2023年4月12日 (水)

今日は4月12日水曜日

今日は4月12日。ガガーリンが人類初の宇宙飛行をした日から62年目の日ですが、62年前、4月12日は水曜日。そして今年も4月12日が水曜日♪
なんだかそれがうれしいです

2015年1月 8日 (木)

ガガーリン103 映画『ガガーリン 世界を変えた108分』を観ました

ガガーリンを主題にした映画『ガガーリン 世界を変えた108分』を観ました。
Gagarin_banner

ロシアで制作された映画
(原題は『Гагарин. Первый в космосе
(ガガーリン ピエルブイ・フ・コスモセ/意味はガガーリン 人類初の宇宙飛行士)』です。

なので、全編ロシア語+日本語字幕。
美しい響きを堪能できます。

以下、内容に触れています。

→日本語版の映画のキャッチコピーは
あなたの見たこの地球は、
今も青く澄んだ光りに包まれていますか。


いいコピーですね。

ロシアで上映時のコピーは

История о человеке , сила духа которого позволила впервые проникнуть за пределы земного пространства

のようです。
訳すとしたら、
世界で最初に地球空間を脱し宇宙に達することを可能にした強靭な精神を持った人間の史実

でしょうか。 

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2014年4月30日 (水)

ガガーリン102 山梨県立科学館(甲府)に行ってきました

初夏の陽気だった27日、甲府に行ってきました。
お目当ては山梨県立科学館で上映中のプラネタリウム番組『はるか地球をのぞむ』です。
甲府、わずか数時間の滞在でしたが楽しかったです。

中央本線での車窓は新緑がまぶしいです。
意外だったのは、甲府までの沿線各地でハナミズキが満開だったこと。
東京で今ハナミズキが盛りなので、山梨ではもう少し遅いのかな~と思っていたのです。

若葉の緑色にハナミズキの白や濃いピンクが映えて美しかったです。
富士山も期待していたのですが、近くの山並みさえ霞んでいたので富士山は見えずでした。

甲府駅に着いてびっくりしたことが!
現在NHKで放映中の『花子とアン』のモデルとなった翻訳家の村岡花子さんのゆかりの地だったのですね!!

村岡花子さん訳の『赤毛のアン』シリーズ(新潮文庫)は私の宝物。
にもかかわらず、『花子とアン』は第一話で挫折してしまったので、
甲府=村岡花子という認識がすっかり欠落していました。

改札出たところの観光案内所で村岡さんに関するパンフレットをいただくと、
山梨県立科学館に行く道の途中に、村岡さんゆかりの学校があることがわかりました。

北口から8分ぐらい歩くと、
「山梨英和高校入口」と記された石畳の細い道が。
20140427kofu01_eiwa1

ゆるやかな坂道を辿っていくと、
山梨英和中学・高等学校が現れました。
村岡花子さんが教鞭を執っていた学校です(当時は山梨英和女学校)。

満開のハナミズキが綺麗でした。
20140427kofu02_eiwa2

この先は、「科学館→」の看板を頼りに登っていきます。

山梨県立科学館さんのHP(ttp://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/)には
JR甲府駅北口より英和口遊歩道にて徒歩25分、
JR身延線金手駅より金手口遊歩道にて徒歩25分


と書かれていますが、都心の「遊歩道」の感覚とは違いました!

ハイキングでした。

見晴らしがいいです。

山に高層ビルに城壁に丸いガスタンク。
市街地の「生活」&大自然↓

20140427kofu03_eiwasoba

10分ぐらいで土の道となりました。

落ち葉の上を歩くのが心地いいです。
傾斜具合は清里にあるトレイル並です。

↓はっきり写っていませんが、木々の向こうには、山並みが拡がっています。
20140427kofu04_atagoyama_2

新緑の木立の中を歩くのは楽しいですね。

「山梨英和高校入口」から科学館までは徒歩約20分。

生活圏のすぐそばにこんな見晴しのいい散歩道があるのはうらやましいです。
ですが、日曜の昼間なのにすれちがったのは一組だけ。
土地勘のない方が、都心の「遊歩道」と同等に考えてヒールで行ったらきついです。また、時間帯、天候などもお気をつけください。
土日祝日に限られるのかもしれませんが、駅から科学館へはバスの運行もあるようです。
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目的の科学館に着いていざ、スペースシアターへ。

