2017年9月13日 (水)

写真集を思い出す夕焼けと夏の暑さ、でも夜中は冬

昨日9月12日は不思議な天気でした。
台風は近くないのに、なまあたたかい風が強く、昼前から雨と雷。
夕方、仕事先の建物で東を眺めると窓の外が不思議なオレンジ色に染まっていました。
空はグレーの雲が広がっているのに、ところどころ陽が差して、空気と木々がオレンジ色に染まって。

ジュエル・メイロウィッツ(Joel Meyerositz)の写真集を思い出しました。
引っ越しした時になくしてしまったのですが、大好きな写真集「CAPE LIGHT」。
夕方のような黄色みがかったオレンジ色がかった光に染まる風景が印象的なんです。

を思い出しました。

Cape Light: Photographs by Joel Meyerowitz

少し経って、西側のトイレに行ったら大変。
窓の外に年に何度あるかという荘厳な夕焼けが広がっていました。
フィルムが貼られた窓越しなので少しぼやけているのですがアップします。
(以下、画像はクリックで拡大します。はみでる場合はリンク先を新しいタブで開くを)
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夜になると季節は秋と思いきや、
夜中にベランダに出るとそこには冬が。

といっても秋を通り越す寒さだったというわけではなく、
東に昇っていた月のまわりに冬の星座が広がっていたからです。

キャノンのコンデジPowerShot SX50は一眼レフではないし、星を写すためのカメラではないのですが、
明るい星は写すことができます。

半月よりほんの少しふっくらしている月。(9月13日午前2時前)
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画面右上に冬の星座、牡牛座の一等星アルデバランが。
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月の下にはオリオン座の星々が横たわります。
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(新しいタブで開くで拡大していただくとかすかな星の点在がみえるかと思います。
オリオン大星雲もかすかに写っています)

トリミングしてみると。
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この位置に主な七つの星が。
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月を囲む冬の星座。
心は一気に冬モードになりました。

2016年2月13日 (土)

星のささやき---その23.1800年代初頭、ゲデンシュトロムの体験

星のささやきシリーズ、久しぶりのアップです。

続きを読む "星のささやき---その23.1800年代初頭、ゲデンシュトロムの体験" »

2016年1月30日 (土)

惑星なーらんだ。

【惑星なーらんだ】
早起き生活です。冬でも朝5時前に起きています。
このところの楽しみは惑星がベランダの向こうに一同に見えること。

東側から、水星、金星、土星、火星、木星と揃いぶみ。
ですが、私のところでは東の低い空の水星は見えず。

そこで1月28日早朝、見晴しのいいところに出かけてみました。

まずは、ステラナビゲータで再現した2016年1月28日5時48分頃の空。
(以下、画像はクリックで拡大します)
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5時20分頃。月のすぐ左上に木星がいます。
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まだ空は暗く。水星はまだ見えません。
手持ちのコンデジで火星も写りました。
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金星、土星、火星。
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6時前になると、東の空の下が少しずつオレンジ色になって
日の出が近いことを感じさせます。
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水星も現れました。惑星揃いぶみ。

肉眼で見えた水星はかろうじて写りました。揃い踏みの3画像をコラージュ。
クリックしていただいても水星は見えづらいと思うのですが惑星の位置関係をお伝えできたら。
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手品で帽子から旗を出すと糸でつながっていて次々旗が出てくる。あんな感じです。
月や惑星が糸でつながっていて、東の空から月をひっぱり出したら、
芋づる式で惑星がついてきたみたい!

