2026年3月12日 (木)

2026年五輪。フィギュアスケート。男子シングル。

3月になってもまだ五輪の余韻に浸っています。

特にフィギュアスケート。
整理がてら、録画映像をみています。

マリニンとシャイドロフは前述として。

鍵山優真選手
ジャンプだけではない、猫のような軽やかさで氷上でステップを踏めるのがすごいですね。
若いけれど、フレッド・アステアをみているような雰囲気♪
滑る愉しさ、踊る愉しさ。
曲が違えば、まったく違う動きでそのリズム、曲調を表現されるから、
次はどんな曲で魅せてくれるのだろう、とわくわくします。

EX。両手を広げてくるくるくると回転しながら円を描くのがとても気持ちよさそうでした。

以前、フィギュアスケートにはコンパルソリという種目がありました。
規定の図形を氷上に描くその技術を競った、はたからはとても地味なもの。
(私は実際に見たことがありません)。
鍵山選手はコンパルソリが絶対すごく上手なことでしょう。

佐藤駿選手
どんどん洗練されています。
ドヤ顔をするわけでもなく、表情をへんにとりつくろわない。
だからこそ、喜んだ時の印象が強く残ります。
ジャンプ後、着地してす~と滑る時、スラリと長い手を広げて、片足でス~と滑るのですが、
ポジションが美しく、広げた手はつばさのよう。
フリーレッグも美しいです。

まるで鳥のような優美さ。
だからこそ、火の鳥をモチーフにするのがぴったりと思いました。

チャ・ジュンファン
優美。ジャンプの失敗もあって点が伸びませんでしたが、
そんなことで
プログラムの魅力が減ることはありません。
氷上に優雅に描くカリグラフィ。
ジュンファンが感じている世界はどんなだろう。
瞳が見ている先に美しいものがあるんだろうな。
そんなことを感じさせてくれます。

シャイドロフをすぐ讃えにいったり、
競技内外で、スポーツマンシップを人一倍感じさせてくれるスケーターです。

3人に絞って書かせていただきました。
(アダムとマリニンのシンクロバックフリップはライバルだけど同志、を感じさせてくれました。

この五輪では現役時代を見ていたスケーターたちが解説で登場もうれしいものでした。
町田樹、高橋成美が数々の名場面を名解説が後押し。
そして、テレ東のEXでは町田樹と村上佳菜子の解説力のすばらしさをあらためて感じました。
坂本花織の演技を振り返り、今までのいろんなプログラム(アメリなど)の振り付けが織り交ぜられたEXであることを語ります。
なにより、天然に思っていた村上佳菜子がスタジオで話している時と、
坂本の演技の映像に解説を加える時では発声を変えていることがわかりました。
演技を解説するとは、ということを日ごろから意識しているのだわと感じました。

今回の五輪、スノボの戸塚選手の金メダル。
悔しい過去を乗り越えての金メダル、よかったです。
信じられない重症の体でも挑戦して
すさまじい精神力と技術力を魅せた平野歩夢選手も忘れられません。
どんなに悔しかったか。それでも7位入賞は凄すぎます。
それでいて、コメントはどこか、ひょうひょうとしていて。
あっぱれです。

2026年3月 3日 (火)

2026五輪。フィギュアスケート女子シングル、百音ちゃんもよかった~。アリサのコメントが響きます

女子シングル。いろんなドラマがありましたね。

特に印象に残った選手について。

アデリア・ペトロシアン
マイケル・ジャクソンメドレーのショート。
すべての動きがキレッキレ ! スピンの軸のぶれなさ。
ビールマンスピンでも脚を頭上に掲げるまでの過程の動きが独創的で新鮮でした。 
ただ、なぜ今、マイケル・ジャクソン?
コーチ陣が、この曲で滑ったら西側の人たちにウケると思った?
EXではアデリアのエキゾチックさが引き立つプログラム。
解説の鈴木明子さんが「肩と胸のキレ」と語っていて、なるほど!と思いました。

坂本花織
男子シングルの名解説をされた町田樹氏が坂本のスケートに関して
プログラムの最初から最後までスピードを一切落とさず、
その流れを途切らせることなくジャンプやステップといった技につなげるスケーティング技術は、
唯一無二の領域
”スケーティングの推進力”と”それを技に直結させる能力”をジャッジが評価するという新たな流れを作った選手
と語られています。
(引用元/スポーツナビ)https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/2026022000002-spnavi

なるほど!です。

特にショートが心に残りました。
「タイムセイグッバイ」の曲での力強く、なめらかなスケートを見ていると、今季で引退なんだ~としみじみとなりました。
圧倒的なスピードで、そのままジャンプ! 着地後もすぐに次の演技。
スピードがありながら、キュキュッとブレードでブレーキをかけるような、氷に負担をかけるようなところがなし。
シニアに上がったばかりはまだ華奢で、お調子者の態度を、
中野コーチにテレビカメラの前で「三原舞依を見習いなさい」と叱られていたことを思い出します。
まだ、25歳ながら、美しい大輪の花となられました。

アンバー・グレン
ショートではトリプルアクセルは見事でしたが、惜しいミス。
キスアンドクライでの表情、せつなかったです。
立て直したフリーは見事でした。
まわりの人の痛みによりそうグレンの姿にじ~んと来ました。
まわりは年下の選手が多いのに、同じスケーターとしてリスペクトされている様子が伝わってきます。
(グッドルーザーとしてこちらでも)

アリサ・リュウ
なんてチャーミングなんでしょう。
五輪という大舞台なのにのびのび。
ジャンプ。浮遊感があるというのとは違うのですが、着氷の衝撃がないような、軽やかさ。
フリーも素晴らしかったですが、なにより、亜美ちゃんを祝福する様子が本当にほほえましくて。
子供の頃に憧れていたアメリカって
こんな風にフランクにオープンに接してくれる人たちの国っていうイメージだったなあなんて思いました。
なぜ五輪で緊張せず、楽しそうに滑れるのかを訊かれ、
緊張なんて全然しない。
私は自分の物語や芸術、創造のプロセスを共有するのが好きなの。
ミスをしても、それは失われるわけじゃないし、何かが残る。
それでも物語になるの。
悪い物語もやはり物語だし、それは美しいと思うから

