« 2025年9月 | トップページ | 2025年11月 »

2025年10月24日 (金)

2025年秋の里山ガーデン(その5)筒状のコスモス、シーシェルに会えました

25年秋の里山ガーデン。
主役はコスモスでしょう。
何種類もの可憐なコスモスが咲いて揺れている花畑で私が特に気になったコスモスは3種類。

◆チョコレートコスモス。
◆ピンク色に黄色が混ざったようなコスモス。
◆そして、花図鑑のリーフレットに掲載されていたシーシェル。

この(その5)ではシーシェルをご紹介します。
花びらが筒状になっているシーシェル。

スタッフの方に咲いている場所をお尋ねしたり、
自分でこれかな~と思ったものをご紹介します。

筒状で八重咲の「ダブルクリック」というコスモスもあるため、
シーシェル(かな?)と思うコスモスとダブルクリックが混ざっているかもしれません。

画像はサムネイルのため、小さく不鮮明。
お手数ですがクリックorタップで拡大してご覧いただけましたら。

花びらが筒状になっていますね~。
このコスモスを撮ったのは9/22。
あとになって、撮った画像をみて「シーシェルかも」と気づいた次第です。
25sga_seashells1_0922_1577short

筒部分のアップ。
25sga_seashells2_0922_1577up

リーフレットでは淡いピンク色のシーシェルが掲載されていましたが、
私が見たのは全部濃いマゼンダカラーでした。
25sga_seashells3_1019_4429short

筒状の花びらが8枚、が基本でしょうか。
25sga_seashells4_1019_4456short

こちらは八重なのでダブルクリック?
25sga_seashells5__1004_3026_19short

どうやったら花びらをくるくるっと丸めてこんな風に重ねて花を作れるのでしょう。
この形をピンク色の紙を使って作ろうとしたら、相当器用じゃないとむずかしいですね!
25sga_seashells6_1004_3026_19up

これは筒の内側と外側で色が違うようみえます。
25sga_seashells7_1017_4072short

アップで。
25sga_seashells8_1017_4072up

かなり細かな花びら。
25sga_seashells9_1017_4073short

中央には5つ星みたいなものが。
25sga_seashells10_1017_4073up

別の個体。中央の細密細工に引き込まれます~。
25sga_seashells11_1017_4082up

こんなボンボンみたいなものも。
シーシェルでもダブルクリックでもないかもしれませんが、
筒状になっていたので思わず撮りました。
25sga_seashells12_1004_3012short

以上。
筒状の花びらが不思議なコスモスのご紹介でした。

秋の里山ガーデンシリーズ、ゆるゆると続きます~。

2025年10月16日 (木)

星のささやきシリーズ(その26)藤井旭氏の『星の旅』。日本で「星のささやき」に触れた先駆けかも

日本で「星のささやき」現象を多くの方が知るきっかけになった本はなにか。
林完次氏の『宙ノ名前』(1995)や、『地球の歩き方 シベリア編』かしらと思います。

ですが、これらの本の出版以前に「星のささやき」について述べている本がありました。
『星の旅』藤井旭著(河出書房新社 1976)です。

藤井旭氏といえば、天体写真家の草分け。
天文年鑑、四季の星座の本などで、星に関する本を手に取った誰もが一度は藤井氏の本を読まれたことがあると思います。
その藤井氏の『星の旅』(1976 河出書房新社)に星のささやきの章(p73~78)があるのです。

抜粋でご紹介します。
引用部分は青文字。

藤井氏はソ連(まだロシアになる前です)のバイカル湖地方を訪ねた時、
ガイドのターニャさんからシベリアの星の話をうかがいます。

その時、ターニャさんが
「私、星のささやきを聞いたことがあるわ」と口にしたそうです。
藤井氏が驚いて聞き返すと、ターニャさんが語り始めます。
ターニャさんから聞いたことを藤井氏はこう記しています。
彼女のおばさんは東シベリアのベルホヤンスクの近くに住んでいて、
彼女はそこで冬の休暇をすごしたことがあるのだそうである。

