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2025年2月26日 (水)

この2月、しびれたTVドラマ。「エマージェンシーコール」第4話と「雲切仁左衛門ファイナル」の最終回。

今まで物心ついてから数多くのTVドラマに夢中になりましたが、
私のテレビドラマ視聴史上、一番の神回、神シーンと言っても過言ではないのが、
フジテレビ「エマージェンシーコール」第4話です。

放映から2週間経っていますが、4回以上録画を見直しています。
最初見た時は号泣~
今なお、見なおすたびにうるっと来ますし、
一ノ瀬楓くん、すごいすごいすごい、と思ってしまいます。

以下ネタバレ含みます。

何がすごいって、月9、ゴールデンタイムのテレビドラマで長回し(でしょうか)。
同じシーンで、ほぼ一人を映すのみ。

妻の父が倒れたという119通報を受ける一ノ瀬くん。
AEDを用意するよう電話口で指示し、
妻が戻ってくると妻に父親の心臓マッサージをするように指示します。
その場面。倒れた父親とかの画面に切り替わらないのです。

ずっと一ノ瀬くんの顔しか映りません。
なので一ノ瀬くんと同様、私たちも電話だけで相手の様子を想像するという追体験をすることになるのです。
途中、119通報を受けるほかの管制官たちが一瞬一瞬、映る場面はありますが、
ほぼ、一ノ瀬くんの顔のアップ。しかも目元だったり。

革命的というくらい。深夜ドラマなら実験的に、また映画ならありえるでしょうが、
テレビドラマで8分超、ほぼ一人の役者の顔を映すだけ、なんて今までかつてあったでしょうか。

ここでの一ノ瀬くん(役名は余呉くん)、
本当にリアリティがあります。
電話越に、一緒にマッサージをやるため、
「1,2・・・」と掛け声をかけます。

父親のマッサージをする女性が途中、「1,2・・・」の掛け声をせず、
父親に意識を取り戻してほしくて、いろんな呼びかけをしてしまうので(ドラマとわかっていても切迫感すごいです)、
掛け声がずれたりすると、
一ノ瀬くんの方がそれに合わせなおしたり。

最後の方は、あきらめかける女性に、
「イチニ、イチニ」と声をかけ続け、励ましつづける一ノ瀬くん。
そのひたむきさに涙腺決壊。
ずっとずっと、「イチニ」が続く緊迫感。
もうドラマを超えていました。

父親の呼吸が戻ったとわかった時、
「そうしたら、もうね、心臓マッサージやめてもらって大丈夫ですから」。
と言うのですが、
この「もうね」とかがセリフを超えているといいますか、
本当に一ノ瀬くんが「役になり切っている」ということを超えて
ピンチにいる人を救って、安心させてあげる人そのものになっているんです!
(全然うまく説明できなくてすみません)。

録画を3回ぐらい見直していた時は毎回、ストーリー展開はわかっているのに、すごいすごいと感動して、
4回めぐらいからは、どんな風に撮影しているのかが気になりはじめました。

電話口の相手は実際に目の前に役者がいて、それでやりとりをしている?
それともやはり、別の場所にいて、声だけで合わせている?
この8分、相手の役者は人気のある声優さんのようですが、
みんながこの長丁場をうまくできないと成立しないのですよね。

五輪でバドミントンのものすごく続くラリーのように。
相手が失敗したら、続けられない。
途中で編集が入っているのかいないのかわからないのですが、
一ノ瀬くん、相手、カメラの人。
すべてがゾーンに入っていたとしか思えない8分。

この8分超は、私が役者だったら、どんなおいしいドラマの主役よりも、
「私がやりたかった」って嫉妬するくらいの伝説の8分だと思います。

うまく書けなかったので、近日、少し手直しします。

さて、この神回のあと、NHKのドキュメントの「エマージェンシーコール」京都編を見ました。

こちらは119通報を受ける本物の指令管制員の現場を取材した番組。
通報者の個人情報の部分をカットしながら、放映したものです。
フジテレビのドラマの「エマージェンシーコール」の管制員たちの語り口とすごく共通していて。
いかにこのドラマが、本物を取材して再現しているのかがわかりました。

また、フジテレビのドラマ「エマージェンシーコール」を見て、
『通報で一番大事なのは、どこからかけているのか場所をすぐに特定する』ことと知りましたが、
NHKドキュメントの京都編も、女性スタッフ(北海道出身だったと思います)が
オフの日に街を歩いて、新しいお店などをチェックするとコメントしていました。
そして、実際にパン屋さんから通報があった時、
「あのカフェが併設されているところね?」と身に着けた土地勘が役に立っているところが放映されました。