拙いですがそのイメージ図↓
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早朝の空眺め、まだまだ楽しみが続きます。


2015年12月28日 (月)

ロバート・サブダ氏のキリスト降誕と沢知恵の「久しく待ちにし」。おごそかで心に沁みます

クリスマスが終わったあとにクリスマスの話題となってしまうのですが。

飛び出す絵本やカードを収集されている方に貴重なコレクションの数々を見させていただきました。
IT技術が進んで、薄い板(タブレット)に世界中の出来事や宇宙までもが映るという魔法のような世界に生きている私たちですが、それでも超素朴な、紙を開いたら紙が飛びだす、というポップアップの魅力は褪せることがありません。

なぜなんでしょう。
あの開く時のわくわく感。たかが紙なのに、別世界にはいりこんでしまいますよね。

ポップアップの世界ではロバート・サブダ(Robert Sabuda)氏がマシュー・ラインハート(Matthiew Reinhart)氏とともに第一人者であることも知りました。
アリスを襲わんとばかりにトランプたちが飛びだす『不思議の国のアリス』の絵本をご覧になったことはありませんか。
不思議の国のアリス (とびだししかけえほん)
欲しいと思いながら、買っていないのですが、あのアリスもサブダ氏の作品でした!

さて、サブダ氏の数々のpopupクリスマスカードの素晴らしさに目が♥になった私ですが、特に心にずしっときたのが、「キリストの降誕(Nativity )」です。

作品をご紹介します。サイズはB5かA4ぐらいあります。
ですので開くとB4かA3ぐらいあります。(測っておらずうろ覚え)

外側表面。
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東方の三博士がラクダに乗って、キリストのところを訪ねようとしている絵ですね。
空にはベツレヘムの星も輝いています。

裏面。
Robert_sabuda_nativity02

サブダ氏はシンプルな線とベタで塗った色彩が特徴。
飛びだす花のカードだと表にはその花の部分アップを描く、など、絵柄の大胆なトリミングも特徴です。

開きかけたところ。
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中央のV字に折り曲げられているところが屋根の裏側。
カードを開くにつれ屋根が持ち上がります。

完全に開いたところ。
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と思いきや、私の早とちり。

↓こちらがケースに印刷されている見本。
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比べてみると。イエス様の手前にあるV字部分が3人の奥まで持ちあがるのですね。
私の開き方が中途半端でした。

イエス様。愛らしいです。
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3人の表情を見ているとあたたかな気持ちになります。

アップで。
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羊飼いも素朴な絵なのが空想をかきたてます。
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東方の三博士とラクダ。
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クリスマスといえば、サンタの赤や白、クリスマスツリーの緑や雪の結晶。
華やか。明るい。陽気な鈴の音が似合うようなイメージがありますが、
この「キリストの降誕」には雪もないですし、馬小屋の中が描かれているので色合いは茶系で地味。

それでも絵と世界に引き込まれます。
イエス様を中心に黄色がグラデーションで描かれているのです。
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羊飼いや三博士の足元まで。

全体がぺったりとした色彩で塗られているテイストだからこそ、このグラデーションが活きるのだと思います。そこから光が「ほわっ」と輝いているように見えます。

サンタも雪もツリーもない。
遠い遠い時代の遠い遠い異国。もっとも聖なる場所の、最も聖なるひとときを描いた作品。
私は幼稚園こそ少しキリスト教系でしたが、クリスチャンではありません。
それでもこの「キリストの降誕」のおごそかさに惹かれました。
心があたたかくなりました。
**************

さて、この作品を拝見した時に、頭によぎった讃美歌があります。
それは沢知恵さんのアルバム『いいうたいろいろ4 世界の讃美歌』に収録されている
「久しく待ちにし」。
いいうたいろいろ4世界の讃美歌

↑試聴できます。

けっして華やかではない、どちらかというと暗いメロディーなんですけど。ずしりと心にしみいるのです。
沢さんの歌声もいいんです。合唱団のような声ではなくて、ゴスペルが似合うし、どことなく「美空ひばり」系。


沢さんのご両親がともに牧師という環境だからでしょうか。
日本語で「主よ 主よ」という呼びかける言葉にこめられた祈りが伝わってきます。
主を慕っているのが伝わってきます。

サブダ氏のポップアップ「キリスト降誕」はMOMAのもののようですが
Robert_sabuda_nativity09

今は入手は難しいのかも。

それでも来年、このポップアップをご覧になる機会がある方は
ぜひ、沢さんの「久しく待ちにし」と一緒にお愉しみください!