と答えたと記事でみました。

この記事の原文はみつけられなかったのですが、日テレスポーツ公式のyoutubeが興味深いです。
リンク切れになるかもしれませんが、
https://youtu.be/9S-UAU6PvDY?si=m_I9qCgl0FFPkL2i
です。
上記のコメントとかなり近い発言です。
字幕によると(字幕部分は茶色文字)
どうしていつも完璧なんですか」と訊かれて、
笑顔ですがきっぱりと、
完璧ではありません。ミスはありました。自分に厳しいです。フリーでも細かい反省点はあります」と語り、
でもミスがあってもここで滑れたこと、自分の物語を伝えられたことがうれしい。
完璧な演技ではなくても物語は伝えられます」とやわらかく微笑んでいます。
(字幕はないのですが、
 0:55頃にミステイクもビューティフルって語っているような気がします
 違っていたらスミマセン)

どんな自分であっても自分を受け入れるという真の自己肯定感があるのだと、
だからこそ、周りの人も受け入れられる。
亜美ちゃんと抱き合う場面も、本来なら自分が金メダル確定した場面なので、
亜美ちゃんに祝福される側で当たり前なのに、
「金メダルを取った私に花をもたせなさいよ」なんて思わないのでしょう。
素敵だなあと思いました。

千葉百音
どんな時も指の先までポジションの美しい、端正なスケートが魅力的♪
五輪でのショートが特に素敵でした。
近々の試合ではうまくいかないときに表情が硬く、音楽に踊らされているように見える時もあったのですが、
音楽を自分の内側から発しているように弾けきっていて、ハツラツ。
最後のステップで少し前かがみの姿勢で頭をブンブン振る振り付けが特に好きです。

惜しい4位で涙ぐんでいる姿にせつなくなりました。
2026の五輪。フィギュアスケートは4種目で日本はメダリストが5組でダントツトップ。
次ぐアメリカは2組。
メダリストの人数合計を競う「裏」団体戦があるなら、日本は金メダル。
EXで千葉まで登場すると日本人ばかりになってしまうから?か、4位なのにEXで演技を見られなかったのが残念!

シン・ジア
フリーの「愛の夢」。これぞフィギュアスケートの魅力満載! 
す~っと滑ると風に白いコスチュームがなびいて優美。
氷上にす~っ、す~っと曲線を描く様子ががたおやかで美しかったです。

他にも魅力的なスケーターいっぱいですが、6人だけ絞って書かせていただきました。

中井亜美に関してはこちらに。

2026年3月 1日 (日)

2026年五輪。グッドルーザーがいっぱい。とりわけ、マリニンとアンバー・グレンに、じ~ん

2026年の五輪、グッドルーザー(よき敗者)がいろんな競技でみられ、
そのことにじ~んと来ました。

とりわけ、フィギュアスケートのマリニンとグレンのふるまいに心打たれました。

イリヤ・マリニン
フィギュアスケートでは、4回転の神、マリニンがまさかの8位。
信じられませんでした。

マリニンはフリーで4回転アクセル含め、4回転を7本飛ぶであろう構成。
たとえ4回転の4つが失敗(3回転になったり、両足着氷になった)としても、
4回転を3つ成功させた、ということになるわけで。

他の男子スケーターの構成でみれば4回転を3つ成功というのはほぼパーフェクトな演技。
それくらい、マリニンが異次元の高難度。
だからこそ、4回転の失敗が複数回、しかも回転不足ではなく、転倒やダブルになったということが信じられませんでした。

団体戦のあと日本語で「メッチャ、ツカレタ」とコメントしていましたよね。
その後もショートの前の公式練習に現れなかったそうですし、
ショートの6分間練習でも4回転+3回転は成功させた場面もありましたが、
ジャンプをほとんど飛んでいませんでした。
団体戦で2回滑った疲労の影響でしょうか(いろんな中傷でメンタルに影響が出たという話もみました)

団体戦の表彰式で日本選手と同様ブレードをいためていなかったかも気になります。

いずれにしましても、頭4つぐらい抜けた金メダル候補。
なのにメダル圏外。
演技後の表情、いたいたしかったです。
それなのに、マリニンはすぐ金メダルのシャイドロフを讃えにいきました。

すごいです。泣き崩れてもおかしくないのに。
もう少し、キスアンドクライにとどまって、王者になれなかったにしても
悲劇の王者候補として自分が支配する時間にしてもいいのに。

ただ、ここでマリニンが崩れたら、シャイドロフはどうしていいかわからなかったでしょう。
マリニンの悲痛を会場中にみんなが共有して気まずい雰囲気になったでしょう。
誰よりも失意のマリニンがすぐにシャイドロフを讃えにいったことで、
シャイドロフの気持ちも救ったと思います。

それにしてもシャイドロフ、あっぱれでしたね。
セカンドジャンプに4回転を持ってくる高難度なコンビネーションジャンプを成功。
また、事前申告の構成よりも難度をあげて4回転ジャンプを飛ぶ攻めた構成を次々成功。
解説の町田樹さんを驚かせていました。

デニス・テンと接点もあったというシャイドロフ。
カザフスタンに金メダルをもたらして国旗が中央にかかげられ、
国歌が流れる。
デニスも空で喜んでいることでしょう。

アンバー・グレン
ショートではトリプルアクセルを成功させるも失敗もあり、メダルは絶望的に。
キスアンドクライでの表情に胸が痛くなりました。
夢が絶望的になっても、フリーに臨む姿はソチ五輪の浅田真央と重なります。

それでもフリー、見事に立て直し。
そしてしばらく首位の選手の座る椅子に座ります。

中井亜美の銅メダルでアリサの金メダルが確定したわけですが、
4位で惜しくもメダルに手が届かずの千葉百音をいたわっていたことを知りました。
アリサが中井亜美の銅メダルを讃えにいくのもアンバーに促されたのがきっかけみたいですし。

