2017年10月 5日 (木)

雪の結晶を観察した人シリーズ(その18)ベンジャミン・マーティン

(その17)に続き、EBSCOの記事内で知った雪の結晶スケッチを調べてみました。

※以下、英語の文献を自分なりに訳しております。精度は心がけておりますが後日加筆修正もありえることをご了承ください。

1757 ベンジャミン・マーティン(Benjamin Martin)
雑誌にて顕微鏡観察のよる雪の結晶を発表。

人物/イギリス人。科学機器製造者。
生年1705-没年1782

掲載文献その1/雑誌『Miscellaneous Correspondence in Prose and Verse』1757 年11月号

『Miscellaneous Correspondence, Containing a Variety of Subjects, Relative to Natural and Civil History, Geography, Mathematics, Poetry, Memoirs of Monthly Occurrences, Catalogues of New Books, &c. ... By Benjamin Martin』
Miscellaneous Correspondenceシリーズの第二巻
著者 ベンジャミン・マーティン 
出版者W. Owen, and by the author 
出版年1759
に収録あり。

掲載文献その2/『The Young Gentleman and Lady's Philosophy: In a Continued Survey of the Works of Nature and Art by Way of Dialogue』   
The Young Gentleman and Lady's Philosophyシリーズの第三巻 
著者 ベンジャミン・マーティン 
出版者 W. Owen and by the author, 
出版年1782


詳細

(画像はクリックで拡大します)
Miscellaneous_correspondence



The vegetable crystallization of water in ice, snow, frost &c.

と見出しが書かれています。

一番大きなスケッチFig.1は雪の結晶ではなくて、池の水が凍って結晶のような模様になったものと推測します。
Fig2.は水たまりに張った薄い氷に見られる模様。
Fig3.は六角形の雪の結晶のバリエーション。
Fig4.カップ型の雪の結晶。
と思われます。

Fig3.の7つの結晶を土井利位の「雪華図説」の雪の結晶と比べてみます。
比べる理由は
・土井利位の描いた雪の結晶の精度具合を確かめる
・同じような結晶があれば古今東西、雪の結晶の形の普遍性を実感できる
・結晶の類似さで、土井利位が用いていた顕微鏡の性能がわかる
の狙いがあるからです。

以下、似ている結晶をご覧いただきましょう。
あくまで主観です。
Benjamin_martin_and_doi

分類番号は古河歴史博物館の図録「雪の華」での土井利位の雪華分類表の番号です。

ベンジャミン・マーティンによるスケッチと土井利位の観察した雪華、似ていませんか。
精緻具合も同じぐらい。

科学者ではない土井利位のスケッチ力の確かさを感じます。
土井利位が1820~30年頃に使っていた顕微鏡がマーティンがイギリスで1750~60年頃に使っていた顕微鏡と同程度の性能では、と推測できます。

そして、西洋東洋を問わず、雪の結晶の形の普遍性を感じさせられます。

翻訳本/なし

ネットで閲覧/グーグルブックスで閲覧可能。

「Miscellaneous Correspondence, Containing a Variety of Subjects, Relative to Natural and Civil History, Geography, Mathematics, Poetry, Memoirs of Monthly Occurrences, Catalogues of New Books, &c. 」で検索。

P660

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2017年8月17日 (木)

雪の結晶を観察した人シリーズ(その17)トーマス・ベドウェル

世界で貴重資料のデジタル化が進み、雪の結晶に関する文献がガンガン発掘できています。
学術文献のデータベースのEBSCO(エブスコ)のサイト内で興味深い記事をみつけました。(ttps://www.ebsco.com/blog/article/seeing-snow)

そこには私が知らなかった雪の結晶のスケッチが3つもありました! 

早速、説明文を頼りに、それぞれのスケッチについて刑事(デカ)のように調査開始!