沢さんの「久しく待ちにし」はレコチョクでも試聴できます。(2015.12.28現在)
「レコチョク 沢知恵 久しく待ちにし」で検索してみてください。

2014年7月20日 (日)

かみなりが凄かったでした

今日は天気予報通り。夜7時過ぎからものすごい雷爆撃となりました。

電気を消して部屋の中から見ていたのですが、まるで記者会見のフラッシュのよう。

10秒ぐらいずっと明るいままということもありました。
雷が近所の屋根や道路、街路樹すべてを明るく照らす閃光の威力。

近くにも何本も落ちたはずです。わずかな時間でしたが停電にもなりました。

テプコ雷情報で雷が遠のいているのを確認できている時も、時折近くに光ってすぐの雷が着弾するので油断はできません。

空に一度に何本も稲妻が走るのを見ました。龍がうごめくSFX映画のようでした。
thunderthunderthunder
そして、生まれて初めて見たのが、雷の火の粉?
以下、その様子をうまく説明できないのですが。

南の空に垂直に目が眩むようなピンク色の太い稲妻が走った時のことです。
その稲妻がパッと消えるのではなくて、こなごなになるような形で光が消えたのです。

まるで花火の消え際のように。
打ちあがった花火が開いて落ちてくる時、その軌跡が線ではなく、細かな点線のように降り注ぐことがありますよね。

あんな感じです。

稲妻の柱が3秒ぐらい空にとどまり、3秒後ぐらいに稲妻の枝葉が実線(─)から点線(---)になるみたいにぶつぶつ途切れ、それぞれが降ってくるような雰囲気でした。
降ってくるといっても、花火みたいに地上まで到達するわけではなく、こなごなで降ったと思うほどなく消えてくのですが。

珍しい現象なのでしょうか。わりとある現象なのでしょうか。
私自身は稲妻が花火の火の粉のようになるのは初めてみたのでびっくりしました。
thunderthunderthunder
すさまじい雷に遇うことがあっても、昼間だったり、出先だったり。
夜、電気を消して眺めることがなかなかありません。
久しぶりに閃光の恐ろしくも神秘的な光を身をすくませながら眺めました。

そして、雷が去ったと、電気をつけて、あらためて人間の文明に感心しました。
闇を照らす雷以上の明るさをスイッチ一つでコントロールしてしまうのですから。

2014年4月30日 (水)

ガガーリン102 山梨県立科学館(甲府)に行ってきました

初夏の陽気だった27日、甲府に行ってきました。
お目当ては山梨県立科学館で上映中のプラネタリウム番組『はるか地球をのぞむ』です。
甲府、わずか数時間の滞在でしたが楽しかったです。

中央本線での車窓は新緑がまぶしいです。
意外だったのは、甲府までの沿線各地でハナミズキが満開だったこと。
東京で今ハナミズキが盛りなので、山梨ではもう少し遅いのかな~と思っていたのです。

若葉の緑色にハナミズキの白や濃いピンクが映えて美しかったです。
富士山も期待していたのですが、近くの山並みさえ霞んでいたので富士山は見えずでした。

甲府駅に着いてびっくりしたことが!
現在NHKで放映中の『花子とアン』のモデルとなった翻訳家の村岡花子さんのゆかりの地だったのですね!!

村岡花子さん訳の『赤毛のアン』シリーズ(新潮文庫)は私の宝物。
にもかかわらず、『花子とアン』は第一話で挫折してしまったので、甲府=村岡花子という認識がすっかり欠落していました。

改札出たところの観光案内所で村岡さんに関するパンフレットをいただくと、山梨県立科学館に行く道の途中に、村岡さんゆかりの学校があることがわかりました。

20140427kofu01_eiwa1 北口から8分ぐらい歩くと、「山梨英和高校入口」と記された石畳の細い道が。

20140427kofu02_eiwa2 ゆるやかな坂道を辿っていくと、
山梨英和中学・高等学校が現れました。
村岡花子さんが教鞭を執っていた学校です(当時は山梨英和女学校)。

満開のハナミズキが綺麗でした。



この先は、「科学館→」の看板を頼りに登っていきます。

山梨県立科学館さんのHP(ttp://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/)には
JR甲府駅北口より英和口遊歩道にて徒歩25分、
JR身延線金手駅より金手口遊歩道にて徒歩25分


と書かれていますが、都心の「遊歩道」の感覚とは違いました!