水平のフロアではなく、傾斜した床に階段状に席が設けられている劇場型の施設です。
『はるか地球をのぞむ』は13:30~14:15の45分間のプログラム。
前半20分は生解説による今日の星空。後半25分が上映番組『はるか地球をのぞむ』の構成です。

生解説いいですね。ドーム型のスクリーンの下の部分は360度ぐるりとパノラマ景色が映し出されています。
西の方角に描かれているのは南アルプスとのこと。
甲府で観ていることを実感した瞬間です。

旅行に行ったらご当地グルメを食べるように、その土地のプラネタリウムを訪ねるのも面白いなと思いました。
京都のプラネタリウムでは京都タワーが映っているのかも。東京下町だったらもちろんスカイツリー。
名古屋は名古屋城でしょうか。
その土地の人たちにとっての日常の風景がわかって興味深いかもしれません。

解説員がドームに映し出された星座絵を「何にみえますか?」など問いかけを交えてお話を進めます。
その都度、子供たちから「くま」「いぬ」というように声があがります。
生解説ならではの双方向のライブ感が楽しいです。

生解説で地上からの春の星空を楽しんだ後は、
『はるか地球をのぞむ』
脚本・演出/井上拓己(山梨県立科学館)、
制作進行/広橋勝、三谷真佐幸(スターライトスタジオ)、
CG/マーク・オードレッド(スターライトスタジオ)(敬称略)。

映像マジック!
本当に宇宙から地球を眺めているような感覚がしました。
座席が映像に連動して震動する仕掛けがあるわけではないのですが、
私たちのいるシアターが宇宙船となって宇宙空間を飛行している感覚になります。

冒頭はガガーリン。
スクリーンに現れた丸い窓の向こうに地球が見えます。
私たちがボストークに乗船しているガガーリンの目線で、彼が眺めたであろう地球の姿を体験できます。
彼が地球の眺めについて語った言葉とともに。
(ありがたいことにこのガガーリンの言葉の翻訳を担当させていただきました)

オーロラのカーテンを地上から見上げるのではなく、地球上空で眺める感覚も味わえたり、
月の裏側で、地球の姿がないことに心細くなり、再び地球を見ることができてほっとする感覚を追体験したり。
宇宙空間での浮遊感も気持ちよかったです。
はやぶさの場面では、プロジェクトにかかわる人たちのはやぶさへの想いが伝わってきました。

科学館への遊歩道を登った時、振り返って甲府の街並みを眺めたように、
宇宙へ飛び出した人間誰もがまず最初にやりたいことは、振り返って地球を眺めることなのかもしれませんね。
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番組終了後、科学館を後にして、駅まで行きと同じ遊歩道を辿りました。
ひたすら下りなので、息切れはしません。
帰りもすれちがったのは犬をつれて散歩をしている人だけ。

英和高校のそばで、富士山が見えました!
20140427kofu05_fuji1

五重の塔&富士山の眺めが風流です。
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「さどや」さん。老舗ワイナリー。
チャペルもあって結婚式もできるのだとか。
このようなおしゃれな建物だけだったら都内にもあるけど、背景が青空と山。というのが甲府ならでは。
(購入した白ワインジャムもおいしかったです)
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舞鶴城公園。壮観です。
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一番高い天守台に登ると、360度、山々。「甲府は盆地」を実感します。
この画像↓はクリックいただくと、もう少し大きくご覧いただだけます。
20140427kofu10_nagame

科学館の建物はここ。
20140427kofu13_atagoyama2_2
マピオンで標高を調べると、
「山梨英和高校入口」の石畳が、標高約282m。
愛宕山の科学館のあたりが標高約420m。
20分でこの高低差を登るのはちょうどいい運動になりますね。

見晴しがいいはずです。

帰りの電車ではしっかり白い富士山が見えました。
甲府から塩山までずっと見ることができました(甲府から高尾へ向かう進行方向右側)。
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甲府で買ったおいしいものは食べ物ブログのこちらに。