自分の悔しさを抑えて、勝者を祝福し、負けてショックを受けている選手をなぐさめる姿に
心打たれました。

いろんな競技で戦って敗れた選手が勝った選手をすぐ讃えたり。
そのスポーツマンシップは選手だけではなく、解説や観客も、いつもの五輪よりさらに見られた気がします。
解説もこの選手がいい技を決めてしまうと日本の選手がメダルを逃してしまうのに、と思う場面でも
当たり前に海外の選手の技が決まったことを讃えたり。
フィギュアスケートでも選手がジャンプに失敗して転倒してしまうと、観客が後押しするように拍手をしたり。

スポーツマンシップのすがすがしさをたくさん見させていただきました。

2026年2月28日 (土)

2026五輪。りくりゅう(その4)インタビューコメントなどにじ~ん

(りくりゅうの呼び方を苗字呼び捨てだったりお名前だったり一貫性なく以下書いております)

強い璃来ちゃん
ミラノコルティア五輪では、ショートの失敗で泣き崩れる木原を支え、
圧倒する演技のフリーの演技後は安堵や達成感からか泣き崩れる木原を
いつくしむように包み込む。

その後も金メダルに感激しては泣く木原を「今日、マジで泣いてばっかり」と笑顔で指したり、
「今日はおねえさんになりました」などの気丈なコメントも。

4年前の北京五輪では、演技前に緊張している三原を、
木原やコーチが一生懸命ほぐそうとしている場面がテレビに映し出されていました。

17歳から24歳になる7年間の月日。
木原から見れば、9歳年下の相棒はいつからか自分のことを「龍一くん」と呼ぶようになり、
自分の弱みも見せられるようになり、今回たくさん支えてくれたのですね。

璃来ちゃんが、今まで木原に励ましてもらったから同じように励ました、みたいな風に語るのが
なんてチャーミングなのと思いました。

ちょっとツンデレ感、姫感がある璃来ちゃんですが、
今まで木原が三浦にかけてきた励まし、支えはそのまま三浦の中で蓄積されていたのですね。

NHK特集や記者会見などで泣かされたコメント
三浦
隣にいるのが普通みたいな。いてくれないと困る存在
木原選手が引退するときは私も引退する時。私が違う人と組んで続けるというのは絶対ないです
木原
体が動く間は璃来ちゃんと一日でも長く滑れたらいいなって思います。
璃来ちゃんしかパートナーはいない。
もし生まれ変わってスケートのペアをするにしても、
必ずまた璃来ちゃんとチームを組みたいなって思います

「かけがえのない存在」と一言で語ることはなく、
りくりゅうの二人は言葉を尽くして率直に相手の存在の大きさを語ってくれているから、
心に響きます。

安藤美姫と高橋成美にも泣かされました
TBSの「ひるおび」で。
りくりゅうのことを紹介していた時に安藤が高橋成美を讃えました。
ペアとして実績のある高橋がペアをしたことがない木原をリードした。
だからこそ、今の木原がある。というようなことを。

隣の席で高橋はこらえきれず涙。
以前、りくりゅうの素晴らしい演技を見て、この二人じゃないとこの世界はつくれないと納得し、
嫉妬の気持ちがなくなったと語っていましたが、
「なぜ、私ではだめだったんだろう」って複雑な思いがあってもおかしくありません。
ペア向きの体格になる前の初心者、木原と滑る大変さ。
自分の苦労を当時、傍らでみていた安藤にねぎらってもらって・・・。
とてもじ~んとくる場面でした。
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「魔物さん」「浦島太郎さん」と語る木原選手。
記者会見でも美しい声と発声で丁寧に言葉を紡いで語られる人なんだわと再発見。
引退後、いつか指導者になる時に、子供たちととてもいいコミュニケーションができそうですね。
その日がくるまで、できる限り現役で。りくりゅうが新しいプログラムで滑るのをみたいです。

でも、将来、大きな大会のキスアンドクライで、コーチとしてりくりゅうの二人が見られる日がくるのも
とても楽しみです。

2026年2月27日 (金)

2026五輪。りくりゅう(その3)NHKの特集で運命の瞬間の映像が。貴重~。

2月23日のNHKのりくりゅう特集に感激しました。
(以下、お二人の苗字を呼び捨てにしたり、名前にしたり、一貫性なく表記しております)
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運命の瞬間に映像に感激~

今まで、いろんなメディアなどで、二人の運命の日についてこんな風に聞いていました。

その日は2019年7月末のトライアウト。
当時、木原はスケートリンクでバイトをしていた。
ペアの相手と解消してスケートからの引退も考えていた。
ブルーノ・マルコット氏(現りくりゅうのコーチ)らペア競技関係者の立ち合いのもと、初めて二人で滑る。
木原がツイストリフトで三浦をほおった時、
三浦が高く飛び上がった。
木原は雷が落ちたように感じた。
二人とも初めて一緒に滑るのに、とても合う感覚を感じた、と。

NHK特集では、この、二人で初めてトライアウトで滑った時の映像がご本人たちの提供により放映されたのです。
ありがたや~。

二人で一緒に滑走したあと、木原が三浦を抱えて、ぽおん!
三浦が本当に高くとびあがっています。
そして、木原がすっと綺麗にキャッチ!