20140427kofu03_eiwasoba ハイキングでした。

見晴らしがいいです。

山に高層ビルに城壁に丸いガスタンク。
市街地の「生活」&大自然→


10分ぐらいで土の道となりました。

落ち葉の上を歩くのが心地いいです。
傾斜具合は清里にあるトレイル並です。

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←はっきり写っていませんが、木々の向こうには、山並みが拡がっています。
新緑の木立の中を歩くのは楽しいですね。

「山梨英和高校入口」から科学館までは徒歩約20分。

生活圏のすぐそばにこんな見晴しのいい散歩道があるのはうらやましいです。
ですが、日曜の昼間なのにすれちがったのは一組だけ。
土地勘のない方が、都心の「遊歩道」と同等に考えてヒールで行ったらきついです。また、時間帯、天候などもお気をつけください。
土日祝日に限られるのかもしれませんが、駅から科学館へはバスの運行もあるようです。
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目的の科学館に着いていざ、スペースシアターへ。

水平のフロアではなく、傾斜した床に階段状に席が設けられている劇場型の施設です。
『はるか地球をのぞむ』は13:30~14:15の45分間のプログラム。
前半20分は生解説による今日の星空。後半25分が上映番組『はるか地球をのぞむ』の構成です。

生解説いいですね。ドーム型のスクリーンの下の部分は360度ぐるりとパノラマ景色が映し出されています。
西の方角に描かれているのは南アルプスとのこと。
甲府で観ていることを実感した瞬間です。

旅行に行ったらご当地グルメを食べるように、その土地のプラネタリウムを訪ねるのも面白いなと思いました。
京都のプラネタリウムでは京都タワーが映っているのかも。東京下町だったらもちろんスカイツリー。
名古屋は名古屋城でしょうか。
その土地の人たちにとっての日常の風景がわかって興味深いかもしれません。

解説員がドームに映し出された星座絵を「何にみえますか?」など問いかけを交えてお話を進めます。その都度、子供たちから「くま」「いぬ」というように声があがります。
生解説ならではの双方向のライブ感が楽しいです。

生解説で地上からの春の星空を楽しんだ後は、
『はるか地球をのぞむ』
脚本・演出/井上拓己(山梨県立科学館)、
制作進行/広橋勝、三谷真佐幸(スターライトスタジオ)、
CG/マーク・オードレッド(スターライトスタジオ)(敬称略)。

映像マジック!
本当に宇宙から地球を眺めているような感覚がしました。
座席が映像に連動して震動する仕掛けがあるわけではないのですが、私たちのいるシアターが宇宙船となって宇宙空間を飛行している感覚になります。

冒頭はガガーリン。
スクリーンに現れた丸い窓の向こうに地球が見えます。
私たちがボストークに乗船しているガガーリンの目線で、彼が眺めたであろう地球の姿を体験できます。
彼が地球の眺めについて語った言葉とともに。
(ありがたいことにこのガガーリンの言葉の翻訳を担当させていただきました)

オーロラのカーテンを地上から見上げるのではなく、地球上空で眺める感覚も味わえたり、
月の裏側で、地球の姿がないことに心細くなり、再び地球を見ることができてほっとする感覚を追体験したり。
宇宙空間での浮遊感も気持ちよかったです。
はやぶさの場面では、プロジェクトにかかわる人たちのはやぶさへの想いが伝わってきました。

科学館への遊歩道を登った時、振り返って甲府の街並みを眺めたように、宇宙へ飛び出した人間誰もがまず最初にやりたいことは、振り返って地球を眺めることなのかもしれませんね。
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番組終了後、科学館を後にして、駅まで行きと同じ遊歩道を辿りました。
ひたすら下りなので、息切れはしません。
帰りもすれちがったのは犬をつれて散歩をしている人だけ。

20140427kofu05_fuji1 英和高校のそばで、富士山が見えました!