2014年4月16日 (水)

ガガーリン101 プラネタリウム番組「はるか地球をのぞむ」。ガガーリンの言葉の翻訳を担当させていただきました。

先日の土曜日2014年4月12日はガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を成し遂げてから53年目の記念日でした。

現在、山梨県甲府市の山梨県立科学館のスペースシアターではプラネタリウム番組『はるか地球をのぞむ』(ttp://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp/339)が上映されています。
迫力のある宇宙映像とともに「宇宙から見た地球」「宇宙の中の地球」の姿に迫る番組です。

この番組の中で、宇宙飛行士ガガーリンが宇宙からの地球の眺めを語った言葉が紹介されています。
ありがたくもこのガガーリンの言葉のロシア語→日本語訳を担当させていただきました。

ガガーリンというと「地球は青かった」
(原文の直訳は地球は青みかがっていた)が有名ですが、
彼はほかにも宇宙から地球がどう見えたのかを詳細に語っていました。
地球の青さ、宇宙の漆黒、地球を包む淡い水色の層の輝き。
ガガーリンの言葉を聞いて、現代の私たちは、「あの眺めのことを語っているのね」と、
簡単にイメージすることができるでしょう。

宇宙から地球を眺めた映像や写真をいくつも目にしているからです。
でも、1961年当時の人々は、言葉でしか「地球の青さ」を知りません。
ガガーリンによって発表された地球の写真や映像がないためです。

当時の人は彼の言葉からどんな「青さ」を想像したのでしょうか。
「僕も想像だけではなく宇宙から地球を眺めてみたい」。
「ガガーリンが言葉でしか伝えられなかった眺めを世界中の人にみせてあげたい」。
そう願った人も少なくないはずです。

そんな多くの人々の「意志」が科学技術を発達させ、宇宙飛行士を輩出し、宇宙から映像を伝える技術を発達させたのでしょう。

1961年にガガーリンが見た眺めを、宇宙に行かずして私たちが追体験できる。
そこには、この半世紀の多くの人の「意志」や「夢」があったからこそだということを
しみじみと感じます。

 これはプラネタリウム番組「はるか地球をのぞむ」の一場面ではありません。

葉祥明さんの作品「From the Earth to the Earth」のポストカード。
私が机脇の壁に飾っているものです。

20140416the_earth_yoshomei_2
葉さんといえば大地から空への色のグラデーションが特徴。
水色から黒にいたる層が美しいです。


山梨県立科学館さんへ観に行ってきました。こちらに

2014年3月 2日 (日)

ガガーリン100 ソチ五輪の開会式でガガーリンが少し登場しましたね

ソチ五輪が閉幕して一週間経ちましたが、さすがロシアでの開催。
開会式ではガガーリンや宇宙に関することがいくつか取り上げられていました。

まず冒頭。ロシアで使うキリル文字のアルファベットがAから順番に紹介されるところ。
コラージュのような映像がとてもかっこよかったのですが、
私は録画を失敗して、みることがЖぐらいからだったのが残念なのですが、
Г(ゲー)ではГАГАРИН(ガガーリン)が取り上げられたようですね。

Л(エル)ではЛуноход(ルノホート/ロシアの月探査車)が出てきたのをみました。
С(エス)ではСпутникスプートニク/世界初の人工衛星)、
Ц (ツェー)ではЦиолковский(ツィオルコフスキー/宇宙開発の父と言われているロシア人科学者)でしたね。

開会式では ロシアの歴史を辿る場面にもガガーリンの名前が登場しました。
それはロシアンアバンギャルドの時代の後、
ピオネール(白い制服に赤いスカーフ)とロケットが出てくる場面です。
床に世界初の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンを意味する
FIRST MAN IN SPACE Юрий Гагаринの文字が映し出されました。

宇宙に関することでは、五輪旗を男性4人、女性4人で掲げて歩く場面で
女性初の宇宙飛行士 Валентина Терешкова(ワレンチナ・テレシコワ)さんの姿がありましたね。
テレシコワはボストーク6号に搭乗して宇宙へ行った時のコードネームがЧайка(チャイカ/かもめの意味)だったため、
Я чайка(ヤー・チャイカ)」---こちらチャイカと地上と交信した言葉が「私はかもめ」と訳されたことで有名ですね。