今回はThomas Bedwell(トーマス・ベドウェル)(※1)についてです。

1789 トーマス・ベドウェル(Thomas Bedwell)、アメリカの雑誌『The Columbian Magazine, or Monthly Miscellany』で雪の結晶のスケッチを12種紹介。(※2)

人物/アメリカの画家、版画家。(生没年不明。活動時期1779-1795)(※3)
掲載文献/『The Columbian Magazine, or Monthly Miscellany』1789年3月号

詳細/銅版画で10種の雪の結晶が描かれています。
Columbianmagazin31789phil_0237_2

(この画像はクリックで拡大します)

「Observations on Snow(私メモ/雪の観察の意)」という記事内の結晶図です。

左上の2つは肉眼で見たもののスケッチのようです。
いろんな形をかき分けていますが、ありえない五花、八花の形も描かれています。
雪片の輪郭が、虫の脚のようにもしゃもしゃしているのが気になります。

※1に関して。
「Observations on Snow」の記事はベドウェルとは違う人が執筆。
その書き手は精巧な銅版画を仕上げたベドウェルに感謝しています。
となると2つの推測が浮かびます。

1)ベドウェルが観察&スケッチ&版画→執筆者がそれを記事内に掲載。
2)執筆者が観察&スケッチ→ベドウェルが版画に仕上げた。

どちらかは私にはわからず。
ですのでこの(その17)の観察者をトーマス・ベドウェルとしましたが、
違う可能性もあります。

※2に関して。
1789年は発表年です。

※3に関して。
生没年はアメリカ議会図書館HPで調べました。

アメリカ議会図書館のHP内にて、
Thomas Bedwellの作品である
「View of a pass over the South Mountains from York Town to Carlisle」があり、
1789_17_thomas_bedwell_2

このページの注釈に
Bedwell, Thomas, active 1779-1795, artist

と記されています。
最初は1779年生まれ1795年没と思ったのですが、そうだとすると雪の結晶銅版画は10歳の時の作となってしまいます。
ほかの人の生没年の記載と違うところはactiveという一言があることに気づきました。

そこで、生没年は不詳。活動時期は1779年から1795年と解釈しました。

ベドウェルのプロフィールは
American Antiquarian  Society(アメリカ古文書学会)
(ttp://www.americanantiquarian.org/)の
pdfファイル「The Catalogue of American Engravings」
(ttp://www.americanantiquarian.org/proceedings/44525145.pdf)にもあります。

イラストレーターと彫工(ENGRAVERS APPEARING) 、2つの欄に。
pdfファイルの22/136と30/136です。

ここでは、fl.1779-1795と「active」のかわりに「fl.」が記されています。
fl.はfloruitの略であることがわかりました。
在世期、活躍期という意味のこの言葉。
生没年がわからない時に生きている痕跡のある記録の時期を示したり、
芸術家の場合は活動時期を示す言葉であることがわかりました。

つまりベドウェルに関していえば、
「生没年は不詳。活動時期は1779年から1795年と」いう解釈で間違いないことがわかりました。

翻訳本/なし。

ネットで閲覧/
アメリカの「Internet Archive」内で閲覧可能。
直接のURLはttps://archive.org/details/columbianmagazin31789phil

p223/922に「Specimens of Snow(私メモ/雪の標本・見本の意味)」として上記の結晶図があります。
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2017年8月16日 (水)

雪の結晶を観察した人たち(その16)レオナルド・ストッケ(Leonard Stocke)

現代の何がありがたいって、図書館他の資料のデジタル化です。
海外の貴重な古典資料を家にいながらにして閲覧できるのですから。
19世紀ごろまでの雪の結晶観察者を調べた先人や
日本で雪の結晶の本といえばこの方、という小林禎作氏も知り得なかった資料がザクザクみつかります。

レオナルド・ストッケもその一人。
イギリスの王立協会の所蔵資料に彼が描かれた雪の結晶を発見をした時、
夜空に新しい星を一つ発見したみたいにうれしくなりました。

1741 レオナルドストッケ(Leonard Stocke)雪の結晶24種を描く


人物/オランダ人医師。(1700年代)
掲載文献/なし。現物は手紙に添えたスケッチ。イギリスの王立協会(Royal Socaiety)に所蔵あり。

詳細/24種の雪の結晶が描かれています。
王立協会さんの許可をいただきましたので、
クレジットの透かし入りの画像をご紹介いたします。
(転載はご遠慮ください)
Snowflakes_leonard_stpcke1741

" Snowflakes " by Leonard Stocke
© The Royal Society

王立協会のこの画像ページの説明によると。
オランダのMiddelburgで1740年1月2日から3月1日まで、12月25日~31日に観察した雪の結晶。
この24種の結晶は1741年6月29日にイギリス人医師クロムウェル・モーティマー(Cromwell Mortimer)に宛てた手紙に添えたもののようです。