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五重の塔&富士山の眺めが風流です。








20140427kofu07_sadoya 「さどや」さん。老舗ワイナリー。
チャペルもあって結婚式もできるのだとか。
このようなおしゃれな建物だけだったら都内にもあるけど、背景が青空と山。というのが甲府ならでは。
(購入した白ワインジャムもおいしかったです)








20140427kofu08_maizuru1 舞鶴城公園。壮観です。

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一番高い天守台に登ると、360度、山々。「甲府は盆地」を実感します。
この画像↓はクリックいただくと、もう少し大きくご覧いただだけます。
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20140427kofu13_atagoyama2_2 科学館の建物はここ。
マピオンで標高を調べると、
「山梨英和高校入口」の石畳が、標高約282m。
愛宕山の科学館のあたりが標高約420m。
20分でこの高低差を登るのはちょうどいい運動になりますね。

見晴しがいいはずです。




20140427kofu15_fujisan帰りの電車ではしっかり白い富士山が見えました。
甲府から塩山までずっと見ることができました(甲府から高尾へ向かう進行方向右側)。

甲府で買ったおいしいものは食べ物ブログのこちらに。

2014年4月16日 (水)

ガガーリン101 プラネタリウム番組「はるか地球をのぞむ」。ガガーリンの言葉の翻訳を担当させていただきました。

先日の土曜日2014年4月12日はガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を成し遂げてから53年目の記念日でした。

現在、山梨県甲府市の山梨県立科学館のスペースシアターではプラネタリウム番組『はるか地球をのぞむ』(ttp://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/339)が上映されています。
迫力のある宇宙映像とともに「宇宙から見た地球」「宇宙の中の地球」の姿に迫る番組です。

この番組の中で、宇宙飛行士ガガーリンが宇宙からの地球の眺めを語った言葉が紹介されています。
ありがたくもこのガガーリンの言葉のロシア語→日本語訳を担当させていただきました。

ガガーリンというと「地球は青かった」(原文の直訳は地球は青みかがっていた)が有名ですが、彼はほかにも宇宙から地球がどう見えたのかを詳細に語っていました。地球の青さ、宇宙の漆黒、地球を包む淡い水色の層の輝き。
ガガーリンの言葉を聞いて、現代の私たちは、「あの眺めのことを語っているのね」と、簡単にイメージすることができるでしょう。

宇宙から地球を眺めた映像や写真をいくつも目にしているからです。でも、1961年当時の人々は、言葉でしか「地球の青さ」を知りません。
ガガーリンによって発表された地球の写真や映像がないためです。

当時の人は彼の言葉からどんな「青さ」を想像したのでしょうか。
「僕も想像だけではなく宇宙から地球を眺めてみたい」。
「ガガーリンが言葉でしか伝えられなかった眺めを世界中の人にみせてあげたい」。
そう願った人も少なくないはずです。

そんな多くの人々の「意志」が科学技術を発達させ、宇宙飛行士を輩出し、宇宙から映像を伝える技術を発達させたのでしょう。

1961年にガガーリンが見た眺めを、宇宙に行かずして私たちが追体験できる。
そこには、この半世紀の多くの人の「意志」や「夢」があったからこそだということを
しみじみと感じます。

20140416the_earth_yoshomei_2  これは
プラネタリウム番組
「はるか地球をのぞむ」の
一場面ではありません。

葉祥明さんの作品
「From the Earth to the Earth」
のポストカード。
私が机脇の壁に飾っているものです。


葉さんといえば大地から空への色のグラデーションが特徴。
水色から黒にいたる層が美しいです。


山梨県立科学館さんへ観に行ってきました。こちらに

2014年1月 8日 (水)

初日の出を見逃した方は今がチャンス

初日の出ご覧になりましたか?