おまけ

アルファベットのシーン

●Ё(ィヨー)ではアニメの巨匠ユーリ・ノルシュテインの『霧の中のはりねずみ』がでましたね!
ロシア語でハリネズミがЁжик(ヨージク)だからですね。

●女性初の宇宙飛行士テレシコワも参加した五輪旗を運ぶ場面では、
女性最前列がロシアの女優、チュルパン・ハマートヴァでした。
映画『ルナパパ』ではつらつとしていた10代の宮沢りえみたいな魅力を放った女優です。

●男性最後尾は映画監督ニキータ・ミハルコフ。
彼は若い頃に『私はモスクワを歩く(Я шагаю по Москве/ヤ・シャガーユ・パ・マスク ヴィエ)』という映画に主演しました。
この映画はソビエト時代の若者を描いたとても小粋な映画。
主題歌もとてもよいのですが、開会式のピオネールの場面ではこの主題歌も使われていました。

2012年4月14日 (土)

ガガーリン99 韓国の新聞にガガーリンの言葉として出てくるイタリアの画家ティントレット

昨日4月12日は宇宙飛行士ガガーリンが、人類初の有人宇宙飛行を成し遂げてから51年目の日。
そこで少しお休みしているカテゴリ「ガガーリン」の話題を。

1961年4月当時の韓国の新聞、朝鮮日報、東亜日報を追っていた時に気になることが1つありました。
それはイタリアの画家ティントレットについてです。
(引用部分青文字。右に拙訳を)

東亜日報では4月13日夕刊2面&4月14日朝刊2面 の記事の中で
ガガーリンが90分に1回ずつ日の出と日没を見たことが記されその後、


그안에서보는 色彩는 その中で見る 色彩 は
伊太利의 「베니스」派의 画家 イタリアの ベニス 派の 画家
「티토레토」의 그림에서  「ティントレット」の絵で
보는것보다도 見ることよりも
두배以上이나 짙은것이다  二倍以上も 濃厚なのだ。

と記されています。

朝鮮日報でも4月13日夕刊2面ガガーリンの体験談として宇宙からみた日の出と日没のことが記され、
その後にほぼ東亜日報の上記の青文字と同じ文面が記されています。

それが疑問なのです。
ティントレットという画家の名前は日本の新聞記事等では一切でてきません。
ガガーリンの自伝「宇宙への道」でも、ガガーリンが夜明け時、地球のへりが虹色に輝くことを、
ロシアの画家のレーリヒの絵をみるようだと語る場面はでてきますが、
ティントレットの名前は出てこないのです。

ティントレットの画集等をいくつかみてみました。↓こんな画風の画家です。

ティントレット画集 (ピナコテーカ・トレヴィル・シリーズ)

雲の切れ間から天からの光がさすというような神々しい空が描かれている絵もありますが、
朝焼け、夕焼けの大気のオレンジ色から藍色へのグラデーションが描かれているような絵もみつけられず、
ガガーリンがティントレットの絵を思い浮かべたとは思えないのです。

記事のソースは12日AP合同となっていますが
日本の新聞(朝日、産経、毎日、読売)にはそのAP合同の記事はみつけることができません。

とりあえず未解決の謎です。
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私メモ ティントレット---Tintoretto(英語) 틴토레토(韓国語) Тинторетто(ロシア語)

 

2011年12月22日 (木)

ガガーリン98 「地球は青かった」の元となった新聞記事(ロシア語)をネットでご覧になれるサイト

ありがたい世の中です。ロシアの古い新聞がネットで閲覧できます。

СТАРЫЕ ГАЗЕТЫ(スターリエ・ガジエーテゥイ/昔の新聞の意味)』
(ttp://oldgazette.ru/)いうサイトです。

ここで1961年4月12日のイズベスチヤの新聞も見ることができるのです。
宇宙飛行士ガガーリンの「地球は青かった」の原文
(この記事を原文としているのはあくまで私の考えです)も見られます。