NHK特集では、この時のことを三浦は「今まで感じたことのない滞空時間で衝撃でした」
木原は「”雷が落ちた”っていうのはこういうことなんだ」と振り返って語っています。
さらに、その現場に立ち会われた強化副部長の小林芳子さんのインタビューコメント。
「璃来ちゃんがぽーんとあがった。見たことがないくらい高くあがった」と。

こんな運命の瞬間のお宝映像を見させていただけてうれしいです。
(このトライアウトの3か月前、三浦選手はそれまでのパートナーと国別対抗戦に出場しています。
その時の動画を見てみました。
リクショーペア。ジャンプのミスこそあれ、二人並んで滑る時他、とても抒情的な美しさを感じました。
ただ、ツイストリフト。あまり高さはありませんでした。
ですので、3か月後の木原との初めてのツイストリフト。いかに経験したことのない高さで衝撃だったかが改めてわかります。
そして初見の二人が当たり前のようにそれができてしまっていることが関係者にもいかに衝撃的だったかがわかります)


skating Japanのインスタの2026年2月17日の投稿に
三浦選手が、木原選手とペアを組みたいけどどうしよう、
と迷っていた時に相談した相手が美里さんでした。
龍一くんはとても優しくて良い人だから、絶対連絡した方がいいよ、
と美里さんが背中を押してくれたことで、この奇跡的なペアが誕生しました。
と書かれています。

美里さんというのはアイスダンス、北京五輪団体銀メダリストの小松原美里さんのことですね。
私自身、詳しい事情を知り得ない一ファンなので、
①か②かよくわからないのです。

①三浦選手が木原選手と滑りたいと思う→小松原さんが気持ちの後押し→トライアウトを申し出
②7月末のトライアウトはあくまで偶然の出会い。
 (木原選手はトライアウトの手伝いとしてたまたま現場に居合わせ、マルコット氏に滑りなさいと言われたという記事もみかけます)
 トライアウト後に三浦選手が木原選手と滑りたいと思った→小松原さんの後押し→ペアを申し出

NHK特集では本田武史へのインタビューもあって、二人のトライアウトを見た関係者が、
みんな二人の滑りに驚いて、「この二人を組ませろ」とすぐに動いたことが語られています。

まわりも二人を組むように動いていたけど、
璃来ちゃん自身から組みたいと意向を示すアプローチがあったということでしょうか。

①なのか②なのか私にはわかりませんが、いずれにしましても、
璃来ちゃんが見初めた、最初に手を差し出した方なのかしら、と。

お伽話のようです。
夢をあきらめようとしている崖っぷちの男に、女神が現れて、手を差し伸べてきた。
運命を感じて、もう一度二人で夢に向かうことになった。
そして頂点を極めた。

でも、ただ、ラッキーボーイなだけではなく、木原選手のいろんな素質、人柄がこの運命の出会いを引き寄せたのですね。

まず、シングルからペアに転向したことに関しては。
・トリプルアクセルがうまく飛べず、男子シングルスケーターとしては層の厚さで伸び悩み。
・当時、スケート連盟は五輪の団体戦をみすえて、ペアの強化を考えていた。
・木原の体格、木原の誠実な性格から小林芳子さんたちが木原がペアに向いていると思った。
(ペアの男子はいかに相手の女性をケガのリスクから守れるかが大事。
 木原のふるまいに、相手女性を保護できる人だと判断できた)
※小松原さんが璃来ちゃんに「木原選手はとても優しくていい人だから」と語っていらっしゃるところも
 木原選手の人柄がうかがえます。
 木原選手の優しさに関しては、バイト先の男性も、木原選手は小さな子供にスケート靴を渡す時、
 かがんで同じ目線になって渡すと語っていらっしゃいましたね。
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2019年7月末の運命のトライアウトを経て、8月末にはりくりゅうペアが誕生!

めきめき頭角をあらわし、
北京五輪では日本ペアとして最高の7位。
ショートの「ハレルヤ」もフリーの「woman」も本当に素敵なプログラム。
(詳細はこちらをぜひ)

さらにどんどん力をつけて、翌年、世界選手権優勝他、トップスケーターに。
で、ミラノコルティナ五輪で悲願の金メダル達成になったのですね!

璃来ちゃんはサラ・コナー

りくりゅうの二人を見ていると、怪我など大変なことを乗り越えながらの7年間は
努力とか根性とかの言葉ではなく、過酷ながらも、淡々と着実にやるべきことを積み重ねてきたのかしらと思います。
明確な目標までの道のりの距離感を正しく測り、そこに至るまでに必要なことを強い意志を持って積み重ねる。
困難な道のりでも、結果がどんどん着いてきて、手ごたえのある日々だったのでしょう。

ミラノ五輪の個人戦のペアショートの時、ウォーミングアップをして出番を待つりくりゅうが映りました。
三浦選手。まだコスチュームに着替えてはいません。
グレーのスパッツのようなものをはいて横たわり、片足を縮めて伸ばすを繰り返す三浦選手。
驚いたのはその太ももの太いこと。まるでスピードスケートの選手のようでした。

映画『ターミネーター』のサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)と重なりました。
この映画で、サラ・コナーは普通の女子大生として描かかれています。
でも、自分が、将来、人類の救世主となるジョン・コナーを産む使命があると知ってしまうのです。

続編『ターミネーター2』。
サラ・コナーがどんな風にスクリーンに登場するのか。
非常に鍛えられた体つきで銃の扱いも慣れた戦士の姿になって現れました。
普通の女子大生が自分の役目を知ったことで、
それに値する、敵と戦える技術を磨きぬいた鍛えられた体となっていたのです。

三浦璃来の体つきに同じ覚悟を感じました。
目指している到達点に達するために必要なことをすべてしてきた!
体つきに表れていました。

あらためて、フリーのグラディエーターで、
仁王立ちの木原、鍛えられた背中と足、肩、腕を後ろ姿で見せる三浦のフィニッシュのポーズが
ナイス!と思いました。

他国の選手より小柄です。
愛らしく演出することも可能なのに、
あえて、鋼色のコスチューム。
「可憐」なプログラムではなく「戦士」のような三浦を魅せるフリーにしたことも
りくりゅうチームのセンスを感じます!