この結晶スケッチの何が興味深いかと言いますと、土井利位の結晶スケッチと非常に酷似していること。
■土井利位の結晶観察が1830年代前後。レオナルド・ストッケはその90年ほど前。
  いかにオランダが進んでいたかがわかります。
■両者の酷似結晶が多いことから、土井利位がストッケと同等の精密さの顕微鏡を
  用いたのではと推測できます。
■酷似しているものが多いことから、土井利位が描いたスケッチの正確さも実感できます。

私が酷似していると思った結晶を挙げてみます。
「L8」などの記号は、古河歴史博物館の図録「雪の華」の雪華図での通し番号です。

ストッケの結晶は左上から右下に1~24まで並んでいます。

ストッケ6番=土井利位雪華「M2」

ストッケ7番=土井利位雪華「L8」

ストッケ9番=土井利位雪華「A6」

ストッケ10番=土井利位雪華「E5」

ストッケ14番=土井利位雪華「L4」
(※13の数字が縁起が悪いからか欠番で12の次は14のようです)

ストック15番=土井利位雪華「H4」
(※15番が2つあるようです)

ストック15番=土井利位雪華「L4」

ストック17番=土井利位雪華「B9」

ストック19番=土井利位雪華「R4」

以上、とても興味深いストッケのスケッチをご紹介いたしました。

※私自身がみつけた資料をもとに書いております。
  正確さを心掛けておりますが、もし間違いがありましたらがあらためて加筆修正いたします。
  転載はご遠慮ください。

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2017年4月 7日 (金)

架谷庸子さんによる雪華紋のお皿をタイムスリップして見せたい人は

こちらでご紹介した架谷庸子(はさたにようこ)さんによる雪華紋のお皿。
20170404hasatanisan4short_2

200年弱前の江戸時代にタイムスリップして土井利位侯と鷹見泉石にお見せしたいと思うのですが、
もう一人、お披露目したい方がいます。

それは、「雪は天からの手紙」の言葉でおなじみの雪の研究家、中谷宇吉郎氏です。
Nakaya_ukichiro_in_1946

といいますのは、中谷宇吉郎氏は赤絵細描(あかえさいびょう)と深い関係があるからです。

宇吉郎は石川県出身。
赤絵細描は九谷焼の技法のひとつ。九谷焼は石川県。

というつながりだけではありません。

宇吉郎は、小学生の頃、赤絵細描の名手「浅井一毫(あさいいちもう)」の元に預けられていたのです。

宇吉郎は浅井一毫について『九谷焼』という随筆の中で語っています。

以下、『中谷宇吉郎随筆集』樋口敬二編(岩波文庫 1988)より。
引用部分は青文字。

浅井一毫について

私は小学校へは入るために、八つの春、大聖寺町の浅井一毫という陶工の家に預けられた。
その頃七十幾つかで、白い鬚を長く伸したよいお爺さんであった。
 (p87より)
一毫のお爺さんは、赤絵が専門だった。殊に竜が得意らしかった。
「魑魅を画くは易し」ではなく、お爺さんの描いた竜を毎日見ていると、
本当にいてもよいような気がするほどだった。
 (p87より)

赤絵について


その頃、「真正」の九谷焼を護る人々の間には、青絵と赤絵とが、先ず試みられていた。
特に赤絵の方が盛んだった。(私による略)
赤絵という方は、朱で極々細く念入りに描いたもので、
これには必ず金が使ってあるのが普通だった。
少し離してみると、薄赤色に見えるほど細く井桁を組んだり、七宝で埋めたりするのが特徴といえる。
西洋人が家へ来て、手で描いたのではない、判で押したのだといって、
どうしても聴かなかったことがある位である。
 (p87~88)


というわけで、宇吉郎は赤絵細描作品をごく間近で見ていたのです。

だからこそ、赤絵細描で描かれた雪の結晶の作品を見せてあげたい!!