まず。
メインページを開きます。
左側の上から17番目に「ИЗВЕСТИЯ」(イズベスチヤ)があります(2011.12.22現在)。

イズベスチヤをクリックして下にページを送ると「1961」があります。


№88(13634) от 12 апреля 1961г. - среда
№90(13636) от 14 апреля 1961г. - пятница
№91(13637) от 15 апреля 1961г. - суббота


の3つが表示されています。

一番上のNo88をクリック→「Страница 2」の茶色い文字の上から5つめ
РЕПОРТАЖ С МЕСТА ПРИЗЕМЛЕНИЯ 」をクリック。
(直接のURLはttp://www.oldgazette.ru/izvestie/12041961/text2.html)

「РЕПОРТАЖ С МЕСТА ПРИЗЕМЛЕНИЯ」の記事が開いたら、
設定にもよりますが下から13行めぐらいに
небо очень и очень темное, а Земля голубоватая. 」の文字がご覧いただけるでしょう。

訳すと
「空はとてもとても暗かった。一方地球は青みかがっていた」となります。

この文章を探す簡単な方法は
небо очень и очень темное, а Земля голубоватая」をグーグルで検索。
Старые газеты : "Известия", 12 апреля 1961г. (стр.2)」がヒットする(今日現在は上から2番目に出てきます)」ので、
そのキャッシュをクリック。該当箇所が色で記されます。

イズベスチヤのこの記事に関してはガガーリン10もご覧ください。

2011年11月11日 (金)

ガガーリン97 韓国・朝鮮日報でのガガーリンの言葉

ガガーリン95の続きです。

1961年4月当時の韓国の新聞を、東亜日報、京郷新聞とみてきました。
今回は朝鮮日報です。
ガガーリンが人類初の有人宇宙飛行をおこなった1961年4月12日から16日までの新聞を追ってみました。

① 「地球は青かった」「空は黒く、地球は青みがかっていた」旨の表現
 →見出しにも本文にもなし。

Chosennippou19610414_3

② 「地球のまわりを青い光が包んでいた」旨の表現→見出しになし。
4月14日朝刊3面の記事の本文にあり。

その記事をご紹介します。引用部分は青文字。
※文字が判読できないこともあり、拙訳以前の状態ですが、できる限り単語を添えてみました。
ちゃんとした文章になっていませんが (>_<) 
参考程度にご覧いただけましたら。

大見出し


宇宙征服百八分

中見出し


보다밝은 별과太陽
より明るい 星と太陽


별에 묻힌 밤하늘의 地球는 壮観  
星に埋められた 夜空の地球は 壮観

(1段目)判読できない文字も多いです。


똑히 아름다왔던것은 지구상  환한   부분 에서
??    ?? ??       地球上  明るい  部分から


캄캄한  부분으로   들어가서
まっ暗な  部分へ    入って?

밤은  별들이 뻔쩍 이는  밤하늘이었다
夜は  星が   きらめく?   夜空だった?

그때의   지구는  마치     엷은 청색  「리본」 으로
その時の  地球は  あたかも  薄い 青色  「リボン」 へ?


둘러       싼것갈이   보는것이었다
とりかこむ?  ? ?       見ることだった。


(6段目)


수평선 상의 색채 에서 컴컴한 하늘사이 에 
水平線 上の 色彩 で 暗い 空間 に 밤은 별들이


우주비행 을 가눙케  해주는 뻔쩍 이는 밤하늘이었다
宇宙飛行 を 可能に してくれる


좁은 공간 대 (空間帯) 가 있는데
狭い 空間 帯(空間帯) が あるけれど


이대는 미묘하게도 푸른빛을 따읬다。
この帯は 微妙(美妙?)にも 青みを 帯びた(帯びていた?) 。
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<(_ _)> 本当に訳せていないです。

日本で朝鮮日報の当時の新聞をマイクロフィルムで所蔵しているところは
早稲田大学図書館
京都大学図書館
国際日本文化研究センター
立命館大学図書館などです。
マイクロフィルムですと、どうしてもフィルムがめらめら歪んでいてうまく読めないところがでてしまいます。

