花園に胸が熱くなりました!
花園と聞いてどんなイメージが広がりますか?
草原に色とりどりの花が咲いていて、そよ風に揺れている。
やわらかい陽射しの中、心がほんわり、おだやかに満たされる世界。
も・し・く・は
寒風に晒された緑の芝のグランド。
ぶつかり合う体。
そばにいたら、その音も聞こえてきそうな。
そして、みぞれが降るくらいの寒さであれば体から湯気が出るほど。
その戦いを取り囲む野太い声。
見ていれば、行け行け!と叫び声もでてしまう。
つまり、年末年始に高校ラグビーの日本一を目指す若きラガーマンたちの聖地である「花園」。
おなじ「花園」という言葉ながら、まったくイメージが違います。
そして、私は、どちらの花園も好きです
この年末年始。現地には行かれませんでしたが、
テレビで、配信で、花園の試合を観戦しました。
特に、連覇した桐蔭学園のラグビーに胸が熱くなりました。
今回、対戦した5校よりもFWの合計体重が軽かったそうですが、
スクラム、負けていないです。
とびぬけたスーパープレイヤーが活躍するチームよりも
全員でパスをまわして、展開するラグビーが好きなので、
桐蔭学園のみなさんの戦いにしびれました。
前半で負けていても、後半戦のスタミナと素早いパス回しが圧巻!
15人ではなくて、18人ぐらいいると思いました。
右にパスをまわしても、左にパスをまわしても選手がいて。
そして、みんなテレパシーでつながっている?
って思うくらい、意思疎通ができている感じ。
それは地道な練習の成果なのでしょう。
日頃の練習では、体以上に頭が疲れるという記事も読みました。
どう動けばいいのか、それを刻一刻の動きの中で見極める。
絶えず、「己」を持ちながらも味方や相手の動きに目を配って、
全体の中での自分のいるべきところ、役割を意識している。
凄まじい集中力で。
あと50㎝でトライ、ぐらいの位置でFWがゴリゴリゴリゴリトライを試みて、
ディフェンスされて、突破口みつけて、でもまた阻止されてというのを
何フェイズも続けて。
膠着しながらも、突如、ボールがFW団→後→右へと
素早くわたって渡って右端にトライ!とか。
そのシーンのリプレイを見ている時、
後ろにいた選手の背中が画面に映るのをみて、
このあと、この選手がボールを受け取ったのか、とか
自分のところに来るとはわかっていなくても、
来たらこうしようと考えていたのか~とか
結果がわかってからリプレイで動きを見るのも興味深いですね。
ボールを受け取る、走る。つかまりそうになる。
並走の選手にパス。
その選手がつまりそうになる。
次の選手にオフロードパス。
そしてまたつかまって、倒れる間際に
もとの選手にパス。
そんな連続で決めたトライとか。
思い出すだけでしびれます。
ラグビーはALL for ONE. ONE for ALL.と言われますが、
まさに「献身」のスポーツ。
倒れてもつないでくれる誰かがいるよろこび。
誰かを生かすために、自分がいったん、パスを受け、
別の誰かを生かす。託す。
私たちがそれぞれの学校や職場、家庭や地域活動とかで日常でおこなっている共同作業。
「ボール」というものがないから見えにくいだけで、
自分がだめになりそうな時、誰かにパスをまわして助けてもらう。
だれかの動きをみて、カバーに入るとか、
展開ラグビーに似ているところも多いんだろうなと思いました。
桐蔭学園の一人ひとりの選手が素晴らしかっただけではなく、
あともう少しでトライの場面で何フェイズも続くのは、
相手のチームのみなさんの技術もすごいということ。
どちらもノックオンも反則もないからプレイがとまらない。
パスをつないでつないでつないでつないで、
やっとトライというのも、。
相手のチームがそれだけディフェンスが良くて、
簡単に突破できなかった証ですし。
流経大柏、山梨学院、大阪桐蔭、コクトチ、仰星。
みんな強く素晴らしい好敵手でした。
全員で。素早いパス回し。体格が大柄でなくても。
桐蔭学園の戦い方に、日本のラグビーの未来を見た気がしました。
そして、ラグビーやいろんな心躍ることを分かち合わせていただいている方が
花園現地で観戦。
勝利の風とともに名物花ラグ饅頭をくださいました♪
おまんじゅう系で一番おいしいのが通りもんだと思っていたのですが、
こちらも餡がぽそぽそしていなくて、しっとりしていて美味しかったです!
形もラグビーボールみたい(昔ながらの茶色いラグビーボール色)でかわいい~。
ボール型の様子は撮るのを失敗してしまったので、
パッケージを。
(クリックorタップで拡大します)
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