架谷庸子さんのモチーフは雪華だけではありません。
伝統的な柄から、創作のモダンな小花やリズミカルな幾何学模様など。

けれど、<宇吉郎を輩出した石川の大地で赤絵細描で雪華紋を描く作家さんが現れた>
それは天が仕組んだ必然のような気持ちがするのです。

※宇吉郎の随筆『久谷焼』はネットの青空文庫で閲覧できます。ttp://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/53228_49814.html

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2017年4月 6日 (木)

今回の「雪の殿さま土井利位」展では雪華図譜に見入ってしまいました

お墓が古河にあるので、たびたび古河歴史博物館の「雪の殿さま」展は拝見しています。

三月末に墓参りとあわせて訪ねました。

入口のしだれ桜が雅びでした。
20170330koga1

噴水には小さな虹が現れました。
20170330koga2


「雪の殿さま土井利位」展。

何度拝見しても、雪華があしらわれた工芸品の美しさに目を見張ります。

そして今回、一番印象に残った一つが土井利位侯のひ孫の利与氏による
「雪華図譜」でした。

「雪華」の判を押印したものです。

なぜ、強く印象に残ったのか。

それは押印が朱色だったからです。

-------
赤絵細描の作家、架谷庸子さんが描くモチーフに雪の結晶があります。
20170404hasatanisan4short
↑先日購入させていただいたお皿です。


雪の結晶というと白、水色などで描きがちですが
赤で描かれる雪華もいいな~と思ったのです。

だからこそ、朱色で並ぶ利与の「雪華図譜」が赤絵細描作品のように見えて
とても興味深かったのでした。

古河の道路にある雪華模様。
20170330koga3short_2


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2017年4月 5日 (水)

架谷庸子さんの赤絵雪華紋平皿が我が家に。

くい(ひもを引っ張る)。 パンパーン!(クラッカーを鳴らすイメージ)

ついに、架谷庸子さんの赤絵細描の作品を手に入れましたsign03

雪華紋輪花平皿です。
20170404hasatanisan1

桐箱の渋い紺色の紐を解く時、心はドキドキはやりながら、
居住まいを正されるような厳粛な気持ちになりました。
20170404hasatanisan2

じゃ~~~ん。
20170404hasatanisan3short

見目麗しいですlovely

描かれている雪華紋は、ほぼ、
江戸時代の殿様、土井利位(どいとしつら)侯が顕微鏡で覗いてスケッチした雪の結晶です。

20170404hasatanisan4short

1830年頃に描かれた雪華たち。
雪華紋として日本に根付き、約200年近く経った今でも
さまざまな作品や雪の結晶雑貨に用いられています。

それらの多くは、雪の結晶ということで、白、水色系で描かれています。

でも、赤絵細描を手がける架谷庸子さんの雪華紋は赤のグラデーションと金。

それがすごく新鮮でもあり、また華やかで可憐で
「雪華」の「花」のニュアンスを存分に引き出していると思います。

私が今、タイムスリップできる能力があれば
このお皿を持って江戸時代の天保の頃にタイプスリップして
土井利位侯や雪華観察のブレーンであったという鷹見泉石にこのお皿を見せたいです!


20170404hasatanisan10

赤絵で描かれた雪華たち。

図録「雪の華」(古河歴史博物館発行)には
土井利位筆の雪華を便宜上に分類した一覧表が掲載されています。

照らしあわせてみました。
Doif9Doia6Doig1Doic5Doik3Doin7Doil2




金F9、A6、G1、(C5)、K3、(N7)、L2

この7つの雪華が使われていると思います。()は類似。

驚くことに、金以外は全部同じ赤絵の具が使われているんです。

3月に、青山の伝統工芸スクエアで架谷さんの作品展示と実演があった時に
撮らせていただいた画像ですが
20170404hasatanisan1220170404hasatanisan13












3色の丸が並んでいますよね。
上から淡いピンク、朱色、濃い赤に見えますが、全部同じ赤絵の具。
水で溶く時
水が少ない→濃い赤
水が多い→淡いピンク
と調節できるのです。

赤一つでこれだけ豊かな色合いになることに感嘆します。

さて、雪華平皿、裏側はどうなっているかといいますと、
20170404hasatanisan7


















雪輪が並んでいます。

土井利位侯も雪華図説のなかで雪輪を描いています。分類表ではE2です。
Doie2


アップ。
20170404hasatanisan8

雪輪はシンプルですが私の最も好きな雪の結晶の一つ。
雪が降ってきた時、雪輪の形のものを見たこともあります。
おそらく結晶が溶けかけた状態だったのでしょう。
Snowflake1102111525up

雪輪の形だあ~と感激しました。

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◆架谷庸子さんの雪華紋のお皿を手に入れた後に訪ねた古河歴史博物館
 「雪の殿さま土井利位」展に関してはこちら