慶應義塾大学の図書館では在籍の方はオンラインで閲覧することができるようです。

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というわけで、韓国の東亜日報(ガガーリン87)、
京郷新聞(ガガーリン95)、朝鮮日報の3つの新聞をみてきました。
日本の各紙と同じように「地球は青味がかっていた」を大きく取り上げたのは東亜日報だけ。

京郷新聞と朝鮮日報は、地球を薄い青い光がとりまいていたことは見出しではなく本文の中だけで伝えています。

なので、日本の新聞が軒並み「地球は青味がかっていた」を大見出しで伝えたほど、
韓国はガガーリンのこの発言に注目していなかったといえるかもしれません。

ですが、2008年になってガガーリンの手記『宇宙への道』が
『지구는 푸른빛이었다』(地球は青い色だったor地球は青い光だった)というタイトルで出版される
(ガガーリン89909192)あたり、日本と似ていて興味深いです。

2011年11月 3日 (木)

ガガーリン96 「地球は青かった」各国表現一覧

ガガーリンの言葉「地球は青かった」を各国でどういうのかまとめてみました。

※原文はガガーリンが帰還後、ソ連の新聞、イズベスチヤ、プラウダ紙の記者に語った

Небо очень и очень темное , а Земля голубоватая .
「空はとても暗かった。一方、地球は青みがかっていた」が元であるとみて、
それを翻訳したであろう当時の新聞を挙げました。
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【ロシア(原文)】
Земля голубоватая
(ゼムリャー ガルバヴァータヤ)
イズベスチヤ紙/1961年4月13日(
ガガーリン10

【イギリス】
The earth is bluish. 
デイリーワーカー(Daily Worker)紙/1961年4月13日(ガガーリン64

【アメリカ】
The earth is bluish. 
ニューヨークタイムズ(The New York Times)紙/1961年4月13日(ガガーリン78

【 ドイツ】
Die Erde ist hell-blau.
ノイエス・ドイチュラント(Neues Deutschland)紙/1961年4月13日(ガガーリン70

【フランス】
La Terre bleuâtre.
ユマニテ(L'Humanite)紙/1961年4月13日(ガガーリン71

【中国】
地球是天藍色的大球
人民日報紙/1961年4月13日(ガガーリン76

【韓国】
땅은青色。땅은 연한 青色으로 보였으며~。
東亜日報紙/1961年4月13日ガガーリン87

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【日本では】※見出しや本文に使われている表現を抜粋して羅列。詳細はリンク先をご覧ください。


地球は青色。地球は青みがかっていた。
朝日新聞/1961年4月13日夕刊(ガガーリン9

地球は薄青。地球は薄青色だった。
毎日新聞/1961年4月13日朝刊(ガガーリン9)

地球は青く灰色に。地球は青味がかった灰色をしており。薄青い地球。地球は青味がかっていた。
毎日新聞/1961年4月13日夕刊(ガガーリン62

地球は青みを帯びていた。
読売新聞/1961年4月13日朝刊(ガガーリン9)

地球は明るい空色にみえた。
読売新聞/1961年4月13日夕刊(ガガーリン62)

地球は薄青色だった。
産経新聞東京/1961年4月13日朝刊(ガガーリン62)

薄青色の地球。地球は薄青色だった。
産経新聞大阪/1961年4月13日朝刊(ガガーリン62)

青かった地球。地球は薄青色だった。
産経新聞大阪/1961年4月13日夕刊(ガガーリン62)

地球は青く見えた。地球は青味をおびていました。
赤旗/1961年4月14日

※海外の表現は資料をみつけたら随時更新します。

ガガーリンカテゴリーの中でたびたび触れていますように、
「地球は青かった」はガガーリンが宇宙に行って放った第一声でも、帰還後まず語った言葉でもありません。
「地球は青みかがっていた」は帰還後、たくさんのことを話したごく一部の言葉にすぎません。
(日本の新聞も当初「地球は青かった」と報道しているものはありません)

海外では「地球は青みがかっていた」という言葉を見出しにすらしていないところもあります。

とりわけ日本が「地球は青かった」に反応していることがとても興味深いです。

ガガーリンの「地球は青かった」の原文がわかった今でもガガーリンにまつわることを調べてしまうのは、
すべての国について調べていないから、まだまだガガーリンについて伝えられていないことがあるからですし、
「地球は青い」にとりわけ反応した日本人の宇宙観みたいなものを探りたいからです。