もちろん、木原選手も高橋成美とペアを組んでいた時とはまったく違う、ペア男子スケーターとしての体格をつくりあげたのですね。

EXでは、さらにアクロバティックな三浦が鉛筆のように逆さになるリフトも披露。
あらためて、二人の身体能力、世界一と思いました。

また、演技が合っているだけではなく、EXでも距離が近い!
距離が近ければ近いほどタイミングがずれた時に相手のブレードでケガする危険もあるのに。

あと、やはり二人の魅力は二人の表情でしょうか。
けっして、曲調に合わせて、ここでにっこり笑顔とか、
苦しそうな表情をするとか、芝居がかったところはありません。

フリー序盤は、固い表情ということではなく、集中している表情。
スロージャンプで着地を見事に決めて、
三浦選手がキリッと木原をみつめるところもいいですね。
どんどん、音楽の高まりとともに、二人は内側からあふれる表情になって
実況も「笑顔が戻る!」。
そして、最後の木原の仁王立ちの力強い表情。
鋼の戦士二人、のようなところから一転、
演技後、泣き崩れる木原、慈愛をもっていつくしむ三浦。

何度みてもウルウルきます。

うまく文章にできないまま、近日その4を。

2026年2月26日 (木)

2026五輪。りくりゅう(その2)。順位を超越し、プログラムを見ている最中から誰もが圧倒された演技は最高峰!

2月17日(火)の早朝のフリーの演技から9日経ちました。
テレビやネットでも、りくりゅう特集いっぱい。
そのたびにウルウルしています。
(以下、二人の呼び名を苗字呼び捨てだったり、名前だったり、一貫性なく書いています)

なぜ、こんなにも感動させるのでしょう。
どうしても自分なりに書いてみたく、つらつらと長文を続けます。

①演技がもたらす感動
高い技術、圧倒的なスピードやシンクロ性などがもたらす二人の完成度の高さ

②ショート5位からの逆転金メダルというドラマティック性
絶望して、ずっと泣き崩れていた木原を三浦が励まし続けた。
決して「あなたのせいで私の金メダルの夢が奪われた」とミスを責めることはなく
一緒に絶望に陥ることもなく、
璃来ちゃんは、金メダルのためなどではなく「今日はあなたのために滑るよ」と語ったと聞いてじ~んと来ました。
木原も気持ちを立て直すことができて、ショートで失敗したリフトも他の大技も成功させたという絆とメンタルの強さ。
ソチ五輪の浅田真央のフリーでの神演技と重なります。

③演技後の二人のいたわりあい
フリーの演技後、ショートの涙とは違う涙で氷上にうずくまる木原をいたわるように包む三浦。
マリアさまのようだと語る声をネットで拝見しますが、私もそう思いました!
璃来ちゃんの前髪がなくセンターから髪を分けたスタイル、
すぅ~と伸びた綺麗な鼻筋、慈愛にあふれるまなざし。
彫刻の像のようでした。
――――――――――――――
団体戦ではショート首位、フリー一位。
とても順調だからこそ、上記の①に該当。

でも、個人戦はショートでのリフトのミスがあったからこそ、
①に②と③が加わったことで、さらなる感動を呼び起こしたのですね!

あらためて、演技とその後を思い起こすと・・・。
熱狂に湧くスケートリンクの観客たち、
演技後、その中心にたたずむ二人のおごそかさ。
直前までの戦士のような気迫とは打ってかわって、自らが凄い演技ができたことを感謝し、いたわりあう様子。
高橋成美のチャーミングで惜しまない熱い賛辞。
すべてが一つとなって、テレビの画面越しでも心を打ちました。

りくりゅうが金メダルを獲ること自体は奇蹟ではなくて、むしろ順当であったのですが、
あの演技後の空気感は、通常の演技後の空気感をはるかに超えたという意味で奇蹟、
人間を超えた神々しいものを感じました。

キスアンドクライでジャッジによるスコアが出る前に、
まだ4組が残っていて、金メダルがどうのっていう結果が出る前に、
私たち多くの人が、最高峰の演技に立ち会えた!と 感じ取ったのです。
「とてつもないプレッシャーに打ち勝った勝者」とそれに惜しみなく讃えるリンクの観客たち、
テレビのこちら側で号泣する私たち、というすごい熱量の時間が世界中に流れたのですね。
(日本ですと高橋成美の神解説とともに)

そして、ショートで5位だったことは、ドラマティックな逆転劇になったというだけではなく。
私たちが、順位じゃなくて純粋に、二人の演技に圧倒されて感動を味わえたという意味でも
フィギュアの神様がシナリオを描いたのかなと思いました。

もし、りくりゅうがショートで上位だったら、最終グループだったら。
左上の速報スコアをみながら、
「前に滑ったペアを抜くか」とか気になってしまうと思うんです。
さっきのペアを抜いたから、銀以上は確定かなとか、演技後に余計なことを考えてしまいそう。
演技自体に湧く感動とメダルの色が決まる喜びが演技後に同時に起きてしまう。

でも、ショートのありえない失敗によって、最終の一つ前のグループになった。
それゆえ、私たちは演技が終わったあと「金だ!」とも「メダルだ!」ともまだまったく予測できず。
たたただ、すさまじい演技をみさせてもらった!
順位を超越して、純粋に感動することができたのです。
--------------------------------------
文章をうまくまとめられないまま、さらに長文続けます。

個人戦フリーの録画をみなおしていたら、放送自体の序盤で、高橋成美はこんなことを言っていたのですね。
ショートの失敗は調子の良しあしからくるものではなくて、アンラッキーによるもの。
アンラッキーは二日続かない。フリーは絶対大丈夫
というようなことを。
そして、
昨日のショートはここまでの道を感動の花道にしてくれるためのもの
というようなことを語ってエールを送っていました。
最後は、二人が納得のいく演技をしてもらえればというように締めくくっていました。

まさに!
りくりゅうの二人はショートで5位になりたくてなったわけではありませんが、
そのおかげで、二人の精神的な強さや絆が浮き彫りになりました。
金メダルへの感動の花道ができました!