初日の出は一月一日の朝に昇る朝日のことですね。
ちなみに元旦の「旦」は地平線水平線から日が昇る様子を表していて、
元旦とは1月1日のことではなくて、1月1日の朝のことを言うのですね。

さて、「初日の出」を1月1日の日の出ではなくて、
「自分が今年最初に見た日の出」という意味で使うとするなら、今がチャンスなのです。

というのも1年で今が一番日の出の時間が遅いから。
というと、「冬至が一年で一番昼間が短い時。今は少しずつ日が長くなっているので、
日の出の時間も早まっているはず」と思われるかもしれませんが、
この1月上旬が一番日の出の時間が遅いのです。

国立天文台天文情報センター暦計算室(ttp://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/)で調べてみましょう。

東京の日の出時間
2013年12月22日 6:47(冬至)
2014年1月1日 6:51
2014年1月13日まで6:51
2014年1月14日 6:50

鹿児島の日の出時間
2013年12月22日 7:14(冬至)
2014年1月1日 7:17
2014年1月3日 7:18
2014年1月16日まで 7:18

2014年1月17日 7:17どうぞ、ご自分がお住まいの都道府県をチェックしてみてください。

というわけで、今が一番日の出の時間が遅いからこそ
(と言っても1月1日と1分ほどの差しかありませんが)冬に早起きが苦手な人でも今の時期にどうぞトライを。

甥の撮った初日の出です。
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昇りかけの時、\/こんな風に太陽の上にV字状に広がる光が神々しいな~と思います。

2013年6月23日 (日)

星のささやき---その22.星のささやきに関する日本語文献一覧

「星のささやき」現象について書かれた日本語文献を時系列でまとめてみました。

注)○→「星のささやき」という言葉がどんぴしゃで出てくるもの
  △→「星のささやき」という言葉は明記されていないけれども、
     星のささやき現象について書かれているもの。
  ×→「星のささやき」の言葉にも現象にも触れていないもの。
     触れていて当たり前と思うのですが出てこない本。
注)すべてのシベリアに関する文献に眼を通したわけではありません。
  文献以外(テレビのドキュメンタリー番組、天気予報の情報コーナーなど)は確かめられていません。
注)丸数字のあとは出版年・月(テレビ番組は放映年・月)です。

one1970年9月
『永遠のシベリア―探検家チェルスキー夫妻の生涯』アルダン・セミョノフ著。加藤九祚訳(新時代社)
呼吸のときの水蒸気が霜にかわり、白い粒となって胸にふりかかった。(私による略)。さらさらという細かかな音がきこえた。これは 空気の凍っていく音である。p79 詳細はその7を。

two1975年1月
『寒極シベリア』岡田安彦著(世紀社)
呼吸もさらさら音をたてている。p179
”凍った呼吸”またはヤクート人たちが”星のささやき”と呼んでいるサラサラというかすかな音が聞こえた。p181 
オブルチェフは”凍った呼吸”のサラサラという音を聞いて、ウェルホヤンスクを今まで”マローズの王様”としていることに疑念をいだいた。p182
私メモ/上記該当部分は三か所ともロシア語文献からの岡田安彦訳。詳細はその9を。

three-①1985年12月
TBSドキュメンタリー番組『シベリア大紀行 ―おろしや国酔夢譚の世界を行く―』
一面の大河 シベリアの大樹林 ヤクート語でいう極寒 星のささやき が凍りついて河となる。
私メモ/ナレーションより。星のささやきという言葉はどんぴしゃで出てきますが、きちんとした定義で使われているわけではありません。

three-②1986年
『マイナス50℃の世界‐寒極の生活』米原万里著(現代書館)
×

three-③1987年
『シベリア大紀行』TBS特別取材班[著](河出書房新社)
×

three-④1987年
『シベリア追跡』椎名誠著(小学館)
×

以上threeの詳細はその21を。


four1988年9月
『シベリア夢幻━零下59度のツンドラを行く』椎名誠著(情報センター出版局)
氷の国の静かな人々 息を吐くとすぐ凍って地面に落ちる音が聞こえるんだ―とシベリアの少年は言った。p37 △マローズがやってきた夜、戸外に出て何かうたうと、うたが瞬間的に凍って地面に落ちていく音がきこえる―と、この国にきてから誰かに聞いた。p39  詳細はその21を。

five1995年8月『宙の名前』林完次著(光琳社書店)
星のささやき。東シベリヤのヤクートでは、厳冬期、氷点下50度に下がることがあります。大気中の水分は結晶となって霧氷が発生しますが、人の吐く息さえも凍ってしまいます。そのときかすかな音がするそうです。これを星のささやきといっています。p76 関連記事はその1

