2020年3月17日 (火)

フィギュアスケートアイスダンスのクリス・リード&村元哉中の桜の名プログラムは永遠。


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アイスダンスのクリス・リードの訃報を知り、かなしいです。

デニス・テンも若くしてこの世を去りましたが、クリス・リードも30歳の若さで。
あたたかくおおらかな人柄が画面からも伝わってくるリード。
団体の試合などでみんなを盛り上げる笑顔が思い出されます。

平昌五輪でのリード&村元のプログラムが大大大好きです。
坂本龍一の♪戦場のメリークリスマス、ラストエンペラーを使用した桜をテーマにしたプログラム。

ちょうど桜の開花の季節を迎え
先日もこの名プログラムの録画を何度も視ていたところでした。

このプログラムの詳細はこちらに。

以前に書きましたことと重複になりますが、
戦場のメリークリスマスを使ったフィギュアスケートのプログラムはいくつもありますが
リード&村元のものと、宮原知子のものが群を抜いて好きです💛

リード&村元は「桜」をテーマにしています。
村元がもえぎ色をベースにしたコスチュームで最初滑り、途中でピンクの色のコスチュームに変わるところが、桜の開花を想わせます。

出だしは木枯らしが吹くような擬音も入っています。
春爛漫の季節の前には凍てつく冬があり、春めいてからも試練のような寒の戻りがあったり。
そんな、喜びの影の悲哀や厳しさを感じさせます。

二人のスケートは村元が桜、リードが風だったり、光だったり、桜をとりまく神羅万象のような存在に感じられます。
桜の開花を助けたり、厳しさを与えたり、そんな森羅万象を水色のコスチュームに身をつつんだクリス・リードが演じます。

わずか5分に満たない世界。
だけども桜だけではなく人生の悲哀のあとのよろこびなども感じさせるプログラム。
わずか4分30秒だけれども、このプログラムのためにすべてを犠牲にして練習を費やして演じたとしても悔いは残らないと言えるであろうプログラム。
見て引き込まれた者はこの4分30秒を生涯忘れないであろうと思わせるプログラム。

そんな素晴らしいプログラムを演じたクリス・リードの豊かな人生の軌跡に敬意を表しながら、心よりご冥福をお祈り申し上げます。


2019年11月23日 (土)

フィギュアスケートNHK杯。キスアンドクライやスケートリンク内の雪輪にうっとり

NHK杯のキスアンドクライ。

まるで、青い切子のグラスの内側に選手たちがいるかのよう。
背景の美しさにうっとりしました💓💓

女子ショート、紀平梨花、素晴らしかったですね。トリプルアクセルもさることながら、ステップやつなぎの部分。曲のエキゾチックなリズムやうねり。が全身で表現できていて。
紀平の清楚な雰囲気と、アスリートとしての切れの良さとベリーダンスを思わせるような蠱惑的な振り付け。ギャップ萌えといいますか、3つの全然別な要素が見事に融合していて。
トリプルアクセルのあと、まるで川を飛び石がはねるように、ツツツと軽やかに飛び跳ねて進むところも素敵ですし、細かな音一つ一つに合わせて、のけぞる。肩から、首から頭へ体が波打つ、指がひゅるんひゅるんと空中を舞う。すべてが魅力的なプログラムと演技でした。

羽生結弦は録画失敗で、NHKのオンライン動画をみました。トリプルアクセルは空中で回転に余裕があって、降りてきて、4回転半が実現できる日も遠くはないと思わせる圧巻の演技でした。

テレビ観戦して、競技内容以外にうっとりとなったのが、キスアンドクライやリンクサイドの壁面です。

氷。冬の競技ということで雪の結晶モチーフが使われるのはよくあること。
*のようなおなじみの結晶の形を。

ところが、今回*の形ではなく、雪輪がたくさんあしらわれていました。

雪輪は日本の伝統的な雪の意匠。

笹などの上に積もった雪の形が元となって生まれた文様で
その起源は室町時代ごろといわれています。
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江戸時代の浮世絵の着物の柄としても頻繁に描かれています。

