梵天山(鷺沼)は絶景(その4)宮前平はあちこちでスカイツリーが
その3のつづきです。
(以下、画像はサムネイル。小さく不鮮明。
クリックして拡大してご覧いただけましたら)
その1でも触れましたが、
梵天山の魅力は「大都会東京(死語?)」、もういっちょ死語「コンクリートジャングル」東京を
離れたところから客観的に眺められるところ。
ほどよい近さのため、新宿新都心をはじめ、いろんな形のビルやスカイツリー、東京タワーが肉眼でわかるけれど
ほどよい遠さのため、すべてが青みがかってみえること。
遠くの富士山が青く見えるように。
梵天山は二等三角点でもあるのですね。
四角柱の石に「二等三角点」の文字が刻まれています。
地面には方位を示すものも。新宿は北東、玉川花火は東~南東の方角。
さて、梵天山周辺もご紹介しましょう。
梵天山の標高は87.4mもありますが、
東に広がる宮前平エリアも起伏があり、標高が高いところがあります。
宮前平駅を降りて区役所側に向かう人にまず訪れるのは富士見坂の洗礼。
ながーい登り坂が10分ぐらいつづきます。
そのため坂を登りきったあたりは標高63mほどのところもあり、
あちこちで路上からスカイツリーや東京タワーが見えるのです。
土橋公園は西側に眺望が開けていて南アルプスも見えます。
間ノ岳と滝子山でしょう。
2022年1月に撮ったものです。
手前の緑の山、中景の青い山、遠景の白い雪山の3色が一同に。
神木本町には二十三夜塔があると聞いて、訪ねてみました。
江戸時代~近年に「二十三夜待ち」という月待行事が各地でおこなわれていました。
これは旧暦二十三夜の月の出をみんなで待って拝む行事。
二十三夜というと下弦の月の頃。
真夜中に東の空から半月が昇ります。
二十三夜待ちをこの場所で行ったということを示す碑が二十三夜塔なのです。
つまり二十三夜塔があるというのは「東側が開けた場所で月の出がよく見える」場所であることを教えてくれるのです。
月待行事では二十六夜待ちも人気がありました。
二十六夜塔があるところも「東側が開けていた」場所を示します。
こちらが神木本町の二十三夜塔。
廿三夜供養塔と彫られています。
天保二辛卯年二月吉日と彫られています。
1831年旧暦2月の23夜。
ステラナビゲータで調べると
1831年4月5日下弦の日でした。
下弦の月の出は零時10分頃。
零時19分頃には東南東の地平線から昇った半月が見られたことでしょう。
200年近く前に、この場所で真夜中の月の出を待ち望んだ人がいる。
想像するとわくわくします。
残念ながら、今は住宅地の一角で、
眺望は開けていませんでしたが、確かに高台になっていて、東側ががくんと下がっていることはわかりました。
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さて、宮前平。平でないのになんで宮前平?
1)平であってほしいという願望
2)平というのは低地という意味ではなくて、標高の高いところにある、たいらな場所のこと。
おそらく2)でしょうか。
菅平。観音平。日本平。八幡平などの地名のように。
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