◆雪華紋皿。1枚は飾り用。1枚はおかずをのせて食べる時のお皿として愛用中。
  詳しくは食べ物ブログ「おいしくってしあわせ」にて近日ご紹介します。

◆架谷さんの雪華紋皿、タイプスリップしてお見せしたい方がもう一人います。
 こちらに。

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2017年3月 1日 (水)

東大和市立郷土博物館に「SNOWFLAKE」を観にいきました

東大和市立郷土博物館のプラネタリウムで「SNOWFLAKE ~雪は天からの手紙~」が上映中です。

スターライトスタジオの広橋勝さんチームによる番組です。
私も原案協力としてほんの少し関わらせていただきました。

空から雪が降ってくるのを見ていると自分が吸い込まれていくような不思議な感覚になりませんか。
丸いドームに映像を投影するゆえの視覚効果で、あの不思議な感覚が見事に体感できます。

雪の結晶がなぜ六角形になるのか、をはじめ雪の結晶の科学、アート(造形の美しさ)、
情緒、浮遊感、スピード感。 いろんなことが楽しめます。

そして江戸時代の殿様土井利位(どいとしつら)侯が顕微鏡で覗いてスケッチした雪華(雪の結晶)も登場。
花が手をつないで踊るようで愛らしかったです~。

番組は3月12日までです。お近くの方はぜひ! 

私の場所からはプチ遠征になりましたが、東大和の環境、ものすごく魅力的でした。
これぞキングオブ「丘陵地帯」。
野鳥観察も普通の里山歩きにも絶好のロケーション♪ 
多摩湖も青空が映って広々としていていい場所でした♪

西武遊園地の駅で降りて多摩湖を目指しました。

富士山が見えました。(以下、画像はクリックで拡大します)
2_

多摩湖。ひろびろしていて気持ちいいです。湖だからこその動かない水面も魅力的。
20170225tamakozenkeishort
空の青、水の青が濃かったです。

対岸にアオサギが集っていました。
20170225tamako_aosagishort

遠くのカワウ。
20170225tamakko_kawaushort

一番の目当てはカンムリカイツブリ。
かろうじて見られました。

不鮮明ですが黒い毛が突っ立っています。
20170225kanmuri1short_2

海老蔵顔負けのにらみでした。
20170225kannmuri2short

クラシカルな給水塔。
20170225tamako_kyusuitou1short

風情がありました。
20170225tamako_kyusuitou2

狭山公園もいいですね♪

ジョウビタキのメスが柵の間を何度もすり抜けて行ったり来たり。
20170225jobi1short

すり抜けられるかどうかで、自分が太ったかどうか確かめていたりして。
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そのあと、枝に留まったのですが
20170225jobi3short

ただの枝じゃなくて、
20170225jobi5

対岸の里山が見下ろせるほど眺望がいいんです。気持ちよさそうでした♪

池に近いこの場所は次々鳥が現れて楽しかったです。

カシラダカかなと思うのですが。
20170225kashiradaka1short

頭ツンツン。太っちょさんでした。
20170225kashiradaka5short

うれしかったのが、シメ。精悍な眼つき!
20170225shime04short

すぐ近くでずっと見られてたんです。
たらこ色のくちばし。
20170225shime05short

枝の真下にいても逃げることなく。
20170225shime27short

お尻。青い羽が綺麗!
20170225shime30short_2

見返り美人風。
20170225shime33short

狭山公園内は犬の散歩の人、ランニングの人etc.大勢いらっしゃいましたが、
メインの通りから少しはずれるとまったく誰もいない木々の中を歩けます。

コゲラ、エナガ、シジュウカラもいました。

そのあと、東大和公園へ。
ここはキングオブ「雑木林」。
かなり広い一角なのに、出会った人はわずか5人。
様子を見ながら足を踏み入れた方がいいかもしれません。

シロハラ、ヤマガラほかがいましたし、頭上を猛禽が飛んでいました。

郷土博物館がある狭山緑地。こちらも少しはずれた場所は誰もいませんが、
東大和公園よりは人気(ひとけ)があります。

エナガ、モズなどがいました。

プランタリウムの番組が13時にはじまり、13時45分頃に終わったので、
14時から開催の緑地内めぐり(20分コース)に参加しました。
↑予約なしで14時に受け付け集合で開催されました。