こちらは鈴木春信の「詠歌三美人」。
画像提供:東京国立博物館。
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鹿の子しぼりが雪輪の形で描かれています。
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私が以前、融けかけた雪の結晶を撮ったら
雪輪の形になったことがありました。
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肉眼でもこの輪郭がよくわかりました。
ということは昔の人も着物のたもとや手に落ちて融けるこの形を目にしていたことでしょう。

雪輪は「積もった雪の形」という定説だけではなく
「融けかけた雪の結晶の形」として受け止めた江戸時代人もいたと思います。

ともあれ、この日本独自の伝統的な文様「雪輪」が
今回のNHK杯ではメインとして登場。
感動しました~。

鹿の子しぼりや麻の葉やミツウロコと組んだ雪輪があちこち。
ぜひNHK杯をテレビで見て、堪能ください。

ネットですと。

1)NHK杯のHPトップページ。
 http://nhk-trophy2019.jp/
 トップスケーターの背景に雪輪や、麻の葉文様、ミツウロコなど。
 ラグビーW杯のデザインもそうでしたが、日本の文様の美しさをあらためて感じます。


2)NHK杯ツイッターのトップページ。
 https://twitter.com/nhktrophyfigure?lang=ja
 雪輪の形がより明確にわかります。

3)NHK杯ツイッター2019年11月17日
 https://twitter.com/NHKTrophyFigure/status/1195890238146531328
 札幌に設けられたキスランドクライのレプリカだそうです。
 美しい! 本当に青い切子グラスの中にいるかのよう。

4)NHK杯ツイッター2019年11月22日
 https://twitter.com/NHKTrophyFigure/status/1197857595202998274
 リンクサイドの壁面も美しいですね~。

どなたがこのデザインを手掛けたのか知りたいところです。

【4.雪の結晶とアート】INDEXはこちら
雪の結晶INDEX(全般)はこちら

2018年2月25日 (日)

桜の花が咲いて舞う。2018ピョンチャン五輪フィギュアスケート。アイスダンスのクリス・リード&村元哉中のフリーに魅了されつくしています

ピョンチャン五輪もまもなく閉幕。

カーリング女子の銅メダルも小平さんの金、パシュートの金ほか熱くなる場面がいっぱいありました。

そしてフィギュアスケート。

【羽生結弦】
ショートは観ながら「すごい!すごい!すごい!」しか言葉がでてきません。
フリーは「やったー!やったー!やったー!」。
彼の人生は「歩くドラマティック」。否、「滑るドラマティック」。

不運、不屈、栄光の繰り返しですね。

韓国入り後、まだジャンプを試みない練習でも、すーとなめらかな滑りにうっとりしました。

競技では4回転も決めたことにびっくり。
シューという疾走感、ジャンプを決めてふわっと手を広げ、着地するまでの浮遊感。
ダイナミックさと優美さをあわせ持つ稀有なスケーターですよね。
男性なのに体つきも決してマッチョにならず、中性的植物的。
ジャンプだけではなくステップも緊張とか不安とか痛みとかよりも「これを見せたい!」という気迫がうわまわって、ものすごいオーラに圧倒されました。

金メダルが決まったあと、フェルナンデスがスペイン国旗を手にしていないのをみて、自分と宇野が持っていた日の丸を一端置いて、3ショット撮影を受ける。そのこまやかな心配りも王者にふさわしいと思いました。

【宇野昌磨】
宇宙人ですね。最終滑走でプレッシャーに押しつぶされるどころか、羽生含め、前の選手の演技や歓声を耳や目をふさぐことなく体験していたとは。そして、パーフェクトであれば羽生を超えられると勝機を見据えていたとは。

羽生が宇野のことを「いい意味で鈍感」と語っていたのが鋭いと思いました。

【宮原知子 坂本花織】
あっぱれ。五輪の大舞台で力を出し切れないこともありえるのに、100%以上の素晴らしい滑り。
ちょっとミスしても演技構成点で点を伸ばせる選手より、精神的なプレッシャーも大きかったと思うのです。
それでも二人とも会心のショートとフリー。素晴らしいアスリート魂です。