そこではあまりの寒さに自分の吐く息が耳のあたりでいきなり凍ってしまい、
それが枯葉か穀物でもまき散らしているように、

カサカサ音をたてるという。
そのはく息の凍る音を、この地方の人々は”星のささやき”とよんでいるというのである。

藤井氏は星のささやきと呼ばれる現象があることは初耳であるとも記しています。

とても興味深い点が3つ。
①ベルホヤンスクは北半球の最も極寒の地ともいわれ、ある意味「星のささやき」のメッカ。
ターニャさんはこのメッカで星のささやき体験をしたということ。
②ターニャさんが、星のささやきの音を、枯葉か穀物をまき散らしたようなカサカサ音と表現したこと。
他の文献の星のささやきの音の表現ととても類似しています。
③息が凍った音と思っていること。
これもいろんな文献と共通。

日本で「星のささやき」を紹介した文献では
『寒極シベリア』岡田安彦著(1975 世紀社)(詳細はこちら)の方が出版が先ですが、
専門的な本で、広く一般に読まれる文献ではなかったのかしら、と。

『星の旅』は天文に興味を持ついろんな方が手に取ったはず。
そこに書かれていた「星のささやき」現象を初めて知って、
インパクトを感じた方が多いことでしょう。

『宙ノ名前』刊行の20年近く前のことです。
日本に「星のささやき」現象を伝えた先駆けと言っていいでしょう。

『星の旅』。
1986年版、2023年版(文庫)も出版されています。
私は1976年版を閲覧。
1986、2023年版は未見なのですが、
目次をみると「星のささやき」の章がありますので、
こちらにも掲載されているのではと思います。

星のささやきシリーズINDEXはこちら

2025年10月14日 (火)

星のささやきシリーズ(その25)平沢尚彦氏の南極での体験(極地研ウェブマガジンより)

(その24)で極地研のイベントで平沢尚彦氏の南極での「星のささやき」体験のお話をうかがったことをご紹介いたしました。

極地研のウェブマガジンでも平沢氏が「星のささやき」体験について寄稿されています。

極地研のwebマガジン「極」
平沢氏の連載「ドームふじの特別な気象のはなし」の2025.06.23
「星のささやき」です。
https://kyoku.nipr.ac.jp/article/4429

詳細はリンク先の「極」をご覧いただくとして、

気象の研究家で南極を5回経験されている平沢尚彦氏。
星のささやきを体験されたのも南極です。

ウェブマガジンから引用してご紹介いたします。
(引用部分青文字)
気温が下がった冬の日、屋外を歩いていると吐息から音が聞こえることに気が付きました。
炭酸水のシュワーという音に似ています。


(その24)でも触れさせていただきましたが、
星のささやきの音は息が凍った時の音でも、凍った息同士がぶつかる音でもないのではと
平沢氏は推測されていて、その考察も「極」で書いていらっしゃいます。

ご興味のある方はどうぞお読みくださいませ。

星のささやきシリーズINDEXはこちら

2025年10月11日 (土)