プラネタリウムのまわりをスタッフの方に案内&解説をしてもらって歩きます。

焼き麩のようなものを教えていただきました。カマキリの卵だったのですね。
7

こちらは幅広かまきりのたまごだとか。
20170225kamakiri2short

多摩湖、狭山公園、東大和公園、狭山緑地を半日でめぐるのは
かなりの弾丸散歩。

どこか一箇所でじっくり鳥を見るのがいいかもしれませんが、
緑豊かで、水辺もあり、このへんに住んでいらっしゃる方がうらやましくなる素晴らしい環境でした。

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2016年11月24日 (木)

2016年11月24日の雪で結晶は撮れるか

東京は54年ぶりの11月の雪。

結晶を撮りたかったのですが、
ベチャ雪のため、翼の折れたエンジェルばかり。

かろうじて結晶の形のまま舞い降りたものも瞬時に溶けていきました。

デジカメ&マクロレンズでの撮影に慣れるため撮ったものをご紹介します。
(小さいサイズ&不鮮明なのですが)
20161124snow2
セーターの三筋が爪の幅ぐらい。

20161124snow3
*の形になっています。

20161124snow4
先端が「未」のような形だったのかしら。

20161124snow6
こちらもかろうじて*の形が。

20161124snow7
上空どのくらいまでは綺麗な形のままだったのかしら。

20161124snow8
雪輪のような形。

20161124snow9
ずいぶん羽がもげています。

20161124snow10
ぎざぎざ。

というわけで、綺麗な結晶の形は撮れなかったけど、
雪が○ではなくて*の形であることは目でもわかるものですね。

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2016年7月23日 (土)

伝統工芸青山スクエアで架谷庸子さんの作品が見られます

赤絵細描の作家、架谷庸子(はさたにようこ)さんの作品に魅了されています。
現在、東京青山一丁目の、伝統工芸青山スクエアさんで開催されている企画展に
架谷庸子さんも出展されています。

22日にお訪ねしました。詳細は私の食べ物ブログのこちらにてご紹介しています。

架谷さんの筆による赤のグラデーションが作り出す美しく豊かな世界。ぜひご覧くださいませ。

2016年5月25日 (水)

国芳国貞展で雪の結晶発見!

Bumkamuraザ・ミュージアムで開催中の『俺たちの国芳 わたしの国貞』展に行ってきました。

国芳と国貞、大好き!

なぜなら

1)天保時代(私が一番好きな時代)に生き、作品を創っているから。
2)髑髏(どくろ)がパンクでかっこいい~。
3)ネコも今の漫画に通じるキュートさ。

の魅力があるからなのですが、
なによりも私にとっての魅力は、

彼らが shine土井利位(どいとしつら)侯の描いた雪の結晶を描いているshine から

なんです。

この展覧会ではボストン美術館の膨大なコレクションの中から170作品がやってきています。

その中で、2つ、土井利位の雪華が描かれているものを発見しました!!!

92歌川国芳「幼童席書会」と146「浅草 雷神門之光景」歌川国貞です。
(※番号はこの展覧会での通し番号です)

詳しくご紹介しましょう。

1)『幼童席書会(ようどうせきがきかい)/A Children's Calligraphy Gathering』
国芳
1842(天保13年)頃。

ボストン美術館ではこちら

3枚続の浮世絵の中央手前。しゃがんで右を見ている女性の着物に土井利位の雪の結晶が描かれています。

ありがたいことに国立国会図書館デジタルコレクションにも収録があるのでそちらの絵をご紹介します。
Youdousekigakikaibubun
↑国立国会図書館蔵

着物の柄をもう少しアップにして、
古河歴史博物館の図録『雪の華』に掲載されている
雪華表(土井利位が描いた雪の結晶に通し番号を振ったもの)と照らしあわせてみましょう。
Kimonosekka

※画像はクリックで拡大します。
※私が主観であてはめたものです。無断転載はご遠慮ください。

照らし合わせてみると、すべて1832(天保3)年に著した『雪華図説』からのものです。
『続雪華図説』は1840(天保11)年に著されました。
この浮世絵が摺られたのが1842年頃。つまり『続雪華図説』からの雪華が描かれてもおかしくないのですが。