【メドベージェワ】
彼女に金メダルをかけてあげたかった。
五輪が1年前開催ならまちがいなかったでしょうに。
ザギトワがあれだけの滑りをしてしまうと。
両者金でもよかったのに。

【ネイサン・チェン】
ショートの失敗に4年前の浅田真央の姿がだぶったのは私だけではないでしょう。
フリー、素晴らしかった。ショートの曲もいいので、世界フィギュアでリベンジしてほしいです。

【クリス・リード&村元哉中(かな)】
今シーズン、私が一番気に入っていて、録画しておいた五輪フィギュアの中で一番多くリプレイしているのが
アイスダンスのこの二人のフリープログラム。

坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」や「ラストエンペラー」をつなぎ、桜をテーマにしたプログラム。

村元が桜。クリス・リードが風や冬の寒さなど桜をとりまく自然の象徴などだと思います。
村元の萌葱色と桜のコスチュームも本当に素敵
まさに日本の早春の野山の色。平安時代のかさねのような雅びな色合いです。
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リードは青と水色で風の精のよう。

冒頭、ピアノの綺麗な旋律に風の音。それだけでもう幻想的な世界へいざなわれてしまいます。

桜の花がゆっくりと目覚めていくような雰囲気。
チェロの低く深くたゆとうような旋律がくわわるのですが、このチェロもいいんですよ!
ちょっとせつなくてはかなくて。

二人が近距離で回転を合わせてくるくるまわりながら移動するツイズル。がこれまた素敵。
つむじ風ってこんな風にまわるよな~ それにあわせて花びらもこんなふうに
くるくるって回るよな~って思いだします。

その後のリフトにしても、ステップにしてもすべてが、「桜とそのまわりの自然」を感じさせるのです。

アイスダンス、もっともっとアクロバティックなリフト、もっと近距離、難しいポーズ、長い時間のツイズル。
難度で圧倒する組もあるでしょう。

音楽にうまく合っているな、とか、男性VS女性で情熱的に魅せているな、と思う組も確かにあります。

でも、桜のはなびら、翻弄する風、のように春の風景が浮かぶこの二人のプログラムの感動は難度さがどう順位がどうというのを超えた名プログラムになっています。

私の勝手な解釈で振付をされた方の意図とはずれているかもしれませんが。
村元が桜、リードが風として見ていると本当にせつないんですよ。

春の桜を美しくするという冬の寒風。
桜の花がほころびはじめると、風は本当にうれしいんだろうなと思えます。
風は桜の花びらが好きで一緒に遊びたい。
舞う花びらは美しいけれど、命を縮める花散らしの風ともなってしまう。

咲いた桜と戯れられる風の歓び。でも桜を苦しめてしまうジレンマ。せつなさが伝わってくるようでした。

そして村元はどの一瞬も伸ばして手の甲、指先。足先。首の角度。すべてが決まっていて美しくて。
桜の花の可憐さ、はかなさ、咲き誇る激しさ、すべてが伝わってきます。
それが何度リプレイしても見飽きず、惹きこまれる要因なのかもしれません。

五輪の団体戦では惜しくも転倒がありました。
個人の競技で素晴らしい演技がみられてよかったでした。

宮原知子も坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」と「ラストエンペラー」をつないだ名ショートプログラムを滑りました。まだ15歳だったでしょうか。あのプログラムも何度見返しても飽きない素晴らしいプログラムなのですが、このリード&村元の桜のフリーも殿堂入りです。

花INDEXはこちら

 

 

2017年10月 9日 (月)

カーニバルオンアイス2017 鈴木明子と本田真凛に魅了されました

平昌オリンピックまであと4ケ月のカーニバルオンアイス2017をTV観戦。

高橋大輔、前衛的なアボット、情感たっぷりのクリス・リード&村元、「白鳥の湖」の世界観を一人で大胆に魅せた町田樹ほかみんな素晴らしかったのですが 特に印象に残ったのは鈴木明子と本田真凛でした。