2025年秋の里山ガーデン(その4)コリウス、ジニア、ガイラルディア、ほおの木

2025秋の里山ガーデン。
会期の残りもあと一週間ちょっと。

今回は気になった植物のうち、4つをご紹介します。

画像はサムネイルのため小さく不鮮明。
お手数ですがクリックorタップで拡大してご覧いただけましたら。

コリウス

(その2)でご紹介した正面入り口にいるカモフラージュ柄のコリウス。
あらためてご紹介。

秋にふさわしい、レンガ色の葉に赤や黄緑の斑が入って
カモフラージュ柄に。
25sga_coleus1_0925_1949short

ちょっとアップ。
25sga_coleus2_0925_1946short

もっとアップ。
誰かが絵の具で塗りました!
みたいなタッチで色が入っているのが面白いです~。
25sga_coleus3_0925_1967short

ジニア(ヒャクニチソウ)
時々、ジニアとダリアがわからなくなります。

スモーキーな配色のジニア素敵です。
19世紀のフランスの貴婦人たちのドレスのよう。
25sga_zinnia1_0922_1830short

僕もジニアだぞ~と、誰かが紛れています。
25sga_zinnia2_0925_1943short

上部は黄色ですが下に行くにつれてライムイエロー。
しかも段数、多すぎ!
25sga_zinnia3_0925_1945short

黄色系✕青系の植栽の美しさ!
25sga_zinnia4_0925_2588short

ガイラルディア・パープルセレブレーションでしょうか。

見知らぬ花と千日紅が並んでいると最初思ったのですが違いました。
25sga_gail1_0922_1838short

3つに分かれた花びらがかわいいです。
25sga_gail2_0925_1963gaillardia-_short

中心部は結構複雑。
25sga_gail3_0925_1959gaillardiashort

まわりの花びらが堕ちるとこんなボールになることがわかりました。
25sga_gail4_0925_1958short

ほおの木
デッキにある朴の木。
春にはタイサンボクに似た白い花をつけていました。
秋はどうなっているでしょう。

9/22
はりねずみみたいな実が。
25sga_hoo1_0922_1860short

9/29
ところどころ割けて、ざくろみたいな赤い実が。
25sga_hoo2_0929_2653short

10/4
まわりが茶色くなり、はじけ飛んで空になっているところも。
25sga_hoo3_1004_3559short

ということは、下の地面に落ちてる?
でもデッキは高いから地面ははるか下だし。

でも、カメラで見つけました。
落ちている赤い実を!(画面中央やや右上)
25sga_hoo4_1004_3560short
↑ どのくらい下なのかわかりづらいと思うのですが、
白くぼけているのはデッキの手すりです。

赤い実のアップ!
25sga_hoo5_1004_3562short
実は気になったのは下の方に見える葉。
双葉からさらに2つ葉が出たものが2か所にいます。

さすがに少し前に落ちたほおの赤い実から芽生えたものではないと思うのですが。
今頃の発芽。なんでしょう。

まだまだ2025年秋の里山ガーデンシリーズ、続きます。


2025年10月 5日 (日)

2025年秋の里山ガーデン(その3)差し色としていい働きの青い花たち♪

2025年秋の里山ガーデンのテーマは「夕焼け色の丘」。

そのためか、オレンジ色、赤系の花が目立ちます。
ダークパープル系の葉類と組み合わせや、ハロウィンかぼちゃのディスプレイも溶け込んで、
こっくりとした秋の色あいが広がっています。

そこに、ピンク色のふわふわなミューレンとかグラス類が風に揺れて、
コスモスの淡いピンクや白が軽やかさを出して。

春とは別の美しさ。
クリムトの絵画のような。

また、少数ながら、要所要所に植えられた青い花が差し色としていい働きをしているなあと感じます。

最近、特に、ウクライナやスウェーデンのような、青✕黄色に惹かれているので、なおさら青✕黄色の配色の場所を見ると
ものすごくときめきます。

そこで、今回は、青✕黄色を中心にご紹介します。
ですが、大花壇。基本はオレンジ、赤系の花が多いです。
青はあくまで差し色。植えられているボリュームは少ないので、
この記事で、青い花がたくさん咲いている、と誤解させてしまったらすみません。

※画像はサムネイルのため小さく不鮮明。
 お手数ですがクリックorタップで拡大してご覧いただけましたら。
※数字は私が整理のために勝手に割り振っているものです。
※「青」と言っておりますが、正確には青紫、淡いバイオレット系のものも含んでいます。

訪ねた日、9/22、9/25、9/29、10/4の写真を混ぜてご紹介します。
(秋の里山ガーデンにもぞっこん💛 あと2回は行きたいです)