二人の絆からいろんなことを考えさせられました。
木原側の気持ちになって、「落ち込んだ時に支えてくれる人がいるのはなんてありがたいんだろう」とじ~んと来ました。
三浦側の立場になって、「こういう大切な人が落ち込んだ時、どうそばで寄り添ったらいいんだろう」と悩むから
璃来ちゃんの「今日は龍一くんのために滑るね」の言葉の重さ、強さにじ~んと来ました。

近日その3に続きます

2026年2月25日 (水)

2026五輪。フィギュアスケート女子シングル。中井亜美。二言でいうと「愛くるしい」。「すえおそろしい」。

3月上旬まで、フィギュアスケートの話題中心になります。

ミラノコルティナ五輪。
フィギュアスケート女子シングルで中井亜美の活躍、すごかったですね。
17歳。
二言でいうと「愛くるしい」「すえおそろしい」。
2025年秋、グランプリシリーズに初出場で初優勝!

以下、亜美ちゃんと書かせていただきます。

全日本で4位となり、五輪出場。

そして、トリプルアクセルをショートで見事に成功。
ショートは少しコミカルな動きも入れて、
愉しそうに滑っているのが魅力的。

「物おじ」っていう言葉は彼女の辞書にはないのでしょうか。

フリーもじんわりハッピーな気持ちになるプログラム。
フリーでもトリプルアクセルを見事に決めました。
そのあと少し乱れがありましたが、リアルタイムでのテレビ画面左上は
アリサが77点台。亜美ちゃんは78点台で上回っていました。
でも、演技直後に首をかしげてみせたように、
彼女自身、あちこちのミスは自覚があったのでしょうか。
結局、フリーは9位(私はもっと高い順位だと思ったのですが)。

スケートはジャンプもまたその時のエッジやベーシックな滑りの技術が点を重ねる上で
大事なのでしょうけれど、
一番大事なのは、スケートを滑っている姿で、見ている人に気持ちよさそう!
愉しそう!って思わせられるかということではないかと。

亜美ちゃんは手を広げてす~と滑りながらパッと笑うと、本当に花が開いたよう。
ウフフという言葉がきこえてきそう。
それが最大の魅力。

そして見事銅メダル。
最初、中庭コーチとともに気づかず、
アンバー・グレンにうながされるような形で亜美ちゃんの元に行くアリサと抱き合い、
祝福してもらって、喜ぶ姿のなんとかわいらしいこと。

それにしても、フリー後のあの首かしげにびっくりしました。
こういうアドリブ的なマイムのようなしぐさは簡単にできるものではないと思うのです。
世界中の人がみている大舞台で。
それなのに、まるでスマホを構えている友達に
「あれ、もっとうまく私できたよね」って伝えるぐらいの「普段着さ」であの首かしげができてしまうという。
なんという大胆さ。

普通だったら、五輪。しかも最終滑走。
演技前は脚が震えて、演技が始まっても緊張でトリプルアクセルが失敗してもおかしくない。
演技後は緊張がよみがえってきたり、無事演技ができてよかった~と安堵するのにせいいっぱい、
であろうと思うのです。
それが、あの首かしげ。

コメントでも五輪はあまり緊張しなかったことを語っていますが、
本当にそうなのでしょう。
憧れの浅田真央に逢ってご挨拶するシーンをテレビで見たことがあるのですが、
この時の方がはるかに緊張しているように見えました。
亜美ちゃんにとって、重大さは
浅田真央に逢える>五輪の舞台、なのかなと思うとほほえましいです。

EXも寝そべって足ぱたぱた。
く~~~。なんてチャーミングなのでしょう。
----------------
リンクサイドやウォーミングアップ、いろんな場面でカメラが選手たちを追う時、
集中したいからか、カメラの方を向かず、そのため、カメラが横顔を追う、という選手もいます。
でも、亜美ちゃんはカメラがあるとカメラに向かって、にこっとすることがすごく多いです。

天性ののびやかさ。

アリサに祝福されて素直に喜ぶ姿も愛らしかったですが、
先日の四大陸選手権では同じ中庭コーチの元での先輩、青木祐奈が素晴らしい演技で逆転優勝した時、
自分のことのように喜んで青木を讃えた姿も印象的でした。

五輪のフィギュア、四回連続して金メダルの選手がAはじまりの名前。
アデリナ・ソトニコワ、アリーナ・ザギトワ、アンナ・シェルバコワ、アリサ・リュウ。
となると次の五輪がAmi Nakaiの可能性もありますね!

2026年2月17日 (火)

2026年五輪。りくりゅう(その1)悲願の金メダル。尊い4分間。

今日、とてもしあわせです。
ミラノコルティナ五輪。りくりゅうペアがまさかのショート5位から神演技で大逆転、金メダルという世界線にいられることが!

今朝、二人のフリーの演技をリアタイで視ている最中から号泣でした!

失敗した後、
「また同じ失敗をしてしまうかもしれない」と100%思う人も
「今度は絶対成功する」と100%思う人もいないと思います。
でも、この超ネガティブか超ポジティブのどちらかだったらまだ楽だと思うのです。

大抵の人間は100%どちらかに振り切れない。
「今度は絶対いける」と思い込もうとして、「いや、今回失敗したから次も失敗するかもしれない」
「いや、あれだけ練習したし、今までしたことのない失敗だし、次は大丈夫」
「いや、ありえない失敗したから、次はもっと違う失敗をするかも」

ネガティブとポジティブの間を何度も揺れ動くからこそ
心の振幅が激しくて、精神が疲労するんだと思うのです。

だからこそ、その心の振幅を克服して、あきらめず、逃げず、
「次は大丈夫」というポジティブな方向に心の針を向けて挑むのが大変。

だからこそ、それに挑戦して果たす人に心が震えるのだと思います。
今回のりくりゅうペアのように。

フリー。本当に素晴らしかったですね。
尊い!