【鈴木明子】
タイムスリップしてショパンの腕をつかんでこの世界に戻り、テレビの前に座らせたくなりました。
「あなたの曲がこんな素晴らしい芸術になったのよ」と。

一音一音のテンポや曲調の明暗と振付がぴったりあっているだけではなく、ピアニストの細やかな指運び、鍵盤を叩く力の強弱と体の動きが見事に連動。
細部にいたるまで丁寧につくりこまれた芸術性に魅了されました。

同じメロディーを繰り返し、鍵盤で指がぐるぐるしているだろうところで、ツイズル。
鈴木明子がぐるぐるまわったり。

トゥルトゥルルルルルルルルルルルル~というところでは、片足でスッ~~~~~~~~と滑ったり。

ピアニストが手を高く振り下ろして激しく連打していそうなところでは、鈴木明子も両腕を高くあるいは左右に激しく降りかざしていたり。
鳥肌!
鈴木明子の表現力(こまやさと激しさ)が見事に活きた名プログラムでした。

【本田真凛 】
今季のショートプログラムを初披露。
本来やるはずだったタンゴもアンコールでお披露目がありました。
まずタンゴ。
あどけない16歳がタンゴを滑ることで、「こんな妖艶な大人の世界も演じられる」と表現力の幅を示したり、ギャップがインパクトにもなるのでしょう。
はっとさせられる振付もいくつもありました。
でも今の時期にこのプログラムを滑るのはもったいないと思いました。
ヒトはすぐ大人になってしまうんだもの。 16歳の今だからこその輝きがみたい。
赤い口紅を塗って、大人っぽく見えるのもアリだけど、 ピンクベージュのリップグロスで16歳ならではの美しさがみたい。

それを満たしてくれるのが新ショートプログラム「ザ・ギビング」 。

このプログラム変更は大正解だと思います。
妖艶さもケレンミもない、ポップで観客を手拍子で乗らせる曲でもない。
けれどひたすら美しく心をおごそかに、あたたかく、清々しく満たすような 朝の清らかな光のような曲。

清楚、繊細さ、ひたむきさ… 
本田真凛の存在、放つ光がそのまま形になったようなプログラム。 静かに心を打ちました。
ゴージャスな宝石よりも、朝露やビーズ。
ベルベットよりも、上質のコットンやレース。

等身大の「日常の中の上質」のような。じんわりしたあたたかさ。

髪に当てた手を首元に持ってくるような「はじらい」のような振付もあれば、
両手両足をえい!って四方に伸ばす躍動感(おてんばな雰囲気)ある振付も魅力的。

本田真凛は鈴木明子の表現力+浅田真央の天性のスター性、2つをあわせもった選手だと思います。
今シーズンの躍進が楽しみ。

2015年12月 6日 (日)

羽生結弦のEX「天と地のレクイエム」は名プログラム。もがく姿も美しい

羽生結弦の今シーズンのEX。どうしてこんなに心を打つのでしょう。
このプログラムに関しては「演技」とか「表現力豊か」という言葉で語るのはふさわしくない気がします。

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2015年12月 3日 (木)

浅田真央。7つめのジャンプを作っちゃえ~

NHK杯。快挙の羽生結弦に比べ、浅田真央はジャンプのミスもあり、優勝というわけにいきませんでしたが、彼女はこれでいいと思います。

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伝説に立ち会えたNHK杯

NHK杯、すごかったですね。私が特に印象に残ったベスト10はこちら。

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2014年12月25日 (木)

グランプリファイナル。羽生結弦の美しい4回転に鳥肌

遅ればせながら。グランプリファイナルの羽生くん。素晴らしかったですね!!! 優美 そして凄み を感じました!!

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2014年11月 8日 (土)

グランプリフィイナル中国大会、男子フリー。誰のせいもしない、アクシデントのせいにしない。

フィギュアスケートグランプリシリーズ、中国大会。こんなドラマが起きようとは。

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2014年6月 7日 (土)

「ファンタジー・オン・アイス」。演技以外のところでどう音楽にのっているか

BS朝日でLIVE放送されていた「ファンタジー・オン・アイス」。ところどころ視ることができました。

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emi 

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
    コンタクト: メールアドレスはhoshibiyorihappy*yahoo.co.jp このyahooの前の*を@に変えてご連絡下さいませ
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