ビオラシリーズ(その7)大化けしたビオラ、さなぎ色のロカハーツ
待ちに待ったビオラの季節が到来!
実は先シーズンのビオラ。
ご紹介したいと思ってしそびれたものがいくつもあります。
そこで、この7では、2023秋~2024春で一番気に入ったものの一つ、ロカハーツををご紹介します。
私が2023年秋にビオラにはまったきっかけが青いロカハーツの画像を見たことでした。
それで、「ロカハーツが販売される!」という2023年12月に園芸店に行ったのですが。
くじ運が撃沈。
早い番号の方から入場して売り場で苗をゲットできるシステム。
私がロカハーツの売り場に行った時には、下見タイムで見ていた青系ロカハーツをはじめ
ステキだな~と思っていた色合いの苗はほとんど残っておらず。
たくさん苗があった場所に、手に取られなかった苗が、ぽつ~ん、間隔を置いてまたぽつ~んといました。
そこにひょろんと黄緑色の小さな花が一輪だけついている苗がありました。
ビオラフェアのビオラといえば淡いパステルやゴージャスなパープル系。
フリフリ系。ちょうちょみたいな軽~いひらひら系の苗たちが、
「うふふ」と言っていそうな感じで咲いているのですが。
この黄緑色の貧弱な花一輪。異質です!
まるで、かまきりの卵かさなぎのような色。
なのに、なぜか惹かれました。
「ここまで来たんだもの。ロカハーツを一つは連れて帰りたい!」
この、さなぎ色の苗を連れて帰ることにしたのでした。
のちの大化けするなんて思わずに・・・。
(以下、画像はサムネイルのため小さく少し不鮮明。
ぜひクリックorタップで拡大してご覧いただけましたら)
クラシカルな鉢に入れてみました。
左側が私が手に入れたロカハーツ。
花が1輪だけひょろ~ん。
みんなから見捨てられていた苗です。
右側はワインレッドにオレンジの縁のフリフリが美しいドラキュラ。
衝撃です!
花なのにくすんだ緑色。まるでさなぎ色!
↑ 華やかさも愛らしさもない、ちょっと貧弱な花。
でも、こんな色の花びら、見たこともない、と
つい、惹かれてしまったのでした。
翌日、2ショットを撮り直しました~。
かたや、渋い。かたや、ゴージャス。
ぜんぜん性格の違う2人のよう。
花の色合いは、翌日から変化がありました。
花の中央にすみれ色が現れて綺麗。
↓下部の花びらには濃い黄色が広がりました。
上部の花びらも中央から少しピンク色が現れています。
横からの姿の方がわかりやすいです。
花びらの裏側。全体が薄いピンク色で、ふちに緑色というバイカラーの花びらになっています。
三日後にはさらに中央にピンク色が現れました。
↓その後は、こんな風に、全体がイエロー系になる花も。
下部の花びらは濃い山吹色。
その上の左右の花びらは、少しテラコッタに近い色。
上部の花びらはくすんだイエロー。
私の大好きな色合いです❤
気温が低くなるとビオラはどんどん色を変え、
また、モリモリ咲き誇りますね。
クリスマス直後にはこんな感じ。
からっと明るい色ながら、絶妙なニュアンスカラー
↓ 2024年お正月明け。
なんと、淡いすみれ色の花びらに!
右側のヌーベルヴァーグの真似をしたのではないと思うのですが。
(↑ 隣のお花の真似をしてみました、と言っていそう)
このすみれ色系も、10分ぐらい見ていても飽きないほど美しいです。
下部の花びらには黄色が混ざっています。
上部の花びらはピンクとすみれ色を混ぜたような繊細な色合い。
そして、「う~、酸っぱい」みたいな目に見えるところの筋。
これがまた、濃いパープルなんですよね!
それもおしゃれ。
↓ こんな風に、同じ苗なのに、同じ時期にパープル系になる花(後ろ)もあれば、
イエローテラコッタ系(手前)になる花もあって。
不思議です。
↑ 控え目だけど可憐なやさしい色合いの花たちに。
最初のさなぎ色の花からこんなに美しくなるなんて~。
これは特に、テラコッタ感が強いですね~。
しびれる色合い!
↑一番上が刈安色(スモーキーベージュ)
中央がテラコッタ色。
下が山吹色。
買った時はたった一輪だったさなぎ色の花。
それが、こんなに咲き誇って、大化けしました。
醜いアヒルの子が白鳥になった、とか。
宮崎駿アニメの『赤毛のアン』のちんくしゃだったアンが美しい娘になった、みたいな~。
パープル系、イエロー系を摘んで、小さな器に挿してみました。
2024年3月終わりまで、ロカハーツはさなぎ色~イエロー系~淡いピンクすみれ色系の豊かな色幅で
咲き誇ってくれました。
↑ 3月23日がカメラにおさめた最後のロカハーツかもしれません。
フリフリの華やかなビオラも素敵ですが、このロカハーツは
ほとんどフリルがなく、シンプル。
でも、発色が、私のツボをつきまくり。
なんとか、種を採りたいと思ったのですが、うまく採取できず。
2024秋、もう一度この色合いのロカハーツに出会いたいです。
うまく表現できないがゆえに、ごちゃごちゃ言葉を重ねてしまうのですが、
色合いの奥深さ、なんと表現していいのかわかりません。
北欧の積み木のような。
白がまざったパステルカラーではなくて、
明るいレモンイエローのようになった花びらですら、どこかグレイッシュ。
この先、どんな花を育てても、一生、恋しく思い出すひと苗でしょう。
ロカハーツ(再興園/長野)
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