スピードが違う。
二人を見ていると、背景のリンクサイドの
MILANO CORTINA 2026の文字がひときわ、シュ~~と飛んでいく感じがするのですが、
それが心地よいです。

離れて飛ぶ連続ジャンプだけではなく、丁寧に細部の動きのシンクロ。
三浦選手のスロージャンプのダイナミックさ。
リフトもショートのミスを引きずらずに成功。

何より好きなのが、スロージャンプの時の木原の姿勢。
男子選手が女子選手をスローするとき、ポジションが無防備になって、
「あらよ!」という感じに、後ろの足がぴょんとなってしまう選手もいます。

木原選手はスローの時もリフトの時もひときわポジションが美しいと思います。
手をつなぐ時も、離れて滑るときも、視線を交わす時も、同じ方向を見て滑る時も、
二人の間に流れるなにか。
信頼なのか、絆なのか。その何かがすごく心に響きます。

中盤のデススパイラルのあたりから、特に三浦選手の顔がほころんで&輝いています。
そのあとのペアコンビネーションスピン。
スピンの最後の方、三浦選手が木原選手に頭を寄せるようなポジションになるのもキュン💛

さらに、演技が進むに二人の顔が輝いて、力強さもみなぎり、実況も「笑顔が戻る」
そして最後は仁王立ちの気迫あふれる木原、後ろ向きで掲げられた三浦も天に拳をつきあげるポーズ。
フィニッシュは見つめ合う、とか寄り添うというのが通常のイメージだったのに、
あえて、お互い反対側を向いて、木原は三浦の、三浦は木原のフィニッシュの表情がみえない終わり方。
大抵、テレビカメラは木原側を撮るので、私たちは三浦の表情がわからない。
それゆえ、持ち上げられて横たわる三浦の体つきと突き上げた拳が印象に残りますね。
もし、三浦もこちら側を向いてフィニッシュだったら、どうしても表情に注目してしまったと思うのです。
あえて、三浦は向こう側。だからこそ、脚や背中、肩の筋肉の力強さに目が行きますし、
表情を読み取れない分、突き上げた拳が活きる!
優美さだけではない、逞しさを感じさせてグラディエーターの世界感にぴったり!

演技後は木原はショートの後とは違う、感極まった涙。

この時点ではまだあと、4組ある状況でしたが、
メダルなんて関係ない。
とにかく、二人が満足して、りくりゅう自身が感極まる演技ができたんだもの!
私が嗚咽してしまうほどの凄い演技が見られたんだもの!

と思っていると、キスアンドクライで最高の評価がされたことにさらに涙がとまらず。

ここで、やむおえず、外出で、残り4組の演技を見られないまま金メダルを知りました。
4組とも素晴らしい演技をしながらも、りくりゅうがそれを上回る凄さだった証ですね。
---------------------------------
帰宅後、録画を見直しているのですが、高橋成美さんの愛溢れる解説、
今回も素晴らしいです。
りくりゅうだけでなく、すべての選手たちのいい演技を讃えるところも。

そして、金メダル後の実況の方と高橋さんが興奮に声を弾ませながら、語るかけあいがすごく合っていて、
素晴らしいペア(実況&解説)がここに誕生、と思いました(#^.^#)
***
それにしても日本のペアがここまで成長して金メダルを取る日が来るなんて。
北京五輪ではりくりゅうは7位。これが日本最大の快挙。
そこから4年で金メダル。

すごすぎます。
北京五輪のプログラムも大好き。(詳細はこちら
演技前、緊張している三浦を、木原とコーチがほぐす場面もありました。

今回の五輪では、泣き崩れる木原を三浦がリードする場面がたびたび見られ、
一方が一方をリードするだけではない、お互い補いあえる関係のほほえましさがうかがえて、
さらにしあわせな気分になれました。

昨日の新聞のテレビ欄、あらためて見てうるうるです。

2022年3月13日 (日)

りくりゅうペアでみてみたいプログラム、村元哉中&クリス・リードの桜をテーマにした名プロゴウラム

桜の開花がニュースになる頃、必ずもう一度見たくなるフィギュアスケートのプログラムがあります。

アイスダンスの村元哉中&クリス・リードの「桜」をテーマにしたフリープログラム。

坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」ほかを使用し、ピアノやチェロの旋律が、甘くせつなく、おごそかで時には激しく。

その旋律にのって、村元がまるで桜の木、クリス・リードが桜を取り巻く寒風や日差しなど自然の精霊にようにも見えるプログラム。
桜の木が味わう冬の過酷さ、春のよろこび、満開に咲き誇る気高さなどが二人の渾身の滑りや調和から感じられます。

アイスダンスとペアとジャンルは違いますが、この名プログラムを木原龍一&三浦璃来が演じてくれたら!

三浦が桜の木の精。
木原が冬の北風や春のひざし。
桜と戯れたいけれど、その寒さで桜を苦しめてしまう風のせつなさ。
見守りながら桜に日差しを送りつづける太陽。

あでやかに咲く桜をほほえましく見守る木原。
咲く歓びを全身で表現する三原。
気高く。

咲いた桜と戯れたいけれど花びらをちらしてしまう切なさを感じる春風の木原。
想像するだけでキュン

などなど。ぜひ村元&リードのこのプログラムの素晴らしさに敬意を表しながら、
どなたかがりくりゅうのペアのプログラムとして作り上げてくださったらいいなあと思います。

2022年2月20日 (日)

北京五輪。りくりゅうペアにじ~ん。涙涙。一緒に滑られるしあわせがあふれていました

北京五輪。
たくさんの感動がありましたが、その中でも私の感動of感動は
フィギュアスケート個人戦のペア木原龍一・三浦璃来のフリー「WOMAN」です。

見ている最中から涙、何度録画を見直しても涙。
二人の演技を思い出すだけでうるっときています。

とにかく、エモーショナル
ショートでの少しの失敗のあと、緊張もあったと思うのですが、最高の演技!
そして特に素晴らしいのが、
どのペアよりもみつめあって滑っている時間が長かった!