基本色はオレンジ系(花)✕緑(葉)。
その中にちらほらと青いエリアが。
25sga_14_0922_1881short7take
↑ 中央上部や右下の方に青い一角。
それだけで涼やかさが加わると思いませんか。

黄色いオミナエシ、ひときわ背が高く存在感あります。
すぐそばに青い花があって、青✕黄色が美しいです♪
25sga_ao1_0925_2029_20_short

青✕黄色、オレンジ。映えますね~。
25sga_ao2_0925_2087_15or13short_

青紫✕黄色。まさに補色の関係。
25sga_ao3_0925_2527short

濃い青が加わるだけで、緑も赤も引き立ちます。
25sga_ao4_0925_2377_81short

青✕白で涼やか。
25sga_ao5_0929_2728_naka_short

こんな華やかな濃ゆい色彩でも青と、ふわふわの白が抜け感を出している気がします。
25sga_ao6_0929_2709_naka_short

青✕黄色×白い猫のひげ。
25sga_ao7_0929_2776_ue_short

目が覚めるようなぱきっとした色彩。
25sga_ao8_0929_2738_35short

青✕ミューレンのピンクふわふわ。
はんなりした雰囲気。
25sga_ao9_1004_3048_20short

生命力あふれる色彩の中にひとつまみ青の匙加減。
25sga_ao10_1004_3013_19short

パープルがかった青とコーラルオレンジもいいですね~。
25sga_ao11_1004_3787_59short

10/4にサルビア・アズレアがちらほら咲いていました。

「もっと、青い花があったらいいな。
アメリカンブルーとか」と思っていたのですが、
まさか、こんな隠し玉が潜んでいたとは。
25sga_ao12_1004_3655_81short
写真はネモフィラぐらいの水色に写っていますが、
実際はもう少し紫がかっています。

↓ 画像手前にサルビア・アズレアのかたまりが。
もっと咲くと、もっとブルーが花畑に増えますね!
25sga_ao13_1004_2952_8short

水色✕ピンクもいいですよね~。
サルビア・アズレア(水色)✕
ミューレン、ノゲイトウ、コスモスのピンクが可憐。
25sga_ao14_1004_3409_35short

こちらもサルビアでしょうか。
濃い青とバイカラーの花と濃いピンクのコスモスの配色も素敵。
25sga_ao15_1004_3365_30short

10月4日は曇り空。
そのせいかわかりませんが、セミは鳴いておらず、
秋の虫が鳴いていました。

まだまだ秋の里山ガーデンシリーズ続きます。
(次は10月11日頃予定)

« 2025年9月 | トップページ | 2025年11月 »

emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

googleでサイト内検索↓

  • グーグルの検索窓に ■■ site:http://hoshi-biyori.cocolog-nifty.com/star/ をコピペして、■■部分を任意のものに変えていただくとサイト内の検索ができます。 ■■の後ろは半角空きです。
2025年11月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

今日も星日和の衛星

  • ガガーリン地球は青かった 原文探し旅
    今日も星日和の第一衛星。  カテゴリー「ガガーリン」の  一覧と更新情報の アップブログ。ガガーリン中心にご覧になりたい方はぜひこちらをブックマークください
  • おいしくってしあわせ
    今日も星日和の第二衛星。 おいしーいものを少しずつ  紹介していきます

music

お散歩に行くブログ

  • 笑店 - 楽天ブログ(Blog)
    おんぽたんぽさんの心の琴線に触れたものが紹介されています。キラキラと大切なものが光ってる宝箱のようなブログ。
  • さる子の「こんな毎日」
    暮らしを豊かにする様々な美が満載のブログ。さる子さんは新ブログに移行され、こちらは基本停止中のようですがご紹介させていただきます
  • always in heaven
    「笑店」のおんぽたんぽさんの新ブログ。森羅万象のネットの中で素敵なもの、こと、ひとをみつけだされていて、訪ねるたびに素敵なエネルギーをいただきます。