2011年10月 9日 (日)

ガガーリン95 韓国・京郷新聞でのガガーリンの言葉

宇宙飛行士ガガーリンの言葉を追っています。

ガガーリン87ではガガーリンが人類初の有人宇宙飛行を成し遂げた1961年4月当時の東亜日報をご紹介しました。
「青色」という大きな漢字の見出しが躍っている新聞を。

ガガーリンが宇宙からの帰還後、いろいろなことをインタビューで答えた中で、
「地球は青い」ということにとりわけ反応したのが日本。
ガガーリンの母国ソ連(現在のロシア)でも欧米でも、
この言葉を大見出しで伝える新聞はあまりない、ということを検証中です。

中国の人民日報(cfガガーリン76)と、韓国の東亜日報は
日本と同じように、「青色」を伝える大きな見出しがありました。
韓国の他の新聞はどうでしょうか。

京郷新聞と朝鮮日報も調べてみました。
まずは京郷新聞。

① 「地球は青かった」「空は黒く、地球は青みがかっていた」旨の表現 →見出しにも本文にもなし。

② 「地球のまわりを青い光が包んでいた」旨の表現→見出しになし。本文には4月14日夕刊3面にあり。
Kyunghyang19610414evening_3
その記事をご紹介します。引用部分は青文字
私による拙い訳を添えてみました。

大見出し

내가 갔던 宇宙・宇宙서 본 地球
私が 行った 宇宙、 宇宙から 見た地球


人類最初의宇宙人「유리・가가린」
人類最初の宇宙人「ユーリ・ガガーリン」

地球의 水平線은 魅惑的
地球の 水平線は 魅惑的


海岸線・田畓・島嶼・江물줄기等뚜렷
海岸線、田畑、島、河の流れなど明確

太陽은 約十倍나 밝고
太陽は 約十倍も 明るく


本文から抜粋


나는 우주비행중 처음으로 지구가 구형이라는 것을 직접 눈으로 보았다
私は 宇宙飛行中 はじめて 地球が 球形だという ことを 直接 目で 見た。


우리는 수평선 을 볼 때 지구의 곡선을 볼수있다
私たちは 水平線を 見る時 地球の 曲線を 見られる。


우주비행 에서 보는 수평선 은 독특 한것이있고 매우 아름다웠다
宇宙飛行 で 見る 水平線 は 独特なものがあって 非常に 美しかった。


나는 지구의 밝은 표면 에서부터 별이 보이는 캄캄한 공중에 이르기까지  심히 다재로운 변화를 볼 수 있었다
私は 地球の 明るい 表面 から 星が 見える まっ暗な 空中に いたるまで 非常に   多彩 な 変化を 見ることができた


지구는 연한 청색 대로 둘러싸여 있었고 그것은 외부를 향하여 아름답게  점차적 으로 청색 에서 흑색으로 확대되어있었다
地球は 薄 青色 の帯で 囲まれて いて それは 外部に向かって 美しく 少しずつ 青色から 黒色まで 拡がっていた 。

この記事はガガーリン15で取り上げたプラウダが元のようです。私が下線を付けた↑の美しい表現はロシア語原文から日本語に訳すと

私たちの惑星は、青みがかった光の輪にとりまかれているようでした。この青みがかった帯は、少しずつ暗くスミレ色にそして黒色へとなっていきます。
(cfガガーリン15)

韓国言論財団のサイト(ttp://www.mediagaon.or.kr/jsp/search/SearchOldNewsCondition.jsp)
で当時の京郷新聞の記事を閲覧できるので、韓国語がわかる方はぜひご自身でお確かめください。
韓国語若葉ワークの私です。
韓国語がわかる方に一部確かめておりますが、
京郷新聞の記事の文字は不鮮明のところが多くきちんと把握できていないところもあります。
ぜひ、直接記事をご覧になってみてください。
私のチェック漏れなどにお気づきの方はご一報いただけたら幸いです。

より以前の記事一覧

emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。
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