-----------------------------------------------
【団体戦】
ジャンプやデススパイラルほかすべての技もそのスピードも素晴らしいのですが、
二人を見ていると、あたたかな気持ちになりました。

信頼してみつめあえる人のいるしあわせ。
手を差し出して、やさしくつかんでくれる人のいるしあわせ。

離れて滑っていても、またくっついて一緒に滑ったり、
跳ぶ時も隣で見守って、息を合わせてくれる人のいるよろこびにあふれていました。
演技中、二人とも柔らかないい表情。
三浦はものすごく楽しそう。
その三浦を見て、木原はすごくうれしそう。

そして私は涙がジーン。
ショートの会心の演技のあとの璃来ちゃんのガッツポーズのかわいいこと!

団体戦。2位は本当にあっぱれ。
日本銅メダル獲得(※)に大きな力になりましたよね。

いつだったかの記者会見
「年齢差があるけれどどちらが合わせているんですか」と質問され、
三浦がきっぱりと「どちらも合わせていないけれど、合っちゃうんだよね~」というようなことを語っていました。

「合っちゃうんだよね」。
パートナーとしてこれほどうれしい言葉があるでしょうか。
松嶋菜々子主演のドラマ『やまとなでしこ』の名セリフ「残念ながら、あなたといると私はしあわせなんです」を思い出しました♪


待ちに待った【個人戦ショート】
素晴らしい演技でした。
でも、小さなジャンプのミスがあり、演技後、団体ショート後のような弾ける笑顔はありませんでした。

そして迎えた【個人戦フリー】
演技前は三浦の緊張を木原やコーチが一生懸命ほぐそうとしているのがわかりました。

そして素晴らしい演技。

ジャンプの後、離れたところから見つめあえば、
会話はできないけど木原が「今のジャンプよかったよ~」と三浦に語り、三浦がそれに励まされている気がしました。

手をつないで滑る時にみつめあったり、
二人で向かい合ってスピンをする時にみつめあったり。

今まで二人で乗り越えてきた困難なこと、すべてを分かち合って今二人でここにいる。
と実感しあっているような。
信頼して、ついていく。
緊張も受け止めようと安心させようとする。
まなざしからいろんなことが感じられました。

みつめあうのではなくて、同じ方向に顔を向けて滑っている場面でも、
木原の柔和な笑顔から「三浦と一緒にペアをやってきてよかった。ここにいられることがうれしい」という想いが伝わってくるようでした。

少し表情に緊張が感じられた三浦も演技が進むにつれ柔らかな表情に。
技が決まっていく自分のスケート自身で、そして木原のサポートでぐんぐん輝きと自信を増した表情で滑る三浦璃来 。
それがフリーのプログラム「woman」と連動して、さらにドラマティックなプログラムになっていました。

ペア競技にとって最も大切なことは、「あなたと一緒に滑っていてうれしい」と相手を想いあう心!
と再発見させられました。

アクロバティックな大技を決めて美しく舞って競う競技ですが、原点は「二人で滑ることが楽しい」。
これに尽きると思うのです。

悲しいプログラムだから笑顔を見せられない。
コミカルなプログラムだからおどけた笑顔が必要(自然な微笑みではなく)というペアもいるかもしれませんが。
それを超える「自然にほころぶ笑顔」。

つなぎの場面などで、風に髪やコスチュームをなびかせて滑る二人からは、
す~~~と滑ることの心地よさが伝わってきました。
スケートを初めて滑った子供のような。

最後は木原の方が涙をこらえられません。
二人ともガッツポーズや笑顔ではなくて、自分たちが素晴らしい演技ができたことに感無量となる涙でしたね。
それを見て、私の涙腺もさらに決壊。

スポーツを見ている私たちのよろこびは、応援している選手がいい結果を出すこと。
そして選手自身が「会心の出来だった」と自分自身に感無量となる。
そんな場面に立ち会うことですね。

今回はかつて木原と組んでいた高橋成美がスタジオでのコメンテーターに登場。
彼女のコメントがこれまた素晴らしかったです。

自分以外の選手とペアを組んで大躍進したことに嫉妬を感じることもあったと明るく率直に語りながら、
りくりゅうペアがいかにすごいかを視聴者に具体的にわかりやすく解説。
リフトは体重がかかるので、スピードが落ちていくものなのにりくりゅうペアはスピードが落ちない。
むしろ加速する。リフトで半周ぐらいのペアが多いのにりくりゅうは一周できる、なと。
VIPとMVPの言葉を間違えた時もとてもチャーミング。
スケート愛があふれる高橋成美のファンになりました。

繰り返しになりますが、このフリーはドラマティック。切ない曲調もいいです。
ドラマティックといっても二人は芝居がかったことはしていないんですよね~。

引退を考えていた木原が三浦と出会い、三浦が自分を信頼して身を預けて、
ひたむきにがんばる姿に力をもらって自らも奮い立ち二人で夢をかなえる。そんな軌跡のドラマが胸を打ちます。

また、璃来ちゃんが天女か「鶴の恩返し」の鶴に思えました。
希望を失った男の元に現れ、恩返しとしてその男の夢をかなえてあげるような…。

璃来ちゃんをやさしく見守る木原龍一のまなざしも、
木原を信頼しつくしてみつめかえす璃来のまなざしも本当に魅力的。
特に璃来ちゃんのまなざしを見ていたら、
大好きなベレズナヤ(シハルリトゼと組んだロシアのペア)のまなざしを思い出しました。

これからも二人の演技が楽しみです

開会式でタンポポの美しい綿毛が広がる春のよろこびから始まった北京五輪。
選手の活躍にたくさん感動しました。
不条理さに胸が苦しくなることもありましたが、
五輪のすばらしさを満喫させてもらいました。

※のちに、繰り上げで日本は銀メダルになりました。

より以前の記事一覧

emi

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。月に魅せられ、毎日、月撮り。月の満ち欠けカレンダー(グリーティングライフ社)のコラムも担当。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。   コンタクト:各記事のコメント欄をご利用くださいませ。コメントは私の承認後、ブログ内に反映される仕様にしています。公表を希望されない方はその旨をコメント内に明記くださいますようお願いいたします。

ミニエッセイを担当させていただいた2026年版月の満ち欠けカレンダー、ご愛用くださっていたらうれしいです♪

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