six1999年5月
『地球の歩き方46 1999~2000 ロシア ウクライナ、ベラルーシ、コーカサスの国々編』 (ダイヤモンドビッグ社)
夜になると、さらに気温が下がる。深夜、戸外に出ると、ササ、ササ、というかすかな音が聞こえる。大気の中の、目に見えないほどの氷の結晶がくっつきあって、地上に降りてくるのだ。地元の人たちは優雅にもこれを「星の囁き」と名付けている。 p212 関連記事はその1

seven2001年11月
『シベリアの旅』コリン・サブロン著。鈴木主税・小田切勝子訳(共同通信社)
オイミャコンというその町では、マイナス72.1度を記録している。そこまで低い気温でなくても、鋼鉄は割れ、タイヤは破裂し、カラマツの木に斧が触れると火花が飛び散る。寒暖計が下がると、息は凍って結晶になり、土地の人が「星のささやき」と呼ぶ音をたてて地面にちりんと落ちる。p396 
私メモ/ 原書は『IN SIBERIA』Colin Thubron著。原書の詳細はその19を。

星のささやきシリーズINDEXはこちら

2013年6月 6日 (木)

星のささやき---その21.TBSドキュメンタリー番組『シベリア大紀行』と関連本

シベリアの氷点下40度を下回るような極寒の中で聞こえるという「星のささやき」。
私が初めて知ったのは、『地球の歩き方99~00 ロシア編』。

シベリアを題材にして印象的だった番組がかつてありました。
TBSの『シベリア大紀行 ―おろしや国酔夢譚の世界を行く―』1985年12月2日(前編) 3日(後編) 放映。

200年前シベリア横断を果した日本人船頭・大黒屋光太夫の足跡を探るドキュメント。
冬の極寒のシベリアなど壮大なロケが敢行されました。
開局30周年にふさわしい渾身の取材、貴重なロケもさることならが、この取材に行った方々
(レポーターの椎名誠、通訳の米原万里など)が書いている本(下記参照)がとても興味深いのです。

まだソビエト連邦の時代。少しずつ規制がゆるくなってきていたのかもしれませんが、
アメリカのジャーナリストのシベリア紀行の本などを読むと、立ち入れない制限が多くあるようです。

椎名誠も自著『シベリア追跡』で
ソ連の西側取材陣に対するもろもろのガードは想像以上にものすごかった。(p142 )
夏、冬三カ月以上にわたる長期取材でありこれまで西側のカメラが一度も入ったことのないシベリアの
奥地まで突入
(p60)
二人のロシア人は我々の仕事をサポートするための現地側代表であり、同時に必死の総合監視人(p60)
と書いています。

このような番組の取材ができたのも、日本と隣国ロシアの古くからの結びつき、大黒屋光太夫の果した役割、
シベリア地方の人々の顔立ちが日本人とよく似ている親近感、もあるのかしらと思うと同時に、
番組に関わった方々の意思のすさまじさを思い知らされます。

さて、録画をみなおして、「星のささやき」が出てくるかチェックしてみますと。

前編の番組開始から40分すぎぐらいに出てきました!!
雪に覆われたシベリアの白い大河を俯瞰する映像でこのようなナレーションが流れました!!

 一面の大河 シベリアの大樹林 ヤクート語でいう極寒 星のささやき が凍りついて河となる

おそらく何百万人が視ている番組でしょう。
私自身は当時、この番組を視ていながらこの場面の記憶がなかったのですが、
「星のささやき」という言葉が日本でメジャーデビューした瞬間かもしれません。

で・す・が、このナレーションですと極寒をヤクート語で「星のささやき」と」呼ぶように受け止めて
しまいそうです。
「星のささやき」が氷点下40度を下回った時、吐く息が空気中で氷結して奏でる音ということが
明確には説明されていません。

また、このドキュメンタリー番組 『シベリア大紀行』のヤクーツクの町の場面では
氷点下40度を下回ると発生する居住霧について取り上げられていますが、
ここでも、「星のささやき」現象までは言及されていません。