以前見た番組でもエマージェンシーコールを受ける人の大事な役割が紹介されたのを覚えています。
火災の通報があった時に、電話で、ベランダに出て、隣の家との境の壁を壊すことを指示。
壊せないという女性に、こうやったら力が入るからと、蹴るコツを教え、電話口で掛け声をあわせて蹴らせたり。

山で遭難して通報をしてきた人の元へヘリを飛ばしているけれど、上空から発見できない、という時には
スマホで空を映させると同時にヘリを旋回させ、遭難者のスマホ画面にヘリが映るのを見て場所を特定させた、
というような機転を働かせて、救助の手助けをしていることが紹介されていました。

まだ私は、119通報をしたことがないのですが、もし、することになったら、場所を正しくすぐに伝えられるよう
心がけたいと思いました。
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さて、もう一つこの2月にすごいなあと思ったテレビドラマは「雲切仁左衛門」
中学時代からの親友が面白い!とすすめてくれて、原田美枝子のシーズンから見ているのですが。
本当に面白いし、かっこいいし、音楽もいいし。

以下ネタバレです。

シーズンファイナルの最終回のほぼラストの場面。
安部式部と雲切の直接対決(決闘)の1年後。

安部式部が、さっき、道端で刀を並べていた男は雲切だったのかと気づく場面。
國村隼の表情がいいんです。すごいです。ものすごいです。

セリフはなくて、ため息のような笑い声のようなを発するだけのシーンなのですが。
さっきの男は雲切だったのか、ちゃんと生きていたのか、
とまるでよろこぶような顔になったり、
さっき、気づけば捕まえられたのに、と残念がるようなトホホというような顔になったり、
でも、また、まだこれからも二人の勝負は続くのだとうれしさがこみあげるような顔になったり。

わずかな時間ではありますが、顔の表情だけで、雲切へのいろんな想いが読み取れます。
すごい芸だと思いました!

盗みをする雲霧。彼を絶対捕まえようとする安部式部。
安部式部は自分の体調が悪くなっても、雲切を捕らえることに執念を燃やしているわけですが、
まるでルパンと銭形警部。

捕まえたいけど、生きていていつまでも対決させてほしいと心のどこかで思っていたんだなあ。
みたいな心の内が、まったく語られていませんが読み取れる場面でした。

「雲切仁左衛門」が終わってしまったのは残念ですが、
幸い、私は見逃しているシーズンがいっぱいあるので、まだまだ知らない雲切のお話に会えると思うとうれしいです。

この2つのドラマの神シーン。永遠に保存したいです。



2025年2月15日 (土)

ジグソーパズルにはまっています(その1)50年前のお宝パズルもご紹介

自分の性格を一言でいうなら「凝り性」。

この時期特有の税金関係とか、家関係のいろんな事務とかで頭がこんがらがる日々が続き・・・。

学生時代にテスト前になると急にやりたくなる部屋の掃除のように、
ふらっとジグソーパズルをやりたくなりました。
逃避~。

姉が、「セリアで売っているモネの睡蓮のジグソーパズル、難解だけどいいよ~」とそそのかしたのもあるかもしれません。
残念ながら、セリアでこのパズルを見つけられず。

ネットで調べて、一目惚れしたのが、影絵の藤城清治さんの「3台のピアノ ノスタルジア」でした!

この絵、大好き。
以前、ロシア語仲間が
「ロシアが題材ではないと思うけど、ネギ坊主頭のロシアの教会のようなものも描かれていて、
お好きだと思って」とポストカードをくださったものなんです。
(詳細はこちら

早速取り寄せてとりかかりました。
300ピース。

色がカラフル! 赤いピースから形が決まっていきました。
箱に描かれた作品の絵と照らし合わせるだけで、
どこの部分が描かれているかが特定できるピースが多くてやりやすいです。
(画像はサムネイル。
 クリックorタップで拡大してご覧いただけましたら)
Fujishiro1

次に、特定しづらい樹木の葉、草原にとりかかります。
Fujishiro2

できた~!
Fujishiro3_1

ノスタルジックな教会と白鳥。
Fujishiro3_2

蓋に描かれた塔のシックな色合いも素敵。
Fujishiro3_3

バラバラなパズルになることで、大好きな絵の細部を意識することにもなって
楽しかったです。癒されました~♪
-------
さて、今までも何度かジグソーパズルをやりながら、すべて破棄してしまいました。
手元には二つ、マイお宝が残っています。

それをお披露目いたします~。

一つ目は、モナリザ
なんと、月刊少女漫画誌「なかよし」の昭和49年(1974)6月号の付録だったんです!