推測されることは2つ。
・『続雪華図説』を国芳が見る機会がなかった。(国芳が空想でこの柄を描いた場合)
・この浮世絵がつくられたのが1842年ではなくて1840年よりも前だった。

注目したいのは、『雪華図説』の中の雪華を横に90度回転させたものが多いことです。
赤字でB3というように記したものがすべて90度回転。
回転させたものの方が多いです。


Doib3『雪華図説』で描かれたもの





Doib3yoko国芳の「幼童席書会」でのむき。

左90度回転しています。





なぜ、わざわざ横に回転しているのでしょう。
『雪華図説』。当時はコピー機がないので、誰かが写し、それを誰かが写し、という形で広がっていきました。
その過程で、雪華の向きが回転してしまったのでしょうか。

ただ、雪華が横回転していると申し上げましたが、女性の体が斜めになっています。ですので絵の天地ではなく、着物の天地と考えると、雪華の向きは回転しているわけではない、すなわち『雪華図説』の向きと一緒ともいえます。
国芳のこの絵は。
A)当時、このような柄の着物があった。
B)雪華柄を知っていた国芳が想像でこの柄を着物におとしこんだ。
どちらだろうと推測するのですが、
着物の天地と『雪華図説』の天地があっていることを考えると、実際にこんな着物があったのかもしれません。

いずれにしても、雪の結晶だから白と水色にしよう!
と発想するわけではなく、黒、オレンジなど自由に色を使っているのが興味深いです。

catcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcatcat

2)『浅草 雷神門之光景(あさくさ らいじんもんのこうけい)/Scene at the Gate of the Thunder God in Asakusa』
国貞
1853(嘉永6)年頃。

ボストン美術館ではこちら
国内では江戸東京博物館にも所蔵があるようです。

3枚続の浮世絵の左側。女性の顔のちょうど右側にある染付の植木鉢が土井利位の雪の結晶柄になっています。

あでやかな作品。最近盆栽に目覚めたので、盆栽がいっぱい並ぶこの絵に興奮しました。
鉢の染付も青と白がとてもクール!!

はっきりと見える雪華柄が2つあります。

左側はおそらくG3(左)かH3(右)。
Doig3Doih3




右側に描かれたものはおそらくG7(左)かG9(右)
Doig7Doig9







いずれも『雪華図説』からになります。
『続雪華図説』が表されたあとにつくられた浮世絵なのですが、『続雪華図説』からの雪華柄がないということは『続雪華図説』は庶民にはあまり流布しなかったのかもしれません。

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国芳の『幼童席書会』で述べたことと重複しますが
国芳や国貞が浮世絵に雪に結晶を描くというのは2つのことが考えられます。


1)実際に雪華が描かれた着物や鉢が存在した。国芳、国貞はそれを忠実に描いただけ。
  『浅草 雷神門之光景』に描かれた白地に紺色で雪華が描かれた鉢が当時本当にあったものなら、
  ひれ伏したいくらいそのセンスに脱帽です!!

2)雪華柄を知っている国芳、国貞が、着物の柄や鉢の絵にそれを使った。

1)だった場合、江戸時代当時の庶民が雪の結晶柄を日常的に目にしていたことがわかります。
  (実際に、いろんなものに雪の結晶柄をあしらうブームがあったといわれています)

2)だった場合。絵師が絵に使うことが、雪の結晶柄ブームの後押しをすることが推測されます。

というわけで、私は土井利位(with鷹見泉石)の雪華柄に魅せられているだけではなく、
天保~嘉永の人達が、雪華柄をどのように受け止めたのか、
当時のブームの様子を少しでも知りたいのです。

土井利位が著して、セレブ(大名や当時の文化人ほか)に贈答した「雪華図説」「続雪華図説」が、どんな人やツールを媒体にして庶民に広まったのか。

調べものはつきません♪

【雪の結晶とアート】INDEXはこちら
雪の結晶全般はこちら

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emi (秋田恵美)

  • プラネタリウムでのヒーリング番組制作に携わった後、現在は 土井利位侯の「雪華図説」をライフワークとして調べ中の図書館LOVER。              興味対象:江戸時代の雪月花、ガガーリン他。最近は、鳥にも興味を持ち始め、「花鳥風月」もテリトリーとなっています。
    コンタクト: メールアドレスはhoshibiyorihappy*yahoo.co.jp このyahooの前の*を@に変えてご連絡下さいませ
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