同行したロシア語通訳者の米原万里さんはロシアに造詣が深い方です。
「星のささやき」を紹介していないということはご存知なかったのでしょうか。

続いて、ドキュメンタリー番組『シベリア大紀行』に関する出版物をみてみましょう。
「星のささやき」という言葉が出てくるものは○。
「星のささやき」という言葉が出てこなくても「星のささやき」現象が説明されていれば△。
出てこなければ☓。

①1986年
× 『マイナス50℃の世界-寒極の生活』米原万里著(現代書館 )

私メモ/翌年出版されたこの本は、『シベリア大紀行』ロケに同行し、
マイナス50度を体験した時の様子についても書かれているのですが、
この本でも「星のささやき」という言葉に関しても、星のささやき現象に関しても記述はありません。
p23に
はく息の水分が、またたくまに凍っていくのです。
と書かれています。この時、凍った息の音を聴かなかったのでしょうか。

②1987年
× 『シベリア大紀行』TBS特別取材班 [著](河出書房新社)

私メモ/『シベリア大紀行』取材班によるドキュメンタリー番組『シベリア大紀行』の紙上再録。
息が凍ることは書いているものの星のささやき現象についての記載はなし。

③1987年
☓ 『シベリア追跡』椎名誠著(小学館)

私メモ/『シベリア大紀行』でレポーターを勤めた椎名誠が自身の言葉でその体験を語っています。

惜しい箇所は2つあります。
咳きこみながら鼻毛が鼻の奥の方に向かってチリチリと音をたてて凍っていくのがわかった。
音は体内音というのだろうか、かなり鮮明に聞こえた。
 (p66~67)
居住霧について、零下三十六度以下になると人間や動物の吐く息、家庭や店で煮炊きする時に出る
湯気、自動車の排気ガスといったものが空中に出たとたんたちまち凍ってしまい、それが冬中晴れる
ことのない濃霧となってヤクーツクの市街地を一面に覆ってしまうのだ。
 (p67)

④1988年
△ 『シベリア夢幻―零下59度のツンドラを行く』椎名誠著(情報センター出版局)

私メモ/③と同様、椎名誠が自身の言葉でその体験を語っています。
やっとこの本で、息が凍って音がする、ということが記述されますが、それでも「星のささやき」と呼ぶ、
とは書かれていないですね。

氷の国の静かな人々 息を吐くとすぐ凍って地面に落ちる音が聞こえるんだ― とシベリアの少年は言った。 (p37)
マローズがやってきた夜、戸外に出て何かうたうと、
うたが瞬間的に凍って地面に落ちていく音がきこえる―と、この国にきてから誰かに聞いた。
 ( p39 )

snow snow snow snow snow snow snow snow snow snow snow
というわけで。TBSドキュメンタリー番組『シベリア大紀行』の録画と、この番組に携わった方の関連本を調べてみたわけですが、
●番組では「星のささやき」という言葉が出てくるけれども、具体的な内容が明かされず、
  詩的な雰囲気で使われる。
●関連本では「星のささやき」という言葉が一切なく、かろうじて④の資料に内容が出てくるのみ

というわけで、米原万里さんが現地に同行し、スタッフが氷点下40度以下を何日も経験したうえでのことを考えると、「星のささやき」現象は当時あまり知られていなかったのかもしれません。

この番組『シベリア大紀行』は今視ても興味深い、貴重な映像がいっぱい。取材班の一人、星見利夫プロデューサーが番組放送後1ケ月あまりで急逝されたことも当時、報道で知り、衝撃を受けたものです。
ぜひ再放送してほしいです。
椎名誠の文体の軽妙さは過酷な環境の描写の中でも活きています。『シベリア追跡』では氷点下50度の中のインスタントラーメンや立ちションの様子も。

※『シベリア大紀行』は横浜にある放送ライブラリー(ttp://www.bpcj.or.jp/)で視聴できるようです。
番組名「シベリア大紀行」ですぐにヒットします。
現在のところ番組IDは前篇が002799、後編が002800です。

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
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