50年前とは思えません。
B5サイズぐらい。
厚紙に縁を貼っています。
中のピースは糊どめしていないので、袋から取り出せば、
いつでもパズルを楽しめます。
Puzzle_monalisa1

袋から出すと。
モナリザの繊細な色合いが出ていますし、
50年経ってもまったく遜色ないのがすごいです。
Puzzle_monalisa2

右上の文字をアップで。
なかよし6月号、昭和49年の文字が!
Puzzle_monalisa3
↑ ひび割れみたいに見えるのは、
 50年経って紙が劣化しているのではなく、
 モナリザの絵の背景部分の再現です。

↓ ネットからいただいた画像です。
(私はこの本誌を保管しておらず)

中央に「超デラックス6大ふろく
①なかよしオリジナルモナリザ☆パズル」と書かれています。
Puzzle_monalisa4

なかよし5月号に6月号の付録の予告があるのですが
モナリサ☆パズルのところでは 
「たいへんです。世紀の名画「モナリザ」がバラバラに・・・。
さあ、あなたの手でもとどおりにしてください。
できあがれば、ごうかなかべかざり。
いま、世界で大流行のパズル。」と書かれています。

興味深いことです。
1974年4月、名画「モナリザ」が日本に初来日で大フィーバー。(←死語)
6月号は5月3日ぐらいに発売のはずですから、
来日直後にこのパズルが販売されていたことがわかります。

また、予告の「世界で大流行のパズル」という言葉から、
当時、ジグソーパズルが流行っていたことがわかります。
また、「ジグソー」と書かれていないということは、
まだ「ジグソー」という言葉は定着していなかったのかなあとも読み取れます。

株式会社やのまんさんのHPを拝見すると、
日本ではモナリザ来日前の1973年からモナリザブームが起こり、
やのまんさんが1973年にモナリザの絵のジグソーパズルを輸入、大ブレイクだったそうです。

そんなモナリザ・フィーバーがあったとしても、雑誌の付録にこんな立派なものをつけてくれるなんて
ありがたや。

私はなかよしより、りぼん派だったので、
おそらく、モナリザのジグソーパズル目当てでこのなかよし6月号を買ったのだと思います。

-------
もう一つのお宝は、
トレチャコフ美術館(モスクワ)にあるマリア・ロプーヒナの肖像画をジグソーパズルにしたものです。
(マリア・ロプーヒナについてはこちらに)
Puzzle_maria1

繊細な色合いが美しいです。
右下にロシア語があるので、
モスクワに行った時に購入したのだと思います。
Puzzle_maria2

近日、ジグソーパズル(その2)をアップします。

2025年2月 9日 (日)

2025年2月4日、見事な気嵐(けあらし)を見ました!

気嵐というと、能登とか寒いところ、海が広がっているところでの光景が有名ですが、
関東南部の普通の市内の川でも見られます。

2月4日は今までで一番といっていいほどの気嵐を見ることができました!

(画像はサムネイル。 
 クリックorタップで拡大してご覧いただけましたら)

朝6時45分過ぎ。
奥に鶴見川が横たわっています。
その川の水が蒸気霧(気嵐)になっているのです。
Kearashi1_2025_0204_0646

ちょうど朝日が昇ってきました。
気嵐が朝日によってオレンジ色に染まっています。
Kearashi2_2025_0204_0649short

西側の風景はこんなかんじ。
まるで温泉地の湯けむりのよう。
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もう一度、東側を。
朝日に染まる気嵐も雲も美しくて、
まるで新海誠監督のアニメの風景のようでした。
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上のアングルとほぼ変わらないのですが、
川面を映る朝日のオレンジ色を入れて、もう1枚。
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大寒波で日本海側を中心に大変な雪害があった一週間です。
この気嵐も氷点下まで冷え込んだ影響で見られたのだと思います。

ただ、翌日5日の方が朝、冷え込んだと思うのですが、
5日はあまり気嵐が見られず、
4日の方が見事でした!

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emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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