舞って競う競技ですが、原点は「二人で滑ることが楽しい」。
これに尽きると思うのです。
自然にほころぶ笑顔。
悲しいプログラムだから笑顔を見せられない。
コミカルなプログラムだからおどけた笑顔が必要(自然な微笑みではなく)というペアもいるかもしれませんが。
つなぎの場面などで、風に髪やコスチュームをなびかせて滑る二人からは、
す~~~と滑ることの心地よさが伝わってきました。
スケートを初めて滑った子供のような。
最後は木原の方が涙をこらえられません。
二人ともガッツポーズや笑顔ではなくて、自分たちが素晴らしい演技ができたことに感無量となる涙でしたね。
それを見て、私の涙腺もさらに決壊。
スポーツを見ている私たちのよろこびは、応援している選手がいい結果を出すこと。
そして選手自身が「会心の出来だった」と自分自身に感無量となる。
そんな場面に立ち会うことですね。
今回はかつて木原と組んでいた高橋成美がスタジオでのコメンテーターに登場。
彼女のコメントがこれまた素晴らしかったです。
自分以外の選手とペアを組んで大躍進したことに嫉妬を感じることもあったと明るく率直に語りながら、
りくりゅうペアがいかにすごいかを視聴者に具体的にわかりやすく解説。
リフトは体重がかかるので、スピードが落ちていくものなのにりくりゅうペアはスピードが落ちない。
むしろ加速する。リフトで半周ぐらいのペアが多いのにりくりゅうは一周できる、なと。
VIPとMVPの言葉を間違えた時もとてもチャーミング。
スケート愛があふれる高橋成美のファンになりました。
繰り返しになりますが、このフリーはドラマティック。切ない曲調もいいです。
ドラマティックといっても二人は芝居がかったことはしていないんですよね~。
引退を考えていた木原が三浦と出会い、三浦が自分を信頼して身を預けて、
ひたむきにがんばる姿に力をもらって自らも奮い立ち二人で夢をかなえる。そんな軌跡のドラマが胸を打ちます。
また、璃来ちゃんが天女か「鶴の恩返し」の鶴に思えました。
希望を失った男の元に現れ、恩返しとしてその男の夢をかなえてあげるような…。
璃来ちゃんをやさしく見守る木原龍一のまなざしも、
木原を信頼しつくしてみつめかえす璃来のまなざしも本当に魅力的。
特に璃来ちゃんのまなざしを見ていたら、
大好きなベレズナヤ(シハルリトゼと組んだロシアのペア)のまなざしを思い出しました。
これからも二人の演技が楽しみです
開会式でタンポポの美しい綿毛が広がる春のよろこびから始まった北京五輪。
選手の活躍にたくさん感動しました。
不条理さに胸が苦しくなることもありましたが、
五輪のすばらしさを満喫させてもらいました。
(りくりゅうペアの感動をうまく書けなくて、近日もう少し推敲します)
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